魔法少女リリカルなのはLOC
第15話「明かされる秘密、混沌の少年」





『ワイルダーネス』と『ブリザード』の一件の後、一同はアースラの会議室に集まっていた。だが、この場にはユウとゼロとエドガーの姿は無い。ユウは先の暴走の後目を覚まさず医療室で眠っており、ゼロが看ている。エドガーは無限書庫で調べ物をしており、報告を聞いてもそうか、と相槌を打つだけだった。クロノとシグナムがそれぞれの世界で起きた出来事を報告し合い、現在に至る。重々しい空気の中、クロノが口を開いた。

「それで君は一体誰なんだ?」

壁に寄りかかっていた少女――マリアは挑発するような目つきでクロノを見据える。

「相手に名を尋ねるときはまずは自分から、という言葉を知らないのかしら?」
「ああ、済まない。僕はクロノ=ハラオウン。時空管理局の執務官だ。彼等とは協力関係で――」
「私はマリア=クロムウェル。ユウ達とは旅をしたことがある関係よ、そこのアルと一緒にね」

マリアは短く言い、後はアルにでも訊いてと言うかのようにそのまま目を閉じた。

「気にすんな、あいつなりの挨拶だ」
「そうか……それじゃあ君に1つ質問がある。『ブリザード』で君と一緒に戦った少女は一体誰だ?」

あ〜、とアルは頭を掻きながら気まずそうにした。

「そう言えばそうだな、うん―――彼女は精霊だ」
「精霊?」
「そう、精霊。全ての物には精霊が宿っている。分かりやすい例で言えば火とか水とかだ。んで彼女は氷の精霊――セルシウスだよ」
「君の言い分だと他にも精霊がいるようだが?」
「ああ、もちろん。俺が召喚できるのは火の精霊『イフリート』と水の精霊『ウンディーネ』、土の精霊『ガイア』、風の精霊『シルフ』、氷の精霊『セルシウス』、雷の精霊『ヴォルト』、光の精霊『アスカ』、闇の精霊『シャドウ』だ」

アルは腰に巻いている小さなポーチから宝石をジャラジャラと出した。周りがぎょっとする。

「これ……全部本物?」
「おう、紛れもなく本物だぜ。精霊の召喚には条件が3つあるんだ、1つは精霊と契約をして証を貰うこと。次に精霊を召喚するだけの魔力を持っていること、んでもう1つがその魔力をそれぞれの証に込めることだ」
「もしかして精霊を召喚するのにそれぞれ宝石が決まっているんですか?」
「お、冴えているなユーノ。さっき言ったとおり精霊と契約すると証を貰うことが出来る。俺の場合はこの宝石だな。例えばこの――」

アルは真紅に輝く宝石を手にとって皆に見せる。

「ガーネットに魔力を込めれば、それに宝石が反応してイフリートが召喚される」
「「へぇ〜〜」」

ユーノとシャマルが興味深そうに見る。2人は補助専門なのでこういうことには興味があるのだろう。

「精霊の力は召喚でしか使えないんですか?」
「そんなことは無い。精霊と契約することでその属性の魔法を使うことが出来るんだ。例えば―――」

アルはクロノに手をかざして唱える。

「一陣の風よ、目の前の敵を切り裂け。ガストスラッシュ」

刹那、鋭い風がクロノに襲い掛かり、髪の毛の先っぽを切った。

「うわぁ!?」
「安心しろ、威力は抑えたから」
「そういう問題じゃない、危ないじゃないか!」

クロノが手をばん、と机に叩きつけてアルを睨む。アルはやれやれというポーズで弁明する。

「仕方ねぇだろ、皆に説明するのに実際にやった方が分かり易いんだから」
「だが―――!」
「とまあこんな感じで風の魔法を例で使ったけど、他にも様々な属性の魔法を使うことが出来る」

文句を言い始めたクロノをおいて話を続ける。横ではクロノが「おい!」とかなんとかうるさいけど無視無視。

「同様にそれぞれの魔法を武器にかけて属性を付与させることが出来るぞ」
「あ、『ブリザード』でセルマさんの電気を防いだ時のやつですか?」

なのはがはいはい、と手を上げて訊ねた。アルは満足そうに頷く。

「ご名答。同じ属性を持つ攻撃なら力が劣っていない限り相殺することが出来る」
「それが出来るなら、属性によっては相性が良かったり―――」
「相性が悪かったりするんですね」

ユーノとシャマルが交互に納得し、アルが少し驚く。

「へぇ〜、やるじゃん2人とも。でも相性の問題はそれだけじゃないぞ」

疑問符を浮かべる皆にアルが宝石と紙を一枚取り出した。

「例えばこの紙が溶岩地帯だと仮定しよう。そこでこのサファイアを通して氷の精霊『セルシウス』を召喚する。だけどここではセルシウスの本来の力が発揮できない。どうしてだか分かるか、フェイト?」
「ふぇっ!? え、ええと……」

突然指されて戸惑ったが、フェイトは今までの情報を整理して答えを導こうとする。ええと、セルシウスは氷の精霊で属性は氷、氷の属性の彼女が本来の力を発揮できないのは相性が悪いからで、周りで属性があるものと言えば―――。

「あ―――」
「分かったか?」
「うん。えと、セルシウスは氷の精霊だから気温が高い場所は彼女が苦手な場所だから?」
「正解。こんな風に場所でも色々と決まる。属性が同じところでは力や魔力が増幅され、相性が悪いところは逆に下がるんだ」
「だから『ブリザード』ではセルシウスを召喚したんですね」

氷の属性を持つセルシウスはあの極寒の地においては魔力を増大させ本来の力を発揮することが出来た。これが火の精霊の『イフリート』だったら力は半減しているだろう。属性に関してはアルが言ったように相性があり、氷←→炎 水←→雷 風←→土 光←→闇、という関係になっている。
アルがなのはの言葉にそう、と頷いた。

「まぁ召喚に関してはこんなもんかな。さて、本当は皆……特にワイルダーネス組はもっと他に聞きたいことがあるんじゃないか?」

場の空気が一変して重苦しいものへとなる。目を閉じていたマリアも多少暗くなっているところがある。

「ああ、分かった。それじゃあ本題に入る。シグナム、ユウはどうしたんだ?」

クロノの言葉にワイルダーネス組の空気がさらに重くなる。特にエクスとソウルは尋常じゃない。

「……分かりません。ただ我等が彼の元へ向かったときは既に彼は……」
「そうか…」

返す言葉が見つからない。自分は実際に見たわけではないからなんともいえない、だが彼女等は見た――ユウが男達を殺す姿を。質問の矛先を変えて再び問いかける。

「エクス、ソウル。君達は知っているんじゃないか? ユウがその、そうなったたわけを」
「……それは――」
「それは僕が話すよ」

聞き慣れた声が聞こえ、扉が開かれる。そこにはユウと心配そうに見つめるゼロの姿があった。エクスがゼロをしかり、ソウルが訊ねる。

「ゼロ、ユウを動かしちゃダメだって言ったじゃん!」
「ご、ごめんなさい…」
「いつ目が覚めた?」
「ついさっき。それとゼロを責めないで。僕が無理を言って来たんだ、ゼロのせいじゃないよ」

ユウがゼロを庇うように前に出る。ソウルが心配そうに訊ねる。

「大丈夫なのか?」

その言葉には2つの意味が含まれていた。身体のこと、そして自分の秘密を打ち合けること―――

「大丈夫だよ、ソウル。僕はもう、大丈夫」

自分に言い聞かせるように聞こえ、ソウルとエクスだけでなくそこにいる全員を心配させる。

「無理をする必要は無いんだぞ、エクス達が話してくれても――」
「僕は無理していないよ、それに僕が話さなくちゃいけないから」

近くにある椅子に腰掛けて皆を見る。

「皆にお願いしたいことがあるんだ、この話を聞いた後に何でもいいから感想を言って欲しいんだ」
「感想?」
「うん、なんでもいいから。自分の気持ちに正直にお願い」

ユウの言葉に皆頷く。

「話の前に質問、みんなは【混沌の王】って聞いたことがある?」

今度は皆首を振った。それはそうだろうなと思いながら続ける。

「かなり昔の話。この世は天と地が分かれる前は《混沌》だった。全てが生まれ、全てが帰る場所―――それが、《混沌》。色々と言い方はあるけど多分これが一番しっくり来るかな。そしてその時にも神がいたんだ」
「神?」
「そう、神。この世が混沌の時代にも世を統べる神がいた。だけど無限に広がる混沌を全て治めるのも無理がある。そこで神は2人の王を生み出した」
「王…」
「神は混沌を二分し、それぞれに統べる王を置いた―――」
「その話があんたはあんなになったのとどう関係があるんだい!?」

アルフが我慢できなくなったのかたまらず声を上げる。他の皆も早く結論が聞きたいという風にしている。ユウはエクスがそれをなだめるのを見て再び話し始める。

「僕の身体の中にその王の魂が入っている。混沌の王【ルシファー=ガルフィート】の魂が、ね」

周りを見ると、ワイルダーネス組は驚きと苦悩が混ざったような表情で、ブリザード組は頭で理解できても実感が沸かないという顔をしてる。仕方ないだろう、僕がなのは達ならそんなこと信じられないと思う。

「信じられないようだね」
「済まない…あまりにも唐突過ぎて…」
「―――実感が沸かないなら彼を呼ぼうか?」

ユウの言葉にその場にいる全員が驚いた。ルシファーの存在を知っている者達は自分が何を言っているのか分かっているのか、と。知らない者達はそんなことが出来るのか、と二つに意見が分かれていた。

「ユウ、何を言っているの!?」
「実感が沸かないなら体験してもらうだけだよ、この力の危険性を知ってもらう」
「だが、もし制御に失敗したら……」
「魔力が分散したおかげで総量も減っているんだ。多分エクスとソウルも制御しやすいと思うよ、ゼロとユニゾンしない場合でだけど」

それを言うと次にアルとマリアの方に向き直る。マリアは既に目を開いており、二人とも先ほどの驚きから抜け出せないようだった。

「2人に頼みたいことがあるんだ、僕とクロノ達の間に境界として結界と防御魔法を張って欲しい」
「分かった、俺は結界を担当する」
「私は防御魔法ね」

了承するとすぐに結界と防御魔法を展開させる。こういったことはすぐにやってくれるので助かる。これでユウ側にいるのはエクス、ソウル、ゼロだけになった。

「あ、そうだ…。ソウル、ゼロを護っててもらえるかな?」
「ああ、任せろ」

言われるとソウルはゼロを連れて結界の隅のほうへ向かい、エクスもソウルとは向かい合う形で結界の隅へと向かった。ユウはそれを確認して自分も席を立って会議室の一番奥へと向かった。

「―――いくよ」

皆の安全を確認した後、ユウは目を閉じて力を解放した―――。
ユウの身体から黒い霧みたいなものが漏れていく。黒い霧は形を作っていきそのまま―――クロノ達へ殺到した。

「っ!!」

黒い霧が襲ってきたことに驚きデュランダルを出そうとした時、霧が結界に阻まれて動きを止めた。結界の向こう側は電灯が点いているにもかかわらず暗かった。まるで黒い霧に飲み込まれたかのように――。結界の向こう側でユウを見つける。ユウを見つけた瞬間、全員身体が言うことを聞かなくなった。

「…………」

ユウは目を開いて無言で佇んでいる。いや、この場合は『あった』の方が正しいのかもしれない。ユウの顔には表情というものがなかった。ただ無機質な状態、その中で唯一感情があるものと言ったら瞳に灯っている冷たいものだろう。

「――――」

シグナム達は結界があることに心から感謝した。この状態でははやてを護ることもままならない。ユウの姿を見るまでに自らの武器を起動させるのが精一杯だった。彼への恐怖によって身体が思うように動いてくれない。

「ひぃ……」

リインの小さな悲鳴が聞こえた。ユウの顔がリインの方を向き、そちらに霧を向かわせる。当然結界に阻まれるわけだが、恐怖を与えるには十分だった。

「あ、あ……」

既にリインは半泣き状態ですぐにはやてが庇うように前に出る、が――正直はやても怖かった。手足はガクガク震え、今すぐにでもここから逃げ出したい気持ちだった。

(だけど、ユウ君が自分の秘密を打ち明けてくれているんや。私もしっかり向き合わなあかん)

意識を持ってしっかりとユウを見据える。そこでリインが後ろで服を掴んで震えているのに気づき、ゼロはどうなっているのか気になった。結界の隅のソウルとゼロを見る。ゼロは同じくユウの姿に震えていたが、口はソウルに押さえられているため声が出ない。

(ソウル、そろそろ――)
(ああ)

エクスとソウルが念話で交わしあい、2人とも目を閉じてユウに念を送る。徐々にユウを取り巻く黒い霧が晴れていき、ユウの瞳にいつもの温かい光が戻った。ユウはアルとマリアにもう大丈夫と合図を送ると歩き出し椅子に座りなおした。

「彼がルシファーだよ、僕の中にいるもう1人の存在」

呟いて皆を見ると、皆驚きで目を見開いている。ふぅ、と軽くため息をついてまた喋り始めた。

「彼は日々僕の心を侵食している、いつ僕の意識がなくなるか分からない。彼が出てきたら―――世界は、滅ぶ」

――――全て話し終えた。ああ、これで皆との関係も終わりだ。今までにもこんな風に正体を明かしたことがある。明かした後の反応は全て同じだった。


―――出て行け! この街から出て行け!―――

―――俺等の前に二度と姿を見せるな、この化け物!―――

―――世界の敵だ! お前は生きていてはいけないんだ!―――


全て拒絶の言葉で化け物と呼んだ者の街は滅ぼしたりもした。しかしこの存在を受け入れてからその言葉も、仕方ないだろうと受け入れていた。混沌の王は混沌を治める故、全てを混沌へと帰す。それは生物だけでなく場所や物まで消滅させてしまうため、全ての生き物から嫌われている。

「だから君達も僕のような化け物と手を切った方がいいよ」

自嘲気味に笑いながら言う。別れに慣れているソウルやエクスはともかく、生まれたばかりのゼロにとって初めての友人や先輩、そして唯一の姉と別れることは限りなく辛いことだろう。心の中で謝罪をするため目を瞑った―――。

「……な…と言わんといて……」
「え……」

閉じた瞳を再び開ける。はやての瞳がユウの瞳を真正面から見据えていた。その表情は本当に悲しそうで、慰めてあげたくなるようだ。

「そんなこと言わんといて……ユウ君、化け物なんかやあらへんよ」
「ど…う………して…?」

言葉が出ない。どうしてだ…。何故彼女はそんなにも悲しそうにしている? ユウのことなんて所詮人事だ。なのにどうして、まるで自分のことのように―――。

「だってユウ君、私達のこと何度も守ってくれたやん。『ルイン』のときやって落ちた時、一番に駆けつけてくれたやないか」

瞳はよりいっそう悲しみを増し、はやては顔を伏せて消え入りそうな声で呟く。

「そんな人が化け物なわけあらへん……。私らと同じ、『人間』や……」
「ああ……」

何を言えばいいか分からない。こんなことは初めてだ―――。

「ユウ、君が最初に言った『感想』をここで言わせて貰うぞ」

こほんと咳払いをしてクロノが横から口を挟んでくる。

「正直、混沌の王――ルシファーに会って驚き、そして恐怖を覚えた。だがそれは彼に対してであり君に恐怖を感じたり、憎悪を覚えたりはしない」
「え……?」

予想外の言葉にやはり聞き返すことしか出来ない。なのはとフェイトがクロノに続く。

「私達も同じだよ。だってユウ君は私達を助けてくれたよね、初めて会った遺跡でだって一緒に戦ってくれたよ」
「ユウは私に毎朝色んなことを教えてくれる。その時のユウは私たちの知っているいつも優しいユウだよ」

一瞬、顔が泣きそうに歪むがそれをすぐに隠す。はやてがユウの前に来て決意を秘めた瞳でユウを射抜いた。

「教えて、侵食を止める方法を」

侵食を止める方法はあることにはある。だがそれはほとんど実行不可能のため実質方法は無い。

「方法は…無い」
「なら侵食を遅らせる方法を教えて」

何故彼女はこんなにも必死なんだ―――。

「それは……分からない…僕にも、分からない」
「ほんなら、一緒に探そうや。皆で探せば見つかるよ」

はやてがユウに手を差し出す。だが差し出された手をただ見るだけで取ることが出来ない。その時頭の中で回っていた疑問を口に出していた。

「どうして……君達はそんなに必死なの?」
「当たり前や。私達とユウ君は友達やからよ」

即答。当然のように言い放つはやてはユウが手を取るのを待っている。ユウは今まで一緒に旅してきた相棒を見る。エクス達は笑顔で頷いた。マリアとアルも笑顔を浮かべている。ゼロが横に飛んできた。

「ユウ、僕はユウの過去を知りません。だから無責任なことは言えませんけど、手を取ってもいいと思いますよ」

ゼロは優しい笑顔を浮かべて自分のマスターを見る。ユウは自分のユニゾンデバイスを見て目を閉じる―――。そして目を開いた時、瞳には決意が灯っていた。

「―――うん!」

彼女達と一緒に侵食を遅らせる方法を探す。それが彼を救うために掲げたアースラ組の考え。一度も相談をしていないが皆意見は一緒だった。ユウはその自分を受け入れてくれる人達と場所に温かさを感じながらその手を取った―――。





----後書き----

カークス:「皆さん読んでいただきありがとうございます」

ゼロ  :「今回の物語はAllenさんの♯28を参考にしたので被っている部分が多々あると思いますのでここに記しておきます。Allenさん、ありがとうございました」



ゼロ  :「こうして見ると意外とユウとAllenさんのところのクローセスさんが色々と被っていますよね」

カークス:「こっちが後だから僕がパクッたみたいな感じになっちゃうけどね。フェイトやはやて達に救われている点、とか周りに自分勝手な人がいて振り回されている点は一緒なんじゃないかな、と」

ゼロ  :「お互い苦労人なんですね」

カークス:「僕としてはそっちの方がやりやすいけどね」

ゼロ  :「僕もそれに巻き込まれる形になっていますけどね……。前回は13話だったのになんで今回は15話なんですか?」

カークス:「この作品が掲載される時、♯15って書いてあるからそれに合わせようかなって思って。本当は前回を♯13(B編)にしてくれたら嬉しかったんだけどまぁコンさんも忙しいから仕方ないってことで」

ゼロ  :「はぁ………前回の後書きでマリアさんとアルさんの詳細が明らかになるってあったんですけど……」

カークス:「アルはまぁ良いんじゃないかと。ただマリアは今回の話で書くと場の空気がかなりギスギスしちゃうからね」

ゼロ  :「ユウが出ようにも出れなくなるわけですか」

カークス:「多分彼がその場に出くわしたら、回れ右して病室でまた寝るだろうね。というわけで次回の前半にそれを持って来ようかなと思う」

ゼロ  :「前半がそれということは後半はどうするんですか?」

カークス:「後半は多分日常編になると思う。このごろ戦闘ばっかりだったからね〜」

ゼロ  :「久しぶりにのんびりしたのを書くと…」

カークス:「そーいうこと。ただ心配事が1つ……」

ゼロ  :「なんですか?」

カークス:「オリジナルキャラが前に出すぎて既存キャラであるなのは達が主役で書けない…」

ゼロ  :「まぁ、この二次小説はオリキャラが主人公ですから良いのでは…?」

カークス:「僕も途中までそう思っていたけどある作者様のコメントを見て『そう言えば自分のやつはリリカルキャラ目立っていないな〜』とか思っちゃって」

ゼロ  :「でもはやてさんやリインも結構出てきていますよ」

カークス:「2人はユウやゼロとの関係が強いから書きやすい、同じ理由でフェイトも。ただなのはやユーノ、クロノやヴォルケンズと来ると辛くなる」

ゼロ  :「まぁ…それも今後の課題ということでいいんじゃないですか?」

カークス:「そういうことにしておく。さて次回は中編でユウと混沌の王との出会い(?)です」

ゼロ  :「それでは今回出てきた魔法を紹介してお別れです。それでは、失礼します―――」

カークス:「ああ、そうそう。ゼロ、もしかしたら物語後半で後書きの司会進行役降ろされるかもしれないから」

ゼロ  :「うぇぇぇぇぇぇぇ!? こんな土壇場で何を言っているんですか!?」

カークス:「それでは、失礼します」

ゼロ  :「簡単にスルーしないで下さい! 一体どういうことなんですかーーー!?」



オリジナル魔法解説

Gust Slash (ガストスラッシュ)
威力B 射程A 発射性能S
鋭い風を発生させて相手を切り裂く風の下級魔法。下級魔法故に簡単に防御される。不意打ちに有効。





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