注意! これは変態仮面とのクロス作品です! ユーノが変態になっているのが許せない方、変態的な描写に抵抗を覚える方は閲覧はおすすめできません! それでも良いという方だけお読み下さい!


















「究極! フェレットマスク!!」




機動六課の男子トイレの個室にて、一人の男が頭を抱えていた。
「うう……どうしてこんな事になっちゃったんだろうう……。」
美しいハニーブロンドの髪を後ろで束ね、眼鏡をかけた美しい青年……無限書庫司書長・ユーノスクライアは、盛大な溜息をついた後、彼が悩んでいる原因である「それ」を見た。

自分の膝の上に乗せている、女性物の下着……パンティを。


事の起こりはこうである。ユーノは久しぶりに休みが取れたため、機動六課に陣中見舞いを持っていったのである。
彼自身も幼馴染達に逢うのは久しぶりだったために、とても楽しみにしていた。
だが、問題は機動六課隊舎付近にて起こった。道を歩く彼の前に、一陣の風と共に、一つの布切れらしきモノが落ちてきたのである。
何だろう? とユーノが拾い上げた所、それが問題のパンティだったのである。

当然ユーノは激しく狼狽した。そして、扱いに困ってしまったのである。
このまま置いていっては持ち主も困るであろうし、さりとて「パンツを拾いました。」と届け出るのも非常にアレだ。
とりあえずパンティを持ったまま道の真ん中に突っ立っているという状況が一番不味いと判断し、パンティをポケットに捻じ込み、機動六課の隊舎へと向かった。

これをどうしようと考えながら、ユーノは受付にて用件を伝えた。幸いというか何と言うか、幼馴染達は任務で出動中だった。
そこでこれ幸いとばかりにユーノは男子トイレに駆け込み、そして冒頭の状況に至る、という訳なのである。



「本当に……どうしようコレ?」
そう呟いたユーノは、そっとパンティを持ち上げた。色は純白で、可愛らしいフリルがついている。これだけでは一概には判断出来ないが、恐らくは若い女性の物であるだろう。
(何となく……なのはを思い出すな……。)
ユーノはそっと目を閉じて、幼馴染に想いを馳せた。空がとてもよく似合う、不屈のエースオブエース。蒼い空に映える純白のバリアジャケットを纏い戦う彼女が穿いていそうな下着だ……と、そこまで考えた所でユーノは慌てて頭を振った。
(な、何考えてるんだ僕は! 拾ったパンツを勝手になのはに投影して……! これじゃあ変態じゃないか!!)
そう考えユーノは目を開けた。だが、何故か彼の視界は真っ白だった。
一瞬いぶかしんだユーノであったが、状況を認識すると驚愕した。何と彼の意志とは無関係に、手がパンティを顔面付近にまで持ってきていたのである。この状況は、誰がどう見ても「パンツを被ろうとしている」状況に間違いは無かった。

「な、何でッ!? 何でこんなッ!!?」
慌てたユーノはパンティを顔から離そうと腕に力を込めるが、彼の意志を拒絶したかのように腕は動かない。いや、それどころか少しずつ顔に近づいている。
(くっ……だ、駄目だよこんな……っ! こんな変態的な事……!)
「……してッ! たまるかあああああああああああああああああッッッ!!」
そう叫んだユーノは思いっきり腕を振り下ろした……つもりだった。
だが実際は腕と一緒に上半身も思いっきり屈めてしまい、それはつまり……

「……あ、被っちゃった……。」

結果として、ユーノはパンツを被ってしまう羽目になったのである。
だがその瞬間、ユーノの体に異変が起こった。

ドクン……

(な、何だ? この異常な高揚感は……?)

ドクン……!

(そ、それに体が熱い……! これは……魔力が増大している……!?)

ドクン……!!

(ま、まるで……星屑が……僕の体中を駆け巡っているみたいだ……!)

ドックン……!!!

(も、もう我慢出来ない……ふ……)



「フオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!」

ユーノは体の、魂の奥底から滾りきった激情を口から迸らせた。
更に、続けざまに言葉を繋ぐ。

「クロスッ! アウッ!!(脱ッ! 衣ッ!!)」
そう叫んだユーノは、バリアジャケットを展開した。だが、いつものスクライアの衣装の物ではない。
下半身は、黒の網タイツ。そしてトランクスを穿いていたはずなのに、何故かブリーフになった。
上半身は裸。両手に黒い皮の手袋のみ着用している。
元々引き締まった体をしていたユーノだが、一回り筋肉が隆起した。
後ろで束ねられていた髪は解け、まるで獅子のたてがみを思わせるようにばさり、と広がった。
そして額には、どこかフェレットを思わせる、翡翠色の紋章が浮かび上がった。

男子トイレの個室にて「変身」を終えたユーノは、まるで龍のような息吹を口から吐き出すと、ゆっくりと己の体を見回した。
「これは一体……? そしてこの力は……?」

この異形の姿は一体何なのか。これは、ある意味奇跡の発現と言えた。
ユーノの中に眠っていた、とある遺伝子。それが、とある切欠によって発動した姿なのである。
その切欠とは、もちろんパンツである、だが、誰の物でも良い訳ではない。それはもう少し後に語ろう。何故なら……。

「……ムッ? これは……なのは!? なのはがピンチに陥っている……!?」
ユーノは額に閃光を走らせながら呟いた。ユーノは遠く離れたなのはが、ピンチに陥っていると何故か察知したからである。
「こうしてはいられない……! 座標検索……! ッ! 捉えた! 今行くよなのは!!」
そしてユーノは常識では考えられない検索……超広域の検索魔法を行い見事なのはの位置を探り当てると、これまた全てのセキュリティを突破し、その場から転移魔法を行い、なのは達の元へと向かった。





「ぎゃ──────はっはっはっ!! 機動六課だか何だか知らねぇが、所詮は小娘とガキの集まり! 俺たち恐怖の『マッド・ブラザーズ』には歯がたたねぇようだなぁ!?」
そう叫びながら髭面の大男が、大砲撃を繰り返し放つ。

「くっ……! ふざけたやがって……! 調子にのるんじゃねーっ!!」
ヴィータがシュワルベフリーゲンを連続して放つ。だが、その攻撃も同じように放たれた砲撃によって相殺させられた。
「イチロー兄貴! 油断すんなよ!」
「ジロー兄ちゃんもね!!」

この「マッド・ブラザーズ」は、ロストロギアの密輸・遺跡からの不法盗掘・更には博物館などからの窃盗という、ロストロギア絡みの犯罪で名を知られた犯罪者三兄弟である。
長兄イチロー、次兄ジロー、三男サブローの三人で構成されている。Sランク相当の実力を持つイチロー、兄よりは劣るAAAだが小技に長けたジロー、AA相当であるが、優れたデバイスマイスターであり、技術面で兄二人を支えるサブロー。
この三人は非常にバランスが取れた構成であり、管理局も手を焼いていた。
そして今回、彼らはついにレリックにまで手を出してきた。そこで機動六課が出撃する事になったのであるが、その戦闘力に苦戦を強いられていたのである。

「どうしたエースオブエース! 噂に名高いお前の力はその程度のもんか!?」
イチローは見慣れない、大きなカートリッジを挿入しリロードすると、なのはに向けて砲撃を放つ。
それを何とかプロテクションパワードで防ぐなのはであったが、その威力に押され気味であった。
そう、その特殊な大容量カートリッジこそが、彼らの強さの理由の一つであった。サブローが開発したこのカートリッジは、従来の物より遥かに魔力量が多いのである。そのため、彼らは驚異的な攻撃力を持ち、今までの犯罪行為を成功させてきたのである。

「……うん? そろそろ手持ちのカートリッジが切れそうだ! サブロー! 新しいのを持ってこいや!!」
「分かったよ兄ちゃん!」
兄に言われたサブローは、自身の後ろに置いてあったカートリッジに後ろ手を伸ばした。だが。

ふに。

彼の手には、馴染んだカートリッジの固い無骨な感触ではなく、何か柔らかい、生温かい感触が伝わった。
「うん? 何だこれ?」
そう言いながら手をまさぐるサブロー。その時、彼の耳に男の声が飛び込んできた。

「残念、それは私のフェレットさんだ。」

その声にびくり、と肩を震わせたサブローが恐る恐る振り返ると、そこには。

両手を頭の後ろで組み、腰をくいっと突き出している殆ど全裸の男が立っていた。ちなみにサブローの手は彼の股間に触れている。

「ヒッ! ひいいいいいいいいいいいっっっ!!」
手をぷらぷらさせながら高速で後ずさったサブローは、そのまま兄たちに激突した。
「何やってやがるサブロー!……!?」
「おいサブロー! 俺たちの邪魔……!?」
サブローを叱責しようとしたイチローとジローであったが、男の姿を認めると、二人とも顎を外しそうな程口を開けて驚いた。
『だ、誰だお前は!!?』
兄弟らしく見事なハモりを見せながら誰何の声を上げるマッド・ブラザーズ。その声に、厳かな調子でその人物……ユーノは答えた。

「……私の名は……そう、『フェレットマスク』! この世の悪と、機動六課に仇なす者を成敗する正義の使者だ!!」
ビシィっと変態的なポーズを決め、そう告げるユーノ……いや、フェレットマスク。その様子にマッドブラザーズのみならず、機動六課の面々も唖然としていたが、やがてなのはが小さく「あっ……!」という叫び声を上げた。
「ど、どうしたのなのは!?」
心配げに尋ねてくるフェイトに、なのはは震える声で言った。
「あ、あの人が被ってるパンツ……わ、私のだ……!」
その発言に、機動六課全員が凍りついた。

「そ、それは色々と……ご愁傷様です……。」
「あんな変態にパンツを盗まれてしまうだなんて……。あいつも捕まえましょう!」
スバルとティアナがそう言ってきたが、なのはは少し上の空であった。
(あの人……ユーノ君に似てる……っていうか本人……!? で、でもユーノ君があんなへん、変態さんな格好する訳が……!)
そんな疑念を抱きつつ、自分と同じくらいユーノと付き合いの長いフェイトの様子をちらりと伺うと……。

……何故かきらきらと目を輝かせながらフェレットマスクを見ていた。
(……こ、これは後でフェイトちゃんとちょっとお話しなきゃならないようなの……。)

上空でこんなやりとりが行なわれている間、地上ではフェレットマスクとマッドブラザーズの死闘が始まろうとしていた。
「……こ、この変態野郎! さっさとくたばりやがれ!!」
いち早く我に返ったイチローが、目にも止まらぬ手さばきでカートリッジをロードし、フェレットマスクに向けて砲撃を撃ち放った。
だがフェレットマスクはそっと片手を上げてラウンドシールドを展開すると、その砲撃を苦も無く受け止めた。

「な、何い!?」
「……どうした、それが貴様の全力か? 生温い……砲撃とはこうするのだ! ディバイン・バスター!!」
そう叫ぶとフェレットマスクは腰溜めにしたもう片方の手を突き出すと、トリガーワードを叫んだ。すると、その手から翡翠色の魔力の奔流が噴出した。それはまっすぐサブローへと伸びていき、彼に直撃した。
「サ、サブロー!?」
「くそっ、よくもサブローを!! 食らいやがれ!!」
そう叫ぶとジローはカートリッジをロードしようとした。だが!
「……遅いっ!! アクセルシューターッ!!」
一瞬にして数十個の光弾を作り出したフェレットマスクは、それらを一気にジローへとぶつけた。
「ひぎいいいいいいいッッッ!?」
光弾が消え去った後には、白目を剥いて体をびくんびくん、と震わせるジローの姿があった。

さて、ここで何故フェレットマスク……ユーノがなのはの攻撃魔法を使えるか説明しよう。
賢明な読者諸氏はもう分かっているかもしれないが、それはなのはのパンツを被っていることによる。
ユーノは特殊な遺伝子を持っていた。それは通常の生活では決して表に出る事は無く、恐らく余程の事が無い限りは一生発動しなかったであろう。
だが、トリガーは引かれてしまった。そう、パンツを被るというトリガーを。
もっとも誰のパンツでも良い訳ではない。ユーノと深い絆を持つ女性のものでなければ、ユーノの中に眠る遺伝子は呼び覚まされない。
そして一旦呼び覚まされた彼の遺伝子は、爆発的に魔力を増幅させ、更なる能力をユーノに与える。
それが「パンツの持ち主が使える魔法をユーノも使えるようにする」事である。先程ユーノがディバインバスターやアクセルシューターを使えたのは、この能力によるものである。

「ま、まさか『マッド・ブラザーズ』がこんなあっさりと壊滅するだなんて……。」
顔を蒼褪めながら呟くイチロー。フェレットマスクはそんな彼にゆっくりと振り向くと、厳かに言った。
「さて、弟達は倒したぞ。次は貴様の番だな。弟達を導き、模範となるべき長兄が率先して悪事に手を染めるとは……。どうやら貴様には特別なお仕置きが必要なようだな……!」
そう言ってゆっくりと歩み寄ってくるフェレットマスク。その姿に恐怖を覚えたのか、イチローが半狂乱になりながら砲撃を連射した。
「ひっ! ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!! くるなぁ!!」
だがその砲撃も全てフェレットマスクに防がれた。フェレットマスクは術式を展開し、バインドでイチローを縛り上げた。
何故か亀甲縛りにされたイチローを空高く放り上げそのまま固定すると、フェレットマスクは周囲の魔力を集め始めた。

「あ、あれは……!」
「スターライトブレイカー!?」
「で、でもよ……それにしちゃ何かおかしくねーか?」
フェレットマスクがスターライトブレイカーの発射態勢に入ったのを見て驚いたなのはとフェイトであったが、ヴィータの言葉を聞き、フェレットマスクを良く見た。すると間をおかずにその違和感の正体に気付いた三人は一斉に顔を赤くした。
フェレットマスクは魔力を集束させていたが、何故かその魔力を股間に集めていたのである。

やがて、フェレットマスクの股間が翡翠色の煌きに覆われ、輝きが最高に高まった。
「いくぞ……食らえ! 必殺! フェレットマスク四十八の変態秘奥義の一つ! アブノーマルヘル・アンド・ヘヴン!!」
そう叫ぶとフェレットマスクは股間に魔力を集めたまま飛び上がった。同時に空中に固定していたイチローを猛スピードで己の方に引き寄せる。
「うひいいいいいいいいいいいいいいいっ!? いやぁっ! やめてええええええええええええええええええええええええ!?」
恐ろしい勢いでフェレットマスクの股間が近づく事に、涙を流しながら叫ぶイチロー。
だが、その願いも空しく、フェレットマスクの股間とイチローの顔面は見事にドッキングした。顔面中に広がる生温かく、柔らかい感触に、イチローの正気は失われ、目がぐりんと白目を剥いた。
それと同時に股間からスターライトブレイカーが発射され、イチローの体を翡翠色の光が飲み込んでいった。

変態秘奥義・アブノーマルヘル・アンド・ヘヴンとは、フェレットマスクが編み出した四十八の変態秘奥義の一つである!
相手をバインドで固定した後、股間に魔力を集束させ、その後己の股間と相手の顔面を激突させ(ヘルの部分)、更にその後股間からSLBを放ち、相手の意識を刈り取る(ヘヴンの部分)技である!
地獄を味わせた後に天国へ連れていくという、正にあの世へのフルコースであり、これを食らった犯罪者は二度と悪さが出来なくなるという絶技なのである!!

やがて地上に降り立ったフェレットマスクはビシィ! とポーズを決めた。
「成敗!!」
そしてフェレットマスクは上空のなのは達に向かって声をかけた。
「機動六課の皆さん! もう大丈夫です! 悪の犯罪者は私が成敗しました。後は貴女達の手で彼らにしかるべき法の裁きを……?」
だが言っている途中でフェレットマスクは違和感を覚えた。なのは達の表情が、明らかに引きつっていた(フェイト除く)からだ。

「……ん?」
そして彼女達の視線を追ってみると己の股間に行き着いた。……イチローの頭を突っ込ませたままの股間に。
「おっと、これは失礼……。」
フェレットマスクがブリーフをずらすと、ぬろんとイチローの頭がフェレットマスクの股間からまろびでた。その顔は完全に白目をむいており「えへ……えへ……。」と壊れた笑みを浮かべていた。
それを無言で見つめていたフェレットマスクであったが、ついでなのは達の方に顔を向けた。
しばし無言で見詰め合うフェレトマスクと機動六課陣。だが。

「さらばッ!!」
まるでその空気に耐えかねたように、フェレットマスクは転移魔法を行い姿を消した。
後に残ったのは、失神したマッド・ブラザーズと、事態に今ひとつついていけなかった機動六課新人達、そして疲れきった顔をした副隊長陣、更には妙にきらきらした顔をしているフェイトと、何かを決意した様子のなのはであった。




この事件から数日後。ユーノは全身に酷い疲労を覚えながら無限書庫にて仕事を行なっていた。
(うう……体中が痛い……。僕は何であんな事しちゃったんだろう……。)
フェレットマスクになると様々な能力を得るが、代わりに消耗が激しいのである。更にユーノには、気がかりな事があった。
(多分……僕だってバレたろうなぁ……。)
そう考えて、海より深い溜息をついたユーノ。だが、無情な事に、そういう時にこそ逢いたくない人というのはやってくるものである。
「司書長、高町教導官がお見えになっておりますが。」
「うぇええっ!? なのはが!?」
気持ちの準備が出来ていなかったユーノは思いっきりうろたえてしまう。だが、来てしまったものは仕方が無い。ユーノはぱんと両手で頬を張ると、なのはを司書長室に案内するように告げた。
やってきたなのはにコーヒーを出しながら、ユーノはどう話を切り出すか迷っていた。
(ど、どう考えてもこの間のことだよね……。早くパンティを返して謝らないと……。なのはには絶交されちゃうかもだけど……自業自得だもんえ。仕方がないか……。)

そう考え俯いていたユーノの耳に、なのはの声が届いた。
「……ユーノ君。」
その呼びかけに、ユーノは顔を上げた。なのははユーノの目を真っ直ぐ見ながら言葉を続けた。
「あのね、私……数日前の任務で、あの……へ、変態さんな人に逢ったの……。フェ、フェレットマスクっていうらしいんだけど……。」
「……へ、へえ、そ、そう……。」
まさかそれは自分ですとこの空気で言えるはずも無く、ユーノはただ相槌を打つしか出来なかった。
「そ、それでね……その人、どこから入手したのか、私の……その、ぱ、ぱんつを被ってたの……。」
「ふぇ、ふぇえ……。あ、しょう……。」
カップを持つ手が震え、口も回らない。そんなユーノの様子を知ってか知らずかなのはは続ける。

「そ、それでね? あの……最初はすっごく驚いて厭だったんだけれど、でもその人……私達を助けてくれたの……。」
「ふ、ふうん?」
何か話の流れが変わった? と思いながらユーノは相槌を打った。
「でね、私思ったの……。ひょっとしたら、あの変態さんは、何か抜き差しなら無い事情があって、それであんな格好をして私達を助けてくれたんだって……。」
そこまで言うと、なのははユーノの目を真っ直ぐ見つめながら言った。
「だから私……あの人を信じてみようと思うの。下着もその……しばらくはそのままでもいいかな、って……。」
「なのは……。」
彼女はあの変態が自分だと気付いている。だが、自分を信じているが故に、敢えて黙っていてくれるのだ。その想いに、ユーノの胸は熱くなった。
(なのは……ありがとう。僕は君を……君達を支え続けるよ……もう二度とあんな変態的な事はしないよ……!)
だがしかし、彼の思いも空しく、この後何度も「変身」する羽目になるのだが、それはまた別のお話。



「……あ、ユーノ君。」
「何? なのは。」
「……新しい下着が欲しくなったら言ってね?」
「…………orz」








どうも、とりあえず謝らせて下さい……本当に済みません……。
しかもこれ、続くっぽいんです……本当に済みません……。
しかもユーノスレにて先を越されてしまいました……二番煎じっぽくなってしまってすみません……。
これでもユーノは好きなんです……すみません。
出来れば広い心で許していただければ有難いです……。翡翠の守護神もがんばりますので……。





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