「兄さん……その、こんなとこで……するの?」

 悩ましげな女性の声、それは常日頃から聞き慣れている人の声で。

「二人きりの時は、その呼び方は止めて欲しい」

 もう一人の声はその人のお兄さんであり、恋人でもある人の声。

「あ、ごめん。クロノ……」

 その二人の会話を部屋の外から、ドアに聞き耳を当てている男女がいた。

(エ…エリオくん。フェイトさんたち、なにしてるの?)

(僕に聴かないでよ、キャロ。 でも、なんかヤバイよ)

 機動六課に所属する魔導師の中でも最年少に入る二人だった……

 フェイトとクロノがどんな関係なのか、二人は既に知っていたし、別段驚くような事でもなかったかもしれない。

 だが、今ドアの向こうで起きている事は、二人にとっては未知の世界だった。

 知らず知らずのうちに、聴覚に神経が集中していく。

 二人ともが、このまま聞くのは不味いと思いながらも、未知との遭遇に対する好奇心が勝ってしまっていた。

 キャロは愛用のブーストデバイス、ケリュイケオンを介して、自動ドアのロックを解除すると同時に開閉センサーを無

効化し、取っ手に自分の手を掛けて数cmの隙間を開けた。

 今はお互いの事しか見えていないクロノとフェイトは、エリオとキャロが聞くだけに飽き足らず、のぞき見している事な

ど気付く由も無い。

「んっ……んんん……んちゅっ…はぁ……くろのぉ……」

 荒い息遣いと艶めかしい声がドアから漏れる。

 フェイトの体を壁に釘付けにして、クロノはその上から唇を重ね合わせていた……。

 当事者であるクロノとフェイトはもちろんの事、エリオとキャロも既に周りの事など見えていない……

「フェイト……いいか」

「だめって言っても……するんでしょ?」

 いったい何をしようというのだ? 

 エリオもキャロも、普段とは全く別人と化した二人の姿を食い入るように見つめている。

 クロノの手がフェイトの制服のボタンを一つ一つ丁寧に外していく。フェイトは顔を紅潮させながらも、クロノの一挙一

動から目を放せないでいた。それが見ている二人にとってはじれったく、そしてもどかしいと感じさせられる。もう、二人

の脳内では大方の想像はついていた…… そう、エリオとキャロの年齢では知るのが早すぎる類のことだ……

 心臓の鼓動は右肩上がりに加速していると言うのに、思考はどんどんクリアになっていく。そんな、通常ではありえな

い感覚を二人は共有していた……

(え、エリオくん。これってまさか……)

 キャロはドアの向こうにいるフェイトに負けないほど顔を真っ赤にして、エリオに小声で尋ねてくる。

(そのまさか……だよね)

 こっちもこっちで顔を真っ赤にするだけでなく、しゃがみこんだ姿勢で前かがみになっている。

 もう、誰もこの四人を止める事は出来ない。この場の誰もが信じて疑わないと思ったその時、救いの神(悪魔?)は意

外な所で現れた。

「あれ? エリオ君とキャロちゃん、なにやってんの?」

うわぁっ!

 突然背後から掛けられた声に驚き、二人は素っ頓狂な声を張り上げてしまった。

 その瞬間、ケリュイケオンによる干渉が解かれた自動ドアが全開し、二人の体が部屋の中へと倒れこんだ。

「エ、エリオッ!? ティアナッ!?」

「キャロに……スバル!? 君たち何時からそこにッ!?」

 大慌てで着衣を直すフェイトとクロノ。平静を保とうとしていても、うろたえているのは見る者が見れば明白だった。

「私とスバルは今来た所ですけど。お、お邪魔しました……」

 唯一かろうじて平静を保っていたティアナがキャロを抱え、スバルの意識を現実に引き戻してエリオを抱えさせると、

怪獣王の襲来から逃げ惑う、東京都心の住人を髣髴とさせる勢いで部屋から退散した。

 それから、エリオとキャロはスバル、ティアナの両名からかなりきつい説教を受けた事を追記しておく。

 しかし、この事件はほんの序章に過ぎなかった……

 

 

『Aus der neuen Welt……』(エリオ×キャロ)

 

 

 何もかもが真っ白な世界、エリオはパジャマ姿で一人立ち尽くしていた。

 ふと前を見ると、クロノとフェイトが口付けを交し合っている。これは、昼間に見た光景そのものだった。

 突然の状況に困惑するしかないエリオを尻目に、二人の姿は蜃気楼のように消え去る。

「……エリオくん……」

 自分を呼ぶ声にエリオは振り向いた先には、同じく昼間にあの光景を見ていた少女の姿があった。

「わたしたちも、キスしよ……」

 チェリーピンクの髪が揺れて、自分に迫るキャロの姿は白いランジェリー以外なにも纏っていない。

 目を逸らさなくてはならないと言う理性に反して、彼女の未成熟な肢体から目が放せない。

 動けない……今のエリオはキャロにされるがまま、ゆっくりと顔が近づいてくる。

 そして、二人の唇が重なり合って……

 

 

 エリオは目を覚ました。

 肩で荒い息をするエリオは、体中から出る汗が止まらない。

「ぼ……僕は、なんつー夢を……」

 呼吸が整ってくると、今度は自分が今穿いているトランクスに違和感を感じる……

「まさか……漏らした!?」

 慌ててエリオは掛け布団をめくるが、どうも様子が違う。これはいわゆる『夢精』だ。

 男性として体が成長している証拠だというのは一応教わってはいたものの、いざ実際に目の当たりにすると信じられ

ない感じがあった……。しかし、それよりもエリオ少年にとっては衝撃的な事実は別の所にあった。

「なんでキャロが……」

 エリオにとってキャロは双子の妹のような存在だった。なのに、今の自分は彼女に劣情を抱いてしまっているのか?

 違う! と、胸を張って言える自信をエリオは持てなかった。

 

 

 朝焼けが東の空に見える。

 エリオはあれから1時間、ろくに寝付けなかった。誰もまだ寝息を立てている早朝、愛槍ストラーダを手に荒野のど真

ん中に位置する演習場に一人バリアジャケットを纏い、ひたすら延々と槍を振り回していた。

 斬り、突き、薙ぎ払い、それなりの広さが確保できれば、クロスレンジの戦闘に於いて槍以上に有用な武器は非常に

少ない。長柄の武器には他の武器に存在しない『リーチ』と言う利点が存在するからだ。

 一般人は接近戦で最も強い武器といえば真っ先に刀剣を想像する。

 剣とは『王の武器』であると言う、いわゆる歴史的な偶像性からそう言う誤解が生じている。

 無論、達人同士が戦えば武器の優劣など関係は無く、甲乙は付けがたいだろう。現にエリオはシグナムをはじめとす

る『本物の達人』に勝った事は一度として無い。

 しかし、エリオは生涯を共にする相棒として、この槍を選んだ。将来的にどうなるかは分からないが、子供の自分は

リーチが短すぎる。長柄武器以外を選べば、普通の人間以上に相手に接近しなければならず、危険性が高くこの上な

いリスクを必然的に背負わされる。ならば、遠隔攻撃を主体とするミッド式を選べば良かったかも知れなかったが、魔力

の性質が関わっているからか、エリオには射撃魔法の資質が悲しいほどに無かった。持って生まれた『電気』の魔力性

質は即効性と威力が高い分エネルギーが拡散し易く、長距離からの射撃及び砲撃には応用が利かない。

 フェイトの場合はあくまで純粋な魔力に電撃に近い効果を加えているだけで、魔力が『電気そのもの』に変質している

わけではないのだ。故に、エリオは接近戦以外に活路を見出すことが出来ず、ベルカ式を選択した。

 いつもだったら、こんながむしゃらでオーバーワーク気味なトレーニングは行わない。

 しかし、今のエリオにとってはそんな事は二の次で、頭の中にある邪な想像を振り払うにはこれしか頭に思い浮かば

なかったのだ。少しでも気を抜いたら、キャロの事が頭から離れなくなりそうで……

 日が完全に昇った頃、エリオはバリアジャケットを生成するだけの魔力さえも尽きて、演習場に横たわっていた。

 顔面は汗だくで頬は紅潮し、心臓の鼓動は16ビートに加速した状態を維持している。

 とりあえず、これだけ疲労困憊なら余計な事は頭に入ってはこない。エリオは棒になった足を引きずりながら、食堂

へと向かった。

 

 

「ふぁ……、ん〜〜〜〜〜〜」

 キャロはあくびをかみ殺しながら大きく体を伸ばす。慣れてきてはいるものの、やはり朝起きは辛い。

「エリオくんは、すごいなぁ。あんなに早く起きて訓練してるんだから……」

 どうやら、演習場にいたエリオを見ていたようだ。しかし、エリオの心情をキャロは知る由も無く、そこにあるのは尊敬

の念だけだった。そう、本当に純粋な……

 食堂に辿り着くと既に行列が出来ていた。このままでは席が取れるかも怪しい。と思ったが、テーブルに一人よく知っ

ている赤い髪を見つけたので、食事を受け取り近づいて行く。

「エーリーオーくん♪ おはよっ、早起きなんだね♪」

「あ……おっ! おはようキャロ」

 エリオはうろたえた声で挨拶を返してくる。いきなり声を掛けられたからびっくりしたんだろうと、キャロは解釈した。

「となり、空いてる?」

「だ、大丈夫だよ。うん」

 どうしてかは分からないが、自分が来た途端にエリオの食べる速さが上がったような……

「ねぇ、エリオく…」

「ごちそうさま! ぼっ、僕ちょっとスバルさんに呼ばれてるから! それじゃっ!」

 どぴゅーん! と言う擬音が合いそうな勢いで、エリオは食堂から走り去ってしまった。

 どこか様子がおかしいとキャロが気付くのに、それほどの時間は必要なかった。

 それから、エリオは自分と顔を合わせると気まずそうな顔をして、なにかと理由をつけてその場から走り去ってしまうよ

うになった。キャロはどうしてか分からない。

 双子の弟のような存在なのだから、なにかあるなら姉として力になってあげたいのに……。

 

 

「相談?」

「私たちに?」

 キャロが気心の知れた相手として真っ先に浮かんだのは、スバルとティアナであった。

 ここ数日の事をキャロがかいつまんで話すと、二人ともが怪訝な顔をしていた。

「確かにヘンだね。だって、わたしその日エリオ君に用なんて無かったし」

 その一言がキャロの疑問と言う空白を埋めるピースになって行く。

「ひょっとして、わたし嫌われてるんですか?」

 どよーんと彼女の周囲に暗雲が立ち込めはじめている。

「キャロちゃん。強く生きなきゃ駄目だよ」

「スバル、あんたそれ逆効果だから。キャロも、別にそうと決まったわけじゃないんでしょ?」

 ティアナはスバルへとクールにツッコミを入れつつ、可能性を指し示した。

「それは……そうですけど。お話を聞きたいのに、エリオくんはすぐ逃げちゃうし……なんででしょう?」

「じゃあ、いつからそうなったの? この間まで普通だったよね?」

 スバルに問われて、キャロはこれまでの事を反芻する。そうだ、確か……

「クロノさんたちの部屋を覗いた次の日から……」

 口に出した瞬間、キャロの頭の中で線が一本に繋がった。あの日、自分と別れた後に何かがあったのだ。

「スバルさん、ティアナさん、ありがとうございました! わたし行って見ます!」

 キャロは部屋から全速力で走り去っていった。それを見送る二人はなんとも不安そうな顔で。

「まだ、根本的にはなにも解決してないのに……。どっかの突撃バカが感染(うつ)ったかしらね?」

「突撃バカってわたしのことー?」

「あんた以外に誰がいるのよ?」

 などと、日常茶飯事の軽い口喧嘩を始めるのだった……

 

 

「はぁ……なにやってんだろ僕……」

 エリオは盛大なため息を付いた。今日もまた演習場でひたすら槍を振り回し、限界まで魔力を酷使していた。

 仰向けに倒れこんで、空を流れる雲を見る。

 いつまでも、これが続くとは思えない。いつかはバレてしまうものだ。

 そして、キャロの耳に入れば、きっと軽蔑される。最悪嫌われてしまうのは火を見るよりも明らかだ。

「エーリーオーくんっ♪」

 見慣れた顔が視界の上から逆さまに現れた。今日は相棒の白い小竜も一緒だ。

 無理が祟ったと、エリオは内心後悔した。まさか今現れるとは思っていなかった故の油断だ、疲れ果てていて逃げる

だけの余力が残ってない……。

 しかも、心なしかキャロの笑顔は硬い、と言うかこめかみに無数の井桁が浮いている。間違いなく怒っている。

(ひょっとして……バレた!?)

「わたしね、ちょっと嫌なんだ。エリオくん、困ってるんでしょ? なのにちっとも話してくれなくて、だーかーらー……」

 フリードリヒが宙高く浮き上がった。

「無理矢理吐かせるッ!!!!!!!!」

 

 ダーダッ……、ダーダッ……

 ダンダンダンダン、ダダダダダダダダ ダダダダダダダダ……

 ダーダーダーダーダーダダーン! ダーンダンダダダーン!

 

(※BGM:ドボルザーク作曲『新世界より』第4楽章)

 

 フリードリヒの体が、どこからともなく飛んできたパーツによって、超巨大なドラゴンに変化していく!

 黒い巨体に背中から生えた巨大な翼、禍々しい八本の尻尾、二本の角が生えた凶悪な顔つき……

 それは、普段の愛らしい姿とは余りにもかけ離れすぎていた。

「フリードリヒ! ドボルザークモード!」

 無敵の超魔竜と化したフリードリヒの背中にキャロがちょこんと乗っている。

 凶悪なドラゴンの背中に萌え萌えのロリっ娘と言う、凄まじくシュールな構図だった。

「いくよー! デスパーサイトォォォォォォォッ!」

 キャロの可愛らしい声で、技の名前が叫ばれると同時に、フリードリヒの目から怪光線がエリオに向かって一直線に

照射される! エリオはそれをすんでのところでバックステップを踏んで躱すが、地面が真っ二つに裂かれて大爆発が

引き起こされた。

「まだまだー! 速射ミサーーーーーーーイルッ!」

 今度は背中から無数のミサイルがエリオに目掛けて発射された。

「うわああああああああああああッ!」

 エリオは飛行魔法を展開して、煙を引きながら不規則な軌道を描くミサイルをぐにゃぐにゃと飛び回って避けまくる。

 板○サーカス顔負けの飛行アクションだった。

 

 

 一方その頃。

「すっげー。超魔竜ドボ○ザークだ!」

 ヴォルケンリッター最年少の紅の鉄騎が目をキラキラと輝かせて演習場の騒動など露知らずに騒いでいた。

「ガイキ○グ・ザ・グレートは来ないんですか?」

 小さい官製人格も一緒にお菓子を食べながらのんきに見物している。

 お前ら止めてやれよ……

 

 

「このままじゃ死ぬ! 確実に死ぬッ!」

 エリオは生命の危機を間近に感じていた。

 今の自分は魔力が枯渇しかかっている。飛行魔法も長時間持ちそうに無い。ならば出来る事は一つ。

 残りの魔力を全て攻撃につぎ込み、フリードリヒを無力化させる。

『無理だ! エリオ!』

「それでもやるんだ! いくぞストラーダ!」

『了解した!』

 ストラーダの穂先とエリオの両足に魔力が集束していく!

「ブーストオン!」

『ブースト作動! デバイス臨界点までカウントスタート!』

 エリオの両足から魔力が放出され、強力な推進力となってフリードリヒへ一直線に突っ込んでいく!

「雷刃絶討! ライトニングブレイバー!」

 槍に集まった電撃が一突きの刃となって加速するエリオを覆う。そう、今のエリオはストラーダと一体化し、一振りの槍

と化しているのだ。

 だが、目の前の魔竜はそうはさせんと顎門を開いた。

「負けないよー! デスファイヤァァァァァァァァッ!!!!!!!!」

「行くぞ、スパイラル!」

 眼前に迫る大火球へ、エリオは無謀にも更なる加速をかけて突進した……

 

 

「患者2名、いずれも魔法の酷使による魔力切れ、1日2日は安静にしててもらう必要があります」

 シャマルはため息気味に、病室に駆けつけたフェイトに説明した。

「なにをやればここまで消耗するか、私が聞きたいですよ」

 ベッドでぐったりと寝込んでいるエリオとキャロをちらりと見る。

「それで、他には大丈夫なの? ケガとかは?」

「ええ、幸いと言うかなんと言うか、擦り傷ぐらいならすぐに治せましたから」

 

 

 夜が更けて、エリオは目を覚ました。

「あれ? ここは……」

「医務室だよ、エリオくん」

 薬液の臭いが鼻を突く真っ暗な部屋の中、キャロの声が聞こえた。

「二人して魔力切れで運び込まれたんだって」

「そっか……」

「ねぇ、いい加減教えてよ。どうしてわたしを避けてたの? 言ってくれないと、また今日みたいな事やるよ」

 それは脅迫では? と思うかもしれないが、今のエリオには判断がつかない。

「クロノさんたちを覗いてからだったよね? エリオくんが変になったの」

 エリオはため息を付いた。

「夢を見たんだ……。キャロが僕にキスする夢……」

 ここまで来たなら、もうバレたも同然と言う諦めもあって、エリオはあの日の夜の事を洗いざらい話した。

「そしたら、自分が嫌になった……。僕はキャロのことそんな風に思ってたのかって」

「じゃあ、試してみる?」

 キャロは何を思ったのか、自分のベッドに入り込んで顔を近づけてくる。

「キャ、キャロ!? なにする気だよ!?」

「だから、試してみるの♪ キスしたぐらいでエリオくんがどうかなっちゃうのか」

 キャロは笑顔を崩さない、逆にエリオの方は焦りがピークに達しているというのに。

「ぐらいって、キャロ意味分かって言ってるの!?」

「うん。それに……エリオくんならキスしたっていいから」

 途端にキャロはしおらしくなって顔を俯かせてしまった。心なしか赤いような……

 夢とは違う、それでもキャロを自分のものにしたい、他の男に触らせたくない、そんな衝動がエリオを駆け巡った。

「キャロ……こっち向いて」

 不意を討つように、エリオはキャロの唇を奪う。子どもであるが故の触れるだけのキス……

 唇を放し、改めてキャロの事を見据える……。

「どうだった? エリオくん」

「うん……大丈夫だった」

 確かに自分にとっては未体験の感覚を味わった。しかし、それ以上でもそれ以下でもなかった。

 自分が危惧しているようなことはなにもなく、ただ目の前にいる女の子が今より特別に見える、ただそれだけの事だ。

 こんな事で自分は彼女を避けて、一人悶々と悩んでいたのかと思うと、妙に恥ずかしかった。

 ただ、今はこの娘と一緒にいたい。その想いが一層強まった事が、エリオを満たしていた……

 

 

 

 あとがき

 うわっ! 書いてるこっちが恥ずかしいッ!

 今回は、別名『純情少年エリオ君が悶々する話』。子どもらしい恋愛ってなんだろう?

 まあ、本心はフリードリヒ・ドボルザークモードが書きたかっただけですけど。

 それと、一番筆が進んだのは、槍のうんちくかいてるとこだったり……

 そのせいで文章量が予想以上に増えました。

 都築さんがここまで考えてエリオに槍持たせてんのかは分かりませんけどね。

 それでは、またしばらく後に……





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