魔法少女リリカルなのはTHE FUTURE feat.シオン 後編

()内はその時点での人物視点

(シオン)
   幸い本部は潰れてなくシオンはそこに移送された
   そこで研究員にある話を聞かされた

シオン「この前のが、管理局の仕業?」
研究員「ああ、なんでも自らを管理局員だと名乗ったらしいんだ」
シオン「本当なの!?」
研究員「俺も聞いた話だからよく知らないんだ。でも、これから忙しくなることは確かだ」
シオン「な、なんで?」
研究員「管理局が戦線布告したようなもんだからこっちも反撃に出ると思う
    なんせ俺らは反管理局軍だからね。君も前線に出るってんなら上に言っとくけど?」
シオン「あ、あたしは……」
   前線に出る気はあった
   でも、もう傷つけたり傷つくのはいやだった
   だからあたしは出ないとだけ言った
   それに対して研究員は「そう、まあ、人の血を見るのは誰でもいやだもんね」
   とだけ言って去ってしまった


   そのときはそう言った


シオン「先生を殺した奴が誰か、わかったって本当なの?」
研究員「ああ、噂らしいけど『高町なのは』っていうオーバーSのミッド式魔導師らしい
    常にリミッターがかけられてていつもはAAレベルだとも聞いてる」
シオン「高町なのは、そいつが先生を殺した……」
   そいつを倒せば先生の仇が討てる
   あたしは、前線に出ることを上層部に報告した


???「シオン、シオン」
シオン「ん、なに?」
   前に見たあたしと同じ容姿の女の子だ
???「また会ったね。元気にしてた?」
シオン「うん、まあそこそこに」
???「そっか、まああなたであるあたしが聞いても意味無いけどねー」
   彼女はあたし。あたしのことは何でもわかるってことね
???「仇討ち、するんでしょ?」
シオン「うん……」
???「止めはしないよ。あたしもそうしようと思うだろうしね」
   ちょっと驚いた。止められる気がしたからかな?
???「頑張ってね。応援するつもりは無いけど」
   そう言うと彼女はあたしに背を向け、
   さっきまでの活発な声とは違う冷めた口調で言った
???「あたし思うの、間違いには早く気づいたほうがいいって
    気づいたときには手遅れになってるかもしれないしね」
   多分、遠い目をしてる気がする
シオン「……努力はするけど、今あたしがやろうとしてることは間違ってないとおもう」
   すると彼女はあたしに向き直って笑顔で言った
???「うん、自分を信じるのも忘れないことだね」
   えへへと笑う。きっと、あたしも笑ってる
???「あ、もうすぐ朝だから、夢から覚めよっか。じゃあまたね」
   視界がぼやけて彼女の声は消えた


   そしてあたしは戦場に降り立った


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あとがき
ってわけでシオン外伝おしまいです。このあと本編の7話に続きます
時系列的にはシオン外伝は結構長いです。大体3年くらい。今回はそのうち最後の10日ぐらいかな?
前編に出てきた羽ペンダントが後のウィングファントムですよ。覚えときましょう
ではまた本編で




ウィングファントム
機種:ファイターデバイス
使用者:シオン・トリオンフ
備考:格闘専門魔法体系であるバニア式魔法の使用にシオンが用いる高起動型デバイス
   デバイスのいたるところに小型ジェット噴射口がついている
   レヴァンティンやグラーフアイゼン、リボルバーナックルより射程が短い





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