第三十四話「負ける筈が無いのさ」



大地が見えない。空は荒れている。なのはは眼を閉じて、フェイトも眼を閉じている。
何処とも知れぬ世界の何処かにある海。あるいは地球には存在しえない程の巨大な水たまり、湖、何にせよその類。
天に暗雲、地は皆無。時折高い波を起こす眼下の水面は濁って見える。ここが最後のジュエルシードのある場所。終着点であり、始発点。
ここで最後の一つを回収すればジュエルシードを奪い合う争いは終わり、次に起こるとすればそれを使うか使わないかの選択。もしくはジュエルシードの使用権を巡る、ほんの少しだけ形の違う奪い合い。
それが起こればいいと思っている。何時までもふらふらと不安定なままで戦いを続け、母の温もりに触れられぬフェイトを思えばなのははどうしてもそう考えてしまう。それが次なる争いを生む事だと分かっていても、どうせ次なる争いは避けられないと分かっているからそう考える。
遅かれ早かれジュエルシードは誰かの手の中に集まり、それを求めて管理局かフェイトの母か、そのどちらかがもう片方との争いを望むだろう。なら、事態の進展が遅かろうが速かろうが結果が同じであるならば、寂しげな少女にせめて1秒でも長く家族の元に居て欲しいと思うのは悪い事だろうか?なのははそれを悪い事だと思わなくて、だからフェイトの誘いを二つ返事で受け入れた。
前日の夜、寝静まったなのはの部屋に声が届いた。正確には、なのはの頭の中に。声の主は明白、内容は簡潔。謳う為に、魅せる為にある様な清廉な声で言った。
「一緒に戦って」
その声に魅かれて、なのはは今フェイトと並んで空に居る。アースラを無断で抜け出す際、ユーノに時間稼ぎを頼む伝言を残しておいた。邪魔が入ってはいけない、この戦いはフェイトが望んだなのはとの初めての共闘。出会った時から敵だった自分を頼ってくれたその心を、誰が無下に出来るっていうんだ。。
「フェイトちゃん、もうすぐだよね」
「うん、もうすぐ出て来る」
なのはの確認にフェイトは短く答える。出て来る、というのは無論ジュエルシードを指す。それが力を与えた存在。この、広く濁った海そのものの胎動。
眼を開けて静かに水面を見詰めるなのは。数十秒程そうしていたところ、水面に変化が現れた。
うねる水面、隆起する水面、形作る渦、その数100。
水面に生まれた渦は瞬く間にその規模を増し、回転を早め、水面に塔の様に立ち上がる。それは存在する全ての渦で行われ、戦いを前にしてお腹痛いからちょっと待って、なんて言葉を冗談でも言わせてもらえない。
「真ん中の一番大きい渦を中心に100。中心の渦は直径200メートル、高さにして1キロメートル。周りの小さいのは大体その半分」
「どれにジュエルシードが有るか分かる?」
「これだけ広いものに、海って呼べるだけの量の液体に力を与えている。私達の注意を渦に引きつけて本体は水面下で悠々と、もしくは一番大きい渦の中心で構えているか」
「つまり分からないって事だよね」
「そう。だから」
「全部壊すしかないね」
なのはの頼もしい言葉に頷きだけで返答し、フェイトは自分に一番近い渦へと向かった。手には鎌を模ったバルディッシュが握られており、体の周囲を雷光が包む。フェイトの接近に反応し、渦が迎撃しようとする。渦は唸り喚き怒鳴り散らす様に水の回転によって生じる轟音を響かせてフェイトに迫る。大容量の水、それが渦を成して超高速の回転をしていて、さらにはそれが自らの意思を持って突撃して来る。これがもし船の停泊する港で行われた行為なら、一撃で数十を軽く超える船が全壊する、それだけの水圧の暴力。
「サンダーレイジ!サンダースコール!サンダーレイジ!サンダースコール!サンダーレイジ!サンダースコール!サンダーレイジ!サンダースコール!」
両腕を何度も振り、声を発する度に雷を走らせる。雷は渦を形成する魔力を噛み砕きながらその背中を走り、水面へと辿り着く。水面へと辿り着いた幾多もの雷は自身が走って来た渦とは別の獲物を求めて走り、その背を駆け昇る。腕を振る度に、声を発し、声を発する度に雷が走り、濁った渦を伝動して雷は走る。走る度に渦を形成する魔力が噛み砕かれ、死滅していく。雷が、雷の雨が異常な水圧の渦をどんどんどんどんと噛み砕いて、最初100もあったそれはあっというまに無くなった。
だがここは海、水なら腐る程ある。なのでジュエルシードは次は雷に負けない水の攻撃を繰り出した。それは大容量の水ではなく、極々少量の水。
に、見えた。
水の弾丸。先程までフェイトが相手にしていた渦と同容量の水を圧縮して水圧を高めたその弾丸。それは魔力的というよりも物理的恐怖で、広範囲を撃つ雷では対処し難いだろう攻撃。弾丸の数は300〜500くらい、細か過ぎて数え辛いので正確では無い。広い面を貫く細やかな点はバルディッシュで斬り落とすには多すぎて、サンダーレイジであれば突破されそうで、サンダースコールであれば当てられそうにない。

出番だよ、相棒。

ヒュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ――
地面に落ちない雨はこんな音がするんだろうか?いやいや、きっとしないだろう。これは風切り音だ。高速で撃ち出された弾丸が生み出した音。本物の雨はこんなに早くないから、こんな音はしないだろう。
「ディバインバスター!!」
300〜500くらいの弾丸全てがなのはの放つ広範囲の攻撃によって撃ち砕かれる。巨大な岩に猛然と降り注ぐ雨が岩肌を削り取るみたいに、弾丸はディバインバスターの勢いと破壊力を徐々に、確実に削り取っていく。けれどその勢いに押される事無く、魔力の光は弾丸とぶつかる度に輝きを増す。まるでぶつかり合う事で精神を高揚させる、戦い勇む野生の獣。その猛り。
ディバインバスターの光が消える頃、大量の水の弾丸は全て消えていた。
「フェイトちゃん!」
「分かってる」
なのはの発言をやる気なさげに対応し、フェイトは眼に力を込める。
フェイトの持つレアスキル、魔竜眼―イヴィルアイ―その力は固体にこそ真価を発揮する。
無機物を浮遊させるポルターガイスト、物体の運動エネルギーを操るマリオネット。そのどちらもが、固体に対して真価を発揮する力であり、液体には作用しない。だからフェイトは地面にその力を向ける事にする。勿論、濁った海では地面、海底など見る事は出来ない。仮に濁っていなくても四方八方を見渡しても大陸の見えない海のど真ん中、海底など深過ぎて見える訳が無いだろう。
でも、そんなもの高町なのはの力の前には通用しない。
「フェイトちゃんの視覚情報。海が、水全部が陸に見える。カット、プット」
フェイトの肩越しになのはの声が聞こえる。それを聞いて、彼女の眼にだけ映る陸を見て、呟く。
「ポルターガイスト」
フェイトの視界が陸で埋め尽くされている。頭上に空が果てしなく広がっていて、眼下に陸が果てしなく広がっている。
数秒前まで眼下には海しか見えなかった、それでは魔竜眼は効果を成さない。なら海を陸に見せればよくて、なのはの力は足りない物を継ぎ足していらないものを削ぎ落とす力だ。フェイトの視覚情報、フェイトが海として見ているものを削ぎ落とし、その部分に陸を継ぎ足す。
なのはは嘘をつかない。嘘を本当に見せる事が出来るから。ありとあらゆる物事に触れて、己の知識によってそれを変えられるから。
「浮け」
フェイトの声に反応して、陸が、真実としては海が丸ごと浮く。
視覚を起点とする能力である魔竜眼は、使用者に“そう見えて”いれば本当の事は関係無い。真実としてそれは海でも、フェイトが陸として見ている限りは陸として扱い、作用する。
なのはの眼に映る光景、海が大地を離れて行く過程。風船の無い水風船が浮いている。
深海までたっぷりと行き渡っていた水を丸ごと引き抜くという事は、その世界、惑星の生命の起源を奪うという事。だからなのははこの世界に生きる者の為、見逃す事は出来ない。海の何処かにかくれているジュエルシードを、さっさと封印して水を返してやらなければいけない。
フェイトの眼に映る光景、陸が大地から引き抜かれて行く過程。それは組み上がった立体パズルからピースを引っこ抜く感覚。フェイトには陸にしか見えないが、自分以外には海に見えているという事実が、少し信じられない。
「早く見つけて。これだけ大きいものを長時間浮かせてなんていられない」
ゆっくりとゆっくりと海を上昇させるフェイト。もう深海200メートル辺りまで見えたかな、というところで声が聞こえた。
「見つけたよ」
なのはがレイジングハートを構える。シューティングモードにして真っ直ぐ正面に。
「でも距離が遠いからちょっと待ってね」
「無茶を言ってくれるね」
フェイトの頬を汗が伝う。彼女の疲労がピークに達しようとしている証拠だ。戦闘開始直後に魔法を連射し、その次に海という惑星を満たすものなんて単位で浮遊させているのだから、それも当然。だけどなのははそれを知りつつも、ゆっくりと慎重に狙いを定める。
失敗はフェイトの為にならない。だからフェイトの限界ギリギリまで狙いを付けて、力を高めて一撃で決める。
カット、カットカットカットカットカットカット――プットプットプットプットプットプットプット――カットカットカットカットカットカットカット――プットプットプットプットプットプットプット――
なのはは己の身体機能を極限まで削ぎ落とす。
かろうじて理解はしている。とても酷い風邪の時に感じた腕や足がまるで固まったかの様に動かない感覚。突然の耳鳴りに周囲の音が紛れて聴こえ辛い耳。体の排熱機能が低下して発熱を始める肉体。単純に言えば、度を越した体調不良みたいな感覚。それをイメージして作り上げる事で体の機能を削ぎ落とす。
だが体は最低限動くようにしておかなければならない。今回は今までと違い空中なので地上以上に密にバランスを取らなければいけない、なにより誰も支えてくれる人がいないから。これまで身体機能を削ぎ落として魔法を使う時は必ず誰かが支えてくれた、けど今回はローグもユーノも居ない。自分で立たなければいけない。だから視界はそのままに、その他の身体機能を駆動に必要な最低限だけ残して削ぎ落とした。
次に、集束する力を継ぎ足す。レイジングハートの砲身、その先に集められている魔力で生み出される集束型砲撃魔法スターライトブレイカー。そのなのは最強の魔法の、集束する力をひたすらに継ぎ足す。集束するとはどういう事かを克明に意識して行使する。
今回は撃つまでの時間を短縮する必要はない、それは短縮せずともフェイトが頑張っていられるだけの時間で叶う。ならば残るは威力だ。海という防壁を絶対に撃ち貫く為の超威力の実現、その為の集束力の継ぎ足し。道に落として転がった、大量の林檎を掻き集めるイメージ。
スターライトブレイカーの攻撃力そのものを継ぎ足すという事は出来ない。なのはには攻撃力とはどういうものか、その確固たる知識もイメージも無いから。
フェイトが、陸に見えている海をある程度上昇させて、その停止から1分。なのはの大きな眼が一層大きく開かれる。
「スターライト!」
狙うはなのはの位置から一直線上のジュエルシード。一瞬のブレも無いその視線、その構え、その意思で、集束力を高め過ぎて魔力を集め過ぎてもう別の魔法になりかけていた砲撃を放つ。
撃つは前方遥か1000キロメートル先のジュエルシード。どうして海って1000キロとか平気で続いてのか、今度誰かに聞いてみよう。
知っても何も変わらないけど、なんとなく。
「ブレイカーーーーー!!!!!」
桜色を通り越したそれは真紅に近く、凶悪なまでに集束された砲撃は既に直線を描いて進まず、真横から見れば所々歪曲した不格好な曲線。それでも海を貫き、1000キロもの距離を、例えこの100倍の距離があろうとも微塵も衰えぬ強大な魔力はこれまで様々な人を不幸にしてきた宝石を撃ち貫く。何人もの人が死んで、傷付いて、ケンカになって、悩んで、でも不謹慎だけどそのお陰でいろんな嬉しい事もあって、それら全ての根源の最後の一つが破壊に極めて近い封印を受けようとしている。
これまで何度もジュエルシードには迷惑かけられた。本来ジュエルシードとは強大な魔力を持つもので、魔導師になりたてのなのはが直接ぶつかってどうにか出来るものじゃない。
けど、それは一人だけの場合だ。これまでたくさんの人と一緒に戦った、ユーノと、ローグと、一応クロノも。だけどこの中の誰かと組んで今回の、最後のジュエルシードを封印しようとしても、これほど順調にはいかなかっただろう。そう、これはフェイトと一緒だからこそ成し得た事。
負ける筈が無いのさ、高町なのはとフェイト・テスタロッサが共に戦うのならば。だって二人は、真正面からぶつかってお互いを認め合った、口には出していないが心の底から信じあっている。そう表現するのが過剰じゃないくらい認めている。それだけ信じあっていて、どっちも馬鹿みたいにとんでもない魔導師なんだ。たかだか宝石一つに負ける程、仮に宝石全てが纏めて襲って来たって、負ける筈が無い。
その必然は、ここに証明される。
「ジュエルシード、封印!」
なのはの声に合わせてフェイトが陸を、真実としての海を下ろす。余りに急に下ろした為に落下して弾けて荒れ狂った海が津波でも起こして、眼下一面地獄絵図だ。とはいえ、そんなの気にしている余裕もなく、この騒ぎを見つけてアースラ御一行様が来る前にフェイトとしては帰らなければならない。ただし、別れの挨拶は忘れない。
「次が最後、私はまたあなたと戦う為に会いに行く。その時、全てのジュエルシードを賭けて戦って欲しい」
「うん、いいよ。それでフェイトちゃんの気が済むなら、私は何回でも付き合ってあげる」

それは、決して綻びない固い約束。

だが、約束が綻びないのは結んであるからであり、結ぶ前の約束はそよ風にすら扇がれて潰える。
そのそよ風はとても風と呼べるレベルでは無く、まるで空気が体当たりして来るかのようだった。突然の現象に驚き、轟音を発し始めた空を見れば、そこには明らかにこの場とは異なる世界、時の庭園の姿が見えた。
「あれは…………母さん」
フェイトの声は轟音に掻き消される。何故プレシアが、直接で無いにしろここで姿を現したのか、フェイトには想像が付かない。そもそもフェイトにはそれが想像出来ない。何故ならフェイトの意識は声を発した直後に遮断されている。空から降る幾重もの炎、雷、風、氷、岩石、ありとあらゆる自然現象が襲い掛かり、フェイトはその内の一つを受けて気絶してしまったのだから。
「フェイトちゃん!」
なのはには意味が分からない。フェイトが母さんと呼んだのなら、あの巨大な物質にはフェイトの母が居るのだろう。だがそれなら、どうしてフェイトを攻撃したのか分からない。
困惑する頭と疲弊しきった体でどうしようかと思案していると、聞き慣れた声に呼ばれた。
「なのは!こっちへ!」
「ユーノ君!」
ナイスタイミングだ。少々都合が良すぎるが、こんな場合はだからこそ良い。なのはは気絶して落下中のフェイトを回収、抱えたままユーノの待つアースラへと向かった。






アースラの医務室。そこにリンディ、クロノ、ユーノ、なのは、フェイトが居た。
フェイトは病人服に着替えさせられていて、ベッドで静かな寝息を立てている。それを気遣ってか、リンディの声量は控えめだ。
「つまり、なのはさんはフェイトさんにジュエルシードの回収を手伝って欲しいと頼まれ承諾。こっそりアースラを抜け出して別の次元世界、今私達がいるこの世界に来ていた。そしてユーノ君はその事を隠していて、それに気付いた私達がこの世界に来て、現在に至ると」
「はい、そうです」
リンディの言葉は単なる確認に過ぎない。事実はなのはが抜け出した事を発見した後にユーノから聞いている、ただリンディはそれを本人に確認したかっただけだ。
「何で君は無断でそんな事をしたんだ」
なのはに対するクロノの口調はキツい。無断で別の次元世界まで行って、捕まえなければならない相手と共に居たとなれば無理もない話だろう。
「それは、ごめん。でも正直に言っても協力してくれないと思ったから」
「確かに、立場上僕達は協力できないけど、それでも……」
「クロノ、もういいわ。今話す事はこの事じゃない、なのはさんも反省しているみたいだし、今は抑えて」
リンディの大人の対応に、クロノは黙るしか無い。なのはは元々民間の協力者、それも今までこういう事とは関わりが無かっただろうから、今回の行動も分からなくもない。なにより、多少ルールから逸れていようとも自分の意思を貫く、そのスタイルを彼は嫌いにはなれなかった。
「今の問題はプレシア・テスタロッサ。あの、時の庭園に居る魔導師よ」
プレシア・テスタロッサ。かつて名を馳せた優秀な魔導師であったが、とある研究に手を出し、その研究に周囲が賛同しなかった事を切っ掛けに行方をくらませた人物。大まかに言えばなんとも味気ないものだが、その実内容は濃い。周囲の賛同を得られなかった研究とは生命に関わるもの、生命を人工的に作り出す方法を探し、それによって死んだ自分の娘を生き返らせようというもの。道徳観に縛られたまっとうな研究者達は彼女の半ば研究に依存した姿勢についていけなかった。周囲が反対するならば一人でやると、そう考えたプレシアは何処かへと消えた。
それが今再び表舞台に現われた、その答えは一つ。
「プレシアはジュエルシードを使って自分の娘を生き返らせるつもりなのね」
「あるいはジュエルシードを使って完成する何かが、それに関わるものなのか。詳しくは分からないけど、その線が濃厚かな」
クロノとリンディはプレシアが何故ジュエルシードを求めるかについて考えていたが、なのはの方はそんな事はどうでも良かった。
「なんで…………なんでフェイトちゃんはお母さんから攻撃されたんでしょう」
「それは分からないわ。そもそも、プレシアに娘が二人いたという話を聞いた事は無いの」
「じゃあ養子か何かかも知れない。それで、自分の娘を生き返らせる目処が付いたから、いらなくなった」
「そんなの酷過ぎるよ!」
クロノのあんまりな想像を否定したい。けれどフェイトがフェイト・テスタロッサであり、プレシアがプレシア・テスタロッサであり、一人娘を生き返らせようとしている。そんな話を聞けば嫌でもクロノの考えの信憑性は高まる。
けれど此処で考えを巡らせたところで所詮は想像。解答が見つかる訳もない。
さて、どうしようか?取り敢えずフェイトの正体という問題は棚上げにしてプレシアをどうにかする方法を考えようとした時、リンディに連絡が入った。
「プレシアが通信を!」



第三十四話 完


『ウイルスとワクチン』





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