「―――あれ」
「―――?」

無限書庫の一角、検索魔法を行使していたユーノは、傍から聞こえてきた声に疑問符を浮かべた。振り返れば、唐突に人間の姿に戻ったレイが、なにやら懐かしげな表情を浮かべている。

「どうしたんですか?」
「ルヴィリスが渡してきた報告書なんだけどね・・・・・・いや、懐かしい台詞が書いてあったもんで」
「・・・・・・?」

懐かしげに苦笑するレイに、ユーノは首を傾げた。普段あまり表情を変えない―――と言っても、普段は子犬の姿でいるのだが、彼がこのような表情をするのはほとんど見た事が無かったから。

「・・・・・・クロスは、あいつに懐いてたから」
「あいつ?」
「僕を相棒にしてた男でね・・・・・・クロスは、あいつに助けられたんだ」

あいつ―――恐らく、クローセスが何度も話している彼の兄の事だろう。普段は冷静で、あまり感情の起伏を見せようとしない彼が、その普段の時点でも嬉しそうに話す男の事。
―――彼の事には、ユーノもまた興味を持っていた。

「・・・・・・その人、どんな人だったんですか?」
「あいつ? そうだね・・・・・・一言で言えば―――」

レイは、その表情を苦笑に歪めた。

「―――バカだね」
「は?」
「だから、バカ。昔は復讐にしか興味を持たなかったバカで、その後は自分が生きる意味も掴めなかったバカ・・・・・・そして今は、自分の大切な者のためならどんな手段でもとれるバカ」
「は、はぁ・・・・・・」

酷い言われ様に首を傾げる―――だが、彼の表情には蔑んだようなものはない。むしろ、それを好ましいと思っているようだった。

「・・・・・・まさしく、ブレイズィアスの後継者って訳だ。ホント、今のあいつはよく似てる」
「でも、クロスもそんな感じじゃ? 騎士って言う人たちはみんなああなんだと思ってましたけど・・・・・・」
「言っただろう? クロスは、あいつによく懐いてたって。クロスはあいつに大きく影響を受けてる。戦いの中での台詞回しやら態度やら、随分と真似してるよ」

クローセスの皮肉った表情や台詞―――それが真似したものだと言う。確かに、普段から考えるとあまり似合わないとは思っていたが。
―――だが。

「あんな生き方は、僕も憧れます」
「止めときなよ。損する生き方だ・・・・・・君は頭がいいんだし、もう少し要領よく生きていけるだろ?」
「いえ、いいんです。その人が言ったんですよね? 『護ると口にするなら、全てを捨ててやる覚悟をしろ』って」

淡く微笑んで言ったユーノに、レイは小さく嘆息を漏らした。

「まったく、クロスと言い君と言い・・・・・・どうしてそう、生き急ぐかな」
「仕方ないですよ。護る、って決めちゃったんですから」

―――ユーノはそう、小さく苦笑した。


 * * * * *


(・・・・・・・・・!)

迸った翠の光に、メルレリウスはすぐさま《写本》を起動した。本局から奪った魔力結晶から魔力を得て、周囲に十本の魔剣を生み出す。それを周囲、四方八方から光の中に消えたユーノとなのはへと向ける。

(―――何のつもりかは知らんが、これは避けられん)

一振り一振りが古代魔導族の生み出した強力な魔剣―――盾本体でもなければ、これだけの数は防げない。そう確信し、メルレリウスは刃を放つ―――

―――響いたのは、十の金属音だった。

「―――ジェニウスモード」
「―――エクセリオンモード!」

光が消える―――そこにいたのは、エクセリオンモードを起動したなのはとその隣に立つユーノ。
左手には、黄金の金属部が消え、コアとその縁、そして翠の光だけで構成された全身を覆えるほどに巨大化した盾。右手には、ショートソードほどの長さまで伸びたダガーエッジの刃。そして―――周囲を飛び交う十二個の黄金の盾。それぞれが翠の盾を展開し、本来の盾の大きさを構成している。

ジェニウス―――《守護神》を冠するクレスフィードの最終形態。

「・・・・・・成程、派手好きなレイムルドらしいのぅ」
「レイさんの最高傑作ですから」

いいつつ、ユーノは手を掲げる。それと共に、飛び回っていた盾が動きを止め、二人の周りに集まった。全方位、そしてどのような攻撃をも想定した完璧な防御形態―――それが、このジェニウスモードだ。

「・・・・・・ユーノ君、背中、任せるよ」
「うん、任された」

共に言葉を交わし、頷き―――そして、なのはは飛び上がった。同時、なのはの周りに八つの盾が張り付く。

「アクセルシューター!」

放たれた光球は二十一条。アクセルシューターはなのはの周りを飛び回った後、それぞれの軌道を持ってメルレリウスに殺到する。
防いだのは、四枚の盾《ムーラリエス》。

「なら・・・・・・! レイジングハート!」
『Load Cartridge.』

カートリッジを一発ロード。それと共に、レイジングハートの前に桜色の光球が現れる。そして―――

「エクセリオン・・・・・・っ、バスタ――――ッ!!」
「防げ、我が盾よ!」

放たれる太い砲撃と、受け止める四枚の盾。なのはは盾ごと押し込もうと魔力を込める―――が、その背後に数本の剣が迫った。

(―――!)

接近する魔力に気付き、なのはは一瞬手を緩めそうになる―――だが、すぐさまその考えを振り切り、目の前の敵に集中した。
―――背中が暖かい。だから、心配しなきゃいけない事なんて何も無い。

「ジェニウスシールド、スクウェア」

瞬間、なのはの背中に、四枚の盾を頂点とした翠の障壁が完成した。盾本体以上に強固な防御力を持つシールドは、殺到してきた剣を受け止め、弾き返す。盾を作り出したユーノは、不敵な表情で声を上げた。

「貴方の敵は、なのは一人じゃない・・・・・・展開」

かざした手の四方に四つの盾が展開し、それぞれが魔法陣を発生させる。ロードするカートリッジは続けざまに三発。そして―――

「アクティブチェイン―――」
『―――Buster Shift!』

四つの盾から、一斉に大量の鎖が放たれた。それぞれが絡み合い、砲撃に等しい質量を持ってエクセリオンバスターを受け止めている盾へと突撃する。普通の砲撃魔法ほどの威力とはいえ、その一撃は拮抗していた砲撃を押し切らせた。

「ちッ!」

メルレリウスは身を躱し、新たに五本の剣を構成する。放たれたのはユーノに向かって三本、なのはに向かって二本。なのはの方は問題ないが、今攻撃に使った盾で攻撃を受け止めることは出来ない―――ユーノは咄嗟に、盾本体を掲げてその一撃を防いだ。が―――

「爆ぜろ、《パルヴェリス》」
「!?」

刃は、唐突に爆発した。直接ダメージを受けることは無かったが、突き抜けた衝撃に腕が痺れる。見れば、なのはの方も同じ攻撃を受けていた。

『マスター、あの剣は爆弾です! 本体はあの人が着けてる腕輪・・・・・・アレが剣を作り出して、それを放って爆撃する武器なんです!』
「・・・・・・ッ、なるほど」

多種多様な武器があると思っていたが、まさかこんな物まであるとは思っていなかった。防御に徹すれば防げない訳ではないが、これではユーノ自身が攻撃に回ることは難しい。忌々しげに見上げるユーノの視線を受け、メルレリウスは何とも皮肉った笑みを浮かべた。

「一体どれほどの武器がこれに記憶されていると思っておるか。例えどのような戦い方でも、対応する事は可能じゃ・・・・・・そう、こんな風に」

メルレリウスはその言葉と共に、三個ほどの魔力結晶を放り投げ、それを《写本》に吸収させた。同時、その手の中に一本の刃が現れる―――蒼い燐光を放つ、透き通った水晶の刀身を持った魔剣が。
―――なのははその刃の美しさに、そしてユーノはその魔剣の正体に息を飲んだ。

「・・・・・・っ、気を取られちゃダメ・・・・・・レイジングハート!」
『Barrel Shot.』

放たれた疾風状のバインドが、メルレリウスの身体を縛りつけ―――

「エクセリオンバスター、フォースバースト!」

レイジングハートが四本のカートリッジをロードする。まず放たれるは、四条の砲撃。そして―――

「ブレイク―――」

―――その全てを飲み込む巨大な砲撃が、最後に放たれた。

「シュ―――――トッ!!」

光の濁流がメルレリウスの姿を飲み込む。圧倒的な魔力を運用するリスクは低くないが、それでも強化されたレイジングハートのフレームはその魔力量に耐え切った。以前よりもさらに完璧な形の、大威力の砲撃魔法。
―――だからこそ、信じられなかった。砲撃を切り裂いてメルレリウスが現れたのを見た時は。

「―――いい魔力じゃな」
「え―――?」

振り上がる刃―――呆気に取られてそれを見上げてしまい、逃げるタイミングを失ったなのはは、痛みを伴う衝撃と共に身体を引っ張られた。
―――思わず閉じてしまっていた目を開けると、そこにユーノの姿が映る。

「・・・・・・ゴメンなのは、大丈夫?」
「え? 私・・・・・・あれ?」

訳が分からず、きょとんと目を瞬かせる。見れば、自分の体に翠のバインドが巻きついていた。どうやら、これで無理矢理引っ張ったらしい。そこまで来てようやく自分がユーノに抱き寄せられている事に気付き、思わず頬を染めるが―――生憎、ユーノの表情にそんな余裕は無かった。

「・・・・・・吸魔の魔剣、魔水晶《アーク・クリスタル》」
「ほう、知っておったか」
「・・・・・・レイさんの知る限り、フィーの防御を抜ける魔剣は四つ・・・・・・そしてその中に一本だけ、《写本》で再現可能な物がある。当然、警戒します」

なのはへの攻撃を受け止めるために使った八枚の盾が、次々と地面に落ちた。すぐさまクレスフィードから翠の糸が伸び、八つの盾と繋がって浮かび上がらせるが―――これだけで、あの刃の性能がクレスフィードを上回っている事を証明させられた。

(どうする・・・・・・?)

クレスフィードは間違いなく、古代魔導族が作り出す中でも上位の武装だ。それを上回るには、第二階梯の上位以上の者がその命を使い果たして作り出した武装でも無ければ不可能となる。
―――つまり、レイの術式を凌駕する術式で編まれた武装でなければ、不可能なのだ。
しかしあの魔剣は、クレスフィードの術式を一時的にキャンセルしてしまった。あの青い燐光に触れた魔力を分解し、吸収してしまう魔剣。性質はAMFに近いが、その出力はそれを遥かに超えている。
―――だが、方法を考える時間は与えられなかった。

「悩んでいる暇は無いぞ?」
「―――ッ!」

再び《パルヴェリス》が放たれる。ユーノは咄嗟に腕を掲げ、十二枚の盾を前面に展開した。放たれた剣を全て受け止め、弾き飛ばす―――が、メルレリウスはその一瞬で接近し、盾のうちの一枚に水晶の刃を叩き付けた。一瞬の均衡の後、金色の盾は制御を離れて地面に落ちる。突き抜けた刃は、ユーノの左肩に突き刺さった。

「ぐッ!!」

駆け抜ける痛みと戦慄。ここで爆破されればなのはと自分は―――そう思った刹那、視界の端に桃色の光が翻った。駆け抜けた光球は刃の柄を打ち、突き刺さった剣を弾き飛ばす。思わず安堵の吐息を吐きながら隣を見れば、蒼白な顔で息を荒げたなのはがレイジングハートを構えた姿勢で立っていた。

「ありがと、なのは・・・・・・今のは危なかった・・・・・・」
「う、うん・・・・・・大丈夫、ユーノ君?」

何とか命は助かった―――が、損害は甚大だった。

(左腕が上がらない・・・・・・)

盾本体での防御は不可能。しかし、飛び交う盾では刃を一瞬しか防ぐ事は出来ない。

(・・・・・・一瞬しか?)

己が考えた事に、一瞬動きを止める。すぐさまユーノは、マルチタスクすら総動員して思考を展開した。盾の制御全てを押し付けられたクレスフィードが悲鳴を上げるが、それすら聞こえないほどの集中状態を作り出す。
―――そしてそのユーノの頭脳が、数秒で答えと作戦を叩き出した。その間防御を任せていたなのはとクレスフィードが恨めしげな視線を向けてきたが、それはともかく。

『―――魔力放出系の魔法はほとんど効かないけど、効果発生系は効く。飛び込んで』
『え、え!?』

ほとんど一方的な念話を伝えると共に、ユーノは新たな魔法を組み上げた。メルレリウスが放った《パルヴェリス》を受け止めると共にバックステップ、そしてそこに水晶の刃を放たれる前に、ユーノは組み上げた魔法―――トランスポーターを発動した。

『Genius Bind.』

十二枚の盾は三つずつ、それぞれが四肢の周りへと転移する。そしてそれと同時、盾は翠の膜を作り出し、メルレリウスの四肢を縛り付けた。例え吸魔の魔剣の力でも、一瞬ならば縛り付ける事が可能だ。ならば―――

「―――何ッ!?」
「今!」
「―――ッ!」

何が何だか分からず―――しかしなのはの身体は、ほとんど勝手に必要な行動へと移っていた。レイジングハートに意思を伝え、地面を蹴る。

『Flash Move―――Flash Impact.』

移動魔法がなのはをメルレリウスの眼前まで移動させ、翻ったレイジングハートが、メルレリウスの腕―――水晶魔剣の柄を打ち据えた。込められた魔力が爆発し、それが魔剣に吸収される―――しかし、爆発によって起こった衝撃は、メルレリウスの手から魔剣を弾き飛ばしていた。
再び《パルヴェリス》を放たれる前に拘束を解除し、水晶の魔剣を回収する。怨嗟の混じるメルレリウスの視線を受け、ユーノは小さく笑みを浮かべた。

「どんな戦い方でも対応する事は出来る・・・・・・そう言ったのは、貴方ですよ」
「貴様・・・・・・」

片腕をぶら下げ、戻ってきたなのはに身体を支えられ―――それでも、ユーノは不敵に声を上げる。

「貴方には、負けられない・・・・・・ただの見栄で、なのはを傷つけようとする貴方には」

誇りでも、プライドでもない・・・・・・ただ己は優れていると信じたい、ただそう自分に言い聞かせたいがための見栄で、こんなものを持ち出した相手に―――そんな卑小な存在に、負ける訳には行かない。

「なのはを護る事だけが、僕の存在意義だ・・・・・・それ以外の僕なんかに興味はないし意味も無い」
「ユーノ、君・・・・・・」

口元を押さえて顔を染めるなのはに微笑みかけ、ユーノは続ける。

「それだけは、譲っちゃならないんだ。僕が僕であるために・・・・・・本当の自分であり続けるために・・・・・・! だから! 『誰かより優れてる』なんて見栄が無ければ戦えない卑小な貴方なんかに、負ける訳には行かない!」
「言ったな・・・・・・小僧がッ!」

メルレリウスが《写本》を眼前にかざす。記述が輝き、その前に光の塊が現れる―――

「え? 剣じゃない・・・・・・?」
「《写本》は魔導の記録を再現する・・・・・・武装だけじゃない、術そのものも再現できるよ」

呟き、ユーノは収束する光を真っ直ぐに見据え、予備のカートリッジを装填する。そして―――十二枚の盾は、それぞれを頂点として周囲に展開した。ロードするカートリッジの数は十二。腕が吹き飛びかねない衝撃が襲うが―――その痛みを黙殺し、ユーノは光に向け最硬の盾を展開した。

「ジェニウスシールド―――」
『―――EXTEND!』
「撃ち滅ぼせ、神の槍よ―――《聖戦の神槍(スピア=クルセイド)》!」

―――ズンッ!!

「ぐうっ!?」

貫き通す光の槍が、幾重もの魔法陣を組み合わせた盾に突き刺さる。一点に集中した破壊力に押し潰されそうになるような衝撃が襲うが、それを何とか堪える。

「ユーノく・・・っ!」
「大、丈夫・・・・・・! フィー、レイジングハートに・・・・・・!」
『くう・・・っ・・・は、はい!』

ユーノの言葉に従い、クレスフィードから翠の糸が伸びる。レイジングハートと繋がったそれは、複雑な術式を編みこまれた魔力の通り道。

「《写本》は、同時に複数の再現を出来ても僅かな時間差を置く事はできない・・・・・・ぐっ、メルレリウスには、今の段階で次の攻勢は作れない・・・・・・」
「今撃ち抜く、って事?」

声を出すのも辛く、ユーノはただ頷いてそれを肯定した。強固な盾は光の槍を防ぎ続けているが、徐々に軋みを上げているようにも見える。
―――少なくとも、もうあまり時間は無い。

「なのは、君は魔力収束を。レイジングハートは術式制御、フィーはパスから魔力を受け取って魔力運用・・・・・・僕は、盾を維持しながら魔力を分割する・・・・・・スターライトブレイカーだ!」
「りょ、了解!」
『All right!』
『分かりました!』

レイジングハートでは強度の問題で運用し切れない量の魔力―――その負担を、高い強度を持つクレスフィードを介する事で解決する。レイがユーノに与えた、なのはと協力しながら放つ最後の切り札。
なのはがレイジングハートを構え、翡翠の輝きを放つ盾に桜色の魔法陣が重なる。なのはが周囲からかき集めた魔力がレイジングハートの術式によって統制され、パスを通って高い強度を持つクレスフィードへ送られる。そして集まった魔力は、十二枚の盾それぞれの前に収束してゆく―――

『Cartridge―――』
『―――Full load!』

なのはが集めた魔力だけでは満足せず、レイジングハートとクレスフィードは残ったカートリッジの全てをロードした。空薬莢が飛び出すたびに桜色の魔力が膨張し、巨大化してゆく。膨大な魔力と盾の維持、その二つだけでユーノには意識が消し飛びかねないほどの重圧がかかっていた。しかし、その全てを黙殺する。

(負け・・・るか・・・・・・ッ!)
「小癪な―――貫け、撃ち滅ぼせッ!」

ズン、と更に槍の重圧が増す。しかし、それでもユーノは退かなかった。ここには―――

「退かない、負けない・・・・・・! ユーノ君と、一緒なんだから・・・・・・っ!」
(なのはが、いるんだから・・・・・・っ)

光と光のせめぎ合い数秒か、数十秒か―――時間の感覚すらあやふやな中で、なのはとユーノは毅然と視線を上げた。盾と閃光の向こう、憎悪の表情を浮かべるメルレリウスへ向かって。

「「負ける・・・ッ、もんかあああああッ!!」」

―――裂帛の気合。その気迫が、子供とは思えないその激情が、メルレリウスの手を一瞬緩めさせた。
刹那。

「これが僕らの―――」
「―――全力全開!」

ユーノとなのはが。

『『STARLIGHT BREAKER!』』

レイジングハートとクレスフィードが。

「「スターライトォ・・・ッ! ブレイカアアアアアアアアアアアアッ!!」」

その光を以って、メルレリウスの姿を消し飛ばしていた―――







あとがき?



「最終決戦も終了か」

「いやはや、皆お疲れだったねぇ」

「はやて嬢は納得いかんかもしれんがな。メルレリウスを二人に取られちまったし」

「まあ、バランスを考えると八神家にやらせる訳には行かなかったし・・・・・・しょうがないんじゃない?」

「まあ、そうだな」

「さてと・・・・・・この話も、あと次の一話とエピローグを残す所となった訳だけど」

「ん? まだあるのか?」

「まあね。最後の問題が残ってる訳だし」

「ほう・・・・・・さて、綺麗にまとめられるのかね?」

「さあね。まあ、それに・・・・・・『奴』の目的もまだ完全には分かってないし」

「『奴』ね。お前さんは大体気付いてるんじゃないか?」

「と言うより、僕だけだろうね。たぶん、ルヴィリスだって気付いてないよ」

「まあ、そうだろうな」

「まったく・・・・・・さて、次回はユーノとなのはが迎える結末に期待して欲しいかな。ああ言う生き方を選んだユーノが、果たしてどんな答えを出すのか」

「うむ。次回をお楽しみに、と言った所か」






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