魔法少女リリカルなのはBLADE


第六話【決着、そして・・・】前編


物語は六課局員を出来るだけ安全な場所に誘導したヴィータから始まる。


ヴィ「後は六課の周りを結界張るだけだな。」

グ「既にロングアーチ隊配置してあります。」

ヴァ「ヘリも何時でも飛ばせられるようアルトがスタンバってます。」

ヴィ「よし、一般局員は何とかなるな。」

3人は走りながら万一に備え、出来る限りの安全対策をとる。

ヴァ「しかし・・・なのはさんとフェイトさんの気持ちも分かりますがさすがに隊長がとる行動じゃないっすよ。」

ヴィ「一ヶ月間、クラウディアに缶詰で禁断症状なのは分かってたし。昨日ユーノ吻を摂取したから平気だと思ったんだかな・・・」

グ「ただでさえ無茶しますからねユーノさん・・・」

ちなみに・・・なのは達が暴走したのは任務中、シクスマテリアルのある可能性のある遺跡を探すのに1週間完徹をし倒れたのが大きな原因だったりする。
さらに、はやてシグナム、ザフィーラは別件の捜査、ヴィヴィオは体験学習に行きアルフは護衛で付き添い、シャマルは別件で起きた負傷者の治療とユーノを止める者が居なかった。
ヴィヴィオが帰って来た時にユーノはまだ入院中で思っきり泣かれ、4徹以上しないようユーノは兼ねてから誘い入れる予定のウーノ、クアットロ。秘密理に救ったドゥーエを加えたシフトでユーノが抜けても通常に無限書庫が回るようにしたのだが・・・

ヴァ「なのはさん達が行くと違う意味で回らないんすっよね。」

属に言う嫉妬と牽制をする意味でユーノに態するスキンシップが過激な訳で・・・

グ「多分今頃死屍累々でしょうね。」

今、書庫でどんな状況かは想像出来る。

ヴィ「ま、はやても書庫によるからそっちは大丈夫だろ。問題は訓練室の方だ。」

先行したシグナム達と今いるメンバーではどう考えても戦力が足りない。

ギ「どうしたんですか?オフィスに行っても誰も居なかったんですけど・・・」

トーレ、ノーヴェ、ウェンディ、ギンガの四人がちょうどオフィス前にいる。

ヴィ「説明は後だ。今は一緒に来てくれ。」

瞬時に放たれバインドで縛られ強制的に連れて行かれる四人。

ヴァ「行っちまったな・・・」

グ「僕はシャマルさんを呼びに行きます。」


六課内は慌ただしかった。一方・・・


ア「たく、何であのメガネ頼みに私も付き合わされるんだ。」

あからさまに不機嫌気味のアギト。

リ「ぶ〜フィータをそんなふうに言わないで下さい。」

膨れっ面で抗議するリイン。

ザ「二人共落ち着け、それとアギト。下手に主やシグナム前でスクライアを悪く言うな、下手をすると頭を冷やされる程度はすまんぞ。」

ため息を付きながら(ひょっとして・・・この二人のおもりじゃないだろいな。)と少し疲れ気味のザフィーラ。

ア「言われなくっても分かってるよ。」

実はアギト、ユーノが頼み事をした時【つい】失言を言いそれはそれはトラウマに為りそうなほどお灸を据えられた。現に言ったアギトも小刻みに震えてる。

ザ「失礼する。」
待ち合わせの部屋の前にし一時雑談を中止し部屋へ入る3人。

「久し振りアギト・・・」

ア「ル、ルル?」

そこに居たのはルーテシア・アルビーノ

ア「夢じゃ無いよな?」

リ「当たり前です。」

ア「ええ〜!?」

アギトの叫びが響き渡った。


一方、訓練室では・・・

バ【ギガ・フレア】

コ「メテオラッシュ・アクセル!!」

まさに激闘が繰り広げられていた。

コ(このままじゃらちが空かないな・・・危険だが賭けに出るか!)

バ(さすがはアノ星の民と言いたいが・・・何故加護を1つしか使わんのだ?)

コウはタイミングを伺い、バハムートは疑問を抱きながら決着を着けようと伺い示す。

ヴィ「わりぃ、遅くなった。」

既に戦闘体制のヴィータとバインドを解かれ並び立つギンガ達。

シ「ふむ、お前達もか・・・ならちょうど良い。」

シグナムが言わんとする事が分からず?な五人。

コ「これで決める!桜華旋風人!!」

コウは一気に間合いを詰める。

バ【甘い、メガ・バースト!!】

旋風と閃光がぶつかり合い視界覆うほど輝く。

シ「くっ」

視界が戻るとそこに居たのは龍帝バハムート。

ヴィ「ちっ、アタイ達がこの化け物を何とかしないといけねーのかよ!」

ヴィータが舌打ちすると・・・

シ「その心配はないようだ。」

シグナムの目にはバリアジャケットをボロボロにしながらも最後の一撃を決めようとするコウの姿。

シ(先程の技を囮に【迷】を使ったのか。)

シグナムの言うようにコウは桜華旋風人を囮に決めの一手を打つ気だった。しいて言えばバハムートが対応したのが球弾、ブレス系ではなく自身を軸にしたフィールドを制圧する技だった事。
おかげで大ダメージを確実に受けた。

コ(いくら試されているとは言えノーダメージでは切り抜けるのは無理か・・・)

バハムート程の生物がこう簡単に隙をつくるはずもなく、今までの戦闘も全力では無い事にコウは薄々気付いていた。

コ「だからこそこれで決める!!メテオ・ブレイク・アクセル!!!」

バハムートの巨体が吹き飛ぶ。

コ「真龍を統べる龍帝の力よ、忌まわしき滅びの光を封じたまえ!!」

神々しい光に包まれたバハムートは【光のエンブレム】に吸い込まれる。

コ(気高き龍帝よ、ありがとうございます。貴方のおかげで俺はさらに高みへと上れます。)

コ「シクスマテリアル【光のエンブレム】封印完了。」

コウが安堵の表情を浮かべ光のエンブレムを手にとる。

シ「見事な闘いだったと言いたいが、昨日は手を抜いていただろう?」

昨日とはまったく異なる戦闘スタイルだけにシグナムはコウが手を抜いていたとも見れる。

コ「言え、昨日はアレが出せる全力でしたよ。何せシクスマテリアルの2連続使用で魔力の大半使って制御して、さらに隊長陣3人の魔力ダメージの後でしたから・・・」

シ「つまり、本当にギリギリながらも勝利したと・・・」

コ「貴女相手に勝利は出来すぎでしたよ。最後の技を避けられたら負けていたのは俺ですから。」

コウは苦笑い気味に答える。

ヴィ「なーる、だてに陸戦SSSじゃねー訳だな。」

コウのランクを知る意味で計測されたランクを見たヴィータは素直に納得する。

コ「自分ではそこまでのランクだとは納得してないんですけどね。」

コウが悲しげにそう答えると・・・

ス「コウさん。私達と模擬戦してください。」

何時の間にか近付いたスバルがコウに模擬戦を申し込む。

コ「いや、さすがに・・・」

コウは断ろうとしたが・・・

シ「ふむ、面白そうだな。」

ヴィ「フォアード陣には良い経験になるしな。」

コ「てっ、また俺の意見は無視ですか!?」

エ「その僕からもお願いします。」

コ「エ、エリオ君まで!!い、いや、やらないから・・・」

ティ「アンタ達も無茶言わないの。」

キャ「でも、SSSランクの人何て管理局にもいないですよね。」

ティ「確かに・・・SSSランクの人となら私達にも良い経験になるけど・・・」

シ「それにコウの様なタイプはそうそういないからな、スバル、ギンガ、ノーヴェの3人には良い勉強にもなるからな。」

ノ「確かに。戦闘スタイルは私やスバル、ギン姉に近いよな。」

ギ「その・・・私達からもお願いします。」

ギンガの真っ直ぐな瞳に若干顔を赤らめたコウは頭をかきながら・・・

コ「あ〜分かった分かっよ!だからそんな瞳で見つめないでくれ。」

恥ずかしがりながら後を向き照れ隠しをする。

ティ【堕ちたわね。】

ス【コウさん、ギン姉がタイプなのかな?】

キャ【耳まで真っ赤ですもんね。】

この日よりコウは若干ギンガを意識し始める事になる。

コ「それじゃ、日取りは今日の夕方以降にしましょうか?多少ダメージは受けているけどそれまでに回復出来るので戦う分には問題無いですし、魔力が少ない方が少しハンデになるでしょう。」

ギ「そうして頂けると私達は助かります。」

ヴィ「あ〜後は、なのはとフェイトが押し付けてった資料を片付けるだけか・・・」

ヴィータのぼやきを聴いたスバルは・・・

ス「ティア〜(泣)」

ティ「自分の分は頑張りなさい。」

ス「無理だよ〜自分の分だけでもていいっぱいなのに〜(泣)」


コ「え〜と、何かあったんですか?」

シ「いやな、恥ずかし話しだが・・・高町とテスタロッサが資料を部下に押し付けてスクライアに会いに行った。」

コ「あ〜〜それは何とも・・・」

ノ「仕方ねーな、私が手伝ってやるよ。」

ス「本当?」

ト「余り期待するな、ノーヴェが事務仕事出来ると思うか?」

ノ「酷いよトーレ姉!」

ギ「何時も直しが大変なのよね〜」
ノ「ギン姉まで〜〜」

ウェ「ま〜私とノーヴェ、それにスバルは五十歩百歩だしね。」

ス/ノ「「裏切り者〜〜」」

コ「あ〜一応封印が済んだのをユーノに言うのに書庫に戻るから可能ならなのはさんとフェイトさんに戻るよう伝えるけど・・・」

それを聴いたスバルは・・・

ス「本当ですか!?」

期待を込めた瞳でコウに詰め寄る。

コ「あくまで可能ならだが・・・」

キャ「大丈夫ですよ。コウさん強いんですから。」

エ「僕達からもお願いします。」

信頼仕切った瞳で年少組に見られれば仕方なく・・・

コ「ま、任せておけ。」

下手をすると死亡フラグに繋がる要件を承諾した。

ティ(コウさん御愁傷様です。)

あからさまに肩を落としたコウに同情するティアナだった。

ギ「心配しなくっても私達も事務処理を手伝うから。」

ト「ならば私は念の為、父上に許可をもらって来よう。」

ノ「それは私が・・・」

ウェ「駄目っすよ♪自分で手伝うって言ったんだから頑張らないと♪♪」

ノ「裏切り者〜〜!!」

その様子を見守ったコウはトランスポートで本局へと向かう。

コ「しかし・・・いくら子供達の頼みに答える為とは言え、無理な安請け合いをしたかな・・・」

重い足取りで書庫へ向かっていると・・・

は「どうしたんやコウはん?」

コ「あ、八神部隊長。」

は「固っい物言いやな、気兼ねにはやてって呼んでや。」

コ「わかりました。処ではやては書庫へ何か用で?」

は「会議も終わったし、マイ・・・ゴホン。ユーノ君に弁当届けに行くとこや、ユーノ君物事に集中するとご飯食べるの忘れるさかいな。」

コ「・・・相変わらずソコは変わってね〜のか・・・」

コウは呆れて溜め息を吐くと。

は「相変わらずって・・・まさかユーノ君、コウはんと出会ってからもそうなん?」

コ「ええまあ・・・」

は「本当悪癖やな。」

コ「まあ、ある意味仕方ないと言えば仕方ないんですよ。発掘に行って洞窟に閉じ込められ食糧が無くなった時の為にスクライアは1週間断食する月があるそうで、物心付く前からそんな生活してたら2、3日まともに食べなくっても平気になりますよ。」

は「そんな話し初めて聞くで。」

コ「彼の野郎、誤魔化してやがったな」

その話しをすれば彼女達がどう行動するか詠めたユーノは隠していたのだろう。今後ユーノは食生活に対してキッチン【お話し】されるだろう。

は「しかし、何やコウはん気乗りしとらなくない?」

コ「いや、これから書庫で・・・」
は「あ、な〜るほど。調べ物するんやな、アソコで調べれば誰でもそうなるは。」

コ「い、いや違・・・」

は「ええて、ええて。変に言い訳せんでも。」

違う誤解をされながらコウは無限書庫の扉の前に立った。其所から先は【違う意味】で【地獄】になっているとも知らずに・・・





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