魔法少女リリカルなのはLOC 第16話「闇の書の罪」 ディメンションリンクの奪取と強奪に対抗しつつユウの侵食を遅らせる方法を見つけることを今後の方針として決めたアースラメンバーは一旦解散となった。そして会議室に残ったのは並行世界組と八神一家、なのは、フェイト、クロノ、ユーノが残った。 「挨拶が遅れたけど、久しぶりだねマリア」 「ええ、久しぶり。1年ぶりかしら?」 「そうだね。紹介するよ、僕の新しい相棒のゼロ」 「よ、よろしくお願いします!」 「よろしく」 クールに返すマリアにゼロは見惚れているとエクスがニヤニヤしながら頬を突付いてきた。 「あれ〜? ゼロどうしたの?」 「あ、いえ……格好いいな〜、と…」 「マリアは同性にも好かれるぐらいだからね」 「私はそういうのに興味は無いわ」 マリアはユウの言葉に特に怒りもせず淡々と返した。後ろでユウ達の様子を見ていたはやては勇気を出してマリアに話しかける。 「あ、あの…マリアさん!」 マリアがはやてに振り向く。遺跡で対峙した時のように冷たい感情を秘めた瞳がはやてを射抜いた。はやては怯みかけたが勇気を振り絞って声を出す。 「あのどうして―――」 「そういえば私もあなたに訊きたいことがあったの」 はやての言葉を遮ってマリアは呟いた。はやてが首を傾げると同時に銃を突きつける。 「っ!!」 「はやて!」 「貴様!」 主の危険を察知してすぐにマリアとはやての間に割って入るヴォルケンリッターを見てマリアは舌打ちした。 「全員揃っている……やっぱり…」 「あの……何が……?」 はやてがおずおずと尋ねたがマリアはそれを無視してシグナムに問いかける。 「烈火の将、シグナム。レイシア=クロムウェルという名に聞き覚えは無いかしら?」 「レイシア……クロムウェル?」 「待って! 貴方、何故私達の二つ名を知っているの!?」 シグナムが首を傾げ、シャマルが声を上げた。マリアはこことは別次元の存在…、管理局に所属していたならまだしも一般人がヴォルケンリッターという存在を知っているはずがない。 「湖の騎士……簡単なことよ。私の父がそこの女の子が持っている闇の書のマスターだったからよ」 マリアの言葉にその場にいる全員が硬直する。今彼女はなんと言った? 「ということは―――」 「そう。私の父、レイシア=クロムウェルは10年前、闇の書のマスターだったのよ。もっとも烈火の将はそれも忘れていたようだけど」 マリアは見下すような視線でシグナムを見る。見下されたシグナムは反論することも出来ずにただ唸っていた、だがマリアの言葉でヴォルケンリッターには1人の男が思い浮かんだ。 「そうか、あの男か……」 「父は貴方達が来るまでは優しかった。明るく、いつも笑顔でいた…だけど――!」 きっ、とヴォルケンリッターを見据える。 「貴方達が来てから父は変わってしまった。まるで何かに憑かれたように周りに当り散らしたり、1人で部屋に篭っていたりもしたわ。もう以前の様に二度と振舞ってくれることはなかった!」 少し顔に影を落としてマリアがシグナム達に問いかける。 「最後に私の父が家族に何をやったか知っている?」 シグナムは表情を変えずに首を振った。 「我等はあの男にリンカーコアを奪われた。だからその後のことは分からない」 「そう、そうよね。それじゃあ教えてあげるわ」 顔を上げたマリアはとても悲しい瞳をしていた。 「私が覚えている最後の父は笑いながら街を焼き払っているところよ」 辺りのしんと静まり返った。マリアはそれを気にせず話を続ける。 「手には闇の書を持って笑っていたわ。『これが闇の書の力か!』とか『素晴らしい!』とか口にしてね」 「…………」 「やがて父は闇の書に魔力を吸われてそのまま死んだ。闇の書は父の魔力を吸収した後どこかへと消えてしまった」 言い終えてふぅ、と息をつくとシグナム達を見つめる。 「だから私は貴方達を許さない。貴方達が来なければ私は平穏な人生を送ることが出来た」 瞳に憎しみの炎を灯してヴォルケンリッターを見据える。銃を握り締めて搾り出すように声を紡いだ。 「だからここで家族と故郷の仇を討たせなさい」 銃を向けているマリアに向かってはやてが前に出て―――頭を下げた。 「……何のつもり?」 「すみませんでした」 「貴方が何故謝るのか具体的な理由を教えて欲しいのだけれど?」 マリアが冷ややかな視線で頭を下げているはやてを見下ろす。はやては頭を上げてマリアの瞳を真正面から見た。 「私は夜天の書の王です。夜天の書が闇の書になって犯した事も全部背負ってます」 「口で言うのは簡単ね。罪を償うなんてそう簡単に出来ることじゃないわ。それに、それで私の復讐が薄れるとでも?」 「私の一生をかけて償います。復讐が薄れるなんて思っていません、だけど私達はここで死ぬわけにはいきません。死んだら償うことが出来ないから……」 決意を宿した瞳を正面から見たマリアは銃を下ろしてユウに訊ねる。 「ユウ、この船に戦闘が出来る場所ってある?」 「あるけど―――まさか!?」 ユウが何かに気づいてマリアを止めようとするがアルがそれを抑えた。 「私と貴方の一騎打ちよ。貴方の覚悟がどれほどあるのか試させてもらうわ」 アースラの訓練室。そこでマリアとはやては向かい合っていた。はやては既にユニゾンを済ませており、シュベルトクロイツを握っている。対するマリアは『ワイルダーネス』で会った時の格好で手には銃が握られている。 〈はやて〉 ユウから念話が入ってきた。 〈ユウ君、どないしたん?〉 〈はやてはタイマン勝負ってやったことあるの?〉 〈う〜ん、あることにはあるけど結果は散々やったなぁ〉 〈それじゃあはやてにハンデ。彼女は遠距離だけじゃなくて近距離戦も出来るから注意してね〉 ユウの念話を受けてマリアを観察する。マリアは手に持っている銃からミドルレンジ以上の攻撃は得意ということは分かる。だがクロスレンジが得意そうには見えない。考えられることとしては銃が近接専用の武器に変形することぐらいか―――。 「いいかしら?」 「あ、はい。いつでも良いですよ」 シュベルトクロイツを構え直して頭を切り替える。マリアの動きに注意して攻撃を待った。 「それじゃあ、行くわよ!」 神速と呼んでも過言ではない速さで銃をはやてに向け10発程連続で撃つ。 「!!」 『パンツァーシルト!』 リインが咄嗟に防御魔法を発動させて銃弾を全て防ぐが直後、さらに魔力弾が雨のようにはやてを襲った。 「くっ……」 『マイスターはやて、ミドルレンジではこちらが不利です。クロスレンジで一気に攻めましょう』 「でもユウ君が言うにはクロスレンジも得意そうなんや、あの人」 『そうなんですか!?』 リインが場には似合わない驚きの声を上げる。 「でもなぁ、このままやとやられるのは目に見えるし――よし、行くでリイン!」 『はい!』 スレイプニールを羽ばたかせてシールドを張りながらマリアに接近する。マリアははやてが接近してきたのを確認すると撃つのを止めて銃を消した。マリアの行動に疑問を持ちながらシールドを消して拳に黒い靄を纏わせてマリアに肉薄する。 「『シュヴァルツェ・ヴィルクング!』」 はやてとリインがシンクロしてマリアに拳を放った。マリアはそれを――、 「グラビティアクセル、ブースト」 『Boost Up Strike Power』 ――紫色の光を帯びて同じく拳を放って受け止めた。 「な!?」 『そんな!?』 はやてとリインが驚愕の声を上げた。無理も無い、今まで銃を使っていた女性がいきなり徒手空拳ではやての一撃を止めることなど並行世界組以外で誰が考えただろうか。 「出たな」 「うん」 「ある意味銃より厄介だよね、あれ」 アルとユウ、エクスが呟いた言葉にクロノが反応して訊ねる。 「どういうことだ?」 「マリアは銃を使った戦闘を得意としているから接近された時の防衛策として体術を嗜んでいるんだよ」 「それは良いんだけど、問題はその攻撃だよね」 エクスが嘆息して皆難しい顔でうんうん、と頷いた。クロノ達が首を傾げているとアルが説明を加えた。 「マリアの攻撃は近距離の方が厄介なんだよ。あいつの攻撃は急所しか狙ってこないからな」 「な―――!?」 「何故だ!?」 「直ぐにけりをつけるためだ。近接戦闘に持ち込まれると不利だからな、その証拠に見てみろ」 アルの言葉に皆がはやて達を見るとそこには防戦一方のはやてに拳と足を交えた連撃を放っているマリアがいた。その攻撃は全て顔、鳩尾、脇等、全て急所を狙っている。 「くっ!」 「貴方の覚悟はこんなものなの?」 マリアの攻撃をシールドで防いではいるが段々シールドの耐久が持たなくなってくる。マリアの挑発を受けながらバックステップをして間合いを取ると、マリアもバックステップをしてグラビティアクセルを出して撃ち始めた。 「くっ…なんやねんこの反則じみた強さは……」 『クロスレンジもミドルレンジ以上も駄目……どうしょうもないですよ!』 シールドを張りながら上げたリインの悲鳴を聞いてはやてはくすっと笑う。 『マイスターはやて?』 「教えたるよリイン。どんな状況においてもどうしようもないことなんてあらへんってことを!」 はやては再びシールドを張りながらマリアに接近した。 「馬鹿の一つ覚えね」 マリアが嘆息してグラビティアクセルを収め徒手空拳ではやてを待ち構える。はやては拳に黒い靄を纏わせてマリアに拳を打ち込んだ。 「シュヴァルツェ・ヴィルクング!」 マリアは先ほどと同じように紫色の光を帯びた拳ではやての拳を受け止める―――筈だった。 『え?』 「ちッ!」 はやての拳はマリアの拳とぶつかり合った後、そのまま勢いを殺さずマリアの拳を押し出したのだ。マリアは攻撃を受け流して脚ではやての顔を狙うがはやてはそれを同じく黒い靄を纏った裏拳で受け止める。マリアの拳と脚を纏っていた紫色の光ははやての拳に触れた途端、霧散した。 「上手い!」 「ほう……」 「へぇ〜」 ユウとソウル、アルが感心の声を上げた。ヴォルケンリッターと感心の声を上げた3人を除いた皆は訳が分からずぽかんとしている。 「ど、どういうことだ?」 「は、はやてちゃん、クロスレンジあまり得意じゃないよね?」 「その筈だったと思うけど……」 なのは達は口々に疑問を出して首を傾げていた。ヴォルケンリッターが驚いていないことに気づいてフェイトが訊ねる。 「シグナム、知っていたんですか? はやてがクロスレンジが出来るってことに」 「ああ。だが正確には主はやてはクロスレンジが得意ではない。どちらかと言えば苦手な分類だろうな」 「で、でもマリアさんの攻撃を止めたよ!?」 「はやてはマリアが急所しか狙ってこないことを読んだんだろ。だからそこを注意すれば簡単に防御できるんだ」 なのはの問いにヴィータが答えた。すると顎に指を当てていたクロノがそうか、と呟く。 「シュヴァルツェ・ヴィルクングか……」 「そう。はやてちゃんは打撃強化の他に相手の術式解除の付加効果を付けたんです。だからマリアちゃんの拳を押し出すことが出来た」 「それだとはやてちゃんがマリアちゃんのの攻撃に反応したことはどういうことなの?」 「私が主に軽く手解きをしていたからだろう。主が私に頼んでからは暇があれば訓練していた」 クロノの呟きにシャマルが付け加え、エクスの問いにザフィーラが答えた。例え軽くでも近接戦闘の手解きを受ければ相手が攻撃してきそうな箇所を大まかでも予測することは出来る。はやてはそれを利用してマリアに接近した―――。マリアの攻撃ははやてのシュヴァルツェ・ヴィルクングによって解除された状態で強化された拳に打ち込むことになる。必然的にマリアの攻撃はダメージが自分に返ってくることなるのだ。 マリアは何発か攻撃を打ち込んで手脚が傷つくとグラビティアクセルを取り出しながらバックステップをして撃とうと構える。―――だが距離を取られると不利になるはやてはそれを許さず、すかさず前に踏み込んで鳩尾に拳を放つ。 ―――本来ならここでマリアは拳を入れられて気を失う筈だった。だが皆忘れていた……マリアが試合の最中ほとんど魔法を使っていなかったことを。 「グラビティアクセル!」 『Grabity Field.2G』 マリアを中心に紫色の魔力が約半径十メートルの円形にに広がった。はやてが魔力の範囲に入った直後に拳ががくんと落ちた。 「な!?」 『マイスターはやて!』 急に落ちた拳が地に着く前に何とか踏みとどませる。拳がやけに重く感じる―――いや、拳だけじゃない。体全体が重く感じられる。まるでもう1人の自分を背負っているように……。 動きが鈍くなったはやてにマリアは容赦なく拳と脚を叩き込む。かろうじてシールドを張って耐えたが、直ぐにシールドに皹が入っていった。 「ふっ!」 シールドに皹が入ったのを確認するとマリアは腰を低くして前蹴りをはやてに放った。前蹴りは一度しか放たれていない筈なのに何故か3度衝撃が襲ってくる。一度目の衝撃でシールドは破られ、二度目の衝撃で打ち上げられ、三度目の衝撃で訓練室の壁まで吹き飛ばされた。 「かはっ……!」 壁に叩き付けられて肺に溜まっていた空気が吐き出される。壁に叩きつけられて意識があるのも奇跡的だ。意識が朦朧とする中マリアを見ると既に彼女の周りの魔力は無くなっており、彼女はグラビティアクセルをこちらに向けていた。 (あ〜、あかん。負けたわ) 頭の中で他人事のように考えているとグラビティアクセルから放たれた魔力弾が迫ってくるのが見えた。軌跡を残しながらはやてに迫る魔力弾ははやての目の前まで来ると突如霧散した。 「え?」 間の抜けた声を上げて目の前で霧散した魔力を見ているとマリアがグラビティアクセルをしまっているのが見える。 「え……どういうことですか?」 「もう勝負はついたからこれ以上する必要は無いわ――――貴方の覚悟見せて貰ったわ」 それだけ言うとマリアは訓練室の出口へと向かい、誰とも口を利かずに出て行った。 「――――エクス、ソウル、ちょっと行ってくるよ」 「うん、行ってらっしゃい」 「僕も行きます」 ユウとゼロがマリアの後を走って追いかけていく。皆呆然としているのに気がついてアルが苦笑しながらはやてに声を掛けた。 「合格、だってよ」 「マリア」 廊下をすたすたと歩いていくマリアに追いついて声を掛ける。 「ユウ、それに―――」 「ゼロです」 マリアは足を止めてユウ達に向かい合った。ユウがいつもと変わらぬ微笑を浮かべてマリアに問う。 「あの試合、手加減していたでしょ?」 「―――――」 隣でゼロが驚いたようにマリアとユウを交互に見ており、マリアは口を固く結んでいた。 「君が本気だったら一瞬で勝負はついていただろうしね」 はやては軽くザフィーラに稽古をつけてもらったとはいえ、長年実戦を積んできたマリアの格闘技術に対応できたのはまぐれに近い。1、2度受けられたとしても直ぐに対応してはやてに攻撃を加えられただろう。 「そうなんですか?」 ゼロもユウの言葉に興味を持ち、顔を覗き込むようにしてマリアを見る。マリアは少し表情を苦悶に歪ませてぽつりと呟いた。 「分かっているのよ。あの子には何の罪がないってこと」 「彼女は自分が罪を背負っているって言ったけど?」 「いいえ、彼女は当事者じゃないわ。それに闇の書のマスターに選ばれたからどちらかというと被害者よ」 マリアは言葉をどんどん続ける。 「ヴォルケンリッターにももう既に戦う意思が無いことも分かるわ。でも―――感情が許せないのよ。私は家族と故郷を失って辛い思いをしながら生きてきた。だけどその間にも彼女達が笑いながら生きてきたと思うと、許せないのよ!」 吐きたい事を全て吐き出して息をつくと驚きで固まっているユウとゼロに気づいた。 「あ、ごめんなさい……急に――」 「いや、いいよ。マリアが自分のことを話してくれるなんて珍しいしね」 ユウの言葉に多少赤くなってそっぽを向くマリアにユウはくすっと笑う。 「何よ?」 「いや、別に……。はやてと仲良くしなよ?」 「……正直分からないわ。でもちゃんと向かい合うつもりよ」 「頑張って下さい」 「ええ、ありがとう」 ----後書き---- カークス:「皆さん読んでいただきありがとうございます」 ゼロ :「作中のはやてさんの『私は夜天の書の王です。夜天の書が闇の書になって犯した事も全部背負ってます』の部分はリヴォルヴァーさんの夜天の誓いからお借りしています」 カークス:「その他のマリアの台詞も幾つかエレナの台詞を少々変えた部分があります。何か問題がありましたら改定するのでお知らせください。リヴォルヴァーさんありがとうございました」 ゼロ :「今回はマリアさんの過去の秘密が明らかに……というか後半のほのぼのは何処に行ったんですか?」 カークス:「マリアの話を展開していくと何だか書きにくくなってねぇ……」 ゼロ :「というか夜天の書は並行世界にも転移できたんですか?」 カークス:「そこに関してはオリジナル設定。ユウ、アルは旅の理由があるけどマリアには無いから無理矢理だったけど付け足した」 ゼロ :「基本的にはユウの過去と被っているらしいですけど?」 カークス:「単に街を焼いている人が違うだけだね。その後管理局みたいなのは無いから知人を頼って旅をしたということ」 ゼロ :「ユウ達とはどのように知り合ったんですか?」 カークス:「想像に任せる」 ゼロ :「……逃げましたね」 カークス:「だって面倒なんだもん。というかそういうの話したところで次の日辺りに設定忘れているのがオチだから即席では作んない」 ゼロ :「前にもありましたけどちゃんと設定作ってからやらないと後々大変になるのは自分なんですよ」 カークス:「あー、あー、何にも聞こえない〜」 ゼロ :「…………子供ですか。今後はどうするんですか?」 カークス:「日常編を2話程予定している。それが終わってから話の本題に入るかな〜」 ゼロ :「本筋に入ったら結構するする進むんですか?」 カークス:「まぁそこは投稿する前から決めていたところだからね」 ゼロ :「そうですか。今後も頑張らせるのでどうぞよろしくお願いします」 カ&ゼ :「「それでは、失礼します」」 オリジナル魔法解説 Gravity Field (グラビティフィールド) 使用者:マリア=クロムウェル 威力A〜AA 備考:術者の周りに重力場を発生させる。範囲内に入ったものは発動と同時に決められたGを負う事になる。作中では2G、つまり2倍の重力がはやてにかかった。 |