なのは達を追って地球に戻り、途中(逃げていた)はやてに会ったクローセスは、ゆっくりと翠屋に向かって歩いていた。守護騎士達も引き連れているため、非常に目立っている。 「なぁ、クロス君て甘いもの好きなんか?」 「んー・・・・・・いや、それほど好きって訳じゃないかな」 一度、家主の出してくれたお茶を飲んで悶絶した事があったが―――軽くトラウマになりつつあるあのお茶(とも呼べない謎の飲み物)の事を頭から追い出し、クローセスは嘆息した。 「でも、和菓子っていうのは好きかな? あんまり後を引かないすっきりした甘いものが好きだよ」 「ふむ、なるほど・・・・・・中々難しい所に出たなぁ、クロス君」 「難しい所?」 「いや、こっちの話や」 笑って誤魔化すはやてに首を傾げつつも、クローセスは視線を戻した。徐々に見えてくる翠屋を見ながら、小さく微笑んで声を上げる。 「そう言えば、作戦は大分上手く行ったみたいだよ?」 「おお、そか。それはいい知らせやなぁ・・・・・・」 ふふふ・・・・・・と怪しげに笑うはやてに、クローセスは苦笑した。そのまま、視線を逸らしてシャマルに向ける。昔からこうだったのか、と。 ―――湖の騎士は苦笑交じりに頷いてくれた。 「なのはちゃんがここまで来たのも、クロス君のおかげかも知れんなぁ」 「そうかな? 僕は、ユーノが覚悟を決めてくれたのが一番大きいんだと思うんだけどね」 「だ・か・ら! それがクロス君のおかげやゆーてるんよ」 笑みを浮かべ、はやてはそう声を上げた。ユーノが変わったのは、明らかにクローセスに影響を受けての事だ。前を向いて戦うようになってくれたのも、新しい力を手に入れたのも―――クローセスが来なければこうはならなかっただろう。 「確かに、スクライアはお前が来てから変わっただろうな」 「ええ。前よりも、何だか距離が近く感じますし」 「そ、そうかな・・・・・・」 シグナムとシャマルの言葉を受け、照れたように笑う。ただ、自分のようになって欲しくない―――そればかりを考えてユーノと接してきた。それが彼にとって良い影響をもたらしたと言うなら、自分としても喜ぶべき事であるが。 「後はなのはちゃんが気付くかどうか」 「そして、ユーノが自分に自信を持ってくれるかどうか、だね」 「・・・・・・何か息合ってるよなー、二人とも」 半眼で言うヴィータに、はやては親指をおっ立て――― 「夫婦漫才や」 「誰が夫婦か」 クローセスは思わず反射的に、はやての頭をはたいていた。その頭を擦りつつも、はやてはニヤニヤとした笑みを消さずに声を上げる。 「クロス君けっこーカッコええし、私はそれでもええよ?」 「からかわないでよ・・・・・・全く。別に、どこもカッコ良くなんか無いでしょ。モテたためしも無いし」 「―――――」 何か信じられない事を聞いたとでも言うように、はやてがぴたりと動きを止めた。怪訝そうに眉をひそめながらも、そのまま続ける。 「僕なんか童顔だし、あんまり強くないし・・・・・・本当にカッコいい人は、多分兄さんや父さんの事を言うんだよ」 「・・・・・・そうやった、クロス君はブラコンでファザコンやったなぁ・・・・・・」 何か失礼な言葉を聞いたような気もしたが、クローセスは肩を竦めて聞き流した。 「ところで、クロス君が強いって思う基準はどれくらいや?」 「え? ・・・・・・そうだなぁ・・・・・・やっぱり、Sランク騎士の人達は皆強いと思うけど」 「ちなみにその騎士のSランクって言うのは、こっちの魔導師ランクで合わせるとどれくらい?」 何だか少し引きつってるシャマルの表情に首を傾げつつ、しばし悩み――― 「・・・・・・最低限S+以上・・・・・・くらいかな? 多分。なんて言っても、騎士団でも二十四人しか認定されないランクだから」 「二十四人? えらく中途半端やな?」 「特級騎士二十人に、四天王四人。まあ、大半は眼術持ちの家系やら強力な魔導武具持ちやらで占められてるんだけど」 自分もその内の一人ではあるのだが、Sランクには二十歳以上でなければ認定されないので、少なくとも後四年は必要である。 「眼術持ちの家系、そして魔導武具の持ち主か・・・・・・お前より強い者もいると言う事か?」 「そりゃゴロゴロいますよ。Sランクの人になんか一度も勝てた事ありませんし・・・・・・って言うか、仲間内では結構弱い方ですよ、僕」 無論、普通の術者や騎士には負けない。クローセスの持つ騎士のランクはAAAである。ただ、その仲間内にはAAA以下の者がいない訳で。 「姉さんやアリスとならまあ互角で戦えると思うけど・・・・・・兄さんやレイヴァンさんなんてまず手も足も出ないし」 ぶるりと身震いする。以前、兄が寝込んだ時にレイヴァンに訓練を頼んだ事があったのだが―――ほとんどストレス解消の的にされてボコボコにされた記憶がある。死ななくて良かった、と終わった後に思ったものだ。 「・・・・・・一応言っときますけど、もし会ってもレイヴァンさんにだけは勝負を挑まない方がいいですよ、シグナムさん」 「む・・・・・・」 「あの人、自分の邪魔をする人には敵だろうが味方だろうが容赦しませんから。あの人が持ってる魔剣も危険過ぎるし・・・・・・挑むんなら、せめて兄さんの方がいいです。実力は兄さんもレイヴァンさんもほぼ同じなんで」 とは言っても―――と苦笑する。今のシグナムの実力は、自分が初めて出会った頃の兄―――まだ眼術も使えなかった頃のアレンと同じ位である。眼術を使えるようになっただけでもかなり変わったのに、今では奥の手を二つも持っているのだ。まず相手にならないだろう。 「そうか・・・・・・フフ、なるほど・・・・・・会うのが楽しみだ」 理解しなかったのか、聞いていなかったのか―――ともあれ、バトルマニアには何を言っても無駄らしい。深々と嘆息し、視線を上げる。気付けば、いつの間にか翠屋はすぐそこまで近付いてきていた。 と――― 「うふふふふふふふふふふふふふ・・・・・・・・・」 まるで地の底から響くような笑い声が、どこからか響いてきた。聞き覚えのある―――と言うか、どう聞いても知り合いの少女のものであるそれに、眉根を寄せて首を傾げる。 声の主は、いつの間にかはやての左右に現れていた。 「は〜や〜て〜・・・・・・」 「は〜や〜て〜ちゃ〜ん〜・・・・・・」 「な、なのはちゃん、フェイトちゃん・・・・・・・・・ど、どないしたのかなー? え、笑顔が怖いでー?」 「はやて、さっき逃げたから・・・・・・」 まあ、二人が怒っている原因といえばそれだろうが・・・・・・なのはとフェイトは、がしりと車椅子の左右を掴むと、問答無用ではやてを連行していった。守護騎士と共にそれを見送り、嘆息する。 「・・・・・・二人の宿題が終わるまで、待ってましょうか」 「・・・・・・そうだな」 「ああ・・・・・・下手に刺激したらヤバそうだ」 キレた女性は強い―――兄の弱点とも言えるそれを思い出し、クローセスは再び嘆息していた。 * * * * * 「ふにゃぁ・・・・・・お、終わったぁ・・・・・・」 「なのは、お疲れ様」 テーブルに突っ伏したなのはに、一足先に終わらせていたフェイトが声を上げる。本来ならばなのはの方が先に終わるはずなのだが――― 「なのはちゃん、けっこーボーっとしてたしなぁ」 「悩み事?」 「あ、ううん。そんなんじゃなくて・・・・・・」 はやてはニヤニヤと、フェイトは純粋に心配そうに。クローセスは嘆息しながら、アリサやすずかと共にその様子を眺めていた。 「・・・・・・アンタ、ちょっとヒント出しすぎたんじゃない?」 「う〜ん・・・・・・確かに、普通の人なら一発で気付くぐらいのヒントは出しちゃったけど・・・・・・」 「まあ、なのはちゃんだから」 果てしなく納得できるその言葉に、クローセスとアリサは嘆息交じりに頷いた。納得してはいけない所のような気もしたが。 出してもらったコーヒーと羊羹(緑茶にトラウマ)を口に運び、クローセスはかつての兄の姿を思い浮かべた。 「まあ・・・・・・兄さんは鈍感もあったけど、それ以上に女性関係については優柔不断だったからなぁ」 ―――まあ、どちらかと言えば女性陣の諦めが悪かったためのような気もするが。 戦闘や意思などではあれほど強い決断力を持っていたので、これは非常に印象に残っている。森一つが消し飛ぶぐらいの兄と姉のぶつかり合いを思い出し、ぶるりと身震いした。巻き込まれなくて本当に良かったと思う。 「・・・・・・後の方はともかく、先の方はしっかり受け継いでる訳ね」 「は?」 「いや、こっちの話」 視線を逸らすアリサとすずかに首を傾げ、クローセスは再びなのはの方へと視線を戻した。まあ、もしかしたらそろそろ気付いてくれるかもしれない、と。 ―――なのはの方は、ちょうどケーキが運ばれて来た所だった。 * * * * * ―――どうしてこう、もやもやするんだろう? 解けない疑問に首を傾げ、なのはは運ばれてきたケーキをフォークでつついた。先ほどから感じている、胸に何かがつかえたような感覚。あれは、本局から帰る時からだったか。 「そーいやなのはちゃん」 「・・・・・・あ、え、えっと・・・・・・何、はやてちゃん?」 「いやな、貸してあげた本読んだかなーと思うてな」 反応を遅らせつつ、なのはははやての声に答えた。 「うん、読んだよ。でも・・・・・・何でいきなり恋愛小説なんか?」 「まー、我ながら回りくどい手段ではあるかなーとは思ったんやけどな」 「へ?」 「こっちの話や」 何故か先ほどから良く使われているフレーズで追求を避け、はやては小さく笑みを浮かべた。それをその先―――隣のテーブルに移動してきたクローセスたちに向ける。 アリサとクローセスが嘆息する中、すずかだけがくすくすと笑みを浮かべていた。 (何て言うかこう・・・・・・あの手この手を尽くしてるね) (でしょ) ツッコミ役同士親近感を湧かせながら、クローセスたちは再び会話に耳を傾けた。 「どーやった? 特に三角関係の所とか」 「はやて・・・・・・」 「にゃはは・・・・・・うん、でも凄く書き方が上手だったから、話の中にのめり込んじゃったよ」 苦笑交じりに頷き、なのはは内容を思い出すように視線を虚空に向けた。人の感情をリアルに表現していた文章に、思わず時間が経つのを忘れてしまっていたものだ。 「主人公の年とかも結構私と近かったり・・・・・・あと、性格も何だか」 「そーやろそーやろ。探したんやで、これが」 「堂々とわざとだって言ってるし」 隣のテーブルからクローセスの嘆息交じりの声が聞こえてくる。それに苦笑を浮かべて―――なのはは、何か引っかかるものを感じて動きを止めた。 「あれ・・・・・・?」 ―――本当に、それだけかな? 不意に浮かぶ、クローセスの言葉。それはまさに、借りた小説の中で出てきた言葉と同じだった。彼がそれを知る由も無いが――― 「・・・・・・・・・」 「なのは?」 唐突に黙り込んだなのはにフェイトが首を傾げるが、それでもなのはは反応せずに口に手を当て考え込む。彼の台詞が出てきたのは、主人公が恋心を自覚するシーン。無意識の内に抱いていた嫉妬を指摘され――― 「―――え?」 「お?」 はやてが、きょとんと首を傾げる。流石にこの反応は予想外だったのだ。 だがそれも気にせず、なのははさらに思考の海に潜り込んだ。小説の中に出てきた少女の姿―――あのシーンの姿は、まさしく自分と同じに思える・・・・・・いや、そっくりだった。 「え、でも・・・・・・」 それでは、自分は――― ぐるぐると回る思考に混乱し、軽く頭を抱える。分からない。恋愛など興味はあってもまだどんな物だかさっぱり分からないのだ。一体どんな気持ちがそれなのか、確かめる方法は無いのか・・・・・・思考の中で、ひたすらそれを模索する。 ―――その時、ふと脳裏に響く声があった。 『―――いずれ、貴殿にも分かる時が来るだろう』 「ぁ―――っ!!」 まだ半日も経っていない、その戦いの中で聞いた言葉。悲しい戦いの中で―――もしあの時彼がいなければ、自分はまだ落ち込んでいたのではないだろうか。 『―――『護る』と言う事の意味・・・・・・何よりも愛し、護りたいと思うもののために戦う意味が』 「護りたいもののために・・・・・・戦う・・・・・・」 『お前はそれを、知っているのではないか?』 ―――明らかに、グランゼストとは違う声が頭に響いた。 だが、己の思考に沈んだなのはが、それに気付く事はなかった。あるいはただの幻聴だと処理したか。 「護りたい、『者』・・・・・・」 自問自答し―――何よりもまず最初に浮かんだのは、自分の事を護ってくれた彼の事だった。はにかむように微笑む顔―――なのはが何よりも好きな彼の表情が、頭に浮かぶ。 そしてもう一つ、響いてくる声。 ―――海よりも深く愛し、その幸福を護りたいと思う者に――― 闇の書事件―――その最後に、リインフォースがなのはとフェイトに伝えた言葉。それは、リインフォースにとってのはやて。 ―――では、自分にとっては? 「誰よりも大切で・・・・・・誰よりも、幸せになって欲しい人・・・・・・」 再び、自問自答。だが、それが『護りたい者』だと言うのならば・・・・・・なのはの答えは、既に決まっていた。 『―――大丈夫、なのは?』 危ない時には、必ず駆けつけてくれた。 『だったら、僕がいる場所は初めから決まってたんだ。僕がしたいのは、なのはを護る事―――それだけで、僕の戦う理由なら事足りる。弱いとか、力不足なんて関係ない。地面を這い蹲ってだって、僕はなのはの守護者としてここにいるさ』 強大な敵を前にして、それでも退く事無くそう宣言してくれた。 『―――だから、我慢しないで・・・・・・ね?』 辛い時に頼れる場所を、作ってくれた。 「そうだ・・・・・・」 分かっていた、知っていたはずだった。ただ彼がいるのが当たり前で、助けてくれるのが当たり前で―――それが、自分が何よりも求めていたものだと気付かなかった。こんなにも彼との日々を、共に笑い合える日常を愛おしく思っていたというのに。 ―――高町なのはは、誰よりもユーノ・スクライアの幸せを願っているのに。 「どうしよう・・・・・・」 「えっと・・・・・・なのは?」 先ほどからぶつぶつと呟いていたなのはを固唾を飲んで見守っていた・・・・・・その中で代表して、フェイトが声を上げた。だがそれに気付かず、なのはは――― 「―――私、ユーノ君の事好きになっちゃったの・・・・・・?」 ―――そう、呟いた。 しんと静まり返っていた店内にその声は意外にも大きく響き、それと共に、ギャラリーと化していた人々はびしりと動きを止めた。 「・・・・・・なのはちゃん・・・・・・」 「―――はにゃ? はやてちゃん?」 声をかけられ、なのはが正気に戻る。そのなのはの肩を、はやては両手でがっしりと掴んだ。そのまま顔を寄せ、半ば据わった表情で声を上げる。 「今の言葉、もう一度言うてみい」 「へ? ・・・・・・あっ!?」 声に出てた事に気づいていなかったのか、なのはははやての言葉に思わず顔を紅潮させた。だがそんな事は気にせず、はやてはさらに詰め寄る。 「拒否権はあらへんで・・・・・・さぁ、言え」 「は、はやてちゃん・・・・・・何か、怖いよ・・・・・・?」 「・・・・・・・・・言・え♪」 目の笑っていない笑顔に見据えられ、なのははおずおずと口を開いた。 「えっと、その・・・・・・わ、私が、その・・・ユーノ君の事・・・・・・あの、好きになっちゃった・・・の、かな・・・・・・って・・・・・・えっと、はやてちゃん?」 「・・・・・・・・・・・・」 顔を俯かせ、プルプルと肩を震わせている―――おかしな反応をするはやてになのはが首を傾げた瞬間、彼女は突然歓声を上げた。足に魔力を込めたのか車椅子から立ち上がり、飛び跳ねながらフェイトと抱き合う。 「やった、やったで皆っ! ついになのはちゃんが自覚したああああああッ!!」 「おめでとうなのはっ!」 「長かったで、この二ヶ月間・・・・・・毎日のようにやってたんに、いっつも空振りばっかやったからなぁ・・・・・・」 「私なんてさらに半年だから八ヶ月だよ・・・・・・よかった・・・ぐすっ」 涙さえ見せるフェイトになのはが置いてけぼりにされている間、本人に伝わらない感動の波はさらに周囲の人間に広がっていった。 「全く、下手したら一生気付かないんじゃないかって思ったわよ」 「そうだね・・・・・・信じてたけど、一瞬そう思ったこともあったよ」 「あははは・・・・・・」 隣のテーブルでしみじみと感動に浸る二人の少女と、それに苦笑を返す一人の少年。さらにその隣では――― 「やりましたな、桃子殿」 「苦労が実を結びましたね〜♪」 「ありがとうシグナムさん、シャマルさん♪ 今夜はなのはの自覚記念パーティーです! はやてちゃんの所もフェイトちゃんの所も呼んで、皆でお祝いしますからね♪」 「理由があれだけど・・・・・・パーティーはさんせーだな」 「そうだね〜。お姉ちゃんも心配だったんだよ。いや、よかったよかった」 さっぱり理解できていない恭也と真っ白に燃え尽きている士郎を除き、高町家と守護騎士たちが手を取り合っていた。なのははそれを半眼で見詰め、ポツリと呟く。 「ねえ・・・・・・これって私、怒ってもいいとこだよね」 「あはは・・・・・・ま、そこは我慢しといて」 なのはの声に苦笑で答え、クローセスはふと窓の外に視線を向けた。 視線の先では―――ちょうど、一羽の鳥が飛び立った所であった。 ちなみに、余談ではあるが――― なのはの自覚記念パーティーは本当に行われ、三家合同でかなり盛大に祝われたらしい。それを本人がどう受け止めていたかは、また別の話であるが。 あとがき? 「これ書き上げんのはえらく時間がかかったな」 「出てくるなり何言ってるんですか。そもそも作者さんはストック使ってるんですから・・・・・・」 「まー、確かに九話分ぐらいストック置いてあるみたいだけどね」 「小心者だな」 「・・・・・・いいですよね、好き勝手言っても出番を減らされない人は」 「何を言うか。お前なんか今ほとんど主人公みたいなもんだろ」 「元は兄さんが主人公だし・・・・・・」 「んー・・・・・・まあ、君もアレンも、元になったキャラは同じと言えば同じなんだよね。そこを言えば作者のお気に入りって言う事は確かだと思うんだけど」 「おぉ、そういやそうだったな」 「僕のモチーフ? 姿のインスピレーションはどこかのイラストで見かけたキャラって言ってたけど・・・・・・」 「性格の元はキリランシェロだよ、君」 「俺はチャイルドマンだったんだよな、最初。いつの間にかどこぞの殺人剣の師匠になってたが」 「秋田先生の作品多いね・・・・・・そう言うレイだって、外見はレキで性格はブリアンだけど」 「片っぽ分かりにくいね」 「秋田作品をこよなく愛する作者だったりするな」 「あはは・・・・・・作者さん、秋田先生の作品が一番いいライトノベルだって言ってましたし」 「だね。さてと、次はまた新しいキャラ出すつもりらしいけど・・・・・・まあ、十六話で名前は出たけどね」 「多過ぎないか? キャラの書き分けはともかく、読み手が分かり難いだろ」 「まあ、結果的に本編に出てるオリジナルキャラは・・・・・・まあ、今の所僕とクロスとクリアと、まあ一応フィーだけだね。アレンたちはレギュラーじゃないし。とりあえず、順々にゆっくり出してってるみたいだから・・・まあ、何とか理解できてもらえるんじゃないかなーと」 「無責任な。単に出したいから出してるだけだろ」 「いきなり身も蓋も無く良い訳をぶっ潰さないで下さい・・・・・・ええと、そういう事なので、次回はじっくりと読んでください」 |