「クロスは―――」
「ん?」

声をかけられ、テレビに向けていた視線をフェイトに向ける。彼女の表情は、どこか申し訳無さそうなものが浮かんでいた。自分が何かしたのかと思わず首を傾げる。その様子を受け、フェイトは半ば俯き加減に話し始めた。

「クロスは、いいの?」
「何が?」
「自分の過去の事ばっかり話して、私達が知っちゃって・・・・・・不公平じゃ、ないかな?」

―――なるほど、と。クローセスは小さく苦笑した。何とも生真面目なフェイトらしい考え方だ。

「な、何で笑うの?」
「くくっ・・・・・・いや、フェイトらしいなって思って」

笑われた事が気に入らないのか、フェイトは半ば膨れっ面でそっぽを向いてしまった。笑いを何とか抑えつつ謝り、肩を竦めて声を上げる。

「僕は話すべきだと思ったから話した。君達は聞きたいから聞いた。それと同じ事さ。僕自身が聞きたいと思っても、君達が話したいと思わなかったら僕は聞かない。昔から、暗黙の了解でそういうのがあったから」
「・・・・・・騎士団で?」
「まあ、そういう事」

小さく笑い、クローセスはソファの背もたれに身を預けた。脳裏に浮かぶ仲間に、懐かしい思いが浮かぶ―――寂しいという思いが浮かぶ事は無いが。

「フェイトが辛い思いをしたのは、何となく分かる。でもフェイトがそれを知って欲しいと思うか知って欲しくないと思うかは、僕には分からない。だから僕は、僕からは聞かない。無理強いはしたくないから」
「そっか・・・・・・」

どこか安心したような、それでいて少し残念そうな表情。その表情に小さく苦笑し、クローセスは呟いた。

「まあ、気長に待つよ。これからは僕にも自由な時間があるから―――」


 * * * * *


かつての会話を思い出し、クローセスは小さく目を細めた。プレシア・テスタロッサ―――誰も思い出させようとしない、フェイトの過去の象徴。それが、《人形》となって目の前に立っている。

「・・・・・・・・・あ、ああ・・・・・・」

フェイトの過去はほとんど知らない。だが―――先ほどの言葉とこの様子からするに、ほとんどいい思い出は無いのだろう。気に入らない、と胸中で吐き捨てる。

「自分の娘に対して人形、だと? どの口がそれを言う」
「あら、人形を人形と言って何が悪いのかしら? もっとも、随分と出来の悪い人形だけど」
「その身体も紛い物・・・・・・《人形》だろう。醜悪で、出来の悪い」

口から自然と敵対の言葉が溢れ出る―――とにかく、この女の前にフェイトを立たせたくなかった。クローセスにとって肉親を軽んじる人間は、本能的に受け入れる事の出来ない存在なのだ。

「それに、フェイトは人間だ。僕よりもずっと真っ当で、ずっと人間らしい心を持ってる」
「そう? メルレリウスから聞いてるわ。貴方たち天界騎士団は、ある種どこまでも人間らしい人間だって」
「何だと?」

プレシアの口元に嘲笑が浮かぶ。吐き気のするような笑みに、クローセスは思わず顔をしかめていた。

「相容れない人間を殺し、邪魔するものを徹底的に排除する。それを繰り返してきたんでしょう? ほら、欲望に忠実な人間らしいじゃない」
「・・・・・・僕らは殺したいから殺すんじゃない!」
「そうかしら? まあ、正直それはどうでもいい事だけど・・・・・・目的のために手段を選ばないのは、私とよく似通ってるんじゃないかしらね」
「目的・・・・・・?」

視線を外さず、小さく反芻する。この大魔法使いの目的とは何だ、と。一体どんな理由があって、フェイトをここまで傷つけたのかと。

「そうよ。私の目的は、愛しい私の娘を取り戻す事・・・・・・ただ、それだけよ」
「何だと? 娘ならここにいるだろう。フェイトはあんたの娘だ」
「・・・・・・? ああ、そういう事。いけない子ね、フェイト・・・・・・仲間に本当の事を教えないなんて」
「―――ッ! ダメ、母さん! 言っちゃダメっ!!」

突如、フェイトが火がついたように叫ぶ。その様子に驚き、数瞬経ってからプレシアの口を塞がなければと向き直る。だが―――既に、その言葉は放たれた後だった。

「私の娘の名前はアリシア。フェイトは、アリシアのクローン・・・・・・ただの偽者のお人形なのよ」
「な―――!」

アリシア、フェイト、クローン、偽者―――その単語がぐるぐると頭の中を回る。呆然として、フェイトに視線を向ける―――フェイトもまた、ちょうどこちらに視線を向けた所だった。空色と紅の視線が交錯する。

「クロス、私・・・私は・・・・・・!」
「・・・・・・・・・」

言うべき事が思いつかない。フェイトの顔に浮かんでいるのは、どこか恐怖に近い感情のようだった。その中でふつふつと、徐々にある感情が沸き上がって来る。

「分かったかしら? フェイトは、私がアリシアがいない時間の慰みに作ったお人形。誰からも必要とされない、要らない玩具」
「クロス・・・・・・これは、私は・・・・・・」
「―――黙れ」

―――この感情は、怒りだ。
それを自覚して、クローセスは顔をしかめた。湧き上がる怒りのこもった声に、フェイトがびくりと身体を震わせて押し黙る。彼女はただ、縋るような視線を向ける事しか出来なかった。

―――気に入らない。

「無様ね、フェイト。きちんと自分は人間じゃないって言っておかないからこういう事に―――」
「―――黙れと言ったぞ! プレシア・テスタロッサッ!!」

全ての怒りを込めて、クローセスは向き直った。フェイトに何も言ってやれない自分への怒り、自分の存在を脅かすほどまで辛い事を一度も外に出そうとしなかったフェイトへの怒り、そして何よりもこの身勝手なプレシアへの怒り―――

「―――人形? 偽者? 戯けた事言ってるんじゃない! フェイトは誰もが必要としてる人間だ。なのはもはやてもユーノもクロノもリンディさんも! 誰もがフェイトの事を望んでる!」

ここまでの怒りを感じたのはシアシスティーナ以来だ、と胸中で吐き捨てる。許せない、認められない―――!

「それが信じられないって言うんなら、今ここで宣言してやる! 僕自身が、クローセス=シェインが、フェイト・テスタロッサという一人の人間を必要とする!」

俯いていたフェイトが、その言葉に視線を上げる。そのフェイトの呆然とした表情に気付かず、クローセスは尚も声を上げた。

「アリシアなんて知らない! 貴様の娘なんてどうでもいい! フェイトの存在を否定する者は、僕が全て殺し尽くしてやる!!」
「―――言ったわね、若造が」

雷光が走る。周囲に雷の結界が広げられるのを認め、クローセスは重心を低く構えた。燃え滾る怒りを鋭利に砥ぎ、凍りついた殺意を込めた声でクリアスゼロに命じる。

「―――あいつを倒す。行くよ、クリア」
『御意に』
「いい返事だ」

二つの手甲が、それぞれ二つずつカートリッジをロードする。荒れ狂う魔力は、手甲と足甲の中に浸透してゆく―――

『Full drive mode, set.』
「ブラストフォルム! ドライブ―――」
『―――Ignition!』

唸りを上げる無骨な手甲が、内側から押し上げられて広がる。腕に装着されていた部分の一部が後ろに下がり、肘の手前までを装甲で覆う。手首の部分には横にパーツが飛び出し、上には三本の爪のような装飾が浮かび上がる。
足甲は脛当ての部分とそれを押さえるパーツだけを残して分離し、一部はさらに足に装着、残った部分は脛当てに飛び出した無骨な突起となる。
―――そして最後に、手首と足首のパーツから、銀色の魔力翼が広がった。

「―――行くよ」
『はい』

バサリ、と銀の魔力翼が羽ばたく。推進力を得た身体は、地面を蹴ると同時に一気に飛び出した。

『Load Cartridge.』
「ランサーナックル・・・・・・!」

右の拳がカートリッジをロードする。それと同時に、宙に作り出した足場を蹴る。突如として横に方向転換した身体が、先ほどの直線上に落ちた雷を躱した。接近には、一度の攻撃回避で十分だ。

「おおッ!!」

拳を後ろから叩きつける。が―――寸前で現れたラウンドシールドが、拳の攻撃を受け止めた。拳だけでは突き破れない、大魔法使いの強固な障壁。だが―――

「―――ショット!」

爪のような装飾から飛び出した銀の槍がラウンドシールドに突き刺さり、炸裂した。爆風に煽られて飛び離れながら、静かに眼術を発動する。刹那、悪寒を感じてクローセスは横に跳んだ。一瞬後、立っていた場所を虚空から現れた紫電が貫く。

(空間跳躍攻撃・・・・・・? いや、今のは―――)

舌打ちし、再び虚空を蹴る。それとほぼ同時、一瞬前までいた場所を再び雷光が貫く。予感は確信に変わった。

「―――攻勢結界! さっき展開した奴!」
「へぇ、良く分かったわね」

不敵な声に歯を食いしばり虚空を蹴る。結界の規模はそれほど大きい訳ではないが、その解析などは専門外だ。《ルヴィリス》も無い今、これを破壊することは不可能である―――クローセスには。

「ッ・・・・・・! フェイト!」
「―――っ!?」

びくり、とフェイトが震える。聞こえてはいる―――それを確認して、クローセスは声を上げた。

「―――君は、どっちを選ぶつもりだ!」
「え・・・・・・?」
「過去か―――くッ! それとも今か!」

閃いた雷光を躱し、再び声を上げる。包囲するように飛んでくる空間攻撃は、徐々にクローセスに近寄り始めた。

「この女か、それとも僕たちか―――君が選ぶのは、選んだのはどっちだ!?」
「・・・・・・私、は・・・・・・」

クローセスの問いを、フェイトはただ呆然と反芻する。分からない―――どちらも大切でどちらも棄てられないから、こんなにも悩んでいるのだ。

「無駄よ、騎士。あの子は私に依存している・・・・・・」
「うる・・・さいッ!」
『Strike Fang.』

宙を駆ける六本のナイフがプレシアに殺到する―――が、それも一瞬で弾き飛ばされた。舌打ちし、足場を蹴って跳ぼうと―――その足が、固定された。

「―――!」

リングバインド。眼術で意識を加速させれば一瞬で解ける程度のバインド―――だが、その一瞬が致命的だった。隙を撃って放たれた無数の雷光が、クローセスの身体に殺到する。
―――閃光と、爆音。焦げ臭いニオイが、鼻に付く。

「がっ、ああああああああああッ!!」
「―――クロスッ!」

煙を上げて地面に落ちるクローセスに、フェイトは血相を変えて駆け寄った。彼の身体を起こそうと手を伸ばす―――が、その前にクローセスは身体を起こした。歯を食いしばり、痺れる身体を叱咤する。

「・・・・・・どうするのかしら、フェイト? 私に協力すると言うなら、その騎士の命は助けてあげてもいいわよ?」
「―――っ!」

プレシアの言葉に身体を硬直させる。このままでは、クローセスは殺されてしまうと言うのか。自分の選択一つで―――
ぐるぐると回る思考の中―――フェイトは、震える声を上げる。

「私、は―――」
「・・・・・・黙、れ」

―――刹那、クローセスの声が響いた。ぱっと向けられたフェイトの視線を受けながら、クローセスは静かに立ち上がる。

「・・・・・・よく、分かった。貴様の存在は、フェイトにとって害にしかならない・・・・・・」

膝に手を当て、無理矢理に身体を起こす。手痛い攻撃を受けたとしても、その鋭い眼光は一切衰えていなかった。歯を食いしばり、ブラウンの瞳に怒りを込め、クローセスは静かに告げる。

「フェイトに、なのはたちを殺す片棒を担がせるつもりか・・・・・・? ふざけるなよ・・・・・・貴様はどれだけ、フェイトを傷つければ気が済む?」
『全くですね・・・・・・到底許容しがたい。我らはあくまでフェイト・テスタロッサの為に在る存在』
「―――フェイトを傷つける存在なら、例え貴様が何であっても、僕は絶対にその存在を許さない。例えフェイトが貴様とある事を望んだって・・・・・・僕は、貴様の存在を認めない!」

叫び、クローセスは地面を蹴った。虚空の足場を踏み、迎撃に来る雷光を避け、カートリッジをロードする。拳の周りに、三つの銀のスフィアが現れた。あと二歩の場所で横に跳び、後ろに回り込む―――三つのスフィアは回転しながら拳の前に収束する。その瞬間を狙って、クローセスは拳を突き出した。

「ブラスト・・・ナックル!」
「甘いわね―――!」

突き出される雷の杖。抜き打ちで放たれた砲撃と拳の一撃がぶつかり合い、行き場を失った破壊力がその場で炸裂する。煙に塞がれる視界―――そのプレシアの目の前に、煙の中からある物が現れた。
―――紅い小さな宝玉と、シリンダーに詰まったカートリッジが。

「な―――ッ!」

驚愕の声は、巨大な爆音に消えた。炎のエレメントにカートリッジの魔力を叩き込んで、一気に炸裂させる即席の爆弾。身軽に着地しつつも、クローセスは警戒を解かなかった。ただ静かに、立ち込める煙の先を睨む。
―――煙が晴れた先には、ほとんど変わらぬ敵の姿があった。

「この程度じゃダメか・・・・・・」

敵の結界の中にいるためだろう、いくら素早く動いたとしてもその動きを捕捉される。そして正確に攻撃が飛んで来る―――まるで、最初からクローセスを相手にするために作られたような結界である。

「無駄だったみたいね」
「なら、直接攻撃を当てるまでだ。不死身って訳じゃない」
「それが出来たら、ね・・・・・・全く、理解に苦しむわ。何故そんな人形なんかのためにそこまでするのかしら」

思わず激昂しかけ―――不意に、兄の姿が脳裏に浮かんだ。憎い敵を前にしてシニカルに笑う、その兄の姿が。敵を前にすれば無条件で姉を信じ、命を預けたその姿が。

(―――まったく、打算なんてね)

―――自然、口元に笑みが浮かぶ。

「―――別に、理解してもらおうとは思わないさ。僕とあんたは全く価値観が違うんだから。でもま・・・・・・ある種似てるんじゃないかな? さっきあんたが言ってたみたいにさ」
「何ですって?」

「―――単純な事さ。ただ、僕にはフェイトが必要ってだけ」

『―――単純な事だ。ただ、俺にはミリアが必要ってだけだ』

運命を弄ばれ、兄はその相手を目の前にしてもなおそのペースを崩さなかった。きっとそれは、そう言う態度を教えてもらったから。

「だからそれを奪おうって言う奴には容赦しないし、する理由も無い。文句は言わせないよ?」

『だからそれを奪おうって言う奴には容赦せんし、してやる道理も無い。文句は言わせんぞ?』

記憶の中で兄は剣を、今この身体で自分は拳を―――真っ直ぐに、大切なものを傷つける敵へと向ける。その顔に皮肉った、不敵な笑みを浮かべながら。
―――それしかないのだ。ならばこの命を、その全てを懸け、信じる。

「―――それにそもそも、戦う理由ならこれだけでいい・・・・・・」

『―――それにそもそも、戦う理由ならこれだけでいい・・・・・・』

フェイトに一瞬目配せをし、微笑む―――そして、言い放った。

『「俺の/僕の大切なものを傷つけた。それが気に入らない―――だから、ブッ飛ばす!」』

地面を蹴る。迎撃に来る雷は正面と左―――

『Wing Move.』

銀の翼が羽ばたく。一瞬の浮遊魔法による支配は、クローセスの身体を右斜め前に押し出した。再び虚空を蹴り、それと同時に二本のナイフを手の中に生み出す。次の雷は上と左斜め前。銀の翼で無理矢理慣性を無視し、左に跳ぶ。
同時、向き直りざまにクローセスはナイフを投げつけた。

「ふん―――」
『Fang Burst.』

ラウンドシールドに防がれる―――それと同時に、クローセスはナイフを爆破した。爆煙がプレシアの視界を塞ぎ、それと同時に右のカートリッジをロードする。

『Blast Fang―――Talon Frame.』

三本の爪のような装飾から、銀色の刃が伸びる。ブレイドフォルムの時よりも細いそれの魔力密度は、フェイトのザンバーすら凌駕していた。そして、続けざまにカートリッジをロード。銀の刃に魔力が集中し、さらに銀の翼が伸びる。
軋むほどに身体を引き絞り―――クローセスは、全力で虚空を蹴った。

「貫けッ! 《疾界・穿狼》!」
『Drive!』

蹴り足、そして翼―――二つの推進力を得て一本だけ繰り出された鋭い爪は、プレシアの防御のど真ん中に突き刺さった。全ての翼を総動員し、防御を貫こうと唸りを上げる。

「馬鹿ね・・・・・・終わりよ!」

なのはの魔法を元にしたこの術―――弱点は、攻撃の最中無防備になってしまう事だろう。周囲、その全方位に雷が閃光を放とうと収束を始める。
だが―――

『Zamber form―――』
「疾風、迅雷・・・・・・!」

地上に立つフェイトが小さく、だがよく通るその声を上げた。手の中のバルディッシュはその姿を大剣へと変え、足元には巨大な魔法陣が広がる。ようやく上がったその視線に―――迷いは、無い。

『―――Drive Ignition.』
「スプライト・・・ザンバ―――ッ!!」

迸った雷光が、プレシアの作り出していた結界を粉々に打ち砕く―――収束していた雷も、それと共に消滅した。プレシアの顔には驚愕が、クローセスの顔には歓喜が浮かぶ。
―――結界の破壊と、プレシアの動揺。フェイトならこれを成してくれると、信じていた。

「届け・・・・・・っ!」

刃の触れた部分から、徐々にヒビが走り始める。そして―――砕けた。貫いた刃が、正確にプレシアの杖を貫き、破砕する。

―――迸った銀の光が、全てを埋め尽くした。







あとがき?



「クロス&フェイト組み、プレシア戦でした。まぁ、ちょっとグダグダしてたような気もする戦いだったけどね」

「確かに。まぁ、プレシアは原作でもほとんど戦闘なんぞやっとらんからな。書き難い奴だったろう」

「まあね・・・・・・まあ、あのバリアジャケット? はどう見ても機動戦向きじゃなかったから、あんまり動かない戦い方にしたみたいだけど」

「うむ。アレじゃ動きようが無いな。固定砲台型・・・・・・なのは嬢に近いと考えた方がいいか」

「だね。んで、ブラストフォルムだけど」

「まぁ、ある程度予想はついたんじゃないか? マッハキャリバーだってそうだったし」

「ついでに言えば、レイジングハートもそんな感じだったけどね。スピードと魔力密度を底上げして、一撃に懸けるタイプかな」

「ま、まだ派手な技は使ってないが。使ったと言えばあのA.C.S.もどきか」

「本来ならなのはと同じみたいにバリアを貫通してカートリッジロード、零距離であの刃を発射、爆砕させる魔法なんだけどね。今回はバリアブレイクバージョンと言う事らしいよ」

「銀翼八枚で突撃、か。まぁ、特攻ってのもある意味クロスの奴の特技みたいなもんではあるが。ガルディアラスの時は遠慮なくやりそうだな」

「傷はいくらでも治せるしね。ま、その分結構防御は棄ててるけど」

「ま、死にはしないが」

「だね。んで、ガルディアラスになればゴスペルルインみたいに大規模魔法を放つ余裕も出来る訳で」

「防御を抜かせば割とバランスいいんだよな。ま、防御の方も相手の攻撃は避ければいい訳だし。回復については言わずもがな」

「それでも中途半端な性能なのがクロスらしいねぇ」

「だなぁ。本人がここにいたら抗議して来そうだが」

「そーだね。さて次回は・・・・・・はやて組か」

「ん? なのは嬢とユーノの組はまだ出て来ない訳か」

「みたいだね。あそこは随分ゆっくりって事みたいだけど」

「ふむ・・・・・・ま、次回をお楽しみに、と言った所か」






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