高町なのはは、この日妙にハイテンションだった。

13時間睡眠の後なので頭は少々ボーッとしているが、健康面では概ね問題無し。たっぷり寝て蓄えた体力を発散させるべく街中で堂々とスキップかましたり、車や服の並べられる大きなショーウインドウの前を通りかかる度に鏡に映った自分の姿を見て髪型をチェックする。さらには何の前触れも無しにいきなり鞄を開けて中を覗き込み、ある物を見てはにやける。

「ふふ、ふふふふふ」

思わず零れる笑いに、「ママー、あの人なんで笑ってるのー?」「しぃーっ。見ちゃいけません」という会話が耳に入ってもお構い無しだ。少女よ、いずれ分かるだろう。本気で嬉しい時は人間誰でもこんな風になるんだ、と心の中で言うと、なのはは再び歩を進める。

ちなみに、嬉しいからってこんなハイになるとは限らないし、むしろ稀だと思われる。

けれど事情を聞けば、なのはの知り合いはこぞってこう応えるだろう。“それなら仕方ない”という風に。そう、なにしろなのはにとって目に入れても痛くないくらい可愛いヴィヴィオの誕生日であり、そのヴィヴィオがなのはの家族になる日なのだ。

盆と正月がいっぺんに来た。というより誕生日と正月がいっぺんに来た。いやいや、誕生日と正月とクリスマスと祝勝会と出産日がいっぺんに来たという感じだ。そんなにいっぺんに来られても処理し切れないが。お雑煮の中に生クリームでも放り込むのか、そして餅の上にロウソクでも立てるのか?そもそも、祝勝って誰に勝ったんだろう?

ともかく、なのはがハイな理由は忙しさより嬉しさ。なんせずっと夢見て来た日だから、普段と比べて少しくらい行き過ぎても仕方ない。

「ヴィヴィオ、待っててね!」

天に向けて拳を突き上げて、大きく声を張り上げる。周りに人がいるかどうかは確認していないが、何の反応も無いという事は、多分居ないのだろう。

「何やってんだ?」

そう思ったのもつかの間、少女の声が聞こえた。

「あ、ヴィータちゃん。こんなところでどうしたの?」

「あんまり遅いから迎えに来た」

「そっかそっか。うん、ありがとヴィータちゃん」

なでくりなでくり。少し強めに力を込めて頭を撫でると、ヴィータは恥ずかしそうになのはの手を払い除けて歩き出す。ついて来い、という事だろうか?ヴィヴィオの誕生パーティー会場は翠屋。自分の家なので道案内も何も無いのだが。

けどそれを言う事はせず、なのはは黙ってヴィータの後ろを付いて行く。歩幅のせまい、小学生故の小柄な体。その小さな背中を見て、思った。

「んー、勿体無い」

「何がだ?」

なのはの言葉の意味が分からなかったヴィータが聞くも、なのははすぐに応えない。う〜ん、という風に頭を捻らせる事数十秒。ようやくなのはが質問に応えた。

「成長すると体が大きくなるのは、勿体無いなぁと思ってね」

「何だそれ?どうして勿体無いんだ?」

なのはの言葉の意味が余計に分からなくなったヴィータは、再度尋ねる。

「簡単な事だよ。小さい子供は可愛いじゃん。成長するのは良い事だけど、ちょっと寂しいものなのかなぁって思って。ヴィータちゃんもヴィヴィオも、いずれは大きくなるんだしさ」

「ふーん」

ヴィータには結局意味が分からなかった。自分がまだ小さいというのに、誰かが大きくなる事は嬉しくも寂しくもある、なんて言われたって理解出来ないのは当然。傍観者とは当事者よりも物事を理解し易い場合がある。“大きくなる“という事が目の前にあるヴィータとは違って、一歩離れた場所から見れるから。

 それきり二人の間に会話は無かった。それは先の質問に対する答えが理解出来なかったヴィータが不機嫌になった訳では無く、なのはが翠屋に着いた時の事を考え始めたからだ。ヴィータが何を言っても生返事だったり、上の空で反応が遅れたりと、とてもじゃないが会話出来る状態に無い。

 仕方無しに無言で歩くヴィータだが、退屈だ。見馴れた街並みに新しい事は発見出来ず、つまりヴィータの退屈を紛らわせるものは何も無い。ヴィータがなのはと会った場所から翠屋までは10分少々。その間、我慢出来なくも無いが退屈は嫌だ。

 そんなヴィータの視線の先、不意に興味を引くものが現れた。空を昇る風船。誰かが手を離してしまったんだろうと風船の真下を見れば、道路を挟んで向かい側の通り、ピンク色のウサギのきぐるみが風船を配っていた。どうやら何かの開店記念セールらしい。開店記念セールで風船を配るとなると、ヴィータは薬局やスーパーを思い浮かべたが、その店はおもちゃ屋みたいだ。看板には、トイ・ヴァイスとある。名前からしておもちゃ屋だろう。店の奥から出てきた快活そうな青年が、ウサギのきぐるみと一緒に風船を配っている。

 あくせくと動き、群がる子供に風船を配りまくるピンクのウサギ。交通量が多めな片側二車線の道路を挟んでいる為、度々車で視界が塞がれる。車が通る前は男の子に風船を渡し、車が通った後は女の子に風船を渡すといった、一緒コミカルな光景が流れた。あのウサギ、かなり機敏だ。

「あのお店って、もう一ヶ月も開店記念セールやってるよね」

 一ヶ月。それはもう開店記念を通り越している気もするが、閉店セールを三ヶ月に渡って展開し続けた店を知っているヴィータにとってはまだまだ序の口だった。

 なのははトイ・ヴァイスとウサギに興味を失ったのか、先の一言の後は再び何事かを考えている。ヴィータも別に風船が欲しかった訳では無く、単に何事かと眼を向けたに過ぎないので興味を失った。仕方無い、翠屋に着くまで我慢しよう。相も変わらず喋らないし反応しないなのはを諦めて、ヴィータはそう考えた。そしてピンクのウサギから視線を放そうとした時、再び風船が空を昇った。

風向きはヴィータ達の居る方角。風船は風に乗って道路の真上へ。交通量は多く、トラック等の大型車も頻繁に通る道路へ、風船を追いかけて走る男の子が一人。

「おい!危ないぞ!」

ヴィータが思わず大声を挙げるが、風船ばかり気にしている子供は気付かない。そして子供は道路へと足を踏み出す。運良く車に轢かれず道路の中央付近まで進んだ男の子。そこに最悪のタイミングでやって来るトラック。トラックは風船を追い掛ける男の子が見えている位置にも関わらず速度を緩めず、方向を変える事も無く直進する。

「おい!」

尚も声を挙げ、ヴィータが走り出す。やはり男の子は気付かない。トラックの運転手も気付かない。だからヴィータは、このままではトラックに轢かれてしまう男の子を助ける為に走った。走ったとして何が出来る?相手が子供ならこちらも子供。突き飛ばす事は出来るかも知れないが、子供の力では大した距離は突き飛ばせない。それでは幅のあるトラックに轢かれてしまうんじゃないか?しかもヴィータも一緒に。そんな冷静な考えは頭には無かった。ただもう無我夢中で、脊髄反射みたいな行動だった。けど、ヴィータの走る速さではどれだけ頑張ってもトラックが男の子を轢くまでに辿り着けない。それだけの距離があった。

 ヴィータは突然足を止めた。それは男の子を助ける事を諦めたからでは無い。道路にはトラック以外にも普通車がたくさん走っており、迂闊に飛び出せばそちらに轢かれてしまうからだ。しかも、仮に道路に飛び出せば本当に轢かれていただろうタイミングで普通車が走って来ていた。ヴィータが飛び出してくると思った普通車の運転手は急ブレーキを掛ける。キキーッ、とタイヤの擦れる音がして、普通車はヴィータのちょうど真ん前に止まった。

車のブレーキ音で風船を配っていた青年も男の子に気付いた様だ。慌てた様子で走り出す。大人の、しかも力仕事には向いていそうな青年の足だ。距離はヴィータよりもずっと近い。これなら、男の子を助ける事が出来るとヴィータは思った。

 だが間に合わない。ヴィータと同じ様に、青年の前を車が通り過ぎる。何台も何台も、途切れる事無く通り過ぎる。それに阻まれて青年は止まらざるを得ない。トラックは変わらぬ速度と方向で真っ直ぐに走り、男の子はようやくトラックの存在に気付き、悲鳴を挙げる。青年は怒声を挙げるが、前を走る車は途切れない。

 轢かれる。ヴィータも青年も男の子もそう思った、その時。ボンッ、と止まった普通車のボンネットが歪む音がした。

「っでぇーい!!」

 掛け声と共に何かが落ちた。なのはの鞄だ。大事なプレゼントが入っているという、なのはの鞄。彼女が肩にかけていたもの。ヴィータが思わず上を見上げれば、そこにはなのはが居た。普通車のボンネットを踏み台にして、片側二車線の内一車線、ヴィータから見て奥側の車線を跳び越える。

 トンッ。ボンネットという不安定な足場を使って跳んだにも関わらずその着地には微塵のブレも無い。そしてなのはは走り、男の子を抱えてトラックの前から脱出する。流石に周囲の車の運転手も騒動に気付いたのか、こぞって車を止める。そうして出来た道を通り、なのはは止まる事無く青年の居る、ヴィータから見て向かい側の歩道へ辿り着いた。

 一瞬だった。実際の時間では1分に満たないものの、それなりの時間は経っていただろうが、その光景を見た者には一瞬に感じられた。何処にでも居る様な大学生が車のボンネットを踏み台にして跳び、トラックに轢かれそうな男の子を助けた。余りにも予想外の、それでいて圧倒的な出来事に、誰もが唖然とする。その中で唯一泣きじゃくる男の子の頭を撫でて、なのはは優しそうな瞳をする。もう大丈夫だよ、という意味を込めて、何度も頭を撫でる。

 そして男の子が泣きやんだ頃、なのはは抱えていたその子を下ろし、突然倒れた。

「なのはさん!」

 ピンクのウサギからくぐもった声が聞こえた。けどそれはなのはに届く事が無い。青年はどうすればいいのか分からなかった。彼が見た限り、なのはは無傷だ。車にぶつかってもいなければ転んだりもしていない。なのにいきなり倒れた。余りにも圧倒的な行動の後の余りにも突然な出来事に思考停止した青年は、ピンクのウサギに背中を叩かれて正気を取り戻す。青年は携帯電話を取り出し、どこぞへと電話を掛ける。恐らくは救急車を呼んだのだろう。

 ヴィータの視界は交通を再開した車に塞がれていて、なのはが倒れた事を窺い知る事は出来ない。だからヴィータは道路に落ちたなのはの鞄を拾った。中身は無事かと開けて見れば、車に踏みつぶされたのだろう。バラバラに粉砕された化粧品や鏡、暇な時間を潰す為に何時も鞄に入っている文庫本の表紙。鞄の中に引き千切られた紙が散乱しているのは、表紙だけになった文庫本のものだろう。それにしては少々多い気もするが、ページ数の多い厚めの文庫本であれば、別に不思議でも無い。













「なのはさん!」

病院にスバルの大声が響く。海鳴市にある大きな病院の入り口、受付の前での大声に何事かと周囲の人間が視線を向ける。

ショートカットの、元気そうな少女が大声を張り上げた本人なのは荒い息を見れば明らかだ。その隣で驚いている赤髪の少年と、同い年くらいの桃色の髪をした女の子。その後ろに立つ、女性が二人。

「スバルさん、落ち着いて下さい」

「落ち付いていられないよ!だってなのはさんが倒れたんだよ!」

「ティアナさんの話だと轢かれたとか何処かに頭をぶつけたとかじゃそうです。はやてさん達も言ってましたけど、少なくとも命に関わる事じゃない筈です。ここで騒いで追い出されたらなのはさんの状態も確かめられませんよ」

全く冷静でいられず、大声を挙げるスバルをエリオが制する。妙に落ち着いた彼の態度が、スバルには何故か苛立たしく感じられた。

「でも!」

「スバルがそんなに取り乱しちゃったら、エリオもキャロも不安になるでしょ。少し落ち着いて」

今度はギンガに制され、スバルはフェイトを見る。その表情は何故か酷く落ち着いていて、とても親友が倒れたとは思えない態度だった。フェイトは何も言わず、何事かを考えている様だ。スバルはそれを、なのはを心配している状態とは感じ取れなかった。

尚も不安を払拭出来ず、冷静で無いスバル。だがここで騒ぎ立てても無駄だと分かっていて、もう大声を挙げる事は無かった。

「エリオ君、病室どっちか分かる?」

「ううん、分からない。受付の人に聞いた方がいいんじゃないかな?」

スバルが落ち着いてきた事を見て、キャロがなのはのところへ行こうとする。だが普段から健康で病院とは無縁な二人では病室の大体の場所さえ分からない。先に病院へと向かったはやて達からは、なのはは今病室に運ばれて眠っているので、どうして倒れたか等の詳しい事はまだ分からないと告げられた。だからどこかしらの病室に居る筈なのだが、初めて訪れたも同然の場所では方向も分からない。

「私!私が聞いてくる!」

 いてもたってもいられないといった風なスバルが一目散に走り出す。それをやれやれといった表情で見送るギンガに、フェイトが話し掛けた。

「ギンが、随分落ち着いているね」

「なのはさんの事は心配ですけど、フェイトさんが落ち着いているから私は慌てないでいられるんです」

「フェイトさん、もしかして何か知ってるんじゃないですか?なんだか、そんな感じがするんです」

エリオが思っていた事を口にする。

なのはが倒れたとの連絡をティアナから受け、ヴィヴィオの誕生会の会場は騒然となった。

なのはの家族である恭也と美由希は酷く不安な表情で黙り込み、士郎と桃子は冷静で、なのに誰よりも不安がっている節があった。ヴィヴィオは不安で目尻に涙まで溜めてすずかに抱き付き、エリオとキャロもどうすればいいのか分からず、ただ困惑していた。はやてやシグナムは忙しそうに準備を始め、シャマルとザフィーラとリインフォースは士郎達と共にアリサの用意した車でいの一番に病院に向かった。

そんな中、一人でアパートへと何かを取りに戻ったユーノと、泣きそうなヴィヴィオを泣きやませようとしながら何処か落ち着いた感じのあったフェイト、すずか。士郎達も、ユーノとフェイト程では無いにしろ何処か変だった。実の娘が倒れて、その原因が不明なんだ。まだ頭を打って倒れたといわれた方がマシかも知れない。原因不明って事は、どうなるか全く分からないって事だから。なのに落ち着いていられるって事は、倒れた原因に心当たりがあるからに違いない。エリオは、それを違和感として捉えていた。

「そうだね。確信はしてないけど、心当たりはあるよ」

「教えてくれませんか?スバルを少しでも安心させてあげたいんです」

「そっか、そうだよね、スバルに教えてあげれば良かったんだ。ごめん、私もやっぱり落ち着いてないみたい」

フェイトは少し悲しそうに呟く。自分はまだまだだと言う様に。

「教えて下さい。原因不明って、一体何なんですか?」

エリオが強い口調で言う。エリオも不安で、少しでもその不安を取り除く言葉が欲しいんだ。

「なのははね、眼が悪いんだ」

「はい?それは、たまにメガネ掛けてる所見ますから、良くはないんでしょうけど」

「うん。今のなのはの視力はね、大袈裟に言っちゃえば0,1の100分の1くらいらしいんだ」

「100分の1って、それじゃ見えてないのと同じじゃないですか」

「そうだよ。なのはは男の子を助けた後、抱えてたその子を下ろす為に屈んだって聞いたけど、眼のとても悪いなのはにはそれがバランスを大きく失う原因になったと思うんだ。普段の生活では無いその行動にバランス感覚を失って、転んだ。きっとそれが倒れた風に見えて、実際には転んだ時に頭を打って気絶したんだと思う」

フェイトの言葉は、三人にとっては衝撃的だった。てっきり、一般人の知らない専門用語を並べ立てた様な病名でも出て来るのかと思ったが、事実はとても単純だった。なのはは眼が悪い、極端に。それは足元が良く見えていないから石に躓いて転んだのと同じ。

「でもそれだけなら、スバルに説明するのを忘れたりしませんよね」

「もう、どうしてそういう所に気付いちゃうかな。ギンガには時々困っちゃうよ」

「上手く言えませんけど、フェイトさんが普段通りじゃ無いからだと思います。私、これでも多感な年頃なんですよ」

 フェイトは諦めた様に頷いた。表情が“そうだね”とギンガの言葉を肯定する。

「うん。なのはが視力のほとんどを失う事になったのはね、ヴィヴィオに原因がある。理由を聞いたら、少なくともヴィヴィオだけはそう考えると思うから。だからヴィヴィオが居る場では絶対に話せないし、万一の事を考えて翠屋に居る間は伝えられなかったんだ」

 突然フェイトはとんでも無い事を言い出した。なのはが視力を低下させる原因になったのはヴィヴィオだと、理由を知ればヴィヴィオ本人は思う。いまいち容量が掴めない。

「えっと、それはつまりどういう事ですか?」

「他の人から見れば全然そんな事は無いのに、当人からしたら重大な問題って事かな。ヴィヴィオがなのはの家族になるって時にそんな事を知ったら、きっとヴィヴィオはなのはの傍に居られないと思う。素直に育ち過ぎたんだよ」

 その言葉を聞いてある程度納得がいった。つまり、あんな奴転んで大怪我してしまえと誰かが言ったら、本当にそれが現実になった、みたいな事だろう。どう考えても大怪我してしまえと言った人に非が無い状況でも、気分は最悪だ。大怪我してしまった人が、言った人を全く責めなかった場合、尚更。エリオもキャロもギンガも、そういった事の経験は無かったが、もし起こった場合の言い知れぬ漠然とした不安感だけは想像が付く。

 そしてそんな負い目を感じたまま家族になっても、きっとどこかでそれは綻びを生む理由になる。なのはが気にしなくても、ヴィヴィオが気にしてしまって。

「ユーノは多分、なのは用のとても度の強いメガネを取りに行ったんだよ。普段身に付けてるコンタクトは余り強いものじゃ無いから、そんなに見えないんだ」

「そっか、それなら恭也さん達がある程度落ち着いていたのも分かります。心配していない訳じゃ無いけど、冷静さを失う事は無い。きっとはやてさん達も知ってるんですよね?」

「そうだよ。知らないのは、エリオとキャロとギンガ、それにスバルとティアナ。秋君とアイちゃんもだね」

つまり、なのはの古くからの知り合いはみんな知っているという事だろう。キャロはフェイトの返事に納得したのか、それきり言葉を発しない。やがて病室を聞きに行っていたスバルが戻ると、五人は揃って病室へと向かう。

「みんなが集まったら、その事を話すね。こんな事になった以上は隠しておいちゃいけないと思うから」

 スバルはフェイトの言葉の意味するところが分からなかったが、三人は説明は控えた。きっとその事を伝えるのは、なのは本人か、出なければ事情を知っている者の役目だと思ったから。



















あとがき

なかなか進まない話がようやく進展しました。なんか大変そうになっていますけど、極力暗くならない様に進めたいと思ってます。

あと、これ以降は元々少なかったスバル達の出番がさらに減る気がします。ナンバーズとかも出したいんですけど、これ以上登場人物が増えても収集つかなくなるだけになりそうで。

 ではまた。





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