「…………これで良しっと」

開いていたモニターを閉じて、リオは、はぁ、と息をついた。疲れたとばかりに思いっきり伸びをして、力を抜く。

「これで数日は持つだろうな」

リオが先ほどまで開いていたモニター。そこに映っていたのはレオナールに搭載されているアルカンシェルのデータ。その中でもリオがモニターを閉じる直前まで弄っていたのは、アルカンシェルのロックに関するところだ。

無限書庫でセルマ達の侵入の報告を聞いたリオは、移動すると時間がかかって後手に回ると判断し、即座にセルマ達が盗もうとした艦船に目を付け、その中で唯一アルカンシェルを試験搭載しているレオナールに的を絞り込んでアルカンシェルのプログラムを変更した。
アルカンシェルに限らず次元航行船のプログラムはどれも複雑で素人が見ても手の加えどころがさっぱり理解できないほどのものだったが、リオは必要な部分だけ表示させ、自分が出来る最もロックがきついものをかけたのだ。
――――最も、セルマのレヴィンの力を使えばそんなものは解かれるのだが、それでも数日は持ちこたえるだろう。

「さて、続き続きっと」

リオはまた新しくモニターを開き、そこに先ほどセルマ達の侵入の報告を聞く前まで見ていた個人データを呼び出した。目の前のモニターに映った個人データを見て、ぽつりと零す。

「まさかな。あいつら――――」

コンソールを叩くように手を動かして別のデータを更に呼び寄せる。――――モニターに映った二人の個人データはセルマとイリアの物だった。

「ダメ元でやってみたら、ヒットするとはな」

言って、自然に口元が緩んでいるのに気づいたリオは口元を隠す。ほとんど情報が無かった敵のデータが無限書庫で見つかったのだ、にやけるのも仕方ない。

「しかしまぁ、先入観はダメだなやっぱ」

ぼそりと呟いて、リオはモニターのデータを手元のボードに移してモニターを消す。そのまま仕事している職員たちの間をぬって、出口へと向かった。
気がつかなかったのか、慌てて敬礼してくる職員達に敬礼を返しながら、その理由を思い返す。

(まさか、セルマとイリアがこっちの世界の住人だとはな……)





魔法少女リリカルなのはLOC
第29話「傷跡、そして手掛かり」





ルシファーとの戦闘からどれほど時間が経っただろうか。
クロノ達は本局に戻り、ユウ、ゼロ、はやて、リインフォースの四名はシャマルの付き添いの下、集中治療室に搬送された。
背中を斬られたクロノや、叩きつけられたフェイトはシャマルが事前にある程度治療していたので、本局の医療班に包帯を巻かれるだけで済んだ。戦闘を行った後、魔力の限界まで弾幕を張ったなのはとエクスは魔力の回復のため医務室で眠っている。
『治療中』の赤いランプが点灯している集中治療室前の廊下で椅子に座っているのは、クロノ、フェイト、ソウル、マリア、シグナム、ヴィータ、ユーノの7人だ。アルフは先の戦闘で右腕が折れ、現在他の医療班に治療してもらっている最中だ。ザフィーラはアルフの付き添いのため、この場には居ない。
薄暗い廊下の中、クロノ達は皆椅子に座って誰もが下を向いている。誰も会話をしようとする気配は無い。ただ、眉間に皺を寄せて、目の前の部屋で治療を受けている4人の安否を気遣うだけだ。

「あ……」

ふと、誰かが声を上げて、その声にその場の全員が顔を上げて集中治療室へと視線を集めていた。『治療中』のランプが、消えていた。無機質な音と共に治療室の扉が開かれ、中からシャマルが出てくる。

「シャマル……」

フェイトが震える声で彼女の名前を呟く。シャマルはその場にいる者達を見渡して小さく息をついた。

「ユウ君とはやてちゃんは衰弱しているだけらしいから、点滴を打ちながら休めば良くなると思います」

その言葉に安堵の息が漏れる。しかし、安心感がその場を支配する中、ソウルだけが腕を組んだまま厳しい表情を崩さなかった。

「…………ゼロとリインフォースは、どうだ?」
「……リインちゃんは『アインスモード』による魔力のオーバーロード、ゼロは……未だに原因不明の昏睡状態です。二人は少なくとも今日、明日中は目を覚まさないと思います」
「やはりか……」
「ソウルさん、何か……知っているんですよね」

疑問の形だが、確信を得ている声でシャマルが問い詰める。先ほどまで安心していた面々も不安そうに目で訊ねている。その様子にソウルは目を伏せて答えにくそうに、ああ、と呟いた。

「リインフォースの『アインスモード』は俺も知らないものだが、見た感じリンカーコアから過度に魔力を引き出すものだろう。魔力は休めば回復するものだ。そちらは大丈夫だろうが……問題はゼロの方だ」
「ソウル、そう言えばお前は『ルシファーに取り込まれた者は悪夢を見せられる』と言っていたな。ゼロの原因不明の昏睡と、何か関係があるのか……?」

シグナムが先のソウルとの戦闘時の会話を思い返す。

『ルシファーは取り込んだ者に「悪夢」を見せる』
『「悪夢」は見る者の精神を追いつめる物だ。急がねば最悪の場合、彼女達の精神が破壊される』

確かにソウルはそう言っていた。精神が破壊される――――嫌な予感がシグナムの頭を過ぎる。

「――――ああ、その通りだ。ルシファーは取り込んだ者に夢を見せる。決して見たくない夢、悪夢をな」
「夢……それってまるで、リインフォースみたいだね」

2年前、闇の書事件の時に実際に夢に取り込まれたフェイトがぼそっと呟いた。
大好きな母さん、魔法を教えてくれた優しい師匠のリニス、一緒に魔法を習って共に生きると契約したアルフ、そして現実では決して出会う事の無い姉。
それは、フェイトが望んで止まなかった光景だ。絶対に有り得ないと分かっていても願う事を止められないもの。

「そのリインフォースの見せるものがどういうものかは知らんが、確かなのは奴の見せる夢が『悪夢』ということだ」
「それとゼロの今の状態にどういう関係があんだ……?」
「ここからはあくまで推測だが……、恐らくゼロはその夢の中で殺されたのだろう」
「ころ……!?」

ソウルの口から飛び出た言葉にその場の全員の目が見開かれる。それに構わずソウルは厳しい表情を崩さなかった。

「夢の中で何があったか分からない。夢の内容を知っているのは夢の中に入ったはやてとリインフォース、ルシファーと同化していたゼロとユウだけだ」
「だ、だけど……そんなん分かんねえだろ? もしかしたら……」
「言っただろう、これはあくまで推測だ。お前の言うとおり殺されていないかもしれない」

だが、とソウルは悔しそうに俯いた。

「そうでなければ、説明がつかないんだ……」
「説明……?」
「ゼロの原因不明の昏睡の、だ」
「…………………」
「もし、夢の中で殺されたら……ゼロは、どうなるの?」

おずおずと、フェイトが不安そうにソウルを見上げて尋ねる。ソウルはちらりとフェイトを見ると直ぐに視線を床に落とした。

「……分からない。だが、最悪の場合、二度と目を覚まさない」
「っ、それって!?」
「…………………」

フェイトが声を上げるが、ソウルは答えない。フェイトもソウルの胸中を察してか、口を閉ざす。その場に沈黙が戻る。
誰もが口を閉ざし、俯いている。ユウ達の安否が分かった分、先ほどより状況は良くなったほうなのだろう。しかし、ゼロが未だに無事とは呼べる状態でないので、誰も安心できないでいる。

「…………何か、何か出来ないのかな……」
「出来ない。あいつが、自分以外で目を覚ます事は出来ない。俺達に出来るのは、ゼロが目を覚ますのを信じて待つだけだ」

フェイトの弱々しげな声にソウルは無情に返す。
何も出来ない。そんな言葉が胸に突き刺さる。誰かのために動きたくても、自分達に出来る事は無い。その事実がフェイト達を余計に沈ませた。
周りの消沈した様子にクロノは小さくため息をつき、

「…………ここにいても僕達が出来る事は何も無い。なら、それぞれが休息をとるべきだ」
「……そうだな。シャマル。あいつ等を、頼めるか?」
「はい。ちゃんとこちらで責任を持って看ておきます」
「頼む……」

その場で一旦解散となった。



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ライトで薄明るく照らされた廊下にカツカツと高い音が響く。長い青の髪を揺らしながら、マリアは沈痛な表情でため息をついた。

「お、マリアか」
「アル……」

見上げるとアルがどうしたというように首をかしげてこちらを見ていた。右手には何の種類かわからないがやたら分厚いハードカバーの本。カバーが大分擦り切れており、年季の入った物だと一目で分かる。大方無限書庫から借りてきたのだろう。
こちらは先ほどまでルシファーと文字通り死闘を繰り広げて、その直後にゼロが目を覚まさないかもしれないと聞かされたばかりだというのに、この男は暢気なものだ、と再びため息をつく。

「なんだよ、人の顔見てため息つきやがって」
「別に。貴方は暢気だなぁって思っただけよ」
「……何かあったのか?」
「あったも何も……あれ?」

不審そうに眉をひそめるアルにゼロの目が覚めないかもしれないと言いかけてふと、疑問を覚えた。
先ほどの戦闘において、アルは参加していなかった。それはまだ良い。マリアは出撃する前にアルとディメンションリンクについて話し合った。その時はアルが何とかする、と言っていたのでルシファーとの戦闘に参加しなかったのも納得だ。だがしかし、先ほどの緊急治療室での出来事にもいなかった。
アルはちゃらんぽらんな性格に反して、仲間想いの一面がある。ゼロやユウが運び込まれたなら駆けつけてもおかしくはない。
先ほどまで何かやっており、駆けつけることが出来なかったというならそれまでだが、マリアは何かふに落ちない。

「……貴方、さっきまで何やってたの?」
「何って、別に大した事じゃねえよ。ただあいつらのアジトを特定しただけだ」
「………………はぁ!?」

突拍子も無く言われたことに思わず声を上げる。マリアの反応にアルはさほど取り乱さず続けた。

「だから、あいつらのアジトを特定しただけだって。まぁ、ディメンションリンクについては一応約束は取り付けておいた」
「いや、アジトって、というか約束!?」

いきなりのことにえ、え、とマリアは頭の上に疑問符が3個ぐらい浮かび上がっている勢いだったが、アルの左手に巻かれた包帯を見つけた途端頭が冷えた。

「アル、それは?」
「それ?」
「その左手よ」

言われて、ああこれか、という風に、なんでもないように左手を見たアルはその手をマリアの前でぶんぶん振った。

「何でもねえよ、ただの火傷だ」
「ちょっと見せなさい」
「っと、おい! っつ!」

アルの左手を引いて一気に袖を捲り上げる。アルが一瞬痛みを堪えるように顔をしかめたのでそれから少しずつゆっくりと袖を肩まで捲り上げた。現れたのは指の先から、肩まで巻かれた純白の包帯。所々血が滲んでおり、それが更に痛々しさを増やせていた。

「貴方がここまで深手を負うなんて……」
「こっちが油断しただけだ。お前が気にする事じゃねえよ」

きまりが悪そうに言ってマリアから離れ、袖を戻す。アルはマリアに向き直ると、

「詳しい事は後で話す。それより、何かあったのか?」
「実は――――」





「――――なるほどな」

マリアの話を聞き終わったアルは面倒なことになった、と呟いた。それから右手を顎に当てて顔を顰めて何か考え始めた。

「となると、まだアジトを言うのは混乱させるだけか……? いやしかし、急がないと別の場所に移られる可能性もあるか」
「……アル?」
「マリア、さっきゼロが昏睡状態だって言ったよな?」
「言ったわ」
「……となると、ユウも動くのは辛いか? ちっ、ここで考え込んでも埒が明かない。マリア、俺はエイミィのところに行って戦闘記録を見てくる」
「え?」
「お前はこれをブレイズフィード提督に渡しておいてくれ。ああ、ついでにエクス――は無理か、ソウルだけでも呼んで一緒に読むように言っておいてくれ」
「え? えぇ!?」
「じゃ、頼んだぞ!」

混乱しているマリアに言うだけ言って、アルはシュタッと手を挙げると軽快そうにブリッジに向かっていった。押し渡された本と走り去っていくアルの背中を交互に見て、ようやく話をはぐらかされたのを知ったマリアは、

「な、なんなのよもーーー!!」

聞く耳持たない背中に叫ぶしかなかった。



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「なるほど、それでこれを俺とソウルに届けに来たと」
「そうよ」

擦り切れたハードカバーの本を物珍しそうに見ながらのリオの言葉にマリアが不機嫌そうに答える。(一方的に)ぴりぴりした空気にソウルは居心地の悪さを覚えながら、宥めるようにマリアに声を掛ける。

「悪かったな、声を掛けてもらって。もう大丈夫だ」
「あら? 人を勝手に宅配便扱いしておいて、届けたらもう用無し?」
「別にそういう意味じゃ……」

しかも宅配便扱いしたのはアルだろうとため息をつくと、二人のやり取りが面白かったのかリオが軽快に笑った。

「ははっ、まぁいいじゃねえか。この子がいてもさほど問題は無い。むしろ、知る人間が増えていい事だと思うぞ」

言って、リオはハードカバーに手をかけてパラパラとページを捲る。流し読みしていたリオの目が途端に難しそうになる。どうしたのかとソウルとマリアが左右から覗き込むと、同様に顔をしかめた。

「なぁ……読めるか? これ」
「いや……さっぱりだ」

リオの言葉にソウルが首を振る。そう、本に書かれていたのは見たことの無い言語だった。ベルカ語でもミッド語でもない、他の世界の言語。加えて、カバーがボロボロだった理由が相当な時の経過を示すようにページの所々も擦り切れており、酷い部分では文字が掠れて読めないものもある。

「アルは一体何の目的でこれを俺達に渡す目的だったんだ……?」
「本人に聞けば早いだろうが、マリアの話じゃあ何か考え事してるようだったしな。さて、どうしたものか…………マリア、どうした?」
「いえ……、でももしかしたら……少しこの本見せてくれる?」

頷いてリオはマリアに本を渡すと、マリアは一枚のページを凝視したまま動かない。リオとソウルは顔を合わせるが、お互い首を捻るだけだった。
それから一分ぐらい経過してか、マリアはポツリと呟いた。

「混沌――全ての原初、無、二人の王」
「? どうしたんだ一体?」
「まさか、読めるのかマリア?」

ソウルの言葉にマリアが難しそうな顔を崩さず、本を見つめたまま頷いた。

「少しだけ……死んだお父さんが考古学者だったから、私もその影響で少しは読めるの。でも、私が知ってる言語とは若干違うような……でも、文法とかは一緒だし……」
「――――解読できそうか?」

手に顎を当てて悩み始めたマリアにアルが尋ね、マリアは独り言を止めて少し考え込んだ後、頷いた。

「辞書があれば。二日頂戴、なんとか重要そうな部分だけでも解読してみるわ」
「分かった。ユーノもつけた方がいいか?」
「いいわ。あの子もさっき戦闘したばかりだし、疲れてるでしょ。――――あー、でもやっぱり無限書庫でとりあえずあるだけの辞書のリストアップを頼んでくれるかしら?」
「分かった」
「俺は何か手伝えるか?」

ソウルがそう訊ねると、あのねぇ、という風に呆れた感じでマリアはため息をつき、ソウルのおでこをピンと弾いた。

「あんたはさっきまで囚われの身だったのよ。そんな奴に手伝えって言うほど、私は鬼じゃないわよ」
「だが…………」
「そんなことよりも、あんたはエクスの方を心配しなさい。あの子、まだ起きないんでしょ?」
「む……」
「きっと彼女も目が覚めたら一番に貴方達家族の姿を見たいと思うはずだわ。彼女を安心させてあげたいなら、傍にいてあげなさい」
「……分かった」
「そんな顔しないの。大丈夫よ、私には優秀な助手がいるんだから」

言って、首に掛かったネックレスの先端の蒼いコインを光らせる。そして去り際に、マリアも小さく笑みを浮かべた。
その笑みには結果を楽しみに待ってなさい、という意味が含まれており、その笑みを見たソウルは心配なさそうだな、と小さく苦笑した。





「――――――」

カタカタカタカタカタと無機質な音が響くブリッジに入った途端カイルは若干不気味さを感じた。この船――――レオナールを強奪してからおよそ2時間。ひたすらこの音が休むことなく響いている。
立ち止まっていても仕方が無いと気持ちを持ち直して音の発生源へと歩み寄った。目的の人間を見つけて片手に持った眠気覚ましのコーヒーが入ったカップを差し出す。

「セルマ、差し入れ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・ここに置いておくから」

軽くため息をついてセルマの邪魔にならないような所に置く。勿論、機器類から離して。
目の前の画面に集中していて気がついていないのか、カイルの言葉を返さずただ目の前のモニターを見つめてコンソールを叩くセルマ。精神を使うことなのか、セルマの眼には軽く疲れが見える。モニターにはひたすら文字が流れ続け、見慣れていないカイルには何をやっているのかさっぱり分からなかった。

「無理しないようにな」

ただ傍にいても何もやる事が無い上に邪魔になってしまうだろうから、一言声を掛けて立ち去ろうとする。
強奪の時以来、カイル自身は軽くセルマと接しづらくなってしまった。

【この計画にかけられている思いを、考えてみる事ね】

勿論、カイルだってこの計画にかけている思いは本気だ。しかしセルマはカイルに対して甘ちゃんだと言った。誰も殺さずにこの計画を遂行することなど出来ない、と。

(・・・・・・でも、殺さなくてもいいんじゃないか?)

人間誰だって、その人その人の生活と言うものがある。管理局に勤めている人間達は勿論、セルマやウィル達だってある筈だ。自分が安心していられる場所、自分が大切だと思うもののために生きている人たちもいる。それを、自分たちにとって邪魔だからといって殺してしまってもいいのだろうか?

(・・・・・・そんなこと言われるのも、俺が弱いからか)
【あの混沌を宿す子みたいに絶対的な力を持っていれば別だけど、あんたがそんなこと出来るわけ無いじゃない】
「・・・・・・強くならなきゃな」

自分に言い聞かせるように小さく呟き、もう一度セルマの方を振り向いて、カイルは自分の部屋へ向かって歩き始めた。





----後書き----

ゼロ「というわけで、29話でした。本作品を読んでいただき、ありがとうございます」

悠木「敵側の状況が少しずつ見えてきたって感じだな」

ルシ「全員が全員同じ目的ではないだろうし・・・・・・一応ボスであるエドガーの言っていたことが気になるな」

悠木「『アースフォール』だっけか? 直訳すれば何となく想像つくかもしれないが・・・・・・」

ゼロ「その作戦を実行したことで他の人達がどう思うかも気になるところですよね」

ルシ「グループ内としてはエドガー1人、ウィルとカイル2人、イリアとセルマ2人の3つのグループに目的が分かれているようだが・・・・・・」

悠木「ま、なるようになるだろ。・・・・・・ところでさ」

ルシ「なんだ?」

悠木「イリアの空気っぷりはどうにかならないのか?」

ゼロ「元々無口という設定が災いしてほとんど会話に参加しませんからねえ・・・・・・」

悠木「そのせいでイリアだけ何で敵側にいるのか分かんない状況だぞ」

ルシ「といっても仕方あるまい。彼女の出番は最終決戦にあるらしいし」

ゼロ「最終決戦でエドガーさん達の背景全部書き出すつもりらしいですね」

悠木「またいっぺんにやろうとする・・・・・・途中でちょくちょく入れていかないからこんなんになるんだ」

ルシ「これがプロットを余り考えず、長編ストーリーを作った結果か・・・・・・」

ゼロ「ま、まぁ。何とかするつもりですので、これからもよろしくお願いします」

ルシ「それでは、今回はここまでだ」

悠木「んじゃーな。次回もよろしく」





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