次元世界は、一つではない。
 其の中に魔法の聖地と呼ばれる世界があった。 
 失われし世界の名は、“アルハザード”。
 “アルハザード”には、今は失われし秘術が沢山眠っていると言われている。
 数年前、プレシア・テスタロッサが亡き娘、アリシア・テスタロッサを生き返らせようと目指した世界である。
 プレシアが、“アルハザード”へ無事行ったか、確かめるすべはない。
 


 そんな、“アルハザード”の名が出てくる事件が起きようとしていた。











 魔法少女リリカルなのは〜失われし世界の遺産〜
 第一話『新たな魔法少女誕生なの!!』





 7月22日 PM8:30分 月村邸
 月村家の次女、すずかは書斎から本を持ってきて読んでいた。
 其の中に異世界の遺産が含まれているとも知らずに……
「この本、はやてちゃんが持っている本に似ているような」
 其の書が、目覚めたのは突然だった。
 突如、轟音と共に立ち昇る魔力。
 轟音を聞いて駆けつけてくる彼女専属のメイド、ファリン。
「何があったのですか? お嬢様!!」
 其れを見たファリンは、混乱する。
「何を騒いでいるのだ!! ファリン!?」
 騒ぎを聞いて忍を連れやってくるノエール。
 彼女達にも、轟音が聞こえたようだ。
「そ、其れが……」
 ドジメイド、ファリンは、慌てふためく。
 彼女達が見たのは、4人がすずかに膝まづいている姿だった。


「月夜の書の起動を確認しました。我ら、ウォルケンリッター。主の剣であり盾です」
「何なりとご命令を」
 そんな事を行った人物らが傍観者の存在に気づいた。
「貴様ら、主に仇なす者達か?」
 リーダー風の人物が言う。
「(我が主、ご命令と在らば、直ぐに……)」
 其の念話は、すずかによって隔たれた。



 同時刻 ハラオウン邸
「海鳴市において特定魔力反応を検知!!」
 ハラオウン邸に設置してある管理局の機器が捕らえエイミィが報告した。
「何があったんだ!! エイミィ」
「エイミィ、報告して」
 本局総務統括官のリンディが聞いてきた。
「ついさっき、巨大な魔力反応を検出したんです」
「巨大な魔力反応?」
「局のデータベースと照合したのですけど該当データがありませんでした」
「これは、お休みは延期ねクロノ」
「あぁ。調査をしないわけにもいかないだろう」
「クロノ、お風呂上がったよ」
 フェイトがクロノに言う。
 フェイトは、お風呂に入っていたようだ。
「所で、今の魔力は誰なの?」
「まだ、分からない。管理局にも該当データが無いから」
「感じた魔力は、すずかの家のほうからだった」
「本当か? エイミィ」
「フェイトちゃんの言うとおり、すずかちゃんの家の方角から見たい」
「確か、闇の書事件の後、検査したよね。検査結果、出してくれる」
「一寸、待って。 今、出すから……」
 そう言って、すずかのデータを出すエイミィ。
「似ているけど、すずかだと言う確証は持てないな」
「明日、すずかに来てもらおうか?」
「あぁ。そうしてくれ」
「うん。分かった」
「クロノ。アースラは、全般検査中でしょ。 もしもの時の司令部は如何するの」
 リンディがクロノに聞く。
「家を臨時の司令部にするしかないでしょう」
「アースラスタッフ全員は、入れないよ。 此処」
「じゃあ、思い切って、すずかさんかアリサさんの家に司令部を置いたら如何? 転送ポートも設置させてもらっているし」
 すずかとアリサの家は、敷地内に転送ポートがあるのだ。(「魔法少女リリカルなのはStrikerS」サウンドステージ01参照)



 同日 PM11:00 海鳴市某所
「此の世界周辺を探査している巡航艦がメンテナンス中の時に来れた事は好都合だ」
『だが、くれぐも気をつけろよ。特に“白い悪魔”と“金の死神”に』
「あの二人は、厄介だからな……」
『もしもの時は、人質をとってけん制しつつ目的を果たせ!!』
「了解!!」
『此の通信以降、任務達成まで交信を禁ずる。管理局に気づかれるとまずいから通信を終える』
 
「明日の為に、一休みするか……」



 7月23日 AM9:00 月村邸
「主、我らも同行します」
「心配ないよ。フェイトちゃんの家まで行くだけだから」
「何かあった場合、念話でお呼びください。直ぐに駆けつけます」
「アリサちゃんと一緒だから心配しなくても良いよ」

 遠く離れた場所で監視する者がいた。
「あの娘には、悪いが我々の目的の為に生贄になってもらう」



 同日 AM9:30 海鳴市高級住宅街
「私達に用って、一体なんだろう?」
「私に聞かれても分かるわけないでしょう」
 アリサとすずかは、呼ばれた理由を考えながらハラオウン邸を目指して歩いている。
 すずかは、呼ばれたのが自分の事だという事を隠す。
「其れにしても再検査をするって……」
 其の時、不意に結界が張られた。
「之って……」
「ほう。貴様らは、魔法の存在を知っているようだな・・・…」
 謎の男が、アリサとすずかに言う。
「あんた何者よ。管理外異世界で魔法を使ったら如何なるか知っているのでしょ」
「私が用が在るのはそっちの娘だけだ」
 そう言ってすずかを指差す謎の男。
「姿を見られたからには、生かしておくわけには行かない」
「に、逃げなさい!! す・ず……」
 アリサは、最後まで『逃げなさい、すずか』と言う事が出来なかった。
 謎の男に腹部を殴られていたからだ。
 謎の男がアリサの腹部から拳を引き抜くと音も無く地面に沈んだ。
 地面に倒れたアリサを見て動揺するすずか。
(誰か、助けてぇ。アリサちゃんが……)
((落ち着いてください、我らが主))
「こいつと同じ目に遭いたくなかったら大人しく渡せ!!」
「何を渡せと」
「しらを斬るつもりか…… 仕方ない痛い思いをしてもらうか」
 すずかは、恐怖で足がすくんで逃げられない。
 謎の男は、すずかの前まで歩いてくると魔力付与したパンチを無防備なすずかの腹へ叩き込んだ。
 謎の男は、すずかの腹部に突き入れたまま、すずかの胸を見た。
「ほう。此の娘、可也好いぐわいに乳が育っているな。あの世界に連れて行けば高く売れそうだ」
 そう言いながら服の上からすずかの胸を揉んで確かめた。
 意識を失っている為か胸を揉んだ時に甘い吐息を出していた。
「しまった。つい力が入っちまった」
 謎の男は、脅すつもりですずかの腹を殴ったが予想以上に強く殴った為、聞き出せなかった。
「バインドで固定して痛めつけてやる」
≪リングバインド≫
 すずかは、バインドで固定された。
「商品に傷を付けたくないが、もう何発か殴って吐かせるか」
 そう言って、すずかの腹部へパンチを連続で打ち込んだ。
 何発目かのパンチがすずかの腹部へ突き刺さった時、血を吐いた。
「ちっ、吐かせるつもりが、吐いたのが血か……」
 すずかから聞き出そうとしていたようだが、吐いたのが血だった。
「最近、あいつ等のせいでストレスが溜まりに溜まっているからな……」
 そう言ってすずかを見る謎の男。
「こいつは、もう売り物にならねぇし、こいつでストレス発散させてもらうとするか」
 其の台詞の後、今まで以上の力ですずかを殴りつけた。
「ごふっ!!」
 謎の男の残虐行為は、エスカレートして行く。

 ドボッ ドスッ ズン!

 何度かに一回、吐く血の量がだんだん多くなってくる。
 しかも、間隔が短くなり始めた。



 同日 AM9:40 ハラオウン邸
「ひ、酷い…… あれじゃあ、すずかちゃんが死んじゃう」
 モニターを見ながらエイミィが言う。
「なのは、フェイト!! 緊急事態だ!! 直ぐに現場へ行って月村すずかとアリサ・バニングスの救助及び犯人の逮捕だ!!」
 クロノが、なのはとフェイトに命じる。
「すずかちゃんのバイタル急速低下中!! 二人も急いで」
 バイタルの急速低下、其れは、命の危機を意味している。
 モニタリングしているエイミィがある変化に気づいた。
 モニターには、すずかが犯人に腹部を殴られるたびに血を吐く映像が写されている。
「結果以内に新たに四つの反応が!!」
 其れは、言うまでも無くすずかの守護騎士達だった。


 同日 AM9:45 海鳴市高級住宅街結界内
「其の汚い手を主から離せ!!」
「てめぇら何者だ!?」
 騎士は、名乗らない。
 其の目線は、すずかの足元の赤い水溜りに向いていた。
「サミー・ボーンズ!! 管理外世界での民間人への魔法使用及び殺人未遂の現行犯で逮捕します」
 駆けつけたフェイトが、犯人に言う。
「大人しく武装を解除して投降してください。貴方には、裁判で……」
「うるせぇ!! 一寸でも動いてみろ、こいつを殺すぞ!!」
 犯人は、すずかを盾にフェイトの動きを封じる。
 フェイトは、バルディッシュをハーゲンフォルムで構えたのまま犯人に言う。
「直ちにその人を解放しなさい!!」
 だが、怒りに力が入り音を立ててしまう。
「動いたな!? 遠慮なくこいつは殺す」
 そう言って犯人は、すずかを腹部を殴る。
 今までで一番力を込めて殴った為、誰も聞いた事のない音がすずかから聞こえ一際大量の血を吐いた。
 すずかは、今まで以上にぐったりしていて、顔には生気が無い。
「うらぁ!!」
 犯人は、デバイスをバット形状に変えフルスイングした。
 其の破壊力はパンチの比じゃない。
 だが、すずかはバインドで固定されている為、倒れる事も許されず、暴力を受け続ける。
 既に、すずかには生気が無い。
 休み無く暴行を受け続ければ当然だ。
 そんな生気の無いすずかの瞳が赤く変わる。
 其の時、すずかの右手のバインドが砕けた。
「コイツ、何時の間にバインドを……」

 意識の無いはずの手が犯人の左腕を掴んで握る。
「っつ!!」
 不意に犯人は、左腕に痛みを感じた。
 其の握力は、普通の少女が持っているはずが無いほどの力だ。
「離しやがれ!!」
 そう言って、またすずかの腹部を何度も殴りつける。
 殴れど話す気配は無く、逆に腕から骨が軋む音が聞こえ始める。
「離せ!! 離せと言ってるだろうが」
 終には、痛みに耐えかねてすずかを殴るのを止めた。
 そして、終に犯人の左腕はすずかによって折られた。
「ぐぅわああああっ!! 腕がぁっ!!」
 腕が折れた苦痛に喘ぎながら彼は見た。
 怒りの炎を纏った魔導師と騎士が自分へ殺意を向けている事に……
「間に合ったわ!!」
 遅れて来たはやて達も合流した。
「シャマル!! すずかちゃんとアリサちゃんの治療を」
 はやては、シャマルに命じた。
「は、はい」
「ラックス!! お前も主の治療を」
 謎の騎士は、ラックスに言った。
 すずかとアリサは、局員によって安全な所まで運ばれ治療が始められた。
 
「ほな、此の人には痛い思いをして貰わなあかんようやな」
「主のご友人を傷つけた報い」
「我が主に弓を引いたことを後悔するがいい」
「スターライト……」
 彼は、生まれて始めて本当の恐怖を感じた。
 自分が触れてはならぬ物に触れてしまったのだということを……
 そして、彼の意識は闇に落ちた。


「シャマル!! すずかちゃんの様態は?」
 はやてがシャマルに聞く。
「犯人に何度もお腹を殴られているから内蔵の損傷が酷いわ」
 すずかには、酸素マスクが付けられている。
 酸素マスクで、呼吸を確保している状態だ。
 今、すずかにシャマルとラックスが治療魔法をかけている。
「ラックス!! 主の状態は?」
「出血は止まったけど様態の悪化を食い止めるので精一杯よ」
「本来なら主の承認が居るが緊急事態だ。ウォルケンリッターの将、デスラーの名において使用を許す!!」
「我が主、ウォルケンリッターの将の許可をえて使用します。アルテミス、アルハザードフォルム!!」
「えっ」
 シャマルは、其の耳を疑った。
「今、アルハザードって……」
 今まで、ベルカ式の魔方陣だったのが見た事も無い魔方陣に変わっていた。
「月夜の書!! 治療魔法のページを」
≪治療魔法のページを開きます≫
 開かれたページの魔法をすずかにかけるラックス。
 あれだけ白かったすずかの顔に赤みが戻ってきた。
 一方で犯人は局員らの手で本局へ護送されていった。
『(シャマル!! 本局医療施設の準備が出来たそうだ。直ぐに転送ポートを開く)』
 クロノが海鳴の臨時司令部から念話を送る。



 同日 PM8:10 時空管理局本局
「月村すずかは、約2週間の入院が必要との事だ」
 医療班から受けた報告をクロノは、なのは達に話した。
「すずかちゃん、助かったんだ」
 なのはは、安堵した。
「シャマル。アリサちゃんは?」
「アリサちゃんは、心配無いわ。アリサちゃんも犯人にお腹を殴られているから今日は、念のために入院してもらっているから……」
「アリサには、明日事情聴取する事になっている」
「すずかちゃんは?」
「医者の許可が出てからする事になるだろう」
 クロノの話しからすずかからの事情聴取は当分先のようだ。


「先ず、君たちが何者なのか話を聞きたい」
 クロノが正体不明の4人に聞いた。
「我は、ウォルケンリッターが将デスラー」
「同じく、紅蓮の騎ズォーダー」
「同じく、月の騎士ラックス」
「同じく、黄金の守護獣ケルヴェロス」
 4人は、名をなのった。
「見たところ、ヴォルケンリッターと同じ騎士のようだが……」
「我らは、主をお守りする騎士だ!!」
 デスラーが、話を続ける。
「お前達は、主の友人と見た」


 話を聞いているうちに、はやてと其の守護騎士と似ている事に気づく。
「之までの話を纏めると月村すずかは、魔法に目覚めた可能性が高い」
「そう言えば、目が赤くなっていた時、異常な魔力値を検出してたんだけど……」
「其の時の数値ってどの位だったんだ!?」
「一瞬だったんだけど、500万ノンぐらいだったかな」
「500万って、なのは達の最大魔力値と同じくらいじゃないか」
「ちゃんとした検査は、大分先になっちゃったけど」
 本当は、今日、検査をする事になっていたのだが暴行事件で出来なくなったのだ。
 エイミィが言った500万という数字がなのは、フェイト、はやて、クロノの頭に落ちる。
「なんで、すずかちゃんにそんな魔力があるんや?」
「其れにすずかの運動能力の高さは、反則だね」
「エイミィ。昨日のデーターと今日のデーターを……」
「はい、はい」
 そう言って、データーを出すエイミィ。
「魔力反応が、一致している。月村すずかは、魔法使いになった」
 其の時、医療施設の方で爆発音が轟く。


 急いで局員が駆けつけると、病室は空だった。
「此方、病棟区画。今日、第97管理外世界から運び込まれた事件の被害者の姿がありません」
『直ちに、局内を探せ!! 侵入者がさらった可能性もある。武装を許可する』
 本局の警備司令が、武装の許可を出した。

 一方、病室から抜け出したアリサは……
「病室の扉が開かないから壊して出たは、良いけどなのは達は、何処へ居るのよ」
 アリサは、廊下の案内看板を頼りに局内を彷徨っていた。


「侵入者は、居たか!?」
「まだ、見つからない」
 アリサの横を局員達が行き来する。
 其の時、アリサの入院服に気づいた。
「危険です。直ぐに避難を」
「なのは達、何処にいるのよ」
 なのはの名を聞いて其の局員は、驚いた。
「若しかして、高町なのは戦技教導官のことか!?」
 なのはが、あのエース・オブ・エースだと言う事が分かると慌てた。
「高町教導官でしたらハラオウン提督等と待合室にいらっしゃいます」
 そう言って、アリサを待合室のほうへ案内する局員。





 声が近づいてくるにつれ声の主に気づいた。
「此の声、アリサちゃんだ」
 少しして、フェイトとはやても気づいた。
「ほんまや。アリサちゃんや」

「此処は、何処なのよ!!」
 プンプンしながらアリサは、廊下を歩いている。
「アリサちゃん」
 声を掛けられて振り向くアリサ。
「此処は、何処なのよ」
「アリサ、落ち着いて聞いて。此処は、時空管理局の本局よ」
「あんた達が、働いているところ!?」
 なのは、フェイト、はやてが頷いた。
「何で、私が此処にいるのよ。確か、フェイトの家に向かっていたと思うのだけど……」
「其の時、アリサは、犯罪者に襲われて此処に運び込んだの」
「すずかは…… すずかは、無事なの?」
 アリサの問いに黙り込む一同。
 そんな、重苦しい空気の中、シャマルが口を開く。
「すずかちゃんは、集中治療室で治療中よ」
 そう言って、治療室の映像を見せるシャマル。
 アリサが見たのは、色々な管やケーブルに繋がれたすずかの痛々しい姿だった。
 其の姿は、嘗てのなのはを思い出させるものだった。
「誰が、すずかを、こんな目にあわせたのよ」
 アリサは、怒りに燃えているようだ。
 そんな、アリサの変化になのはが気づいた。
「(クロノくん。之って……)」
「(なのはも気づいたか?)」
「(うん)」



「誰でもいい。アリサに念話を送ってみてくれ」
 クロノは、アリサに念話を送るように頼んだ。
「ほんなら、うちがやる」
 そう言ってアリサに念話を送るはやて。
「(アリサちゃん。聞こえるか?)」
 突然聞こえた声に驚くアリサ。
「何なのよ。 之……」
 今のリアクションで分かったようだ。
「間違いないな…… アリサ・バニングスは、魔法使いになった」



 次回予告

なのは 「魔法使いになっちゃったアリサちゃん」
フェイト「入院が続くすずかちゃん。そんな時、明かされる月村家の秘密……」
はやて 「そして謎の遺産を狙って現れる魔導師」
デスラー「主に危害を加えるものは、斬る!!」

なのは 「次回「魔法少女リリカルなのは〜失われし世界の遺産〜」第二話」
フェイト「『衝撃!! 明かされる秘密なの』」
はやて 「に向かって」
なのは、フェイト、はやて「「「ドライブ・イグニッション!!」」」




 アリサ&すすがにお任せ

アリサ「あんた達、第一話から此のコーナーを読める事を感謝しなさい」
 不意に、アリサにカンペが向けられる。
アリサ「えっ。すずか!? すずかは、事件で大怪我をして入院中よ。すずかが退院するまであたしが此のコーナーを取り仕切っていくから
ついて来なさい!! ついてこないと……」
 アリサの魔力が高まる。
アリサ「バーニング……」
はやて「アリサちゃんたんまや。其れやったら此のコーナーが潰れてしまうよ」
 慌ててはやてが止めに入る。
アリサ「何で止めるの!! 此のコーナーは、あたしとすずかの何だからね」
はやて「すずかちゃんが復活する前に此のコーナーが無くなっていたら、すずかちゃんが悲しむと思うなぁ」
 実際、アリサの隣に入院中と張られたすずかの看板があった。
なのは「アリサちゃん、私も混ぜてよ」
アリサ「なのはも、あたしのコーナーを乗っ取る気!?」
なのは「乗っ取るつもりなんて無いよね。はやてちゃん」
はやて「うん。せや」
 其の時、なのはとはやてにバインドがかけられた。
フェイト「なのは、はやて。 アリサのコーナー邪魔しちゃ駄目だよ」
アリサ「フェイト!! あんたも邪魔する気!?」
フェイト「なのは、はやて。演習場で模擬戦しよう」
 そう言って、フェイトは、なのはとはやてを引きずって演習場のほうへ消えていった。
アリサ「最初から乱入者があったけど気を取り直して行くわよ」
 其処で、カンペが出され……
アリサ「時間ですってぇ!!」
 邪魔されたアリサがなのはとはやてに目掛けて叫んだ。

アリサ「バーニング・ファイアー!!」
 アリサがそう言って拳を打ち出すと炎の塊がなのは達へ襲い掛かった。
 フェイトは、危険を察知して空へ逃げた直後、なのはとはやてに命中した。

 ズドォーン


 そして、フェイトは、黒焦げになったなのはとはやての姿を……

はやて「なのはちゃん、次から此のコーナーに乱入するの止めような」
なのは「そうだね、はやてちゃん」





アリサ「次回も楽しみにしていなさい!!」





 あとがき

 此のお話しは、現在連載中の『魔法少女リリカルなのは -RESERVoir CHRoNiCLE-』とは、関係ありません。
 一部設定等を流用しますが、まったく違うお話です。

 演出上、すずかちゃんには苦しい思いをしてもらいました。
 すずかファンの人、すみません。
 すずかの魔法少女シーンは、もう暫くお待ちください。
 『魔法少女リリカルなのは -RESERVoir CHRoNiCLE-』と同時進行の為、間隔が不安定になります。
 此方は、上記作品と違って、短編(サウンドステージ)を予定しています。


 最後にネタ募集のお知らせです。  
 『アリサ&すずかにお任せのコーナー』のネタを募集します。
 次回以降も今回みたいなのや、『ケロちゃんにお任せ(TVカードキャプターさくら)』見たいなのをやっていきます。 





 ご意見、感想お待ちしています。





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