魔法少女リリカルなのはTHE FUTURE 第1話

()内はその時点での人物視点


これは、StrikerS終了から4年後の世界
魔法少年、旅立ちます

(アストラ)
俺の名はアストラ・レコルト、15歳
自称、敏腕魔導師
俺はあるとき、一人の女性に出会った

 アス「ああ、今日の部活は疲れた。もうボロボロだよ」
   俺は学校の帰りに誰に言うでもなく呟いていた
 アス「まだ不安定なのにウィングロード見せてみろとか、全く」
   実は今日、同じ学科、同じ部活のメンバー数人に
   お前の実力を見せてみろと囃し立てられ
   話が見えないうちに学校内で唯一彼が出来る先天魔法「ウィングロード」をやれと言われたのだ
   なぜ使えるかは……まあ、置いておこう
   呟いてるうちに家に着いた
 アス「ただ…」
   いま、と言おうとしたとき話し声が聞こえた。居間のほうからだ
 アス「かあさ…」
  父「やっぱりスカリエッティの産物だからなぁ」
  母「でも、あの子だって私達の家族よ」
  父「それでもなぁ、数年前の事件もあるしなぁ」
  え?それって…
  父「現にアストラは戦闘機人なわけだし」
   絶望した
   こうも早々と知られるとは
 アス「父さん、母さん…」
  母「ア、アストラ…」
  父「ち、違うんだ。アストラ…」
 アス「いつか、このときが来るとは思ってた。父さん、母さん、今まで、ありがとう……」
   家を飛び出し、行く当ても無く走っている
   だから先天魔法が使えたわけだ
   前を見てなかったのがよかったのかな
   何かにぶつかった
 アス「うあっ!」
???「きゃっ!」
   いや、誰かにぶつかった
 アス「いたた、す、すみま…」
???「ちょっと!ちゃんと前見て歩きなさいよ!!」
   その人の顔を見てようやく誰とぶつかったのかがわかった
 アス「ティアナ?」
???「え?」
 アス「ティアナ・ランスターさん?」
   目を疑ったね
ティア「あ、あんた、誰?」
 アス「俺、アストラ・レコルト。聖王教会魔道学校の生徒です」
ティア「ああ、あんたがアストラ?ちょうどよかった」
   耳を疑ったね
ティア「今からちょっと管理局に来て欲しいの」
 アス「へぁ?」
   マヌケな声が出てしまった


   どーん
   なんて音が聞こえてきそうな位
   時空管理局(地上本部)は大きかった
 アス「てぃ、ティアナさん?」
ティア「ん?何?それと、ティアナでいいから。同い年でしょ?」
 アス「それはいいとして、俺は何でここに?」
ティア「それは後でわかるよ」
   なんかよくわからないまま案内されて…

ティア「なのはさん、連れてきましたよ」
なのは「お帰り、ティアナ。その子が例のアストラ君?」
   世界を疑ったね
   なぜ俺の目の前には高町教導官がいるのだろう
   そして、告げられた
なのは「アストラ・レコルト。君を…」
   息を飲んだ
なのは「重犯罪者殲滅部隊に配属します」


   マジか


   それから、なんかいろいろあって(緊張してて覚えてないんだ)俺は今…
???「アストラさん!行きます!!」
   小さい先輩(エリオ&キャロ)の訓練を受けていた
   って、そんな場合じゃなくって!
エリオ「ストラーダ!!」
   先輩が突っ込んできた
 アス「ちょ、ま、やめ…!!」

   ドーン、と
 アス「いたたたた……」
   直撃は喰らわなかったものの5割はあたってしまった
   さすがに竜騎士エリオの攻撃は痛い
キャロ「フリード!」
   え?
キャロ「ブラストフレア!」

   ヤバいって!!
 アス「ウィングロード!」
   何とか上空に逃げる
   それにここからなら攻撃があたるし
 アス「スコープ……」
   光の矢を作り出す
 アス「シュート!!」
   細長い光の矢が真っ直ぐエリオのほうへ飛ぶ
   だが、避けられる
エリオ「そんな攻撃当たらないよ!」
 アス「ミラージュ!!」
   途端、矢が逆方向を向き分身。四方八方からエリオめがけて飛ぶ
エリオ「えっ?」
   全弾ヒット!!
 アス「よしゃ!」
エリオ「いてて、あてられちゃった」
キャロ「エリオ君、大丈夫?」
エリオ「ああ、大丈夫だよ、キャロ」
   そして二人は両手を取り合い見つめあい……


   って、待て待て待て待て待て待て待てぇぇぇい!!!
 アス「2人とも、何やってんだよ」
   はっと気付き俺を見て顔を赤らめる
   いや、そうじゃなくて
 アス「訓練中に好き合うのも程々にしてくれよ。こっちは彼女いないんだから」
エリオ「え、あ、そ、そうじゃなくて、こ、これはその……」
   冷やかし目で言ってやる
 アス「はいはい、わかってるって。んじゃ一発あてたし模擬戦終わりね、俺休憩するから」
エリオ「だから、その……」
   話を聞く前に立ち去る



   休憩室
   とは言っても大して何かあるわけでもなく
   自販機、テーブルと椅子のセットがいくつかあるだけの広い空間だ
 アス「ふう」
   軽い溜め息を吐いて落ち着きを得る
   自販機で買ったコーヒーを飲みながら時間が経つのをゆっくり待つ
 アス「えっと、午後の訓練は2時からだっけ?」
???「確かそうだよ」
   独り言に返事が返ってきて驚く
   声の主を振り返る
   青いショートの髪の女性
   胸には淡青のペンダントが輝く
   多分年下
 アス「ナカジマ一等陸士」
スバル「スバルでいいよ。隣、いいかな?」
   手で了承しどうぞと返す
スバル「訓練の方はどう?」
 アス「エリオ達結構強くて大変だよ」
スバル「そっかぁ、懐かしいなぁ」
 アス「4年前のあれ?」
   起動六課のことだ
スバル「そうそう、なのはさんたち厳しくてね」
 アス「俺も、昨日来たばっかりでまだ何もわからないんだよなぁ」
スバル「だろうねぇ、それじゃあまだエリオにも勝てないかな」
 アス「え、さっき一撃あてたけど」

   ・・・・・・

   あれ、何この沈黙
スバル「え、それ本当?」
 アス「ああ」
スバル「あのエリオに?」
 アス「おう」
スバル「どうやって?」
 アス「こう弓形デバイスでどーんとで」
   あれ、頭抱えだした
スバル「まあ、いいや」
 アス「そうか」
スバル「午後の訓練も頑張ってね」
   そういって席を立つスバル
   そして休憩室から出る直前に
スバル「あ、そうそう」
   言った
スバル「午後の訓練。私の担当だから、よろしくね」
   マジか


つづけ




あとがき

キボウ「はじめまして皆さん、このSSSの作者だと名乗っている希望砲です。そして本日のゲスト紹介」
 アス「一応このSSSの主人公、アストラ・レコルトです」
キボウ「実を言うと第4話書いてる途中にこれ書いてます」
 アス「そんなどうしようもないことを言うな。しょうがないだろ、hsに載せる予定なんてなかったんだから」
キボウ「そういうわけでここで4話のネタバレをすることも可能です」
 アス「言うな。ってか後書きっぽいことやれ」
キボウ「わっかりやしたよ。えーさて早速出てきましたね六課フォワード4人。
    それぞれの道を歩み成長して帰ってきました」
 アス「てか重犯罪者殲滅部隊って何?」
キボウ「その辺は5話辺りで回想裏話として持ってくるから気にするな」
 アス「そうかい」
キボウ「えっと、このSSS以外のシリーズでもやることになるんですが、
    あとがきの下にキャラ紹介、デバイス紹介、裏設定を書くことになりました」
 アス「背景文字にしてもらうんだよな」
キボウ「そうそう。ネタバレばっかだからね」
 アス「作者もどこまで隠していいのかわからないらしいから見逃してやってください」
キボウ「んじゃ、今日はこの辺で解散ってことで」
 アス「りょーかい。次回はなのはさんとスバルが来るらしいけど、
    いろんなとこのSSSみたいに黒くないから期待しないで下さい」
キボウ「それじゃまた次回」



世界観
StrikerSから数年後のミッドチルダ
新たな魔法体系が現れ
明かされた初代戦闘機人
影の薄い魔道騎士とともに
ある日起こった事件の黒幕を追う

重犯罪者殲滅部隊
はやてが創設した新部隊
名称が長いため新部隊と呼ばれることが多い
1〜6話まではまだ書類申請段階で実際に部隊は出来ていない
隊舎は六課のものを再利用


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