―――無限書庫。
時空管理局のデータベースとも言えるこの場所は、『無限』の名に恥じない書籍の量と広さを誇る、全次元を含めて最大級の書庫と言えるだろう。
その入り口から少し離れた場所、中央辺りに浮かびながら、ユーノは二十冊の本に囲まれて目を瞑っていた。他の司書の感心した視線をよそに、二十冊の本は次々にページを捲り、終わっては元あった場所に飛んでまた新しい本が飛んでくる。

(・・・・・・無いな)

いくら無限書庫とはいえ、管理局にまだ観測されていない世界の情報がある言われは無い。と言うより、資料がある方がおかしい。それでも依頼されたからには行わない訳には行かず、ユーノは某執務官への呪いの言葉も考えつつ本を探っていった。
と―――

「ユーノ、言われた通り、本の並びを直してきたけど」
「ああ、クロス。ありがとう、助かった」

何度も梁を蹴ってユーノの元に来たのは、現在保護観察処分を受けているクローセスだった。一応嘱託試験を受けることになったのだが、まだこちらの魔法についての知識は薄く、しかもデバイスも無い―――そのため、現在文字の辺りから無限書庫で勉強中だった。

「でも、こっちの手伝いをしてていいの? 勉強の方は・・・・・・」
「ああ、大丈夫。基本的に、文字が違うだけで文法とかはほとんど変わらなかったから、元の世界の文字に当てはめちゃえばすぐ読めたよ」
「そうなんだ」

ユーノが渡した本を手に、クローセスは頷く。梁に腰掛けるクローセスを見て、ユーノは小さく感心していた。
クローセスは、非常に要領がいい。文字を覚えたのもそうだが、魔法についての知識も非常に早く覚えている。これらを始めたのは三日ほど前だったが、既に基本的な魔法の構築の仕方は理解してしまっていた。
―――本人曰く、魔力の扱い方は元のまま、らしいが。

「それにしても凄いね、ユーノは」
「どうしたのさ、急に。君に言われるほど僕は凄くないよ?」
「謙遜しすぎ。他の司書の人達なんて普通は二、三冊、多くても五冊ぐらいだって言うのに・・・・・・君、二十冊も同時の上に速読と検索を並行使用、その上僕と喋る余裕があるんだから」

そこまで凄い事をしているつもりは無いのだけれど、とユーノは呟いた。だが事実、ユーノの才能は非凡だと言っていいだろう。少なくとも、他の人間が同じ事をすればすぐさま気絶するのがオチである。

「体力もよく持つし。ずっと魔法を使い続けてるんだから、魔力だって育つんじゃないかな?」
「それはどうかと・・・・・・」

ユーノは苦笑し、検索を切り上げた。結局似たような事例は発見できず、徒労に終わってしまっている。バタンと音を立てて閉じた本は一斉に元々あった場所へと飛んでいった。この本を閉じる瞬間は好きで、いつもここで音に聞き入ってしまう。

「・・・・・・見つからない、か。古代魔導族が僕らの世界の外まで出た事がなかったとは言い切れないけど・・・・・・」
「世界は広いからね。でも、流石に見つけ出す事は難しいよ。何せ、千年前の資料なんて存在しないし」

そもそも、そんな時には時空管理局は存在していない。実際には、時空管理局の歴史はそれほど深くは無いのだ。無限書庫の蔵書量の多さは、管理局のカバーしている範囲の広さゆえである。
それはともかく、と思考を切り上げ、ユーノはクローセスに視線を向けた。

「けど、君達の術は本当に変わってるね。緻密な術式構築のいるものはほとんど無い・・・・・・放出すればすぐにエネルギーとして顕現する。高威力を導き出す事が難しい分、複雑な工程が要らないための速さがあるし、何より魔法以上に熟達の余地がある」
「うん。魔導は、いわば宝石の原石みたいなもの。誰でも持っている力だから、それだけではそれほど価値のある物じゃない。それを磨いて自分に合ったスタイルに変化させる事で、魔導は宝石の輝きを持つんだ。僕が使う衝撃拳も、そんな最終形の一つだと思うよ」
「うん、そうだね」

僕が作り上げたものじゃないんだけどね、と呟くクローセスに、ユーノは小さく笑みを漏らした。恐らく魔導は、人によって姿を変える一子相伝の技術のような物なのだろう。受け継がれるごとに形を鋭く、あるいは柔軟に変えてゆくのかもしれない。

「そういえば、他にはどんな戦い方があるんだ?」
「魔導を使った?」
「うん」

一考古学者としての探究心。人によってスタイルを変えるそれは、果たしてどのような形に進化するのだろうか、と。

「そうだな・・・・・・兄さんは単純に、クロスレンジでは剣の威力を高めるような術を、ミドルでは破壊力のある中距離魔導を使ってたし・・・・・・姉さんは、生来の魔力量を生かして常に風の障壁で身を包んで、どんな距離だろうと竜巻みたいな風を起こして敵を吹き飛ばしたり」
「・・・・・・結構力押しだったりするんだね」
「それだけ強力なんだけどね。後は、矢に術を付加して命中と共に開放するとか、魔力障壁で拳銃の銃弾の軌道を制御するとか、もう単純に魔剣で辺りを薙ぎ払うとか」

最後のはともかく、どの形も人それぞれのものになっているようである。極めるのは難しく、それ故に完成すれば圧倒的な力となって術者を助ける。
それはある意味、力の理想的な形とも言えた。

「面白いね・・・・・・」
「ま、結構ね」

二人して顔を見合わせ、笑う。特に訳もなく会話が弾むのは、元々持つ空気が一緒だからだろうか。ここまで話しやすい友人は部族の仲間以来だと、ユーノは満足気に頷いた。

「・・・・・・ねえ、ユーノ」
「ん? 何だい?」
「一つ、聞きたい事があったんだけど・・・・・・いい?」
「うん、いいけど」

突然話題を切り替えたクローセスに、ユーノは思わず首を傾げた。彼の顔は先ほどまでのような笑顔ではなく、真剣な空気を漂わせている。思わずこちらも顔を引き締め、ユーノはその視線を真っ直ぐに見詰め返した。

「怪我した時の事、エイミィさんから聞いたんだけど・・・・・・」
「ああ、うん」

苦笑する。これからの話なのかと思っていたのだが、別の方向へと予想は外れてしまっていた。

「エイミィさんは、君がなのはに襲いかかる傀儡兵を捕まえて、その時に自分の相手には反応できずにやられたって言ってた」
「・・・・・・うん、そうだけど」
「―――他の人はともかく、クロノ辺りなら考えれば矛盾に気づくよ。何で、君の傷は体の正面だったんだ?」
「・・・・・・・・・」

クローセスの言葉に、ユーノは笑みを消して黙り込んだ。
自分の相手に気づいていなかったという事は、相手を視認していなかったという事。死角からの攻撃ならば、胸に傷が出来る理由が無い。

「・・・・・・君は、自分に襲いかかる相手にも気付いていた。でも、君はなのはの安全を優先した・・・・・・結果、中途半端に反応して振り向いたために、真正面から攻撃を受ける事になった・・・・・・違うかい?」
「・・・・・・はぁ・・・・・・お願いだから、なのはには言わないでよ?」
「ま、彼女は責任感強そうだったし。そんな事言ったら悩むだろうからね」

まるっきり図星を言い当てられ、ユーノは深々と嘆息した。やはり、戦闘のプロの視線は誤魔化せなかったらしい。一応あたりに人がいないかを確認してから、ユーノは小声で話し始めた。

「確かに、君の言う通りだ。後ろにいた傀儡兵には気付いてたよ」
「やっぱり・・・・・・でも、何で? 君は命が惜しくなかったの?」

心底不思議そう―――と言う様子ではなかった。何かの答えを期待しているような、そんな表情。しかしユーノはそれには気付かず、苦笑交じりに声を上げた。

「死ぬかもしれないって思ったけど・・・・・・でも、それを思いついた時にははもうバインドが発動してた。体が勝手に動いた、って言うのかな・・・・・・きっと、なのはが傷つく事の方がずっと怖かったんだと思う」
「それは・・・・・・何で?」
「・・・・・・なのはを魔法に巻き込んでしまったのは、僕だから」

本来なら、こんな場所にはおらず、ただ家族の元で平穏な人生を送るはずだった女の子。なのはをこんな危険な世界に引き込んでしまったのは、紛れもなくユーノだったから。
だから、なのはに対してはまだ引け目を感じ続けていたのだ。

「確かに、なのはがいなければフェイトも、はやても今の形には収まらなかったと思う・・・・・・それでも、思わずにはいられないんだ。僕がジュエルシードを見つけなければ、なのはは今も家族の元で幸せに生きていたんじゃないかって」
「・・・・・・・・・そっか、複雑だね」

あえて深く言わなかったのは、きっと彼なりの気遣いだったのだろう。ありがたく受け取って、ユーノは苦笑交じりの笑顔を浮かべた。

「まあ、だからあの時は自分の事なんかより、なのはの事を優先してたんだと思う」
「そう、か・・・・・・なるほどね。うん、君は本当に騎士みたいだ」
「え?」

クローセスの言葉の意味を理解できず、ユーノは思わず聞き返していた。クローセスは笑みを浮かべ、その疑問に答えてくる。

「己よりも、護りたい誰かを護る―――君の在り方は、僕達騎士に似てる。自分を大切にしない馬鹿っぷりとかは、特にね」
「・・・・・・褒めてるの、それは?」
「君の受け取り方次第、かな。ただ僕は、『護ると口にするなら、そいつのために己の全てを捨ててやる覚悟をしろ』って教えられたから」
「全てを、捨てる・・・・・・」

それは文字通り、全てなのだろう。自分自身の全てを懸けて、誰かの全てを守り抜く。決して誰にでも出来るものではなく、出来ていいものではない。

「・・・・・・君は、それを実行できる人間なんじゃないかな?」
「・・・・・・分からない。また、勝手に体が動く事は、あるかもしれないけど」

ユーノの答えに、クローセスはくすくすと、どこか満足そうに笑っていた。いまいち納得できなかったが、言い返せる事も無いのでとりあえず黙っておく。
ひとしきり笑った後、クローセスは先ほどの笑顔を戻して再び質問の言葉を発してきた。

「ユーノ、しばらく暇?」
「え? あ、うん。仕事は一段楽したからね」
「じゃあ、ちょっと付いて来てくれないかな? まだ道がよく分からなくて」
「いいけど、どこまで?」
「それは―――」





「マリーさーん?」
「こんにちはー」

二人が足を運んだ場所は、デバイスの研究室だった。辺りには研究中や、メンテナンス中のテバイスがいくつも並んでいる。その中に見知ったものを見つけて、ユーノは首を傾げた。

「レイジングハート?」
『Yes. How are you?』
「うん、元気だよ。レイジングハートはメンテ中?」
「いいえ、本人からの希望でフレーム再強化です」

突然かけられた声に、ユーノとクローセスは振り返った。その先に、マリーことマリエルの姿を発見する。

「フレーム再強化・・・・・・そっか、レイジングハート・・・・・・悔しかったんだね」
『・・・・・・・・・』
「大丈夫だよ、レイジングハート。次はきっと勝てるから―――それに、君のマスターを傷つけた相手なら、ちゃんと僕が倒してあげるよ」
『Thanks Mr.』
「どういたしまして」

クローセスの言葉に、レイジングハートは嬉しそうに明滅して見せた。その様子に三人で笑みを漏らし、心配要らないと頷きあう。『不屈の心』たるレイジングハートが、この程度で負けるはずが無いと。
強くなろうとするその意思は、主たるなのはのためでもあり、自らの誇りとプライドのためでもあるのだろう。

「クロス君が来たって事は、首尾を聞きに来たんだよね?」

書類の束を持ったマリエルが、笑みを浮かべつつ聞く。ユーノはその言葉にクローセスの顔を覗き込み、クローセスはその言葉に頷いて見せた。

「はい。どの程度出来てますか?」
「もう大体完成だよ。一応、参考になりそうなデバイスを使ってる人が陸士部隊にいたからね」
「・・・・・・クロス、そろそろ理由を教えてくれない?」

二人の会話に横から控え目に入り込んで、ユーノは小さく嘆息した。無限書庫からここに連れて来られるまで、一切詳しい話を聞かなかったのだ。
ユーノのその言葉に、マリエルはにやりとした笑顔を浮かべて見せた。

「じゃあ、こっちへどうぞ」

マリエルの案内にしたがって、研究所の奥へと入って行く。途中様々なデバイスを観察しながら、この研究室にあるメインコンピュータの前までたどり着いた。その奥、装置の中心で浮いている半球体に、ユーノは思わず目を見開いた。

「あれは・・・・・・クリアスゼロ?」
「そう。所有者がはっきりしてて、しかもクロス君にしか扱えない。されには高度に制御されてて暴走の危険も無い。そのおかげで、クリアスゼロは正式にクロス君のものとして認定されたんだよ。それで、クリアスゼロに使われてる鉱物はデバイスのコアのそれと同じだってことは判明してたから―――」
「クリアをデバイスにしてしまおう、って思ったんだ」

言っている事は分かるが―――ロストロギアをそのままデバイスにしてしまおうなど、前代未聞だった。正気すら疑われかねない行為である。

「それでまあ、流石ロストロギアと言うか・・・・・・クリアスゼロの持ってる空き容量が、本局のメインコンピュータ並だったんだよね、これが。こんだけ膨大な魔力を溜め込んでるって言うのに、どこにそんな余裕があるんだか。まあ、そのおかげで遣り甲斐のある仕事だったよ。デバイス一個で両手両足をカバーなんて、初めてだったし」
「凄いですね、それは・・・・・・」
「形式は、カートリッジシステムを利用したミッド、ベルカ混合式。近接だけでもいいかと思ったけど、遠距離攻撃が僕には足りなかったから」

ナイフだけじゃ距離が無いからね、と苦笑交じりに呟くクローセス。だがあのナイフ、プラズマランサーに匹敵する破壊力とそれ以上の速度があったようにも思えたのだが。
若干乾いた笑みを浮かべて、ユーノは話題を切り替えた。

「それで、デバイスの種類は? やっぱりアームド?」
「ううん。僕は初心者だし、やっぱりインテリジェントにしようかと」
「あー、それなんだけどね」

バツが悪そうに口を挟んだマリエルに、二人は何かと首を傾げた。なにやら言い辛そうに、ぽりぽりと頬を掻いている。

「実はね・・・・・・インテリジェントでもアームドでも、クリアスゼロは補助AIシステムを受け付けようとしないんだよ。容量には余裕があるはずなのに、何故かそこだけ受け付けなくて・・・・・・」
「え・・・・・・? ええと、何か原因とかは?」
「んー・・・・・・一つだけ、ブラックボックス化されてるシステムがあるんだけど、もしかしたらそれが原因かも」

カタカタと端末を動かすと、いくつも浮かんだシステムの中、ひとつだけ読み込みが出来ていないものがあった。原因は不明となっており、中を覗く事もできない。

「アクセスしようとしても、どうにもね・・・・・・何か、パスワードがあるのかと思ったけど」
「AI・・・人格を受け付けない・・・・・・あの、マリーさん。そのシステムを表面まで上げられますか?」
「え? あ、うん。やってみる」

再び、マリエルが端末を操作する。心当たりがあるのか、クローセスはどこか興奮気味な表情をしていた。首を傾げつつ、ユーノはそれを見守る。最後に力強くエンターキーを押して、マリエルは得意げな笑顔を浮かべた。

「はい、出来た―――あれ? 何このメッセージ・・・・・・『我が名は?』・・・・・・クリアスゼロじゃないの?」

そのまま『クリアスゼロ』と打ち込むが、何の反応も無い。ユーノも訳が分からず首を傾げ―――そこに、ポツリとしたクローセスの声が耳に入ってきた。

「・・・・・・フィアナレータ」
「へ?」
「フィアナレータ。そう打ち込んでみて下さい」
「あ、うん」
「クロス、それは?」
「ああ、この名前は―――!?」

説明しようとした瞬間、画面に『認証』という文字が現れ―――突如、クリアスゼロが光を放った。いきなりの光量に目を庇い、状況を見守る。やがて光が収まり、先ほどと変わらないエレメントの姿が浮かび上がる―――いや。

『・・・・・・ここは?』
「・・・・・・・・・やっぱり、そうか。久しぶりだね、フィアナ」
『クロス、ですか? ここは一体・・・・・・いえ、それよりも、クリアスゼロに追加されたこの術式は何ですか?』
「あー、ええと・・・・・・複雑だから、それは後回しにさせてもらうよ。ともかく、何か問題は無いかい?」
『いえ、術式は整理されていますし、特に問題はありません』
「クロス・・・・・・一体、どういうこと?」
「それは私も聞きたいなー」

突然人格を見せ始めたクリアスゼロに、ユーノとマリエルはぱちくりと目を瞬いた。その反応に、クローセスは楽しそうに笑みを浮かべる。

「彼女の名前は、フィアナレータ・・・・・・クリアスゼロを作り出した、古代魔導族だよ」

あっさりと放たれたその言葉。驚愕の絶叫が響き渡ったのは、きっかり五秒後の事だった。







あとがき?



「クリアスゼロのインテリジェント人格は、何とクリアスゼロの作り主。『魔導の欠片』が人格を持つ武具だったから、最初から決めてた事ではあったんだがな」

「古代魔導族の術式は魔法やそのシステムに非常に近いから、こんな事も可能になったんですけどね」

「ま、そのほか八つの『魔導の欠片』の登場についてはまだ未定だが」

「騎士団の高ランクの人が来たら、話があっさり片付いちゃいそうですしね・・・・・・」

「まーな。所持者がいるのがクロスを含めて七個。その内一人は二つを操ってるから、事実上使い手は六人だな。さらにその内二人は騎士団の三強の中に数えられる」

「あの人達は僕が十人いても勝てないと思いますし・・・・・・」

「力のインフレと言うな。敵側にもインフレが起こってたんだ」

「そーゆー分かりにくい表現をしないで下さい・・・・・・って言うか、こないだなのはに何言ったんですか? 砲撃乱れ撃ちで暴れ回ってたんですけど」

「事実を受け止められん辺りはまだまだ子供って事だ」

「・・・・・・ヴィータが大変な事になってましたよ?」

「うむ、気の毒だな」

「・・・・・・・・・貴方の事を本物の外道って言うんですかね」

「最高の褒め言葉だ」

「はぁ・・・・・・もーいいです。結局強制鎮圧とはいえ被害は少なくて済んだんですから」

「もう少し暴れさせとけばよかったものを」

「人様の組織だからって危険なことを言わないで下さい。アースラに穴が開く所だったんですから」

「ま、宇宙空間に出なけりゃ大丈夫だろ。ちなみに注意だが、このあとがきは本編には直接の関係は無いんで、あしからず」

「クラインさんが出てきてる時点で既に分かりきってると思いますけど。なのはだってちょっと壊れてたし」

「あれが本性じゃなかったのか?」

「本当に不思議そうに言わないで下さい・・・・・・僕だって確証が持てないんですから」

「まあ、見た目だけで人を判断すると大変な事になるという教訓だ」

「まあ、それはもう散々経験してるんで」

「だなー。さて、次回はデバイス初起動の回だが」

「デバイスとして生まれ変わったクリアスゼロの力、一体どんなものになるのか、必見です。では、また次回」






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