【欠落】けつ-らく
必要なものが足りない事。あるはずのものが抜けている事。また、そのもの。


【欠落者】けつらく-しゃ
一つ、あるいは複数の感情が欠け落ちた人間の事。また、その精神異常者の総称。




―――始まりはきっと千年前、一人の人間の強欲から


『僕らの力は、間違いから生まれてしまった力・・・・・・一人の欲望が、世界全体をゆがめてしまった結果』

『たくさんの人が死んだ―――それを何としてでも止める事が、僕の役目だと思ってた』




世界を渡るのは、一人の若き騎士


『―――クローセス。クローセス=シェインだ。クロスって呼んでくれて構わないよ』

『僕が出来るのは拳を振るって戦う事。君達みたいに、煌びやかな力は持ってないよ・・・・・・でも、それでも十分だ』




相対するは、古の古代種族


『ふ、ふふふふ・・・はははははははははははははははははははははは―――いいわよ、殺してあげるわガルディアラスッ!』

『―――そうかい? それはちょうど良かった。僕も・・・・・・君の事をずっと殺したかったんだ』




間に生まれる、友情と共感


『外側から関わらないで皆を見守る・・・・・・君は僕に似てるよ、ユーノ』

『そうかな・・・・・・うん、確かにそうだね。適材適所ってやつかな』




悲哀


『お前達の世界は、随分と平和だ・・・・・・たとえ戦いがあろうとも、我等ほどには無意味な殺し合いはしていない』

『どうしてですか!? 何で貴方達の戦いは、そんな結果にしかなれないんですか!?』




憤怒


『それは、我らに対する侮辱か』

『主の思いを侮辱するのならば―――』

『はやてちゃんの想いを汚すなら』

『てめーは、ぶっ潰す!!』

『―――あの子への侮辱だけは許せへん。一遍とは言わん、百遍ヤキ入れたるからそこでヘラヘラ笑っとれ!』




渇望


『もう後ろから見てるだけなんて、なのはが傷つくのを見てるだけなんて嫌だ! 戦えなくてもいい―――なのはを護れる力が欲 しい!』

『君はクロスにもアレンにも似てる。いいよ、君みたいな子を死なせないように見守るのが僕の役目みたいだから』




思慕


『なのはを護れたら、きっとユーノはもう大丈夫だ。だから、頑張って伝えて。私も、手伝う』

『フェイト・・・・・・ありがとう』




そして―――『  』


『欠落者は、同時に最も殺戮者に狂う可能性の高い人間』

『僕の失った、欠落した感情は―――』




誇り高き騎士と、魔法使い達が織り成す物語。
この本の最後のページに残っているものは空虚か、あるいは―――




魔法少女リリカルなのは〜十字架の騎士〜

始まります。


 * * * * *


オリジナルキャラクター紹介

クローセス=シェイン

年齢:16歳(何らかの原因で縮んだため、外見は10歳)
性別:男
一人称:僕
所属:天界騎士団(元の世界) 時空管理局武装隊
魔力光:銀
デバイス:手甲、足甲型インテリジェントデバイス『クリアスゼロ』
属性:無
魔導師ランク:B+(特定条件下に限り、S)


スキル

『衝撃拳』
格闘技の一撃と共に衝撃波を放つ戦闘技法。破壊力自体も在るが、その真髄は内部破壊にある。

『無音移動』
文字通り、無音で行動するスキル。高速移動時にも利用可能。

『気配断絶』
文字通り、己の魔力、気配を断絶するスキル。無音移動と併用する事で人間にはほぼ気付かれない。

『眼術:《瞬狼眼》』
元いた世界に存在するレアスキル。体内の魔力流を変化させる事により、特定の身体能力を向上させる。



管理外世界クリスフォードから次元転移によってなのは達が調査していた世界へとやってきた騎士。
割と流されやすい性格で、上官の師匠の気まぐれから逃れられなかったのがその原因とも言える。性格はいたって温厚だが、『兄 』と『姉』の痴話喧嘩や『兄』の師匠の理不尽な行動に振り回されていつの間にか付いてしまったツッコミ属性には自分自身でも 悩んでいる。そのためか、はやてと漫才を繰り広げる事もしばしば。
ユーノの在り方には共感を覚え、彼のことを気に入って応援する。なお、人の感情は人並みに気付けるが、自分に対する好意のみ は全く気付かないという困った鈍感さを持っている。

戦闘に関しては、その技能は非常に高い。魔力量的には普通の人間より多い程度だが、その使い方や戦闘技能は高く、一対一のク ロスレンジ戦闘に限っては管理局で右に出る者はいない。






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