―――空に、憧れた。 ―――こんな綺麗な空を持っているこの世界が、大好きだった。 ―――だからこそ、哀しかった。自分を救ってくれた人が、世界を否定し、世界から消え去ろうとしていた事が。 『―――まったく、世話が焼けるな』 恩などなかった。むしろ、仇しかなかったはずだ。それなのに彼は、何の気負いもなく助けてくれた。ただ、そうする事が自然であると言わんばかりに。だからこそミリア=セフィラスは、彼に惹かれた。 ―――直感だったと思う。この人物が、自分を連れ出す人間なのだと確信したのは。 『どうして泣かないのよ―――泣きたいのに、どうして』 いつだったか、そう聞いた事があった。無数に連なる悲劇を目の当たりにし、その全てを背負いながらもただ笑みを浮かべていた彼に対して。 ―――彼は、その感情を忘れたと言わんばかりの空虚な表情で、こう答えた。 『―――俺はもう泣けないんだ。あの雪の日から、泣けなくなった』 哀しいのに悲しめない―――その瞳は、ミリアに酷く無力感を与えていた。何故彼は、こんなにも哀しいのだろうか。何故彼の瞳に映る世界は、こんなにも空虚なのだろうか。 ―――何故彼は、こんなにも哀しい人間にならざるを得なかったのか。 彼の事を知ろうと、躍起になった。 ―――彼が全てを失っていた事を知った。 ―――彼が滅びの運命を押し付けられていた事を知った。 ―――彼がその力故に疎まれていた事を知った。 ―――彼が復讐者であることを知った。 ―――彼が己の手で救いを切り捨てなければならなかった事を知った。 ―――彼が無数に奪い続けてきた事を知った。 そして―――彼が一度も救われなかった事を、知った。 しかしそれでも―――ミリアは、何故彼が世界を否定するのか理解できなかった。 彼女もまた、異常者だった。 ―――力に目覚め、戦いに身を投じる事になっても。 ―――力を使い、人の命を奪う事になっても。 ―――人間同士の争いを目の当たりにしても。 ―――無数の戦場を駆け抜けても。 ―――自らの父を喪う事になっても。 ―――拭いきれないほどの涙を、流す事になっても。 それでもなお―――ミリア=セフィラスと言う少女は、自らが育った世界を否定する事はなかったのだ。 強い心を持った、誰よりも『普通の人間である』と言う異常を抱えた少女。笑いたい時に笑い、泣きたい時に泣き、怒りたい時に怒る―――彼女は、『歪み』を抱えている事が普通の騎士たちにとって異様な存在だった。 正逆の存在とも言えるミリアを、彼は何故か受け入れた。何故その選択をしたのか―――それは、どちらにも分からない。 ただ互いに足りないものを補うように―――二人は、同じ歩幅で歩くようになっていた。 * * * * * 「あ、おばちゃん揚げポテト頂戴♪ 塩かけてね〜」 「あいよ」 買い食いしながらウィンドウショッピングを楽しむミリアの背中を、ユーノは何とも言えぬ思いで見つめていた。クローセスから聞いた、彼の姉の人柄―――生きると言う事に一切妥協しない人、と言う言葉。抽象的過ぎてよく分からなかったそれは、結局の所、今でも把握し切れている訳ではない。 ただ――― (楽しそう、だな) この女性は、感情に裏表と言うものがない。彼女が浮かべる表情は、そのまま彼女の心の中を表していた。建前と言うものが無いのだろうか。 今まで本音と建前の世界の中で生きてきたユーノとしては、この感情を真っ直ぐに出す女性の姿は酷く異質だった。 「・・・・・・ユーノ?」 「え? あ、何ですか?」 「いや、何じゃなくて・・・・・・ボーっとしてるから、どうしたのかと思って」 怪訝そうな表情で、ミリアはそう首を傾げる。どうやら、つい考え込んでしまっていたらしい。悪い癖だと嘆息し、何でもないと首を振る。 ―――この女性なら、偽る事無く心の中を打ち明けていたのだろうか。 「んー・・・・・・まあ、いいけど」 あまりこだわらない性格のためか、追求される事もなかった。小さく安堵し、視線を周囲に巡らせる。 ―――と、視界の端に、何やら見慣れぬ色が映った。 「ん? ・・・・・・ミリアさん、あれ」 「え? 何々?」 興味津々な表情のミリアに小さく笑い、目に入ったその色に向けて指を指す。 ―――そこにいたのは、イチョウ色の毛を持った小さな狐だった。その姿を認め、ミリアが瞳を輝かす。 「かっわいいじゃない! ねえねえユーノ、狐って確か肉食よね!?」 「あ、はい。確かそうだったと思いますけど」 「やっぱり? なら・・・・・・」 路地の角からこちらに視線を向ける狐に、ミリアは屈みながらゆっくりと近付いてゆく。そして、先ほど買って食べ歩いていたビーフジャーキーを、そっとその鼻先に差し出した。狐はしばらく警戒した様子でそれを見つめていたが、空腹だったのか、素早い動きでそれを奪い取り、少し離れた場所でかじり始める。 「可愛い・・・・・・ちっちゃい動物って、見てて和むわよねー」 「あ、あはは・・・・・・そ、そうですね」 自分の変身魔法の事を思い出して思わず言葉を詰まらせるが、狐に集中しているミリアがそれに気付く事はなかった。いくつかのビーフジャーキーをたいらげ、狐は満足したのか一度ミリアの手をぺろりと舐めると、そのまま背を向けて去って行った。満足気な様子で立ち上がるミリアに小さく笑い、声を上げる。 「ミリアさんって、誰にでも好かれそうですよね」 「へ? 何よ、藪から棒に」 「だって、初対面の動物にまで心を許してもらったんですよ? そう思うじゃないですか」 警戒心の強い野生の動物を懐かせるのは至難の業だ。それにあっさりと接触して見せたのだから、彼女の特殊さが窺える。しかしその言葉に、ミリアは小さく苦笑を浮かべて見せた。 「動物ならねー・・・・・・でも、人間じゃこうはいかないわよ。思った事口に出すから、しょっちゅう喧嘩するし」 「普通は逆のような気がするんですけど・・・・・・そんなもんなんですか?」 「そんなもんよ」 そう言ってミリアは小さく笑う。しかしユーノは、その声音の中に満足気なものを見つけたような気がしていた。 * * * * * 「やれやれ・・・・・・」 クライン=ゲイツマンの執務室に入り、深々と嘆息を漏らす。机は、最早座っている人物が見えなくなるほどにまで書類が積み重なっていた。 「・・・・・・アレンとクロス、二人ともいなくなってはこうなるのも当然ですが」 いくら何でも、これは酷いのではないか、と。アリシェラは深々と嘆息を漏らし、脇に置いてある机に腰掛け手近な書類を手に取った。日付は三ヶ月前。最早報告する意味もない報告書が未処理のまま置いてある。 「・・・・・・・・・・・・」 再び深々と嘆息を漏らし、アリシェラは視線を正面に向けた。そこに、机に突っ伏すように倒れている女性が一人。 ミゼリア=セイレーン。 騎士としては先輩であり、実力も高い上級騎士である―――が、何故かいつもクラインの書類の処理に奔走させられている姿しか見かけない。 クラインには現在直属の部下は二人しかいない。その二人に仕事を押し付けるなら分かるが、アレンもミゼリアもクラインの直属部下ではない。二人とも仕事を引き受ける義理はないのだが――― 「結局の所、二人とも人がいいんですよね」 クラインはともかく、仕事をしなければ他の誰かに迷惑がかかる。それを考えると、二人とも仕事を無視する事ができなくなってしまうのだ。小さく肩を竦め、毛布の掛けられているミゼリアの姿に小さく微笑む。大方、彼女の恋人が掛けて言ったのだろう。 「さて、多少は手伝いますか・・・・・・」 とりあえず、クラインが判断する必要のない書類を探し、ペンを走らせ始める。まあ、そういった書類はミゼリアが箱の中に纏めているので、わざわざ捜索するほど面倒ではない。 「・・・・・・・・・」 しかしまあ、何と言うか―――ご苦労様である。 クラインは仕事をするつもりは全く無いらしく、そもそも自分に宛がわれた任務すらアレンに押し付ける始末である。どうしようもない。それらの未処理のままになった指令書のいくつかを眺めつつ、アリシェラは深々と溜め息を漏らした。 「結局私たちがする事になるんですね・・・・・・ん?」 ざっと目を通していた書類の、その内容。アリシェラは思わず、そこでその視線を鋭いものに変えていた。その書類の内容は――― 「―――ミリアさん? まさか、これを知って・・・・・・」 小さな呟きは、そのまま虚空に解けて消えてゆく。 その声音の中には、僅かに案ずるものが含まれていた。 * * * * * 「さて、と」 人通りの多い通りを抜け、ユーノと『はぐれた』ミリアは、そのまま街の裏門から外に出て静かに立っていた。街道から少し離れた場所を吹き抜ける風が、長いその髪を撫でて行く。 「―――そろそろ出てきたらどう? 私相手に身隠しなんて意味ない事は分かってるでしょ」 ミリア=セフィラスが騎士として持つ特殊性は、その強大な魔力と風に対する支配力。空気のある場所で、ミリアから逃れる事は不可能だ。 ミリアの言葉を受け、男が五人ほど姿を現す。皆一様に、銃や剣などで武装した者たち。嘆息し、そちらへ向き直る。 「さっきから私に視線をくれてたみたいだけど・・・・・・私の正体を知ってるって事かしら?」 「そういう事だ・・・・・・ミリア=セフィラス。穢れた血の継承者」 「―――ま、どっちにしろあんた達には挨拶しとこうと思ってたからちょうどよかったんだけどね」 男の罵倒をあっさりと躱し、ミリアは小さく笑う。その言葉で男達に険悪な様子が現れたが、それもあっさりと笑って躱した。 「ご苦労な事よね。八百年も前にいなくなった種族を未だに憎んでるなんて」 「古の種族は貴様らのような穢れを残した。そして貴様は、魔導族の生き残りだ・・・・・・憎まれて当然だろう」 「―――あっそ、そこまで知ってる訳」 古代魔導族に、何故『古代』と言う言葉が付いているか―――それは、現在までその血を残した一族がいた為だ。魔導族と呼ばれる、銀の瞳を持った魔導種族。しかし、それは――― 「けど、彼らもほぼ絶滅した。そろそろ溜飲を下してもいい頃じゃない?」 「ふざけるなッ! 貴様らのような存在があるから、争いが生まれる! 無用な殺戮が行われる! 貴様らはこの世界から消えるべきだッ!」 「お断りよ」 ―――間髪入れず、そう口にする。 思わず呆気に取られて口ごもる男達を尻目に、そちらへ半眼を向けながらミリアは自信たっぷりに言い放った。 「何であんたたちごときに私の生き方を決められなきゃなんないのよ? 私は私の意志でここにいるの。誰かに指図される覚えも無いし、ここに居ちゃいけないなんて言われる筋合いも無い。私は私よ。私の事は全部私が決める。それが誰にも譲らない、私の誇りよ」 言って、《風律棍》を振り下ろす。逆巻く風がミリアの周囲を取り囲み、暴風の鎧がその身を覆う。 「―――それにね」 逆巻く風は砂塵を巻き上げ、緩やかだった空気を荒々しく揺らす。その中心に立ち、ミリアはその眼光を鋭く変えた。 「あんたたちは魔導族を・・・・・・私のお父さんを侮辱した。絶対に許さない―――楽に死ねると思わない事ねッ!」 「ほざけッ!」 男の一人が腕を上げ、拳銃を向ける。その引き金が絞られる―――刹那、ミリアは無造作に腕を振った。放たれた風の刃が、放たれた弾丸とそれを放った銃身、そして男の腕を縦に両断した。壊れた銃と体から離れた肉片が、同時に地面に落ちる。 「あ・・・・・・・・・? あ、あああああああああッ!?」 「何ボーっとしてるのよ? 少しは抵抗しなさい・・・・・・溜飲が下らないわよッ」 腕を抱えて絶叫する男から離れ、その他の四人がミリアを包囲するように展開する。それらを一瞥し、ミリアはただその棍で地面を叩いた。瞬間、巻き上がった風が四人を吹き飛ばす。 「まず戯けた口を利いたあんた・・・・・・特別よ、しっかり味わいなさい」 風の流れが、ミリアの意思を受けて変わる。男を包み込むように流れる風に向け、ミリアは朗々と声を上げた。 「―――来たれ、風魔の戒め。我が命に従い、その刃の内に敵を喰らえ―――《風刃の魔牢(ウィンドミル=ジェイル)》」 瞬間―――周囲を覆う風は、一斉に男に向けて殺到した。包み込むようにまとわり付く風は全て刃となり、気流の檻の中に男を閉じ込める。そして―――風は、男の身を容赦なく斬り裂き始めた。 「あッ、がっ!? やめっ、止めろッ―――がああああああああああああああああああああああッ!?」 薄緑の気流は徐々に紅く染まり―――唐突に、その動きを止めた。宙に浮いていた血液がびしゃりと音を立てながら地面に落ち、その中心に横たわる男の身体を更に紅く染め上げる。 ―――しかし、男にはまだ辛うじて息があった。 「後数十秒の命―――精々後悔しながら生きなさい」 足はなくなり、腕はズタズタに引き裂かれ、顔面すら原形を留めないほどに破壊されたその体に背を向け、残る四人に視線を向ける。 「来なさい・・・・・・私は死なないし、死ぬ訳には行かない。だからあんたたちを殺すわ」 「フン・・・・・・いい気になるな。許可する! アレを使え!」 「はっ!」 リーダーと思われる金髪の男―――その言葉に従い、三人の男達はその手に宝石のようなものを取り出す。エレメントかと思ったが、違うようだ。しかし、あれは――― (何? 似たような物を、見た事があるような―――) ―――少なくとも、アレが魔力を帯びている事は確かだ。風を纏い、防壁にしながら様子を見る。 瞬間――― 『セットアップ!』 ―――男達は、同時にそう叫んだ。そしてそれと同時、手の中の宝石は先端が音叉状の形になった長杖へと姿を変える。見た事も無い形状の武器に、ミリアは思わず眉根にしわを寄せた。 「・・・・・・何よ、それ?」 形状は槍のようにも見えるが、その形はあまり機能的ではない。そもそも、あの形ではバランスが悪すぎて振り回せないだろう。 「何の魔導武具だか知らないけど・・・・・・そんなの持ってるからって私に勝てると思ってるんじゃないでしょうね?」 「フン・・・・・・舐めた口を利いていられるのも今の内だ。セットアップ」 リーダー格の男もまた、手に持った宝玉へ向けそう呟く。瞬間―――その手の中に柄に宝玉の付いた長剣が現れ、それと同時に男の服装も変化した。ボディーアーマーとレザージャケット―――見た目自体はそう見えるが、その中身は決してそんなものではない。 「魔力で編んだ防護服・・・・・・? それって―――」 「知る必要は無い! かかれッ!」 その言葉と共に、三人の男はその杖の先端を向ける。舌打ちし、ミリアは棍を平行に構えた。 「何だか知らないけど―――私が怒ってる事には変わりないわよッ!!」 そして―――吹き荒れる風と、複数の閃光が、正面から激突した。 * * * * * 「ミリアさん、どこ行ったんだろ・・・・・・?」 人ごみの中に視線を走らせ、ユーノは思わず深々と嘆息を漏らしていた。気付いた時にはいなくなっていた、自分をここに連れてきた張本人。この世界については右も左も分からない自分だ。この状況は酷く好ましくない。 (何なんだろうなぁ、一体・・・・・・) 自分勝手な人だ、とは思う。しかしそれは、自己中心的と言う訳でもない。筋を通す所はしっかりと通す、そんな人間。 ―――そんな人が、自分が連れてきた人間を無責任に放り出すだろうか? 「・・・・・・何か、あったのかな?」 何の根拠もないが、可能性が無いとも言い切れない。騎士には、敵対する存在も多いと聞いている。しかし――― (どこを探せば・・・・・・?) 初めて来た街、初めて来た世界である。突然人を探そうとした所で文字を読む事すらできない。人に聞けばいいのかもしれないが、ミリアの忠告があった以上それも警戒をせずにはいられなかった。 (どうすれば・・・・・・ん?) ―――と、ユーノは足に何かが触れる感触に、その視線を下に向けた。 そこに、金色の毛並みの小さな狐がいるのを発見する。見覚えのある、小さな狐。 「お前・・・・・・まさか、さっきの?」 『・・・・・・』 不思議な輝きを持つその瞳が、ユーノの瞳を射すくめる。何か違和感を覚えつつも、ユーノはその小さな体躯を抱え上げようと手を伸ばした―――が、狐はすぐさま身を翻して手から逃れた。そしてそのまま数メートルほど走り、再び振り返って手招くように尻尾を振る。 「・・・・・・付いて来いって、言ってるの?」 『・・・・・・・・・』 狐は、小さく頷いて走り出す。その反応に一瞬疑問を抱きつつも、ユーノはその後を追ってディリクロックの街を走り抜けていった。 あとがき? 「さてさて、雲行きが怪しくなってきたな」 「俺らの世界で、デバイスとバリアジャケット・・・・・・だと?」 「どうやら、そうみたいだな。管理局にはまだ発見はされてない。どういう事か分かるか?」 「・・・・・・まあ、想像はつく。だが、それがどうした?」 「どうした、と?」 「ただの人間ごときに負けるほど、ミリアは弱くない。デバイスなんぞ使ったところで、それは変わらんさ。柔な育て方はしてないからな」 「ま、確かに。ただの人間じゃ混血には勝てないだろうが・・・・・・」 「・・・・・・・・・ただの人間じゃ、無いとでも?」 「さあな。だが、一応ミリアも名のある騎士の一人だ。何も考えずに挑んでくるとは思えんな」 「そうか? あーゆー独善的な連中は何も考えてないのが多いような気がするが」 「確かにそうかもしれんが、あの連中は違うと思うぞ」 「・・・・・・何か知ってやがるって訳か」 「まあな」 「ちっ・・・・・・まあ、何でもいいさ。あいつはあの程度で死ぬ女じゃない」 「いやはや、仲がいいもんだな。もう夫婦の領域ってか」 「そうかそんなに死にたいかクソ師匠よーく分かったテメェそこに座れ即座に首を落としてやるぞコラ」 「はっはっは、事実は事実と受け止められんとなぁ」 「テメェ・・・・・・魔剣が戻ったら覚えてろよ・・・・・・」 「さてと、それはともかく。そろそろ事態も動き出してきたってトコか。お前のほうでも動きがあるかも知れんぞ?」 「心配には・・・・・・いや、テメェに限って心配なぞせんか。まぁ、問題は無い」 「だろーな。いやぁ、お前の方は危機感が無くて面白くない」 「悪かったな」 「ま、そっちはそっちなりに盛り上げてくれ」 「完全に他人事だなテメェ・・・・・・」 「はっはっは。それでは、また次回」 |