魔法少女リリカルなのはBLADE 第五話【龍帝VS闘神】後編 放たれる魔力に気圧され事なくコウは予想以上の幻獣の出現に驚きを隠せないでいた。 何せ光に属する伝説、伝承に多く出たのは天使だった。しかし、コウとユーノは天使は実在するかも知れないが天使は出ないだろうと思った。何故なら天使の伝承が多かったのは魔法を知らない管理外世界がほとんどだった事と天使が起こす奇跡が魔法を使えば難しくなかった点に他為らなかった。 次に多く出たのは龍種だった。確かに龍なら各次元世界でもその存在は神の様に称えられたりする。可能性が高いだろうとは思ったがその可能性の遥か上の存在が呼び出されるのは想定外だった。 シャ「キャ、キャロちゃん早く帰ってもらって。推定SSSランクの生物なの。」 シャリーが慌てるのも無理はないが感じんのキャロは放たれ魔力で意識は明後日の方に飛んでいた。 コ「貴方を呼び出したエンブレムを封印するため貴方の力を借りたい。」 バ【我をこのエンブレムの綛にしたいと?】 コ「はい・・・」 バ【真龍の王たる我を前に恐れる処か真っ向から頼み事をするなど肝の据わった人間よの、良かろう。ただし我を屈伏させる事が出来るならな。】 はっきり言って無謀な条件だった。 エ「む、無理ですよ。帰って貰うのが一番です。」 キャ「エ、エリオ君の言うとりです、ここは違う幻獣さんに来て貰うべきです。」 コ「・・・昨日話したと思うけどシクスマテリアルを封印するにはその力(魔力)に見合った幻獣じゃなければならない、キャロちゃんの召喚士としての才能はピカイチだと言えるよ、何せ光を伝承する龍の多くはこのバハムートを指してるからね。」 コウは戦闘体制をとり。 コ「その申し出、お受けします。」 バハムートの条件を呑んだ。 バ【久しく合うな御主のような者は名を何と言う。】 コ「我が名はコウ:タツミヤ。惑星リバイアス最後の生き残り。」 バ【!!アノ星の民か、なるほど我を見ても驚かない訳か。】 キャロとエリオは初めて聞く惑星だがバハムートは知っているようだ。 キャ「どどどど〜しようエリオ君?」 エ「と、とにかくフェイトさん達を呼んでこよう。」 2人は慌ててシュミレータールームを出る。 コ「ふふ、本当にいい判断。さすがユーノの子供達、これで俺も本気が出せる。」 コウの方眼が蒼くそまった。 一方・・・ ヴ「なーシグナム。」 シ「何だ?」 ヴ「隊長2人が部下に仕事押し付けて男(ユーノ)に会いに行くってのはどうよ?」 スバルとティアナの机にはなのはとフェイトの書類が積み上げられている。 シ「そもそも、スバルが書庫内で起きた騒動をうっかり漏らしたのが悪い。」 ついつい書庫内で起きた騒動をスバルが漏らしたのが悪かった。それを聞いた魔王と死神が笑顔でスバルを問い詰めた。その光景はティアナのトラウマを引き出す迫力だった。 ヴ「普通に考えて分隊長がとる行動じゃねえな、ニートのお前さえ書類仕事してるのにな。」 シ「ニート言うな!!」 2人が口論していると慌てたキャロとエリオが入ってくる。 ス「2人ともどうしたの?」 その尋常じゃない様子にスバルが訪ねる。 エ「キャロが呼び出した龍とコウさんが一触即発で・・・」 かなり焦った説明になる。 ティ「2人も落ち着きなさい、とりあえず深呼吸。」 2人を落ち着かせる様子はさすがにチームリーダー。 シ「それで何が合ったのだ?」 キャ「コウさんに頼まれて幻獣を召喚したのは良かったんですけど・・・」 エ「呼び出した幻獣がランクSSSを越える存在で・・・」 キャ「コウさんは臆する事なくシクス封印に協力を頼んだら・・・」 エ「我を倒せってその幻獣が言い出して・・・」 キャ「私とエリオ君は帰ってもらいたかったけどコウさん条件をのんで・・・」 シ「ヴィータ!!」 ヴ「お、おう。」 2人は一瞬で甲冑に着替える。 シ「エリオ、キャロ、スバル、ティアナの四名は私と共にシュミレータールームに行き現在の確認。」 ヴ「アタイはシャマルを呼んで、できれば局員の避難だな。」 シ「ザフィーラがスクライアの客人の護衛に借り出されたのは痛いが文句は言えん。」 ティ「えっと・・・書類整理は・・・」 ヴ「そんなもん後だ!なのはが何か言ったらユーノに任せりゃいいんだよ。」 確かにユーノが言えばなのはとフェイトは許すだろうが、そのとばっちりを受けるのもユーノな訳で・・・ ス「いいのかな?ユーノ先生にそんな無茶させて?」 ティ「仕方ないでしょ、それとも素直に頭冷されたい?」 ス「ユーノ先生、か弱い私達の為に散って下さい。」 スバルは自分達の命を選んだ。 エ「父さんには悪いけど生け贄になってもらおう。」 キャ「早くフェイトさんを妊娠させて欲しいな、そうすれば【お父さん】って堂々と言えるのにな・・・」 ヴ「すまねえユーノ、アタイも命は惜しいんだ。」 シ「その変わりその後の奉仕は期待してくれ。」 必要な許可をグリフィスにとり、シグナムと4人はシュミレータールームに向かった。 一方無限書庫では・・・ な「ユーノ君(ハート)」 フェ「ユーノ(ハート)」 ユ「ちょ、なのは胸押し付けないで!フェ、フェイトそこは!!」 ピンク色の固有結界が発生していた。若干過激なアプローチだか好きな男性に振り向いて貰う為のアプローチなのだが・・・この3人がすると全く違った。強いて言えば口の中に砂糖一袋を無理矢理め込められ、さらに蜂蜜で流し込まれるより甘ったるかった。 司「ぐぼばぁ!!」 司「副司書長!!また司書が1人倒れました。」 副「ええ〜い!まだだ・・・まだ終わらんよ!!!」 ここ(無限書庫)は何時から如何わしいピンク色の固有結界が毎日発動するよになったのだろう?古参の書庫は軽く頭を痛めた。 その頃・・・ コ「我が闘気と魔力を合わせ・・・」 迫り来る無数閃光を コ「打ち抜く!バニッシュ・ラッシュ!!」 魔力と合わせた闘気を纏った拳が閃光を打ち消す。 コ(さすがに重いな、一撃一撃が軽くAAA近い・・・) バ(さすがにこの程度では落とせんな、かと言って本気は出せんな、まだアヤツは何か隠しているみたいだからな。) 再びバハムートの周りに魔法陣が展開され・・・ バ【メガ・フレア!!】 破壊の閃光が放たれる。 コ「!!極」 コウは自身の持つ瞬速移動を使い、僅かに出来た隙を付いた。 コ「メテオ・・・」 コウは必殺技の一撃を打とうしたが、迫って来る何かを感じ、咄嗟に防御をする。そして迫って来た何かに叩き飛ばされ体制が整う前にメガ・フレアを叩き込まれた。 時間は少し戻り、シュミレーターに来たシグナム達が目にしたのは凄まじい攻防だった。一瞬目が奪われたシグナムだったが直ぐ我に帰りシャリーのもとに行く。幸いシャリーは気を失っただけでとくに意識はないと判断したシグナムはコンソールを確認する。 バハムート 種族: 龍族・ワイバーン種 属性:光 魔力光:サンライトイエロー 推定魔力値SSS+ 魔力生成能力SSS+ 並列思考能力SS+ 身体制御能力SS+ 空戦特性SS+ 陸戦特性SS+ 補助特性SS 高速詠唱技能SSS 遠距離制御技能SSS 総合SSS+ コウ:タツミヤ 種族:人間? 属性:炎? 魔力光:銀 推定魔力SS 魔力生成能力SSS 並列思考能力SS+ 身体制御能力SSS+ 空戦特性BB+ 陸戦特性SSS+ 補助特性AAA- 高速詠唱技能SSS 陸戦SSS+ 打ち出された検査結果にシグナムは驚きを隠せなかった。管理局にさえいないオーバーSSSの戦いだからだ。 シ「しかし、この結果が本当なら訓練施設処か周りも半壊していても可笑しくないはずだが・・・」 シグナムが見渡す限り抉れているのはコウのいた場所だけだ。 シグナムが疑問を抱いていると戦いは一変する。コウが僅に出来た閃光の隙を付き攻撃に入ろうとする。だがバハムートはその隙を尻尾でカバーしたたみ掛けに閃光を叩き付けた シ(あの一瞬で凄まじい攻防だな。) シグナムにはコウが咄嗟にプロテクションを張るのが見えていた。 コ「やっべーーギリギリセーフ。あとコンマ0,2秒遅かったら確実に落とされてた。ユーノに感謝だな。」 自分に守りの魔法を教えたユーノに感謝しながらコウはプロテクションを解く。 バ【今のままでは我には到底勝てんぞ。】 コ「確かに・・・今のままじゃ貴方には勝てない、だから・・・」 コウのバリアジャケットが白い拳法着型に姿を変え、両目が蒼く染まる。 コ「燃えよ灼熱!唸れ閃光!合成魔闘拳!!メテオ・ラッシュ!!!」 シグナムの目にも捕え伐れない速さでコウ技が打ち出された。 バ【フォースシールド】 バハムートは咄嗟に防御壁を作って攻撃を凌ぐ。 コ「この姿こそ俺の真の戦闘スタイル、互いに手の内の詠み合いは止めにしませんか?」 バ【ふ、確かにもうそろそろ本気を出してもいいだろう。】 その言い様はまだコウもバハムートも本気を出していない事が分かる。 シ(あの攻防でまだ本気じゃないだと!) 目の前いるのは想像以上の化け物だった。 バ【ギガ・フレア!!!】 コ「メテオ・ラッシュ!!!」 今、正に。龍帝と闘神の真の闘いが始まった。 【次回予告】 コ「さあ、決着をつけよう。」 龍帝と闘神の決着・・・ ス「コウさん、私達と模擬戦してください。」 スバル達の純粋な願い 「2人とも久しぶり。」 そして思わぬ再会。 ギ「次回【決着、そして・・・】をお楽しみ。」 オリジナル魔法・技 使用者:コウ 【合成魔闘拳】 魔力と闘気を合成させた文字通りの拳法。 【バニッシュナックル】 相手の魔法を打ち消す技、自身のラウンドシールドの防御力を上回る魔法以外使用しない。 【極】 高速移動術、神速と互角の速度。 【真・合成魔闘拳】 通常の合成魔闘気は拳か足の一点に集束させるに対して真の方は体の中心に闘気と魔力を集束させ、爆発的に身体能力と魔力を上げる事が出来る。ただし使用時間制限があり、それを越えると肉体とリンカーコアが破壊される諸刃の剣となる。 コウの最大使用制限時間は30分 【メテオ・ラッシュ】 コウがもっとも得意とする技。極並の速度で打ち出せる。 【メテオ・ストライク】 メテオ・ラッシュを一点集中させ、五重圧縮させた技、破壊力はスターライトブレイカーを超える。 バハムート 【メガ・フレア】 知る人は知る。バハムートの広範囲攻撃魔法、撃ち出される閃光の攻撃力はなのはのディバインバスターを上回る。(実際受けたコウ談) 【フォースシールド】 バハムートの巨体を覆うほどの巨大シールド。自身の魔力ではなく周りの光を集め発生させる。 【ギガ・フレア】 メガ・フレアの上位魔法、一撃一撃がSランク級の攻撃魔法を上回る。 |