魔法少女リリカルなのはBLADE外伝

【重なる時】中編


物語はなのは達が出入り禁止を受けた翌日から始まる。

シャ「傷の経過は順調ね、ただなのはちゃん達とシタ分栄養が・・・随分激しかったのね。」

ユ「その件に関しては・・・」

ユーノは顔を赤らめ動揺を表にする。

シャ「心配しなくっても誰にも言わないは、空腹事態の馬に餌を食べるなって言う方が無理ですしね。」

そう言われますます顔を赤らめるユーノ。

シャ「もうアンナ無茶しないでくださいね、下手をしたら・・・」

顔を歪めるシャマルにユーノは・・・

ユ「絶対とお約束は出来なくすみません。ただ今回の事で皆との繋がりは再確認出来ました。だから・・・」

そんなユーノにシャマルはため息を吐きながら・・・

シャ「本当にユーノ君は真面目ね、でも身体を壊す無理だけはしないでください。」

ユーノの言葉の意味を理解したシャマルは医師としての注意した。

ユ「最善します。」

ユーノがに苦笑いに答えると扉を叩く音が・・・

「すまないが入っても良いだろうか?」

その聞き慣れた声を聞いたユーノが物凄く嫌な表情をしたのが嫌でも目にしたシャマルは訪問者を招き入れる。

シャ「どうぞお入りくださいクロノ提督。」

ク「・・・シャマル今日は私用だ何時も道理にしてくれ。」

何時もの様に黒い服装で身を包んだクロノと。

ロ「お加減は如何ですか?ユーノ先生。」

上質な服装のヴェロッサが入って来る。

ユ「入院患者に黒の服装で来るなんて何の嫌みかなクロノ?」

ク「この後大事な会議があるからな、それに君相手だ別に構わないだろ淫獣司書長。」

ユ「転移許可くらい余裕で取れるのにワザワザ患者の神経逆撫でる事するなんてよっぽど僕を不快にしたいみたいだね不倫提督。」

ある意味見馴れた光景が繰り広げられるが場所が場所だけに・・・

シャ「・・・クロノさん、患者を刺激する発言はよしてください。」

医師として当然の事を言い。

ロ「わざわざそんな事を言うために来たんじゃ無かったよね?」

ヴェロッサには呆れた表情をされる。

ク「すまない、何となくコイツの顔を見ると・・・」

ユ「言い訳は見苦しよクロノ。」

ク「煽ったのは君だろ!」

再び言い争いに突入しそうになるが・・・

シャ「ふ〜た〜り〜と〜も〜」

バリアジャケットに身を包んだシャマルが青筋を立てある呪文を言い放つ。

シャ「それ以上揉めるならリンカーコアぶちまけますよ?」

ク/ユ「「すみませんでした。」」
シャマルの迫力に即効で誤る2人。

ユ「で、クロノ僕の所に来たのは【闇】に関してだろ?」

ク「ああ、君が残した手掛かりで闇の大半は捕まえる事が出来た。」

ユ「だけど幹部連中・・・特に【闇】を生み出し奴等は捕まえられなかっただろ?」

ク「!!さすがたな、奴等はどういった方法で我々の行動を知ったか知らんが突撃前に幹部連中だけ逃げていたからな。」

ユ「多分今までの会話も伝えられてる・・・何せ奴等は肉眼処か探知魔法でさえ引っ掛からないスパイマシーンを君達に付けてるからね。」

そう言われたクロノは回りを警戒する。

ユ《ただ、念話を盗聴出来ないから会議前に結界でも張って魔力余波で破壊するのも可能だよ。》

ユーノは3人に念話を飛ばし、シャマルは結界を張ってクロノとヴェロッサは魔力を上げると回りで幾つもの爆発が起こる。

ク「今まで君が僕達に秘密にしてたのはこれも有ったからか?」

ユ「セキュリティが管理局の中で一番高い司書長室の内容を奴等は知ってたからね、直ぐに分かったよ。」

ロ「しかし、今ここで破壊したのは不味かったのでは?」

ユ「それは大丈夫ですよ。データを送るのに時間が架かりますし、僕がクロノを煽っていたから魔力を上げ怒ったなら・・・」

シャ「巻き込まれ爆発した事になるわね。」

ロ「なら結界は解いた方が良いんじゃ?」

ユ「スパイマシーンが壊れた場合他の局員に取り付いた物が壊れた代わりになるんで慌てて結界を解かなくっても平気です。」

ク「日記にその事を残さなかったのは映像も送る機能も有るからか?」

ユ「そう言う事、だから会議の前にワザト口論するなりして周りのマシーンを破壊するんだね。後、禁書棚の180番のケースに幹部連中が秘密裏にしてるアジトを幾つか印したディスクを隠して置いて有るから。」

ク「全てにおいて徹底してるな。」

ユ「アノ時何も出来ずただ【資料探し】しか出来なかったからね。」

その言葉に何れだけの思いが込められているだろう?アノ時、悲しみに耐え支え続けるだけを選択した友にクロノは・・・

ク「すまないユーノ、君には感謝してもしたりない。」

頭を下げ謝罪した。

シャ/ロ「「クロノ君!?」」

さすがにこのクロノ行動に驚く2人。

ク「僕達が・・・いや、我々管理局が無限書庫からの資料提供で何れだけの事件を解決出来た事か・・・しかし、我々は資料が迅速に届きそれが当たり前に成っていた・・・嘗てはチーム単位で数年かかっていたのにな。」

ユ「でもそれが僕達司書に与えられた仕事だからね。」

ク「十歳前後の少年1人が七割以上の資料を1人で探し4、5徹が当たり前な場所など他には無かった。」

ちょくちょくなのは達が手伝う事も有ったがそれでもユーノとの日常とは雲泥の差だ。

ク「今更どう謝罪しようと取り返しが出来ないのも重々承知だ。だが君の力は我々には必要だ、だから此からも無限書庫の長として我々を支援してほしい。」

クロノが土下座をして頼み込むなど夢にも思わずその行動に驚き、しばし唖然となるユーノ。

ク「それでも管理局を辞めると言うならば誰にも止めさせん。それが唯一僕に出来る償いだ。」

それを聞いたユーノは、あ〜と思った。何せ重症状態な身でジュマー掛けの転移魔法を仕様して逃げたなら管理局にも嫌気がさしてると思う訳で・・・

ユ「君に頭を下げられる日が来るなんて思いもしなかったよ。心配しなくっても僕はなのは達の為に無限書庫にいるよ。」

ユーノの思いを知ったクロノは立ち上がると扉を叩く音が・・・

ザ「失礼するぞ。」

ヴィ「パパ〜」

扉が空くと獣形態のザフィーラとユーノをパパとしたう少女がそのままダイブしてユーノに抱き付く。ユーノもごく自然にヴィヴィオを抱き締め頭を撫でる。その光景はどう見ても親子としか見えない。

「あらあら、ヴィヴィオちゃんはよっぽどパパが好きなのね。」

それを微笑ましく見守るカリムと。

「ヴィヴィオさんパパは患者さん何だから飛び付いたしては行けませんよ。」

そしてカリムの警護も兼ねたシャッハ。

ロ「姉さんが来るなんてどうしたんだい!?」

カリムがわざわざ出てくる等よっぽどの事がなければありえないだけに驚きを隠せないロッサ。

カ「言え、少しユーノ先生にお聞きしたい事があって。」

カリムは例の日記についてユーノに確かめる気で病院に訪れたのだと直ぐに分かったロッサは。

ロ「姉さんと先生は大事な話があるから少し僕と遊ぼうか?」

ヴィヴィオは少し考えながら、「あい。」と言ってロッサと病室を出てく、その後をザフィーラが静に出ていった。

カ「では早速、ユーノさんが日記に書かれた内容は全て事実ですか?」

ユーノがヴィヴィオを【娘】として見ていないなど考えられないだけにカリムはどうしても真実が知りたかった。
今しがたユーノがした行為は娘をあやす父親の行為に他ならないだけに。

ユ「日記に書いた事は本当ですよ。」

ユーノの答を聞いたクロノとシャッハは驚きを隠せないでいた。何せヴィヴィオが心配で授業を覗きに行った程なのに。

ク「だったら今さっきの行動は何だ!あれは何処からどう見ても娘をあやす父親にしか見えなかったぞ!!」

シャッ「提督、お、落ち着いて・・・」

今にも殴りかかりそうなクロノをシャッハが押さえる。

ユ「僕にも分からないよ。ただ気付けば身体が動いているんだ。それに【親】の愛情を知らない僕がヴィヴィオの父親に慣れるはずがない。」

ユーノの答えに四人はヴィヴィオを娘と思わないようにしても、既にユーノの心は答を導き出していると。

カ「貴方の想いは十分分かりました。」

自分達が何か言うよりもヴィヴィオ本人と話し合うのが一番ベストだと判断したカリムはシャッハにアイコンタクトを送る。シャッハは頷き病室を出る。

ク「僕もそろそろ失礼するよ。」

続くようにクロノも病室を後にする。

カ「さて・・・邪魔者も居なくなりましたし、ユーノ様・・・」

まだ病室にいるシャマルは「私は空気ですか〜(泣)」と隅っこで【の】の字を書いていじけた。

一方、ヴィヴィオを迎えに行ったシャッハが見たのはヴィヴィオを追いかけるヴェロッサの姿。呆れて尋ねると曰くヴィヴィオが鬼ごっこをご所望したの事。
その答にクロノはどう見ても怪しい人物が幼女を追っかけてるにしか見えなかったと思ったのは胸にしまった。

シャッ「ヴィヴィオさんユーノ先生とのお話は終わったから病室へ戻って良いわよ。」

それを聞いたヴィヴィオは嬉しそうに「あい!」と返事をして鬼ごっこを止める。その姿は【父親】に甘えられるのを楽しみにする娘の姿だけにクロノは複雑な表情を浮かべる。

ク「ヴィヴィオはユーノの事が好きかい?」

ヴィ「うん、だってユーノパパは何時も頭ナデナデしてくれるし、ママが忙しい時に何処に遊びに連れてってくれたりしてくれるもん。それにママにワガママ言えない事もパパになら言えるのでも・・・」

ヴェ「でも?」

ヴィ「ユーノパパをパパって言うとちょこっと悲しい顔するの、だからパパって言うの迷惑なのかな?」

悲しい表情を浮かべるヴィヴィオにクロノは・・・

ク「そんな事は無い、彼奴はヴィヴィオ事を大切に想ってる。だからパパって呼んだって迷惑に思う筈がない。」

自分達でさえ気付けなかったユーノの些細な悲しみを目の前の少女は見抜いてと言える。

ク「だからパパって呼んでもいいんだ。」

そう言ってヴィヴィオの頭を撫でる。

ク《すまないロッサ、会議には先に行ってくれ。》

ヴェ《なに言ってるの、心配なのは僕も一緒さ。》

互いの思いを念話で伝え合い苦笑いする2人。

シャ「後はユーノ先生の心しだいですね。」

先に歩き出したヴィヴィオの後を見守るように歩き出す。

ザ「心配はいらん。ヴィヴィオならユーノの心も溶かしてくれる。」

寡黙な守護獣は笑顔でそう応えた。


次回予告


ヴィ「パパは寂しくなかった?」

純粋な少女が見抜いたユーノの真実。

ユ「僕は君の父親を演じてただけだった・・・」

そしてユーノから語られる本当想いに・・・

ヴィ「パパ・・・ユーノパパ〜〜」

次回【重なる時《後編》】

娘の想いと父親の気持ちが今・・・





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