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リリカル・クリスマス☆




「すっかり寒くなったわね」
「うん、そうだね」

 肌寒さを感じさせる冷たい風が頬を撫でる。
 12月になり本格的な冬の到来を告げるかのように、空気は冷たくなり 町にはクリスマスに因んだイリミネーションが施される。

「もうすぐクリスマスだね」
「そう言えば、魔法の事を知ったのもこの時期だったわね」
「うん。あの時はビックリしたなぁ」
「その割にはすずか冷静だったじゃない」
「そんな事ないよ」

 それから思い出話に花を咲かせ、商店街の中を並んで歩いていく二人。
 暫く歩いていくと、なにやら妙な人だかりが出来ているのが眼に見えた。

「なにかしら?」
「凄い人だね」

 何かと思い近づく二人。
 奥のほうはどうやら屋台になっているらしい。

「屋台なんて珍しいわね」
「それに人も多いよ?」
「ちょっと見ていきましょうか」
「う〜ん。そうだね」


 特に予定の無かった二人は珍しいもの見たさに行列に加わる。
 予想より列の進みは速く、それほど待たずに屋台に付属されてるイスへ座る事ができた。

「へい、らっしゃい」
「「あ」」
「ん?あれ?」
「ケティさん?」

 カウンターに顔を見せたのは少し前の事件で知り合ったケティ。
 ちゃんと白い帽子とエプロンつけてる所がラーメン屋っぽい。
 奥にはフィルとフー、なぜかスヴェルの姿まである。


「あんたこんな所で何してんのよ?」
「ラーメン作ってる」
「見れば解るわよ!どうしてこんな所で屋台なんてやってるのかって聞いてるのよ!!」


「簡単に言うなら、今月お金が必要になるから、こうして仕事以外で出稼ぎに来てる」
「儲かってないの?」
「それとは別にやる事があるんだよ…立ち話しなら注文の後にして欲しいんだけど?」


 深い溜息を付きながら語るケティ。
 忙しそうに動き回る彼等を見て、二人は一先ず注文を先にしてから話をすることにした。


「カスクくんはいないの?」
「すぐそこにいます」
「え?」
「もしかして…あの妙にリアルなトナカイの着グルミって」

 ついっと人差し指を屋台の持ち手の方へと向ける。
 どうやらこの屋台、車ではなく人力車同様に引っ張っていくもののようだ
 指の指す方向では子供達が遊具のようにトナカイの着ぐるみに群がっていた。

「あれ?」
「どうしたのよ、すずか?」
「あれってヴィータちゃんじゃない?」
「え?」
「ほら、あそこの赤い服の子」

 すずかが指差した先、トナカイの背中に乗ってサンタ帽をかぶり、ミトンの手袋で小さな身体には不釣合いな大きな看板を掲げた少女。
 それは、ゴスロリ私用に手が加えられた(というか既に改良の域にある)真っ赤なサンタ服を着たヴィータだった。






☆今後の予定予告☆
はやてに珍しいクリスマスプレゼントを渡すためにケティの所でバイトしてるヴィータ。
兎に角人手が欲しいケティ達は、魔力の無い人にも扱える魔法道具を餌にアリサとすずかにも手伝ってもらう。
その内シグナムやリインも加わり戦力十分になった所で、サンタクロースとして各世界へとプレゼントを届ける仕事を行う事に。
ちなみに全員サンタ服着用義務(蝶☆強請)だ!!

バリジャケと大差ない服装で、大きな袋を担ぎ戦場を駆けるヴィータ!

ヴィータとは違ったミニスカ形式のサンタ服を着てはしゃぐリインフォース!

内心魔法少女に憧れ、恥ずかしがりながらも協力するアリサ!

結構乗り気で、もしかしたら一番楽しんでいるすずか!

サンタ服がパッツンパッツンで、かなり大人な刺激を醸し出し羞恥に顔を赤くするシグナム!

彼女達の協力を得て、傭兵部隊セルフは雪の舞う戦場へと突き進む!


今年最後の特別編?
リリカル・クリスマス☆年の最後は戦場なの?

ヴィ「今年最後のクリスマス」
リ「リインたち魔法のサンタが☆」
ア「あんたの家に…(え、なによ?ちゃんと台本どおりに言えって、何言ってんのよ!! え?ちゃんと言わないと写真を売るって!?解ったわよ!!言えば良いんでしょ!)
  …あ、あなたのお宅にぃ(恥)」
す「お邪魔します♪」
シ「わ……わ…」
サッ( )/■←カンペ
シ(ええい!解っている!!)
ヴィ「おい、シグナム」

シ「わ、私達から……あなたへのプレゼント…」(真っ赤)


「「「「「受け取ってもらえますか?」」」」」


それは、雪降る夜の贈り物……


予告だけ見ると結構良い話しっぽいんだけどねー。だからここ隠すことにしたんだけどさ。
はい、見切り発車した短編クリスマスネタSSS。
クリスマスに間に合うかという、更に自分の首を絞めるもの書いてどうする。
けど、クリスマスと言ったらサンタ服を書くしかないじゃないか!!
心が冷え込んでるんだ。だったらこーゆーとこ位ハッスルしても良いだろう。
問題はクリスマスに完結できるかだ!
これよりヴィータ達が貴方達オタクの煙突からお邪魔する準備を始めます。
煙突の無いお宅は代わりの場所を用意してお待ちください〜。
あとソコ、ヴィータはバリアジャケットとほぼ変わんねーじゃんとかそう言う事言わない
あ、それと予告の内容は悪魔でも予告!変わる可能性は無限大だ!その事を忘れるな!!
お祖母ちゃんとの約束だ!







リリカル・クリスマス☆




「ヴィータちゃーん」
「おーい」
「げ!?」
「あ、気付いたみたい」
「げって言ったように聞こえたんだけど」
「そりゃ内緒でバイトやってるからな」

 二人の言葉に続けて、言葉と注文を差し出すケティ。
 ラーメン屋の屋台っぽいのに、何故かコーヒーセットなど洋菓子も出るというのは気にしてはいけないらしい。


「バイト?」
「どうして管理局って所で働いてるのに、バイトなんてする必要あるのよ?」
「ん〜とそれはね」
だあー!!テメエ勝手に話そうとしてんじゃねー!!


 一気に駆け寄ってきて拳を叩き込むヴィータ。
 しかし、ケティは既に餅と化したもち米を掲げる事によってガード。

ボフッボフッボフ!! バンバン!! ドム!

 程よい仕上がり具合となったそれで洋菓子を作る。

「一ちょあがりっと」
「むがー!!」

 あしらわれるヴィータの様子を見て二人は何となく事の顛末が理解できた。

「そっか、はやてちゃんにプレゼント渡したいんだ」
「ただのプレゼントじゃなくて、他では手に入らないようなものがお望みだってさ」
「可愛い所あるじゃない」
「あ…ぅ……そ、そーだよ!文句あっかよ!」
「照れないてれない」
「照れてねー!」

 頭を撫でるフィルをジト眼で睨みながら抗議するヴィータ。
 その様子が愛らしいのか、アリサとすずかはクスクスと小さく笑う。
 同じく様子を見ていたケティは作業の手を休めずに話をする。

「いや、でも助かったよ。今回少し人手が欲しかったからさ」
「本当にこれが終わったら、あのゲームくれるんだろうな?」
「もちろん」
「ゲームって?」
「僕が開発したゲームでRPGもの。実際にゲームの中に入って現実の様に冒険していくものかな?」
「仮想現実だから、魔法が使えない人でも魔法を使ってるように遊ぶ事ができるよ」
「へー、そんなのも作ってるんだ」


 パスタを茹でながらフィルが言葉を繋ぐ。
 他の所を見てみると、シーダが呼び込みを行なっているようだ。
 やはりミニスカートのサンタ服が似合い、男の客を引き寄せている。


「あんた、色んなもの作ってんのね」
「そのゲームをやったら、わたしも魔法を使えるのかな?」
「ああ、ゲーム内だったら町一つ消せるようなのもちゃんと使えるよ」
「言葉遣い間違ってると思うわよ」
「でも、凄いですね」
「元のコンセプトが魔力の無い人でも、魔法を使えるようにする事だからね。それくらいならミッドチルダでも探せばあると思うよ?」


 ケティの言葉に憂鬱そうにアリサが溜息を吐く。

「本当に魔力ってのが無くても魔法が使えたら良いのに」
「ん?使いたいなら貸そうか?」
「え、貸すって?」

 話に食いつくように身を乗り出すアリサ。
 すずかも内心興味津々にケティの言葉の続きを待っている。
 その時フィルは見た。
 フィルの口元が一瞬、蝶・極僅かにニヤリと悪役笑いを形成したところを。

「実はもう魔力の無い人間でも魔法が扱えるデバイスシステムは、ほぼ出来上がってるんだ」
「本当!?」
「マジかよ」
「どうしたのヴィータちゃん?」
「いや、別に……なんでもねーです」

 すずかの問いに言葉を濁してそっぽを向くが、内心ではケティに感心していた。
 それが何故か気に入らなくて言葉を濁すのだが、それは置いとく。
 何故感心しているかというと、管理局内でも身体的な障害などを補助するデバイスは数多くある。
 だが、魔力の無い人間に魔法を扱えるようにするといったデバイスはほとんど出回ってはいないのだ。
 それを独学だけで完成させるとは、この男のマッド加減は如何なるものかとも思う。

「前にある新聞記者にモニターを頼んで安全性は確かめたんだけど、何分まだデータが少なくてさ…で、丁度良いって言ったら悪いけど」
「それを…あたしに?」
「そう、気に入らなかったらすぐ返してもらっても良いし、逆に気に入ったなら試したヤツはキミにあげるよ。月村さんもどう?」

「ちょっと、やってみようかな?」
「すずか!?」

「なのはちゃん達が使ってるような魔法も使えるんですか?」
「流石に町を破壊するようなものは無理だけど、空を飛ぶ位のことなら比較的簡単だよ。解らない所は教えるし」
「じゃぁ…やってみたいです」
「す、すずかがやるなら、あたしもやるわ!」

 柔らかな笑顔ですずかが答え、それにつられる様に元気良く宣言するアリサ。
 二人の答えを聞いたケティは柔らかく笑顔を作って承諾する、
 さり気なく二人に見えないように、カウンター越しで隠れるように下げた手の親指を、それはもう力強くグッと立ててサムズアップする。

「じゃあ、今日はこれ忙しいからまた明日にしよう。明日予定は?」
「なのは達とクリスマス会やるまでは特に予定は無いわ」
「私もアリサちゃんと一緒」
「なら問題は無いね」
(なんだろう。あいつの顔が妙に悪役染みた笑みを浮かべてるようにしか見えねぇ)

 慣れない作業に半ばイラついているスヴェルは、妙なオーラが出始めているケティを見て顔を引きつらせる。
 彼はあの妙なテンションを持った時のケティとの仕事は精神的か身体的な面のどちらか、時に両方に多大な疲労を齎されることを知っていた。

 今回の仕事を引き受けた当初から確実に疲れる事態が起こるだろうと予想していたが…今年は更に面倒な事になりそうだ。
 そんな風に思いながら空を仰ぎ見る。
 冬の空とは思えないほど、空では太陽がギンギンに輝いていた。





 おまけと言う名の裏事情?

す「そう言えばバイトしてるのはヴィータちゃんだけなの?」
ヴィ「いや、実はシャマルのやつも一緒にあいつ等の所に注文に言ったんだけどよ」

〜回想〜

ケ「クラールヴィントの改造?」
シャ「はい!このまま回復だけの役職じゃぁいつか出番がなくなっちゃいます!
  だからここ一番の時に切り札的な装備をつけてみたいって思ったんです♪」
ケ「別に今のままでもリンカーコアブレイクって言う切り札があるじゃないか」
シャ「あれじゃダメなんです!手に雷を宿してるなら兎も角、何の輝きの無い手が背後から出ても必殺のインパクトがないじゃないですか」

 プゥっと拗ねたように膨れるシャマル。
 丁度、同じくその場にいたスヴェルが顔を逸らしながら小声で呟く。

ス「別に前線に出ないなら必要ないと思うけどな」
シャ「それは遠まわしに、私に出番がないって事?」
ス「いえ、そうじゃなくて(聞こえてたのかよ)」

ケ「それよりどんな風にしたい?それが解らないと改良しようにも」
シャ「それはもうデスサイズしかないでしょう?」
ス「なんでだっつの」

 疑問を口にするスヴェルにケティが耳打ち。

ケ「ほら、ぶち抜き繋がりで」
ス「あ〜」
シャ「で、これをモチーフにした武器を作って欲しいんですけど…出来ますか?」

 そう言って差し出されたのは武装錬金全巻。
 何となく予想してたよと言いながら、結局ケティはシャマルからの依頼を引き受けることにした。
 シャマルに嬉々として本の良さを延々と聞かされたのが辛かったというのは内緒だ。

シャ「今更ですけど大丈夫ですか?」
ケ「ああ、これならクラールヴィントを起動時に物質構成を……で肥大化しつつ先端部を鋭利化させて―だからそんなに無理なく出来ると」
シャ「じゃ、お願いしますね?」
ケ「わかった。出来たら連絡を入れるよ」


 離れたテーブルに座って話しを聞いていたフィルは、この時既に話しのオチが読めていたという。


 後日。

ケ「出来たよ」
シャ「わー♪ありがとうございます! でも見た目変わりありませんね?」
ケ「別に待機形態変える必要もないだろ?」
シャ「そうね。では早速、クラールヴィント!」

フィ「そのバリアジャケットのままやるの?」
シャ「え?」
ス「ん?」

 その場にいたものがどういう事?と聞こうとしたが遅く。
 クラールヴィントが瞬時に武装化する。

 ロングスカートに邪魔されて見えないがその白い両腿に輪が装着され、
 その輪から魔力の糸に繋がれた青いクリスタルが長く伸びて剣の様な鋭さと形を作り出し、花が瞬時に咲き誇るように飛び出す。

ビリビリビリビリビリリィ!!!!

シャ「へ?」
ケ「あ」
フィ「だから言ったのに」
ス「うぃ!?」(高速で顔を背ける)

 室内が静まり返る。
 一瞬の静寂、だが彼等(特にシャマル)には限りなく長いように感じられる間。
 思考が真っ白になり、考えるという行為が止まる。

 状況を説明するならシャマルのバリアジャケットのスカートが、盛大に破けた(っていうか切り裂かれた)。
 かなり上の位置に装着された為、見るものを刺激する太股が露わになり、ついでにその上部にある隠されるべき純白の何かまで見え隠れしていた。


 そして時は動き出す。


フィ「さて」
ケ「カスク、迷彩用のジャマー展開。逃げるぞ」
ス「……」(明後日の方向を向き続ける)
シャ「ゃ……」(羞血メーター急上昇!!)


 それはもう盛大に動き出す!!


シャ「いやいや嫌嫌嫌々厭厭厭々イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤいいやぁああああああーーーーーーーーーーー!!!!(兆沸騰)
ス「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!????

 四本の剣と化したクラールヴィントの猛ラッシュ!!
 それを察知して瞬時にデバイスを起動し、防御するスヴェル。

シャ「ふぇえええええええん!!馬鹿馬鹿バカバカバカばかばかばかぁ!!!」<(///>Д<//)£ξ〆☆培|
ス「なんで!?なんで俺ぇ!!?」 £◆培|ゞ(゜д゜;;|||)γ
ケ「一番殺りやすいからじゃない?
フィ「顔赤いし」

 好き勝手に話す二人はすでに安全圏へと離脱していた。

ヴィ(なんでこの二人は全く動じてねーんだ?)

 それは微妙に聞いちゃいけない、冬空の出来事の一部なのでした。


シャ「脳髄(のうみそ)ブチ撒けなさーーーい!!」<(/// >〜ス「ヤです!!」\☆ヾ(0д0;;|||)ゞ\★

ガがガガガガッガガガガガガガガがガガガガガガガガ!!!!!!!!!!!!!!!


〜〜

ヴィ「……服が破れて…今裁縫してるところだ」
ア「ふーん、後で合流するの?」
ヴィ「それは……無理だと思う」
す「そうなんだ…残念だなぁ」

 そう、多分無理だろう。
 あの後、シャマルはケティ、フィルの不意打ちに加えてスヴェルのAAランク以上の魔法を防御なしで直撃して黒焦げになった。



ス「こうするしか…こうするしかなかったんやぁぁぁぁ…!!!」(T〜」)
ケ「謝罪はいいから早く治療してあげた方が良いんじゃないか?」(0υQq)
シャ「はぅぅぅ…私って……わたしってぇ………」(泣)( ///T-T/)
ス「取り合えずこれ被っててください」

 バサッ

シャ「……ありが…と」(ガクッ)
ス「いや、ちょ、マジで危うい顔しながら死なないでくださいよ!!」
ケ「慌てない慌てない、こんな時こそ電気ショックだよ」

〜私のボルトは三百ま〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!
ス「いや、死ぬから!?」
シャ「あ、はう!?ふぁ! あ、ん。ああ!? あ、き…ぁ…あ、ァぁぁぁぁあああああああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!?」

 そこから入っちゃいけないアレな空間が発動した。
 妙な珍獣に巻きつかれ、電流を流し込まれるシャマル。
 ヌルヌルとした感触が身体全体を弄び、流れる電流がさらに彼女の身体を刺激する。
 間を置かずに乱れた吐息と荒い息に喘ぐ彼女の声が辺りに響いていく。

シャ「あ、あ…だめ……や、だめぇ!? ああん!!!」

ス「ゥッ!?」
ケ「あ、鼻血でたよ」
フィ「許容量限界を超えたね」

 彼等が勝手なこと言っている間、シャマルは外からの刺激からなにやら入ってはいけない世界へ入りかけていた。
 さり気なく色っぽい声がやたら滅多ら出ているのは気にしない方が良いだろう。
 というか気にするな! でないと追放されるぞ!!

シャ「あ…んん……ぁ…ハァ、ハァ…もう………だめぇ」
ス「ぅぅぅ…」(ダクダクダクダク)
ケ「献血用のパック持って来ればよかった」
フィ「ここの惨状見て言う事がそれで良いの?」

ヴィ「だから何でオメーらそんなに冷静なんだよ」

 それも聞いちゃいけない大人の事情なのでした。








あっははは。
予想外の事態発生!
仕事先から「○○さん○日の勤務時間朝から夜まで伸ばしていい?」「○日(勤務日)の会には必ず出てね♪」
はっはっは断れるわけ無いじゃないですか♪だってSSS書きたいからイヤですなんて理由にならん。
クリスマスの前に仕事やその他の自由時間削られても文句は言えませんよ。
それ以前に普段グダグダやってる分拒否できねえorz
これ続き物として送った日、当日に言われるとは予想外も良い所だ。
全力全開でも期日までに完成させられそうにねえ。
限界突破でいかないと無理。
みんな、オラの変わりにハッちゃけてくれ!!
書きたい物があるなら描いておこうよ?
現に仕事やら提出物やら期限ぶっちぎりしつつ、こうゆうもの書いてるダメなやつがいるんだから無問題!!!
冬コミのために根性でそこに休みを取った俺。代わりに正月から仕事と聞いて後悔してる!!
どんだけ欲望に忠実なんだよ俺!?
皆はこんなダメ人間になっちゃ駄目だぞ?
おやっさんとの約束だ!






 “リリカル・クリスマス☆



「あ、アリサちゃん」
「すずか?もう来てたの?」
「うん。凄く楽しみだから、つい早く来ちゃった」

 後日、二人は指定された町外れの公園で待ち合わせをしていた。
 何故街中でないのかというと、知り合いに知られたくないというヴィータの意見からだ。

「早いね二人とも」
「ひゃあ!?」
「あ、ケティさん」

 近づく音も気配も無く、背後に現れたケティに驚くアリサ。
 すぐにその事に抗議するが、すずかのやんわりとした口調と、ケティの誤魔化しに力なく項垂れた。

「さて、じゃあ移動しようか」
「どこへ行くのよ?」
「僕等の住居」

 それだけ言うとサッサと転移魔法を構築し、三人はその場から姿を消した。


 次に視界に入ったのは、戦艦の操縦室のような場所だった。

「ふわぁ」
「い、行き成りなんなのよ!?それに、ここはどこなの!?」
「ここは僕等の住んでる船、次元巡航船アルトロンだよ」

「あ、おかえり。ケティくん」
「ただいまフー」
「こんにちわ」
「こ、こんにちわ」

 三人が現れた場所の傍ではフーが待機しており、突然の訪問にも慌てずに挨拶をする。
 彼女は床に正座して、クリスマスツリーに飾り付けをしている最中だった。
 それに対してすずかと色々突っ込みを入れたいアリサも挨拶を返す。

「お客さん?」
「いや、バイトの娘だよ」
「ん、じゃあお茶用意するね」
「あ、お構いなく」
「ううん。遠慮しないで、すぐにいれてくるから」

 遠慮する二人を制してフーは作業を中断して別の部屋へと移動する。
 ケティは二人をフーが向ったのとは別の部屋へと案内した。
 扉の前で一旦立ち止まり、ノックをしてから中へと入る。

「入るよ」

ガチャッ

「こんにちわー!」

ドゴス!!

「おう!?」
「きゃぁ!?」

 扉を開けたら行き成りのヘッドダイビング。
 強烈な一撃をモロに鳩尾にくらったケティは勢いのまま後ろへ倒れこむ。
 アリサやすずかは左右に分かれて付いていってたので巻き添えにはならなかった。
 扉の置くから呆れているのか、やっぱりと思っているのか微妙な表情をしたフィルがイスに座って声をかける。

「大丈夫かいケティ?」
「グフッ…まさか無邪気な不意打ちとは予測付かなかったよ」
「えへへ、ゴメンなさいです」

 ケティの腹部から顔を上げたのはサンタ服に身を包んだリインフォース。
 何故ここにいるのかと少し驚く二人。

「え?」
「リインフォースちゃん?」
「すずかさんにアリサさん。こんにちわ!」
「こんにちわ」
「相変わらず元気ね」
「はい、リインはいつでも元気一杯なのです♪」

 それらの反応に割って入るようにヴィータが叫ぶ。

「おいケティ!!」
「いてて…あ、ヴィータ?」
「あんたもいたの?」
「こんにちわ、ヴィータちゃん」
「こ、こんにちわ…ってそうじゃねー!おいケティ!!」
「なに?」

 ノリ突っ込みをしながらケティに食って掛かるヴィータ。
 何か知らないが、怒っているのは良く解った。

「なんでリインフォースとあたしの服装が違うんだよ!!」
「え?服装って」
「確かに良く見ると違うわね」

 アリサとすずかが改めて二人の姿を見てみると、それぞれの服装は結構違っていた。
 ヴィータのはゴスロリ仕様に改良されたサンタ服。
 リインフォースはよくイラストやポスターに見られるような、ミニスカート系のサンタ服。
 帽子はどちらも同じデザインだが、服装は傍から見ても明らかに違う。

「服のデザインは僕の管轄じゃないよ」
「じゃあ誰だよ?」
「シャマルさん」

 その一言にヴィータの動きは止まった。

「……生きてたのか?」
「いや、以前の注文の時に交換条件で服装のデザインを頼んだんだ」
「それでシャマルはなんか言ってたのか?」
「二人にもバイト紹介するから、来たら注文の通りに着せて欲しいってさ」
「…悪かったな…疑って」
「別に良いよ」

 項垂れて謝るヴィータにどこか遠い目をしながら語るケティ。
 置いてきぼりをくらったアリサとすずかはどうしたものかと落ち着かない。

「そう言えば、お二人はどうしてここに?」
「っと忘れるところだった」
「忘れないでよ」

 未だリインに押し倒されているような姿勢だったケティが、彼女を退けて起き上がる。
 そして、リインとヴィータの二人に退いてもらいつつ、すずかとアリサを自分の研究室へと案内していく。

「ここが僕の研究室」
「わ〜」
「妙にこざっぱりとしてるわね」

 彼女達の言葉通り、ケティの研究室はマッドな科学者のイメージとは違い幾らか整頓されていた。

「フーやシーダが掃除してくれるからね…それで君達に渡すデバイスだけど」
「妖しいものは無いでしょうね?」

「っち、じゃこれダメか
なにを渡そうとしたのよ!?
「どういったものがあるんですか?」

 すずかの問いに少し唸った後、部屋の中をガサ入れし始めるケティ。
 ドンガラガッチャン等の擬音が暫く響き、それらが収まった時彼が声を挙げた。

「あったあった。これがそうだよ」
「これ…ですか?」
「携帯電話じゃない」

 二人に見せられたのは、紛れも無く携帯電話そのものだった。

「ま、形はね。中身はそれとは比べ物にならないから安心してよ」
「はぁ」
「本当なのかしら?」
「で、後はこれに管理人格を入れればOKなんだけど」
「「?」」

 そこまで言うとケティは二人をマジマジと見て、顎に手を添えてなにやら考え始める。
 少しの間思考の海に埋没していてが、すぐに「よし」と声を出してコンソールに向う。
 その端末に携帯電話らしき物体を繋げて、高速で入力を開始する。

「3、アクセスコード―EPD―No52/2255338シリーズU。トゥーとフォーを」
『了解、管理人格搭載用中枢電脳器に5式、6式の管理人格を移します』

 二人の短い言葉のやり取りが終わると、全体の機器から妙な駆動音が唸り、端末からデータが写されていく。
 やがて、妙な音が鳴り止むと、二つの携帯電話が本体の色を変えて真紅の赤と、深い藍色に染まっていった。
 遅れて携帯デバイスからそれぞれ違う声質の声が発せられ作業が完了した事を知らされる。

「ほら、これはキミに、こっちはキミに」

 そう言いつつアリサに真紅の携帯デバイス。
 すずかには藍色の携帯デバイスを手渡していく。
 二人がそれを受け取り、普通の携帯の様に開こうとして恐る恐る手を触れる。
 そして、携帯が開かれると中からそれぞれ違う姿の小さな少女の立体画像が現れる。

『始めましてこんにちわー!今度は貴方が私のマスターですか?そうなんですか!?きゃ−♪可愛いですねぇー!よろしくお願いします!仲良くしてね♪』
「え?ね、なに?この早口言葉用の小人?」
「その子は接近戦用サポート管理人格の”トゥー”暫くキミのパートナーになるから仲良くしてあげてよ」
『よろしくね〜♪あれ?元気が無いよ?元気がないと一日乗り切れませんよー?さ、一緒に声を出して今日も一日ガンバろー!!』
「変えてくれない?」
『酷ぉ!?鬼ですかあなた!?いきなり会った途端にリリースですか?キャッチアンドリリースが流行なんですかぁ!?』
「あーもう、うるさいうるさーい!」

 その後、二人はギャアギャア
 煩いので、ケティは暫く放っておく事にした。
 まあ、何とかなるだろうと無責任な事を思いながらすずかの方を見る。

『あ、あの…』
「初めまして、月村すずかです」
『ここ、こんにちわ。初めっまして!私…ほ、砲撃用サポート人格のふ…フォーでっすす』
「そんなに緊張しなくても良いよ?」
『ああ、ありがとうございます』
「これから、少しの間かもしれないけどよろしくね?」
『ははは、い…私なんかで…い良ければ…ぉねがい……します』
「うん」


「初の対面としてはこんなものかな」
『結構不安に思うけど?』
「ま、なるようになるさ」



 結構いい加減な発言をしながら、ケティはその状況を楽しんでいた。

 その様子を感知しながら、3は電子世界の中で溜息を吐く。


『こんなので今年は大丈夫なのかしら?』
「楽しくやれればそれで良いさ」

 含み笑いをしながら、ケティは二人に近づき会話を中断させる。
 アリサはまだ納得してないようだが、あえて無視してデバイスの扱い方を教え始める事にした。







 “魔導師科学者における疑問
デバイスを駆使して○面ライダー誕生は可能か?


 アリサ達がケティ達二バイトを紹介されるずっと前のこと。
 某超巨大機動要塞の後始末事件が終わってから暫く経ち、休暇を取れたスヴェルはアルトロンに遊びに来ていた。

「それにしても、スゲーよな〜」
「どうしたんだい急に?」

 言いながら茶菓子をスヴェルに手渡すフィル。
 フーやシーダは買出し、フィルは別の部屋でまた研究に熱中している。

「いや、あいつ独学でしかもジャンクパーツでデバイスとか作ってるだろ?」
「そうだね。一応ユニゾンのほうは、はやてさん達から許可もらってリインやヴォルケンのデータを参考にしたから、彼女達の完成はもう少しかな?」
「ふ〜ん」
「で、キミは何を見てるの?」
「空我DVD11巻」

 スヴェルはイスに腰掛けながら、ディスプレイに映し出される赤い戦士の戦いを鑑賞中。
 フィルは自身のデバイスを手入れしながら話しをしている。
 サラッと危うい発言じゃないかと思うが、本当に危なかったら修正されるだろうという期待を持ちつつ話は進む。

「空我?」
「これ見てて思ったんだけどさ〜」
「なに?」
「どこかでさ。俺達が関わる魔法の世界とライダークロスができないかって話しが出てたじゃねーか?」
「ああ、あったね」
「結構簡単に出来るんじゃねぇか?」


「あ〜、出来ない事もないと思う」

 唐突に奥のドアから妙に黒くなったケティが会話に入る。
 開けられた扉からは、料理を失敗したうっかりお嬢さんが出てきた後の様に黒い煙が洩れ出ていた。

「聞いてたのかよ」
「本当に出来るのかいケティ?」
「ん〜とまぁ、ベルトがデバイスで、身体機能については身体強化でカバーして、必殺キックは超圧縮魔力をインパクトの瞬間に発揮する様に調節するか
 もしくは環状魔法陣を行使してカタパルト発射かな…そもそもバリアジャケット自体装着者のイメージが主体だから、それを反映する機能を更に上げれば
 いや、待てよ。それ以前にユニゾン系ならデバイス自体の外見を最初から設定すれば限りなくその姿に近づけるはず…それなら」

「なんか変なスイッチ入ってきたな」
「そうだね」

「――するならフォームチェンジも可能だよな?今はまだユニゾンでは無理だが…いや元の機能と別に、別の魔力蒐集蓄積型ストレージを追加すれば
 装備を代えてのフォームチェンジが…だがそれだと物量が増えて動作の邪魔に――まて、なにも一つに固執する必要は…しかし――ファイブハンド
 ―カード型デバイスにモードチェンジ用の記憶を――で、ベルトデバイスに連動させれば…一つの能力に特化しつつも他の戦略が」

 ブツブツと語るケティの瞳は何て言うか、もう逝っちゃっていた。
 マッドサイエンティストの血が騒ぎ始めたように、彼の脳内では様々なシュミレーションが行なわれる。

「妖しーな」
「うん」
「即答かよ、容赦ねえな」
「キミもだろ」

 場所を変えて壁に寄りかかりながら語り合う二人。
 なぜ場所を変えてかというと、変な電波を受信しそうな輩の近くにいると危ないと解っているからだ。
 そして、暫くするとケティの脳内会議が終了する。

「このまま考えても埒が明かない」
「どうするの?」
「小説に書いて、一般の方の反応を見て決めよう」

 言うや否や、ケティは早足で部屋から出て別の部屋の机に座り、パソコンの画面を開き高速で入力を開始し始めた。

「ってお前物書きかよ!?」
「結構賞金良いんだよ?」
「投稿なんだ!?」
「つかそれ以前に著作権あるだろ!」
「地球ならね…でも他の次元ではライダーなんて知られてないから良いのさ」

 語りながらタイピングしていくケティの瞳が妖しく輝き、妙な含み笑いをする彼は心底楽しそうだった。

「ふふふふ…これが完成したら誰に試してもらおうかなぁ?くくくくく」
「怖ぇえよお前」


 彼がプランを立ててから数ヵ月後。
 12月のクリスマスの時期新しくバイトを雇う事になる。
 それまでにライダーシステムは完成できなかった事をケティは悔やんでいた。

 さり気なく携帯ユニゾンデバイス機動前に、アンケートを取ってみた所。

「女性のライダーは違和感あるわね。女の子も戦えるって言うのを示すのは良いと思うけど、あのお面系はダメね」
「ストーリーは良かったと思うよ?主人公もライダーの名前に合ってるくらい悩んだりしたと思うし…でも、確かにあれは多すぎかな?」
「ただの悪役がライダーを名乗るのも許せないわ。後で仲間になるとか、そうゆうドラマチックな展開があるなら別だけど」

 彼女達の辛口さに一時計画を中断しようかなーと思うケティだった。

「光の国の巨人や石像もある意味ユニゾンだから――」
「お前すげえポジティブだな」

 前言撤回。
 彼は色々とヤル気満々だった。






疑問追加記録。
今日メチャ逝け見て思った事。


ヴィ「何見てんだ?」
ス「これってタラコの歌を変えたものだよね」
ク「たらこ?」
フェ「人気のある歌なんだよ?」
シ「これが?」
シャ「あの愛らしさが良いのよ♪」

ザ「あれがどうしたと言うのだ?」
ス「たらこの部分をなのはに変えたら面白くない?」
ア「たらこの部分を?」
は「なのはちゃんに?」


想像中…


な〜のはーな〜のはー…ターップリな〜のはー

ブフフォオオオオ!!!!!

な「な、なんですかそれー!?」
ヴィ「ぎゃはははははははははっははあはははあははははははははははは!!!!!!
シャ「ヴぃ、ヴィータちゃん…笑いす…ブク!!」
は「そういうシャマルかてっくく……」
シ「あ、あるじも」
ザ「シグナム、お前もだ」
な「はやてちゃん達ひどいよ〜!!」
り「何で皆さん笑ってるんですか?」



ス「白い悪魔がたっぷりやってくるのか


ブファーーーーーーーーーー!!!!!

ク「それは確かに恐怖だな」
フェ「クロノ……言いすぎ…」
エ「フェイトちゃんも顔が笑ってるよー?」
ア「あはははは、そりゃちょっとした恐怖だねぇ!!」
は「あかん、あかんて…モロにツボに入ってもうた…!!」
り「白い悪魔がたっぷり?」


な「みんな酷いよー」
ユ「ご、ごめんよなのは」
な「ユーノくんまでぇ」

ス「今度戦闘前にBGM流してみるか?」

ブフォ!!!!!!!

ヴィ「あっはっはっはっはっはっはっははははははははははははは!!!!はっはっは…ひひひひ…くく…ヒー!!
シ「ヴィータ!?」
リ「ヴィータお姉ちゃんが怖いです〜」
シャ「いけない!ヴィータちゃんのツボにモロに入ってるわ!!」
は「ヴィータのはまったら止まらん病が発動してもうたか!」

ザ「どんな病気ですか主」
は「こんな時こそラマーズ法や!!」
ザ「それは出産のときです」
ア「なんでそんな事知ってるんだいアンタは」


エ「なのはちゃんの噂を知ってる敵には効果ありそうですよね〜?」
リ「一度やってみようかしら?」
ク「やめてください」
フェ「はは、そうだね。さすがにそれは」

な「うう〜、もうみんな知らない!」
ユ「よしよし、いじけないいじけない」(ナデナデ)
な「う〜」
ユ「ほら、怒ってると頬っぺた膨れちゃうよ?」
な「別に良いもん」
ユ「可愛いなぁ」(プニ)
な「にゃ!?ユーノくん?!」
ユ「はは、なのはの頬っぺ柔らかいね」
な「もー、ユーノくんたらぁ」
ユ「ごめんねなのは」


ス「なにあの妙な空間?」
ク「気にするな、何時もの事だ」
シャ「なのはちゃん最近(作者の)イジラレキャラですからね」
は「たまにはええ思いさせてあげな」

ス「ま、あーゆーの見てると、微笑ましいよね」
エ「キミは嫉妬とかしないの?」
ス「いや、むしろ相談されても構わないですよ?」
シ「ほう」
シャ「そうなんですか?」

ス「だって、何だかんだと他愛もない事で一喜一憂する様は面白いですからね
リ「あら、解ってるじゃない
ク&フェ
「「母さん!?」」

エ「ウンザリする事は?」
ス「そんな相談された事は無いけど、多分若さって良いなぁ位にしか」
シャ「あなたも十分若いじゃないですか」
は「そんな風にしてたら良い恋愛できへんでー?」
ス「結婚は人生の墓場って言うから別に良いよ」

お前どんな人生歩んできたんだよ?

な「もしなのはが沢山いたらユーノくんどうする?」
ユ「え〜?どうするって言われてもなぁ…ちょっと嬉しいかも」
な「どうして?」
ユ「ひみつ」
な「え〜」

ス「さて、最後に最大火力魔法浴びせて離脱しますか」
ク「自ら死刑台に登る気か!?」
ス「大丈夫、みんな巻き込みますから」
シャ「さり気なく怒ってませんかぁ!?」
ス「怒ってないよ。ただそろそろオチがないと」
フェ「オチって何!?」
は「そっかー、確かにそろそろオチなあかんな」
り「取り合えず、ラグナロクをやればいいんですか?」
シャ「リインが張り切ってる!?」
ク「やめろ!やめるんだ!!自ら棺おけに入る準備をしているのが解らないのか!?」
は「クロノくん、永遠なんて無いんよ?」
ク「ここで使う言葉じゃないだろう!!」


『それじゃあ元気に逝ってみよーーー!!』
『いやぁあああああああああああああああああああああああ!!!巻き添えエエエエエえええ!!!!?』




 彼等が何をし、何が起こったのかは光に飲まれた跡地からは知る術はなかったという。






リリカル・クリスマス☆

 全開までのあらすじ。
 デバイスをもらったアリサとすずか。
 でもアリサのデバイスはお喋りで、精神的に疲れそうなキャラだった。



「取り合えず万が一怪我とかされたら困るから、バリアジャケットの生成が成されるか確認させて」
『はいはーい。大丈夫ですよぉ何てったってわたしが付いてるんですから失敗なんてなんのその!安心して色んなこと任せてください!!』
「凄く不安なんだけど…本当に他のっていないの?」
「ま、そう言わずにお試し期間の間だけだから、それともあっちの方が良かった?」

「魔法に関しては初めてだから、お任せしても良いかな?」
『ははは、はい。やっってみ、みます』

 すずかの持つデバイスに映る少女はオドオドしながらも、両手で握り拳を作りガッツポーズを取る。
 努力はしそうだが、ウッカリスキルを持ち合わせていそうで安全面に不安がありそうな感じがバリバリ出てた。


「…本当に失敗しないんでしょうね?」
『信用ないですねー。疑心暗鬼に囚われると損しますよ?ステキな出会いはまずはフランクに語らないと!そしてそこからプラトニックな愛が!!』
「良いから早くジャケット生成する。最初はちゃんとリードするんだよ」
『解ってますって!』

 茶目っ気たっぷりに笑顔で敬礼する。
 こうゆうキャラが好きな人なら、トキメキそうな笑顔だった。


「じゃあ二人とも、魔法行使の時はちゃんと掛け声やってね」
「か。掛け声ぇ!?」
「ぜ、絶対に必要なんですか?」
「まあ、口頭呪文ってのは魔法構築にも一役買うから、結構必要になると思う」

 ここはいたって真面目な話だ。
 慣れればそれは必要なくなるが、それは暫く先の話になるだろう。
 ケティの説明にがっくり肩を落とすアリサ。

「来なければ良かった」
「まあまあ、アリサちゃん。騙されたと思ってやってみよう?」
(結構冷静だなぁ…案外ノリが良いのかも)


「それで、何て言えばいいのかな?」
「それぞれのデバイスの名前を言えば(難しい言葉応酬)の反応で(理解不能言語繰り返し)になって(以下略)」

「つまり、これの名前を言いながら叫べ良いのね?」
『これ!?これ扱いですかぁ!?酷いですよ!!デバイス差別です!訴えますよそして勝ちますからね!!』
「そっちがトゥー・セイバーで彼女がフォー・バスター」
『マスターまでそういう風に言うんですかぁ〜(泣)』

 ウダウダ語るトゥーを無視して説明するケティ。
 本気で物扱いしてる訳ではないが、彼女のキャラクターはまともに相手をすると引き込まれてしまいかねないので敢えて無視。


「捻りのない名前ね」
「シンプルイズベストって言うだろ?」
「よろしくねフォーちゃん」
『ど、どうも』
「じゃ、始めてくれるかな?」
「本当に言うの?」

 本番間近になっても渋るアリサ。

「アリサちゃん。こうゆうのは慣れだよ?」
「はぁ…解ったわよ!やればいいんでしょやればぁ!!」
「はい、じゃぁカウント行くよー」
「え、ちょっと待ってまだ心の準備が」

心に!!
『「花束!」』
違うでしょ!?

 前のめりに転びそうになりながらも踏み止まり、体制を整えて叫ぶアリサ。

ポン酢に?
『「しょうゆ?」』
何の話よ!?

 疑問系の声で答えるすずか達に裏拳ぎみに突っ込みを入れる。
 ちなみに、当のケティはポン酢と言ったときに現物を手に持つという細かい芸も行なっていたが、そこは突っ込まれなかった。

和んだ所で?
『「やってみよー♪」』
和んでないわよ!!


 アリサの叫びも空しく、すずかが機動を開始する。

「フォー・バスター。セットアップ!」
『Half Unison』


「ああもう!トゥー・セイバーセットアップ!!」
『ハーフユニゾォーン!』
「なんであんたは発音が英語じゃないのよ!?」
『あはは、わたしモチーフ日系ですからー♪』
「なに、関係あるのその違いって!?」

「ちなみに彼女達がなぜハーフユニゾンと名乗っているというと、魔力の無いものでも十分に魔法が扱えるようにと
 ユニゾン系のデバイスシステムを組み込んでいるからだが完全な融合ではなくデバイスを主体の媒介とし装備者
 との繋がりを仲介。そして、内装された魔力パック…所謂カートリッジのようなものの魔力を行使する事で適正が
 低くてもそれなりの出力が出せるように調整されている。
 ついでに言うなら、あくまでも魔力の管制補助特化のシステム故に、全体的な能力は本家には足元にも及ばない。
 ある意味では極端化したインテリジェント、簡略化したユニゾンデバイスと言う方が正しいかもしれないね。
 でも、その代わりに追加装備で様々な状況に対応できるよう調整も出来るから、使い勝手は折り紙付きだと思う」

「お前は本当に何者だよ?」
『っていうかこのやり取りって何秒?』
「サンちゃん。それを言ったらおしまいさ」
『そうですね』

 少なくとも1秒ではない事は確かだ

 そんなこんなでやり取りしている間に融合、バリアジャケット生成が完了する。
 光が弾け飛び、中から現れる彼女達の新しい姿。
 髪の毛の色が二人とも変わり、手に持っていたデバイスは広げた携帯をそのまま伸ばして杖にしたような形。
 しかし、彼女達にはそれより先に気になる事があった。

「取り合えず起動は成功だね」
「それより、どうしてサンタ服なのよ!?」
「アリサちゃん。話しの流れから言って、これはお約束って言うんだよ?」
「なんであんたはそんなに乗り気なのよー!!」

 ちなみにデザインの一部を紹介するなら、アリサは肩が出るタイプの半袖ミニスカサンタ服。
 すずかは何故かメイド服だった。





メイド服。ちょっと変えれば、冥途服。
どうも、そろそろきつくなって来ました〜。
さーて次回、または次々回あたりでシグナムさんと接触しないと見放されそうなSSS。
第一の憂鬱日が迫っているが、やってやるぜ!
自分と同じ、ユノなの好きな人がSS投稿したの見て、今日は元気が出た!!イヤマジデ。
このユニゾンは色んな服装を楽しめますよー。
作中に色々出してみたい気分になってる煩悩に忠実なヤツがここに居るorz
みんな、こんなヤツになっちゃ駄目だぞ!?
お天道様に約束だ!!






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