アルトとフェイトの結婚式から5ヶ月が過ぎた。

「♪〜〜〜〜♪」

時空管理局内、たくさんの局員でにぎわう大食堂の一角にフェイトの姿があった。
昼食をとり終わった後、2時間あまりの暇をもてあました彼女は均一に並ぶテーブル群のすぐ近くにある
サークルソファに寄りかかり、鼻歌交じりに翼の手入れをしていた。
背中から生える純白の翼、アルトの血の影響で全身の60%が神化した時に生えたものだ。
その姿は女神のように美しく、その声はローレライのごとき美声で、近くにいる局員達の耳を楽しませていた。


第8話
はじめまして


「何しているんだ?」

そこに現れたのはアルト、フェイトは鼻歌を止めやさしく微笑んだ。
アルトはフェイトの隣に座る。
鼻歌を楽しく聴いていた局員達が恨めしそうに睨んでいるが無視することに決めた。

「翼の手入れをしていたのか?」
「うん。不思議だね、体と同化しているときはそうでもないのにこうして広げると体の一部だって分かるの」
「へぇ、生まれつきあるんで実感無いなぁ。そうだ、時々飛んでるか?」
「飛ぶってこれで?」
「ああ、飛ぶなり羽ばたくなり、使わないと鈍るだろ。どんな強い猛禽でも飛べなければ死ぬしかない。
バルディシュも飛行魔法だけじゃなく翼で飛ぶことも促してくれよ、これは他でもないフェイトのためでもあるんだからな」
(Yes Sir)
「この子達もあと数年すれば大空を飛ぶんだろうなぁ」

少し大きくなったお腹をやさしく摩る。

「これで妊娠9ヶ月なんだよね、双子でもこんな小さいなんてちゃんと育っているか心配」

確かに普通の双子の場合の妊娠9ヶ月とは大きさが大分違う。

「レイの子は未熟児で産まれてくるんだ。だけどなにも心配することはない。元気に育つさ。
現にものすごいスピードで膨大な魔力を吸われてるだろ?」
「うん。気を抜くと倒れちゃいそうだよ」
「明日から産休だろ?。今は普通の人間と変わらないからあんまり無茶するなよ。その間に俺ががんばるよ」
「うん。……頼りにしてる」

互いに寄り添いラブ空間を展開していく。
そこにいる者全てが砂糖を吐き出したいぐらいの雰囲気だ。

「それじゃ俺は仕事なんでまた後で」
「うん、がんばってね」
「おうよ」

アルトが去った後、フェイトはじっと翼を見つめ

「飛べるかな?」

ふわりと羽ばたくと気流が生まれ少しずつ浮いてゆく。

「えっ?、わっ!!」

しかしバランスを崩し落ちた。
落ちた先が床ではなくソファの上だったのは幸いしたが、周りで見ていた局員達から一気に血の気が引いた。

「痛い。そうか、魔法と違ってこっちは自分で揚力を起こさないとだめなのかぁ、翼で飛ぶのって大変なんだなぁ。
羽ばたくタイミングと力加減が難しい」
「だっ大丈夫ですか!?、執務官?」

いつまでも起きないフェイトを心配して慌てて他の局員達が声をかけ寄ってきた。

「いえ、ご心配には及びません。ありがとうございます」

局員達が席に戻った後フェイトは再び翼の手入れを始めた。


「大丈夫かい、フェイト?」

産休に入ってしばらくした日のこと。
フェイトは、エリオとキャロ、アルフを連れミットチルダのショッピング街に買出しに来ていた。

「疲れたら言うんだよ」
「ありがとう、アルフ。でも大丈夫」
「フェイトさん、大丈夫ですか?」
「何ならアルフと3人で行ってきますけど」
「子供がそんなこと心配するものじゃないよ」
『でも……』
「私は大丈夫。また予定日も先だし。それに赤ちゃん達が言うの、家にいるよりみんなと散歩したいよ〜って。
だからのんびり行くの。ゆっくりとね。さぁ、買い物を済ませたらおいしいものでも食べましょ」

心配そうだった二人の顔が明るくなり

『はい!』

二人は駆け出した。

「まったく、現金だねぇ」
「子供はそういうものだよ」


「はぁ〜っ、今頃はやては何やってるかなぁ」
「きっと厳しい訓練に明け暮れてるですよ」

食堂でヴィータとリィンが食事を食べながら話していた。

「ここにいたのか、お前達」

声をかけたのは、食事のトレイを持ったシグナム。

「珍しいな、この時間に飯が食えるなんて」
「そんな時もあるさ」
「今話していたところですがシグナムははやてちゃんが今何をしてると思うですか?」
「そうだな。やはり訓練に明け暮れていることだろう」
「ヴィータちゃんと同じことを言っているです」
「それより、私は先のアレが心配だ」
「そうだよな。この前の通信で大丈夫とは言っていたけど……」
「夜天の書の罪を受け入れた強い心を持っているとはいえ、自らの手を血に染めたのは初めてのことだ。
たとえそれが悪人でもな。我等は、今は声をかけることしかできない。後は主自身に任せるしかない」
「そうだな」
「ちょいと邪魔するよ」

そこに現れたのはアルトリウス。

「どうした。元気ないようだが?」
「なに、ちょっとな」
「どうだ。こちらの仕事には慣れたか?」
「まぁ、航空戦技教導隊での活動は慣れたが、なんか物足りないんだよなぁ。
まぁ、姉貴の狂気教導に比べればこっちが正常なんだろうな」
「一緒にするほうがおかしいぜ」
「おまけに、俺達の武器には非殺傷設定なんてもの無いから力の手加減に苦労する始末」
「そういえば管理局の技術部とU・Fの技術部共同で新型デバイス開発が進んでるですよね?」
「ああ。それさえ完成すれば俺達も楽できるよ。そうだシグナム。午後少し空いてるか?」
「?。ああ、少しならばな」
「なら少し付き合ってくれないか?。今日やる俺の戦技披露会で相手役のなのはが急に仕事が入っちまって、
相手役を探してるところなんだよ」
「いいだろう。テスタロッサも今は産休でいないからな。ホネのある戦闘は大歓迎だ」
「なら決まり、申請はこっちでしておく」
「そういえば、今日、フェイトさんはエリオとキャロを連れてお買いものですよね」
「ああ、アルフも付いているから心配は無いと思うんだが」
「この頃、ショッピング街をターゲットとした立てこもり事件が多いからな」
「案外、巻き込まれちまったりしてな。アハハハ」
『………………』

ヴィータの言葉に場が静まった。
他の局員もいるはずなのに、それさえ存在しないかのような静まり様だった。

「………ゴメン。言い過ぎた」

場が元に戻り、ヴィータは変な汗をかくのを感じた。

「まさかぁ。そんなパロディ映画みたいなことはならんだろ」

そんなときであった。

「"只今、臨時ニュースが入りました"」

流れていたテレビニュースのキャスターの声が慌しくなった。

「"今日、正午12時半ごろ、ミットチルダ中央部のショッピングモールの5階レストランで
立てこもり事件が発生しました"」
「またかよ」
「"犯人グループはいずれも魔道師と見られ、デバイスで武装、人質を取っている模様です"」

テレビは、ヘリで撮ったであろう映像を流している。
テラスを挟み、ガラス張りのドアから見えるのは、杖型のデバイスを持ったガタイのいい複数の犯人。
そしてバインドで縛られている数十人の人質。

「おい、嘘だろ!」
「ありえん!、まさかこんなことが起こるとはな」
「びっくりです!」

3人が驚くのも無理はない。
人質の中に見知った顔、フェイト、アルフ、エリオ、キャロの4人を見たからである。
もう一度、映像が出たが、間違いない、あの4人だった。

「フェイトォォ!、キャロ!、エリオ!、アルフ!。今助けに行くぞォ!」

アルトは雄叫びを上げ走り出した。

「いかん!、リィン止めろ!!」
「捕らえよ、凍てつく足枷!!」
「のわっ!!」

リィンの氷結魔法がアルトの足を凍りつかせ、転んだところをヴィータとシグナムが押さえつけた。

「はなせぇ〜〜〜!!」
「落ち着け、今お前が行っても事態を大きくするだけだ」

アルトの左目はすでに銀色に変わっている。
きっとこの調子で行けば、犯人グループは皆殺し、人質にとられている客達も巻き添えになり惨劇になるだろう。

「それにここからショッピングモールまではどれほどあると思ってるんだ?」
「そんなもん、ひとっ飛びだっ!」
「そう簡単に飛行許可は取れないですよ」
「そんなもん、くそ食らえだっ!」
「ムチャ言うなっ!。法を守る管理局が進んで法を破ってどうするんだっ!!」
「ならっ!、飛べないんだったら、跳んでいくまでだっ!!」

足に絡みつく氷を炎で溶かし、上に圧し掛かるシグナムとヴィータを跳ね除け、
アルトは展望ガラスに体当たり、突然の強風で局員達は慌てふためく。

「おいおい、行っちまったぞ」

超高層ビルの中間地点から落ちたにもかかわらず、近くのビルの屋上に軽やかに降り立ち、
そのままビル伝いに跳び行ってしまった。

「うお〜、テレビで見た忍者みてぇだ」
「なるほど、"飛ぶ"のではなく"跳ぶ"のか。考えたな」
「なに感心してるです!!」
「そっ、そうだな」
「ヴィータ、行くぞ」
「どうやってだよ。あれじゃ飛んで行かないと追いつけないぞ」
「アイツの行き先は分かっている。車で先回りするぞ」
「わかった」
「リィンは何かあったら知らせてくれ」
「はいです」


事件が起きているレストラン。
外では報道ヘリが飛び、駆けつけた時空管理局地上部隊がピリピリとした緊張を漂わせていた。

「フェイトさん……」

レストラン内にも緊張が漂い、それに耐え切れなくなったキャロがフェイトにすがりつく。

「大丈夫だから、いざとなれば私やアルフがいるんだから」

キャロを優しく抱きしめ励ます。
しかし、今のフェイトにもアルフのも犯人達をどうこうできる力は無い。

「"フェイト"」
「"分かってる"」
「へへっ、うまくいきましたね兄貴」
「あたりめぇよ」
「"幸いにも犯人達はまだ気づいていない、このまま大人しくしていましょう"」

その上、フェイトは、なのはと並んで管理局の有名人だ。
もし犯人達が気づけば、自分はおろか、エリオやキャロ、アルフ達がどうなるか分からない。
このまま気づかれずに事件が解決してくれることをフェイトは願った

「ん?。兄貴、こいつもしかして」

しかし、残酷な運命はフェイトを窮地に立たせた。

「ん?。どうした?」
「この女って時空管理局のフェイト=T=ハラオウンじゃねえか?」
「おう、たしかにそうだ」
「"フェイト"」
「"落ち着いて"」
「へっ、天下の執務官様がこんなところにいたとはな」


「"シグナム、マズイです。犯人がフェイトさんに気づきました"」
「なにっ!」
「やばいぞ。シグナム飛ばせ!」
「分かっている!。しっかり捕まってろよ!」

素早いギアチェンジの後、車は轟音をたて急加速した。


「まずいですよ兄貴。相手はあのフェイト=T=ハラオウンでずぜ」
「へっ、怯えることはねぇ、ヤツが本気なら今頃俺達は豚箱送りだ。
それに見てみろ、噂どおり誰かのガキを孕んでやがる」
「おっ、ほんとだ。しかもすでに3人もいますぜ」
「へっ、こんな歳で子持ちだとよ、とんだ執務官様だぜ」
「フェイトさん怖いです……」
「大丈夫だよキャロ。……取引です。私一人が人質になります。ですから他の人達は解放しなさい!」

下品な言葉でなじってくる犯人に怒りを覚えるが、それを抑え少し高圧的に言うが、
犯人グループは慣れているようで鼻で笑っている。

「おいおい。冗談言ってんじゃねえぜ嬢ちゃん」

リーダー格の男がペチペチとフェイトの頬を叩く。

「フェイトさんに触るな!」
「うるせぇんだよガキ!!」

止めようとしたエリオだが、逆に犯人の一人に殴られた。

『エリオ(くん)!!』
「だっ、大丈夫です。フェイトさんは僕が守るんだ……」

エリオはゆっくりと起き上がる。
頬が腫れ痛みで今にも泣きそうだが必死で耐えている。
キャロのほうも恐怖心にかられ今にも泣きそうだが必死で耐えていた。

「あんた達!、なんてことを!」

フェイトの紅眼と銀眼が犯人達を鋭く睨み付ける。
エリオを傷つけられたことで我を忘れるぐらい怒り狂っているが、体のことも考え理性で何とか抑えている。

「うるせぇんだよ!!」
「キャッ!!」

無常にもフェイトの胸部に蹴りを入れ、フェイトは床に伏せた。

「きっ、君っ!、相手は妊婦なんだぞ!!」
「そうよそうよ!」

人質の一人が勇気を出して言うが、向けられたそのデバイスの前ではあまりにも無力だった。


キュキュキュ!とブレーキ音を響かせ、シグナムとヴィータを乗せた車が現場に到着する。

「何だね君達は?」
「武装隊所属、シグナム三尉です」
「同位ヴィータです」
「それで、何の用だ?」
「こちらに武装隊のゼファー一尉が現れませんでしたか?」
「いや、誰も来ていないが」
「どうやら先回りは出来たようだな」

その時であった。
2人の頭上を何かが通過していった。

「今のってまさか?」
「行くぞヴィータ!」


「へへっ」
「くっ!」

リーダー格の男が片手でフェイトの首を掴み持ち上げ締め付ける。

「くっ!、があっ!」
「こいつを倒せば俺も名が上がるってもんだ。悪く思うなよ!!」

もう片方の手も添え締め付けを強くし、フェイトの顔が歪む。
しかしその時、サアアアっと一陣の風が店内を駆ける。

「あれっ?」

同時、男の腕からフェイトが離れる。
正確には男の腕が二の腕付近から真っ二つに断たれている。
状況も分からぬまま、ただ呟く男、スローモーションのように崩れ落ちる腕を目でおい、
その視界に入ったのは光刃を出し、膝立ちで着地するアルトの姿が。
男はやっと理解した。
自分は腕を切られたのだと。


「ああっ!、やっちゃったですぅ」


「いてぇぇぇえええ!!」

あまりの痛さに男は倒れのた打ち回る。
レーザーで切られたのだから無理もない。

「アルト……」

倒れこむフェイトを優しく抱きとめる。

「ゴメンな、遅くなっちまって」
『アルトさん……』
「2人共無事か」
『はい』
「……エリオ、フェイトを守ってくれたな。えらいぞ。キャロも泣かずに良くがんばったな」
「あたいはどうなのさ?」
「ふっ、アルフも」

頭をクシャクシャと撫でると、2人は関を切ったように泣き出す。
アルトはそんな2人を優しく抱きしめ優しく撫でてやる。

「よしよし、怖かったな。……今は全てを忘れゆっくりとお休み……」

2人は眠る。
アルトがスリープの呪文をかけたのだろう。

「なっ、何をしてやがるテメェら。そいつを殺せ!!」

男が叫び、混乱していた他の犯人達も動き出す。
だが遅い。
アルトはデバイスを構えるより早く犯人達の懐に入り込み、軽やかなステップの剣舞でデバイスのみを切り刻む。

「なっ!?」
「……終わりだ」

犯人達が戦意を喪失したと同にシグナム、ヴィータをはじめ地上部隊が突入してきた。

「テスタロッサ。大丈夫か?」
「ええ、何とか……シグナムにヴィータ、なぜここに?」
「ニュースでお前が人質になってると知って、こいつが飛び出したから、
何かしでかさないかと心配して来たんだよ」
「そう。……ごめんね。心配かけて」

その後、犯人グループは逮捕、人質達も無事解放され事件は終わったかに見えた。
しかし――――――

「うっ!!」
「どうしたフェイト?」

フェイトが急に苦しみだした。

「なっ!、ちょいと破水してるよ!!」
『なに〜っ!!』
「さっきのショックで陣痛が始まっちゃったよ!」
「どっ、どうしよう!!」
「落ち着け!。シグナム、子供達を頼む、ヴィータとアルフは救護班を呼んでこい!」
「わっ、わかった!!」

その後、フェイトは救急車に乗せられ近くの病院へ急行、すぐにお産の準備が始まる。
分娩室の前でアルト達は待つ。

「みんな!」

しばらくして連絡していたリンディが駆けつけた。
そしてまた待つ。ひたすら待つ。
アルトにとっては1分1秒が永久のものに感じられるだろう。


「ハッ!、ハァ!。うぅぅぅうううっ!。ハァ、ハァ!!」
「ハイ、力んでくさい」
「うぅぅぅううっ!!」


そして、それから十数時間の後。

「おぎゃ〜おぎゃ〜!!」

分娩室から赤ん坊の泣く声が聞こえてきた。

「おぎゃ〜おぎゃ〜!!」

そしてもう一つ。

「生まれた?」
「生まれたよ!!」

ドアが開き双子の赤ん坊を抱えた看護師が出てくる。
みんなは一斉に集まる。

「おめでとうございます、元気な女の子達ですよ」
「ほ〜っ、かわいい……」
「かわいいですぅ」
「おめでとうアルト、これであなたもお父さんよ」
『おめでとう』
「ああっ……」

アルトは逸る気持ちを抑えながら抱きかかえ、その小さくも確かな命を感じ取る。
そこにフェイトが運ばれてくる。

「フェイト、良くがんばった、かわいい双子だぞ」
「うっ、うん……私とアルトの赤ちゃん……はじめまして…私がママよ……」

初産でさすがに疲れたのか、嬉々とした表情の中に疲労感が出ている。

「今はゆっくり休んでください。赤ちゃんとはまだ会えますから」

フェイトは病室に運ばれ、双子も看護師に預けられる。


翌日

「"おめでとう、フェイトちゃん"」
『"おめでとう"』

フェイトの病室。
そこには駆けつけられなかった仲間達が通信ではあるが、祝いの言葉をかけてくれた。

「みんなありがとう」

フェイトの腕の中にはスヤスヤと眠る双子が。

「"それにしても2人の出会いといい出産といいハプニング続きやな"」

正面のモニターに映るはやてが笑いながら言う。

「おいおい、それじゃ何かあるたびにハプニングに見舞われるみたいじゃねぇか」
「フフフ……。はやてのほうはどぉ?。元気でやってる?」
「"うん。分隊長になってあんなこともあったけど……教官のおかげで立ち直ったわ。もう大丈夫や"」
「それは良かった」
「"あと一月も経たん内に卒業演習や、その後半年間はアニスちゃんと同行、
それが終わったら帰ってこれるから、みんな遠慮せずに便りちょうだいな"」
「うん」
「"八神分隊長〜、マスターチーフ達が痺れを切らしています〜"」
「"わかった〜。それじゃ、これから訓練なんでまたね"」

そう言うと通信が切れた。

「主はやても立ち直ってくれたようだな」
「うん、よかったよかった」
「ところでフェイト、2人の名前決まったの?」
「うん、双子って分かったときからアルトと一緒に相談してたの」
「"どんな名前?"」
「名前はねぇ――――――」

To be continue for third chapter………







あとがき

Krelos:はい、すぐ終わると思っていた第2章がやっと終わりました。
アルト:お疲れ様で〜す。
Krelos:双子誕生おめでとう〜!。
アルト:あざ〜す。ところでなぜ双子?。
Krelos:それは俺が双子スキーだから。それに次章は双子メインだから。
アルト:ほほう。
Krelos:でもなぁ、内容が内容だけに発表を少し躊躇している、特に後半部分。
アルト:でも処置として二つのエンディングは用意したんだろ?。
Krelos:まぁ、ここまで来ちゃったんだからやり通すしかないけどね。
アルト:がんばれや。そういえば双子の名前は?。
Krelos:それはね、リリなのSSを読んでいる人にとってはありきたりな名前、なんのひねりもなくね。
それでは皆さん、また次章で!。





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