前回のあらすじ

なのは「すずかちゃんの家で明かされた秘密……」

フェイト「すずかは、“夜の一族”と呼ばれる吸血鬼だったのです」

はやて「明かされた秘密は、それだけじゃなかった」

なのは「すずかちゃんの家には、異世界の遺産が沢山眠っていたのです」

フェイト「其の遺産を狙って暗躍する影」





はやて「『魔法少女リリカルなのは〜失われし世界の遺産〜』はじまります」









 魔法少女リリカルなのは〜失われし世界の遺産〜
 第三話『デバイス開発室は屍の山なの』





 7月30日 AM10:00 時空管理局本局
「マリーさん。デバイスの試作機の状態は?」
 アリサが、マリーに聞いた。
「あ、アリサちゃん」
 マリーの髪は、ボサボサだった。
 そして、アリサが見たのは屍の山だった。
「如何したんですか?」
「皆、徹夜でやっていて倒れちゃったのよ」
 マリーが、こうなった経緯を話した。
 

「じゃあ、私のデバイスは……」
「まだ、出来ていないのよ。アリサちゃんのミッドとベルカの複合だから」
「だあから、私に任せていればよかったのデス」
「あんた、誰!?」
 アリサが白衣を着た謎の男に聞いた。
「わぁたしは、超天才ドクター・ダンタリオンある」
「唯の変態じゃないの?」
「だぁれが、変態ですってぇ」
 ダンタリオンが反論を言う。
「みんなが倒れたのは、貴方のせいですよ」
「何を言う。之は、私のせいでわあぁりません」
「お前のせいだろうが……」
 そう言って、ダンタリオンの頭を殴るもう一人の白衣の男。
「なあぜ、私を殴る。わたしが、何をしたと言うのです、サナダ!!」
 もう一人の白衣の男は、サナダと言うらしい。
「お前が、引っ掻き回したからデバイス部が機能しなくなっているんだろうが!!」
 スタッフの屍の山を見てサナダが言った。
「お前は、暫くデバイス部に来るな!! デバイス部がこれ以上機能しなくなると困る」
「ちぇっ。つまらない。どおこかに、わぁたしの才能を活かせる場所がないかぁ」
 そう言いながら、ダンタリオンは姿を消した。
「ヤット、去ったか……」
 サナダは、ため息を吐く。
「マリエル技官如何されました?」
「実は……」
 マリーは、製作中のデバイスの事を話す。
「ミッドとベルカの複合型ですか。一寸、設計図を見せてください」



 其の頃、ドクター・ダンタリオンは、局内を不機嫌そうに歩いていた。
「サナダのやつ。わたしを追い出した事を後悔するがイイ」
 ダンタリオンは、医療区画を歩いていた。
「むしゃくしゃするから入院患者で実験をシマショ」
 ダンタリオンが入っていったのは、すずかが入院している集中治療室だった。

「サナダのせいで、ムシャクシャしているから、此の娘で実験をするとするね。ん?」 
 ダンタリオンは、すずかの胸に目をやる。
「見れば、いい胸しているね。少し揉んでやる」
 そう言って、すずかの胸を揉むダンタリオン。
 だが、すずかが目を覚ます気配はない。
「おぉっと。此の娘の胸を揉んでいる場合じゃなかったね。早いとこ実験をせねば……」
 ダンタリオンは、すずかの胸を揉むのを止めて、何か機械を取り付けていた。
 謎の機械を取り付け終わると、ダンタリオンは装置のスイッチを入れた。
「さぁ、実験開始ぃ!!」
 機械のスイッチが入るとゆっくり動き抱いた。
 すると寝ているすずかは、強制的に腹筋運動をさせられ始めた。
 はじめは、ゆっくりとしたスピードが回数を重ねるごとに速くなっていった。
 突如、襲ってきた激痛にすずかは、目を見開いた。
「と、くっ……」
 苦痛に顔を歪める。

 バイタルの異常を知らせる警告音が鳴る。
 異常に気づいた医師が駆け込んでくる。
「こりゃ!! また、お前か!?」
「ぅわぁたしの実験のじゃぁまをするんじゃぁなあいのデス」
「何度、患者で実験をして入院期間を長引かせれば気が済むんじゃ!! さっさと、其の変な機械を止めんか」
「変な機械ではあぁりません。『全自動魔力強制腹筋機』と、言う名前があぁるのデス」
「名前は、如何でもいい。早く止めんか!!」
 サドは、早く機械を止めるようにダンタリオンに言った。
「いぃちど、スイッチを入れたが最後、其の娘の魔力が尽きるまで止まる事はあぁりません」
「何じゃと!!」
 そう言っている間にも、ダンタリオンが作った『全自動魔力強制腹筋機』の速度は上がっていく。
 既に普通の人ならば耐えられない速度だ。
「おかしいのデス。普通なら魔力切れで止まってもいいのデスが……」
 ダンタリオンも異常に気づいた。
 すずかが持つ強大な魔力に……
「完全に暴走してしまったようなのデス。私は、失礼するのデス」
 そう言って、ダンタリオンは逃げていった。
「さて、如何やって止めるかの」
 サドは、ダンタリオンが残して行った厄介な物を如何やって止めるか考える。
 その時、機械が壊れる音がした。
「ん!? 止まったのか?」
 サドが目にしたのは、機械から煙が出ている様子だった。
 流石の機械も、あまりの高速で動いた為、壊れたのだ。
「き、気持ち悪い!!」
 気持ち悪いで、済んだすずか。
「直ぐに横になるんじゃ!! 此の機械を外してやるからな」
 そう言って、ダンタリオンの着けた機械を外すサド。

 ダンタリオンの機械を外し終え気が緩んだ一瞬……



 ドッボッ!!   グチュッ!!   


 棒に付いた鉄球がすずかの腹部に激しくめり込んでいた。内臓が悲鳴を上げる音も聞こえてくる。
 間髪いれず交互にすずかの腹部に鉄球が餅の早搗きの様に交互にめり込んだ。
 何度も打ち込まれる鉄球で嘔吐を繰り返す。
 弱りきっているすずかには、ダメージが大きく目を大きく見開いて両手で腹部を押さえ苦しみだした。
 ダメージで腹部が痙攣を起こしゴボッと血を吐いた。

 そして激痛の為、嘔吐と吐血を繰り返し汚れたシーツの上に倒れた。





 同日 PM3:00 デバイス開発室
「皆、少し休憩しようか」
 マリーが同僚達に休憩しようと言った。
 皆が休憩に入ろうとした時、あの男がやって来た。
「なぁに、休んでいるんデスかぁ!? 休む時間は、なぁいのデスよ」
 皆、厄介者がやってきたとため息を吐く。
「早く仕事をしないとこうなのデス」
 そう言ってダンタリオンは、マリーに背後から抱きついた。
 そして服の上から胸を触ろうとして
「此のセクハラ、ドクター」
「なぁんって事をしてくれるんデスかぁ!! 美男子が台無しじゃぁ、あぁりませんか」
「何が、美男子よ!! 変態が……」
「わたしの何処が変態デスか!?」
「毎日、女性局員にセクハラをしているのは知っているから」
 マリーは、ニコニコしながらダンタリオンに何かをつけた。
「少しは、体で覚えてもらわないと……」
 そう言って、超高圧電流をダンタリオンに流した。
「のぉうぅぅぅぅぅ!! 止めるのデス。感電死してしまうのデス」
 更に電圧を上げるマリー。
「死んでしまうのデス」
 ダンタリオンは、ニヤッと笑う。
「こんな電圧は、大した事無いのデス。其れでは、さっきの続きをするのデス」
 そう言って、マリーに抱きついた。
 抱きつかれたマリーは、感電し身動きが取れない。
 ダンタリオンは、身動きが取れないことをいいことにマリーの胸を服の上から揉みまくった。


 其れから数分後、デバイス開発室には屍の山が出来ていた。
 何故か、女性局員だけ衣服を剥ぎ取られていた。





「ダンタリオンの身柄を拘束しろ!!」
 サナダが、局員に命じた。
「サナダ!! 何の権限があって、私を拘束するのデス」
「何度、女性局員にセクハラをすれば気が済むんだ!! 今日は、入院患者にまで手を出したそうだな!?」
「私には、覚えが無いのデス!!」
「連行しろ!!」
「「はっ!!」」
 ダンタリオンを連行していく局員。
「之は、2〜3日は休業だな」
 サナダは、デバイス室の惨状を見てため息を吐いた。
 医療班の手でデバイス室のメンバーが治療室に運ばれていく。





 同日 PM11:00 時空管理局本局独房
「何で、此の天才でアルわたしが独房に入れられないければならないのデス」
 自分は、悪くないと言うダンタリオン。
「あの娘の胸の揉み心地が忘れられないのね。今度は、心いくまで揉んでやるデス」
 そう言って、脱獄した。



 すずかは、まだ知らない。
 ダンタリオンが、胸を揉みに来ようとしていることを……


 同日 PM11:30 集中治療室
「幾ら、パスワードを変えようが私には無意味なのデス」
 変更されていた集中治療室のパスワードを易々と突破するダンタリオン。
「私の求める物は、直ぐ目の前なのデス」
 ダンタリオンの鼻息は荒い。

 
 治療を終え落ち着いたすずかは、規則正しい寝息をたてている。
「此の服は、邪魔なのデス」
 ダンタリオンが、すずかの入院着の胸元をはだくと其れが姿を現した。
「明日の朝まで、楽しませてもらうデス」
 そう言ってすずかの両の胸に手を置いて揉み出した。
「う〜ん。グゥレイット!! 最高の揉み心地なのデス」
 ダンタリオンは、強弱を付けつつすずかの胸をもみ続ける。
 ダンタリオンは、すずかの胸を揉むのに夢中だ。
「う。う〜ん……」
 その時、すずかが目を覚ました。
「誰ですか?」
 寝ぼけた声をすずかが出す。
(しまった。起こしてしまったのデス。顔を見られたら不味いのデス)
 ダンタリオンは、すずかの胸を揉み続ける。
「何処を触っているのですか!?」
「貴女には、関係のないことなのデス。私の欲望を満たしてくれれば」
 ダンタリオンは、一段とすずかの胸を激しく揉むはじめた。
 すずかの顔は、真っ赤になる。其れと同時に瞳も赤く変わった。
「本番は、此れからなのデス」
「止めてください」
 すずかは、叫ぶ。
 腹部に走る痛みの為、大声が出ない。
「止めてください!!」
「何を言っているか、聞こえないのデス」
「私の胸を揉むのを止めてください」
「もっと揉んでくれ!? ご希望とあれば、其の先もしてあげるのデス」
 其の一言が、すずかの怒りを頂点に持って行った。
「何時まで人の胸を触っている気ですか?」
 すずかが、ダンタリオンの手首を握る。
「之は、触っているのではないのデス。マッサージと言って欲しいのデス」
 其れは、言い訳なのだ。
「人の寝込みを襲っておいて、言う事は其れだけ!?」
 すずかから発せられる殺気にダンタリオンは、胸を揉む手を止める。 
「出て行ってください」
「はぁ!? 聞こえないのデス」
「直ぐに出て行ってください!!」
 腹部の痛みに耐え体を起こした。
 すずかの怒りが爆発しダンタリオンを殴り飛ばした。
 すずかに殴り飛ばされたダンタリオンは、廊下の壁に激突した。


「私が、何をしたと言うデス」
「貴様!! 其処で何をしている!?」 
 シグナムがダンタリオンに聞いた。
 だが、部屋から感じる魔力で顔色を変えた。
「貴様、我が主の友人に何をした?」
「何のことやら分からないのデス」
「そうか…… 死にたいらしいな」 
 シグナムは、レヴァンティンをダンタリオンに突きつける。
 集中治療室から溢れ出る魔力に恐怖するダンタリオン。
「早く逃げないと殺されるのね」
 だが、逃げられない。
 首にレヴァンティンを突きつけられている上、背後は壁だからだ。
「なんすか!? 其のバリアジャケットは……」
 何とすずかがバリアジャケット、いや、騎士甲冑を纏って立っていたのだ。
 杖を支えに腹部にはしる激痛に顔を歪めつつゆっくりと歩く。


「か、体が動かない…… 何なのデス」
 ダンタリオンは、強力な金縛りに掛かっている。

 其処へ、武装局員が駆けつけてくる。
「シグナム三尉!! 何が……」
「其の変態が、入院患者を襲っていた」
 武装局員がギロッとダンタリオンを睨む。
「私は、変態ではなぁいのデス」
 其れを言っても無駄だった。
「こっちには、証拠がある。お前が、其の少女にセクハラをするシーンは、押さえている。言い逃れは出来んぞ!!」
「お前に被害を受けた女性局員からの被害届も山ほどある」
「そんな事は、知った事ナッシング!!」 
「連れて行け!!」
「「「はっ!!」」」
 武装局員に連行されていくダンタリオン。




 7月31日 AM8:00 集中治療室
「此の部屋は、暫く使えないな」
 現場検証する局員が言った。
「此処に入っていた入院患者は?」
「別の部屋に移ってもらった。護衛つきで……」
「此の部屋の修理費って誰が出すんだ!?」
「原因を作った変態ドクターに請求されるんじゃないか」
 集中治療室は、之でもかと言うくらいに壊れている。
「あの変態、支払えるですかね? 今までに何度も踏み倒していると聞きますが……」
「上も、もう呆れて請求する気にもならんらしい」
 


 其れから5日後、今回の被害金額が公表された。
 其の額は、ダンタリオンに請求された過去最高額を大幅に更新したものだったらしい。


 8月5日 AM8:00 本局特別独房
「私には、払う気はナッシングなのデス」
 ダンタリオンは、請求書を見もせずに破り捨てた。
「超天才デあるわたしヲ何時まで此処に閉じ込めておく気デスか?」
 返って来る声は、ない。
「此処を脱走して、あの至宝の膨らみを目指すのね」
 脱走の策を練るダンタリオン。
「至宝の膨らみの前にやっておかねばならない事があったのデス」
 其の数秒後、ダンタリオンは、脱走した。
 だが、けたたましい警報が鳴って脱走を知らせる。
「五月蝿い、警報なのデス。鳴り止みなさい」


『ダンタリオン教授が脱走しました。女性局員は、注意してください』
 ダンタリオンの脱走を知らせる放送が流れる。
『繰り返す。ダンタリオンが脱走!! 発見次第、取り押さえよ』
「放送を流そうと無駄なのデース」
 捜索の手を掻い潜って目的地を目指すダンタリオン。
「超天才である私を捕らえる事等、不可能と思い知るのデス」
 ダンタリオンは、局内に造った隠し通路を通って移動する。
 外で、壁の内側から聞こえる不振な声に気づいた局員がいる事を彼は知らない。



 同日 AM10:00 デバイス開発室
「あの変態が独房に入れられてから平和ね」
 局員達は、安心していた。
『だぁれが、変態デス!!』
 嫌な声に作業の手が止まる。
 ガタンという音共に通気口の蓋が落ちる。
 女性スタッフが悲鳴をあける。
 逃げようと出口へ行くも戸は、開かない。
「逃げようとしても無駄なのデス。出入り口のパスワードは、変更したのデス」
 通気口から這い出るダンタリオン。
「みぃなさんにはぁ、わぁたしが、此れからするじぃけんにつぅきあってもらうのデス」
 其の一言が、復帰したスタッフを再び地獄へ突き落とした。

「なぁんで、わたしのしぃじどおりに作業をしないのデス!!」
 ダンタリオンは、スタッフをこき使う。



 そして、数時間後……
「さぁっそく、じぃっけんを開始するのデス」
 実験開始を宣言するダンタリオン。
「きぃみたちには、特等席で見せてあげマス」
 謎の機械に前に並ばさせられるスタッフ達。
「そぉこの君!! 君に名誉ある約を与えるのデス。さぁ、スイッチを入れるのデス」
 ダンタリオンに指名されたスタッフが謎の機械のスイッチを入れた。
 すると……




 ドカァァァン!!





 大音響と共に謎の機械が大爆発を起こした。
「非常にマズイ!! 今ので気づかれたかもしれないデス。早く逃げなくてはならないのデス」
 そう言って、出てきた通気口へ逃げ蓋を元通りにした。
 デバイス室には、白目を向いて気を失ったスタッフが倒れていた。
「それにしても、あの娘の部屋は何処デス!?」
 すずかが移された病室を探すダンタリオン。
「既に医療区画のはずなのデス。もう一度、あの娘の胸を揉むまでは、つかまる訳にはいかないのデス」
『無駄な事は止め、大人しく縛につけ!!』
「むむ。サナダ、またわぁたしの邪魔をするか!?」
 サナダは、ダンタリオンを罠に嵌めるべく誘導する。
『ダンタリオン。投降するなら今が最後だ!! 貴様の背後は、武装局員が塞いだ!!』
「私は、忙しいのデス。これ以上、邪魔をしないで欲しい」
 ダンタリオンは、説得を無視し先へ進み始めた。
 その時、サナダはニヤッと笑みを浮かべた。






同日 PM8:00 集中治療室
「ヴィータ。そろそろ、あの変態がやってくるが、あまり熱くなるよ!!」
 シグナムがヴィータに言う。
「分かっているよ!!」
「そろそろ、姿を隠すぞ!!」
 シグナムに言われて姿を隠す。


「誰も居ないみたいなのデス」
 通気口から部屋の中を探る。
 誰も居ない事を確認すると部屋に入った。
「溜まりに溜まったストレスを発散するのデス」
 そう言って、すずかが寝るベットの布団をはぐった。
「先ずは、至福の膨らみを拝むのデス」
 ダンタリオンは、すずかの胸元をはだいて唾を飲んだ。
「で、では、至福の膨らみを揉ませてもらうデス」
 そう言って、すずかの胸を揉もうとした瞬間……
 すずかが目を見開いた。
「しまった。気づかれたデス」
「何処へ行くつもりだ!!」
「貴様、何時の間に入ってきたのデス?」
 ダンタリオンは、気づいていなかった。
「気づいていなかったの? 私は、始から此の部屋に居た」
「隠れる場所は、無いのデス」
 慌てて逃げようとするダンタリオン。
 すずかは、まだ腹部にはしる痛みに顔を歪めつつ起き上がった。
 服を着なおしたすずかがダンタリオンを睨む。
「月村すずか。コイツを料理する権利が、お前にはある」
 ダンタリオンを好きにする権利があると言うシグナム。
 そして、すずかの瞳が赤く変わる。

「今後、悪さが出来ないように両手と両足の骨を粉々にしてあげようか?」
 すずかの言葉に恐怖するダンタリオン。
「骨を折るのは、やめて下さいデス」
 ダンタリオンの言葉を受け入れずすずかは、ダンタリオンの右腕を掴んで力を加え捻った。
 するとダンタリオンの右腕があらぬ方向へ曲がった。其れは、飴細工のように簡単にだ。
「うぎゃぁぁぁっ!!」
 苦しむダンタリオンにすずかは、言い放った。 
「今度は、左腕だね」
 すずかは、ダンタリオンの左腕を掴むとへし折った。
 再び悲鳴を上げるダンタリオン。
「両足は、粉々にしてあげるね」

 グシャッ!! メリッ!! ボキッ!!


 すずかは、ダンタリオンの両足を何箇所も踏み潰した。
 既に骨を折られた激痛でダンタリオンは、意識を失っていた。
「二度といやらしい事が出来ないように手の指を潰しておかないと……」
 そう言ってすずかは、ダンタリオンの手の指の骨が修復不能になるまで踏み潰した。
「なあ、シグナム!! コイツをグラフアイゼンの錆にしていいか!?」
「お前が、手を汚す必要はない」
「最後に私が味わった苦しみと気持ち悪さを味わってもらうから……」
 そう言って、すずかは、気を失っているダンタリオンの腹を踏み潰した。
 踏み潰されたダンタリオンから気持ち悪い音が出ている。
 無理がたたったのか、すずかは崩れ落ちた。
 そんなすずかをシグナムが抱えた。



 其処へダンタリオンに恨みのある女性局員がやって来て、踏んだり蹴ったり好きなだけ暴れて去っていった。
 残されたのは、ボロ雑巾のようなダンタリオンだった。



 その後、治療室に運ばれたダンタリオンに下された診断結果は、全治1年以上というものだった。





 次回予告

アリサ「何時になったら私のデバイスが完成するのよ!!」

なのは「変態ドクターが病院送りになって落ち着きを取り戻したデバイス製作室」

フェイト「後、一寸で完成だった試作機も修復不能だと判明し」

はやて「其処へ現れる管理最強の頭脳を持つ男」

なのは「彼が誰なのかは、次回のお楽しみという事で」

アリサ「私のデバイスは?」



なのは「次回「魔法少女リリカルなのは〜失われし世界の遺産〜」」

フェイト「第4話」

はやて「『もう一人の天才科学者なの』に」




なのは、フェイト、はやて、アリサ「「「「ドライブ・イグニッション!!」」」」




 アリサ&すずかにおまかせ

アリサ「今回も全力全壊で『アリサ&すずかにおまかせ!!』をお送りするわ」

 全力全壊は、まずいだろう……

アリサ「えっ。『全力全壊』はまずいて……」

 カンペが上げられる。

アリサ「昔のなのは見たいに『全力全壊』て、言っただけだけど……」

 其処で、アリサは間違いに気づいた。

アリサ「全力全開だった」

 間違えるなよと声が上がる。

アリサ「五月蝿いわよ。前回に続いてゲストに来てもらっているわ」

 ゲストが入ってくる。入って来たのは、ウォルケンリッターだった。

アリサ「今回のゲストもウォルケンリッターよ」

デスラー「ウォルケンリッターが将、デスラーだ!!」

アリサ「あんたと、もう一人のズォーダーだっけ!? 執事の方は、板についたの?」

 アリサが、デスラーに聞いた。

デスラー「執事が、如何いうものか分からぬので何時も失敗してばかりだ」

ズォーダー「其処で、アリサ殿の所の鮫島だったかな?」

アリサ「鮫島に教えを請いに行ったのでしょ」

 驚くデスラーとズォーダー。

アリサ「何を驚いているの? 私が、知らないとでも思った!?」

 アリサは、的確に的を射ていた。

アリサ「あんた達の事は、分かったけどもう二人は?」

デスラー「ラックスとケルヴェロスは、我々が手を焼くあの猫達がなついているのだ」

ラックス「其れは、貴方達みたいに殺気立っていませんから……」

 月村家の猫を抱いたラックスが現れた。

アリサ「其れにしても、其の猫、あんたに良く懐いているわね」

ラックス「そうですか?」

デスラー「其の猫は、如何したのだ!?」

ラックス「『貴女に懐いているようですから、差し上げます』って、忍さんから頂きました」

 其の足元で、ゲッソリしている物体…… ならぬケルヴェロスがいた。

デスラー「(如何したのだ!?)」

ケルヴェロス「(朝から晩まで猫に遊ばれてな)」

アリサ「何、念話でこそこそ話しているのよ!!」

デスラー「我は、念話など使っていない」

アリサ「嘘をついも無駄よ。私には、分かるんだから」

 アリサは、謎の機械を見せた。

アリサ「之は、私のデバイスが出来るまでの間の仮の念話、送受信機よ」

 其処へ出されるカンペ。

アリサ「もう、時間?」

 残念がるアリサ。

アリサ「今回もお別れの時間ね。続きは、次回という事で……」



アリサ「次回も楽しみにしていなさい」






 あとがき

 今回は、可也危ないお話でした。
 ダンタリオンを変態科学者として出しました。
 此のダンタリオン、某小説のキャラだという事に気づいた人いるかな?
 キャラ設定で公開のため此処では紹介しません。


 最後は、強制退場してもらいました。
 多分、もう登場はしないはず。
 若しかしたら登場しても、直ぐに退場になるかも……



 ネタ募集中
 『アリサ&すずかにおまかせ』のコーナーのネタ随時募集中です。




 ご意見、感想、『アリサ&すずかにおまかせ』のネタ、お待ちしています。





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