魔法少女リリカカなのはBLADE 第十一話【何の者には試練が降りかかる。】 大人しくギンガに医務室に連れて来られた。 コ「わざわざ監視はいらないのたが・・・」 何故、ギンガ監視の下に治療を受ける事になる。 ギ「ちゃんとした治療を受けず帰って来そうなので。」 コ「そこまで信用ないか?」 ギ「ユーノさんも重症で逃げ回った前歴も有りますから。」 コ「つまり、ユーノに近い性格な俺だと信用出来ないと。」 ギ「はい。」 コ「恨むぜユーノ。」 コウは、目を閉じるとバリアジャケットが解け。下からは前回の模擬戦で見た民族衣装だった。コウがそれを脱ぐと見事に鍛え上げた肉体が現れた。 医「相当撲られたと聞いたが、アザなんてないな、目立った傷は今日刺された右腕と左肩の古傷だけだな。」 医師が言う様にコウに見受けられる傷は腕と肩の古傷だけだ。 コ「闘気で自然治癒能力を高めれば打撃程度なら時間が在れば治るので。」 医(打撲程度ならある程度回復出来るだろうが、だが魔力ダメージまでは回復出来ないはず。しかも、今日刺された傷が繋がり始めてる。) あからさまに可笑しな状態なコウの身体を怪訝に思う。 コ「俺の身体はやたら頑丈何で。」 コウの瞳が余り詮索しないで欲しいと訴えているのでそれ以上詮索しても答は返らないと医師は判断した。 医「治癒魔法をかけとくが、今日は無理に動かないで下さいね。」 コ「厳しい監視もいるんで自粛しますよ。」 治癒を受け医務室を出る。 ギ「その衣装、昨日と同じですね。」 コ「次元を渡り、魔獣と闘い神経を研ぎ澄ましてた日々だったからな、下着以外私服は無いに等しい。」 コウはそう言ってアルトフォームになる。 ギ「古着で良ければ父の物を差し上げましょうか?」 コ「良いのか?」 ギ「食事をごちそうになったうえに、事件解決に協力して頂いているんです。これくらいのお礼じゃ足りません。」 コ「俺的には充分何だが・・・ギンガは納得しないよね、なら有りがたく頂くよ。」 会って数回だが、ギンガの性格を大体理解したコウだった。 その後、合同演習を行い。衣服を頂戴したコウは無限書庫に戻った。 コ(しかし、まさか泊まる準備までされかけたのはあせったな。) いくら父がいるとは言え、娘ばかりいる家に厄介になる訳にもいかない。コウはもっともな理由を述べ事なきを終えた。 コ「家族か・・・俺には眩し過ぎるな。」 無重力を漂いながらコウは瞑目した。 3日後、 コ「ようやく開放・・・されたのか?」 ユーノの後ろにいる髪が短い金髪の勝ち気な美女と。長い黒髪の清楚そうな美女を見てつい疑問符になる。 ユ「なのは、フィイト、はやてが忙しいくって。1週間は仕事で戻らないから。」 コ「で、監視を付けられたと。」 ?「ユーノ君は眼を少し離すと直ぐ無茶するから。」 ?「ヴィヴィオ達と帰っても。寝静まるのを見計らってから、こっそり脱け出して仕事してる見たいだからね。」 コ「お前、俺が来るまでそんな事やってたのか・・・」 ユ「あ、あはははは・・・」 3人にじと目で睨まれ苦笑いになる。 ユ「二人に紹介するね。彼は今回の事件協力者、コウ・タツミヤ。」 コ「始めまして、コウ・タツミヤです。」 「月村すずかです。」 「アリサ・バニングスよ。」 と、挨拶を交わすと。アリサは怪訝にコウを見る。 コ「どうかしたか?」 ア「アンタ。以前何処かで会わなかった?」 コ「こうして直接会うのは初めてですよ?」 コウは冷や汗を流す。 (不味いな・・・あの時は、ユーノの事でいっぱいいっぱいだっただろうから気にしなかっただろうけど・・・さすがに気付かれるか?) 他人の精神に医師の了解が無いまま潜るのは違法行為な為、コウは既に管理局に捕まる行為をしていた。遺跡破壊と合わせると軽く見積もっても五年の金庫刑は確実になる。 (まーさすがに今の俺とあの時の俺が同一人物だとは気付かれないだろうな。) 精神世界ではユーノと出会った頃の姿に変身していたので気付かれる可能性は低いと判断した。 ユ「よく似た人を見かけただけなんじゃ?」 す「そうかな?私も会った事あるような・・・」 コ「管理外世界97には一度行った事有りますからその時見かけた可能性もあるが。」 「それに、世界には3人自分に似た人がいると言う言葉があるのは奥方様の世界でしたよね?」 プラチナブロンドの女性が朗かに答える。コウはここ(無限書庫)で初めて見る女性に眼球飛び出そうになる。何せどう見ても特級の美女が立っているのだ。またユーノ関係で被害受ける可能性のある者にとって笑えない状況だ。 ユ「お帰りクリス。」 ク「ただいま帰りましたユーノ様。奥方様もお久しぶりです。」 す「奥方ってまだ早いよクリスちゃん。」 ア「そ、そうよ。まだ私達はそんなんじゃないんだから。」 そんなやり取りにΣ( ̄◇ ̄*)エェッな顔になるコウ。 「ユーノ様、ご友人が驚かれているので私から御挨拶を。初めましてユーノ様専属秘書兼、妻のクリスです。」 ユ「クリス〜!!!」 ク「冗談です。ユーノ様専用デバイス、創製魔道書[クリエイター]の管理人格です。以後お見知りおきを。」 クリスが妻と冗談を言った時、すずかとアリサのバックに炎が見えたのは間違いない。毎度の如くトラブルに捲き込まれるような気がしてならないコウだった。 ユ「それで、君が獲たい情報は手に入れたの?」 ク「はい、私は一度元の姿に戻り。データをバックアップします。」 クリスがそう言うと身体が発光し、1冊の本がユーノの手元に舞い降りる。 ユ「お疲れ様。さあ皆、仕事再開だ!!」 ユーノの号令に無重力を本が飛ぶ。 コ「俺は今日、無事に終われるか不安になってきたよ。」 コウの不安は以外にも外れる。 ア「其所のアンタ、展開率堕ちて来たから休みなさい。」 す「疲れを取るハーブティーをどうぞ。」 アリサが検索率が堕ちた司書を休ませ。すずかが疲れを癒すと言うコンビプレイ、某3人に見習わせたいコウだった。 チ「あの二人は書庫内では癒し系で感謝されている。証拠に司書達が騒がなかっただろう?」 コ「此でヴィヴィオちゃんが来たら最強コンボな訳だ。」 コウは時計を見て調理場に向かう。 ユ「あれ?時計何て持ってたっけ?」 コ「此はゲンヤさんに頂いた物だ。ただでさえ時間分からない書庫の中には必用だろうと訓練を見た礼にな。」 ユ「ゲンヤさんに?」 コ「いろいろ逢ったのさ・・・・」 ユ「さっするよ・・・」 短いやり取りを交わしコウは調理場の扉を開き中に入って行った。 1時間後 ヴィ「パパ〜〜」 ユ「ヴィヴィオ(^ー^)」 司『うぉおおおおおお!!』 コ「タイミングバッチリだな。」 調理場からは皿にアップルパイを乗せてコウが出て来た。 コ「ユーノ、少し休憩に入れ。」 ユ「ヴィヴィオ用のデザートまで用意して準備万端だね。」 コ「娘に甘甘なお前には効果的だろ?」 ユ「ま〜それよりアリサの雷が落ちるのが先だろうから素直に休むよ。」 キャ「お父さん、ヴィヴィオちゃんだけずるいです。」 リ「私達も甘えるです。」 コ「今日は子供達全員集合だな。」 エ「3人はお父さん大好きっ子ですから。」 コ「で、エリオ君は遠慮してると。」 エ「一応長男なんで。」 コ「変に遠慮しない方が良い、まだ年齢相応なんだ。親に甘えるのは当然だよ。」 エ「ですが・・・・・」 コ「彼奴は・・・・ユーノは家族を一番欲してた。だけど他人に自分の弱さを見せない、でも家族なら彼奴も自分をさらけ出す。だからできる限り彼奴に甘えてやってくれ。」 エ「コウさん?」 その時のコウは優しく微笑むも、悲しい雰囲気を出していた。 (失って後悔するのは俺だけいい、この子達の未来を守る為なら俺は・・・・・) コ「おーいユーノ、息子はほっとくのか?」 エ「コ、コウさん!?」 ユ「まったく、エリオはちょっと大人微過ぎ。」 ユーノがエリオの頭を撫でると恥ずかしながらも嬉しそうだ。 ア「ああやって親に甘えるのがあの子達にとっては普通なのよね。」 コ「そうですね、本当なら戦いの無い平和な日常を送るのが普通ですからね。」 す「ユーノ君、子煩悩だから本当は学校に通わせたいんだけど本人達に押しきられちゃって。」 ア「だからこその無茶してまであの子達が寄り安全に仕事が出来る様にしてるのよね。」 コ「ま、俺がいる間はあんま無茶させないんで。」 せっかく作ったアップルパイが冷めきる前に食べた方がいいのでユーノ達は休憩に入る。 キャ「このアップルパイ美味しいです。」 リ「甘さと甘酸っぱさが絶妙です。」 コ「喜んで貰えて光栄だね。」 ユ「すずかの入れる紅茶は何時も絶品だね。」 す「特別な事はしてないよ。」 コ「いや、この味。俺も習いたいくらいだ。」 と舌鼓をうってると・・・・・ ギ「失礼します。」 チ「ああ、ギンガか、今日は資料請求か?」 ギ「言え、今日はコウさんに父の古着を・・・・・・」 とギンガの視線の先にはすずかと楽しく話すコウ。その瞬間ギンガからは異様なオーラが立ち上がる。 異様な殺気にコウが振り向くと顔が笑顔なのに瞳が冷たいギンガの姿。 ギ「コウさん楽しそうですね?」 しかも、自分に向けられた言葉が何故か冷たい。 コウは冷や汗を流しながらギンガに答える。 コ「お、御茶会だからな。」 何か言い訳じみた答え方になった。 ギ「どうしてどもるんですか?」 冷えきった返答にコウは(あれ?ユーノ関係でしか厄介事は捲き込まれる事ないはずだが?)と思わずにはいられない。 エ「ギ、ギンガさんが怖いです。」 チ「ユーノから掠め取るとはコウ殿もやるな。」 ドゥ「あの様子だと本人達も気付いてないかもね。」 ユーノも初めて眼にするギンガの様子に唖然としていると。 ヴ「ギンガお姉ちゃん♪これ。」 満面の笑顔でアップルパイをギンガに差し出すヴィヴィオ。その姿にギンガの雰囲気が一転する。 ギ「えっと…頂くね。」 ギンガが落ち着きを取り戻しほっとするコウ。 ア「なのは達に連絡するべきね。」 す「ライバルは少ない方がいいからね。」 アリサの連絡を受けたなのは達がコウとギンガのデート作戦を考えたのは言うまでもなかった。 |