魔法少女リリカルなのはBLADE外伝

【重なる時】後編


物語は再びユーノの病室から始まる。

カ「有意義なお話しありがとうごさいました。」

ユ「いえ、僕の方は遺跡発掘の事ばかりで面白く無かったでしょう。」

ユーノは遺跡発掘の事をカリムは学校でのヴィヴィオの様子を語り合った。

カ「いえ、ユーノさんの事を知れただけで私は満足ですよ。」

若干頬を赤く染めた微笑みを見たシャマルは・・・
(カ、カリムさんまで落とす何て・・・ユーノ君・・・)
天然で女性を落とす辺りある種のレアスキルだと少し呆れながら(はやてちゃん達が知ったら大変ね。)
と、ユーノ争奪戦がよりいっそう白熱する気がして寒気がするシャマルだった。

ヴィ「パパ〜」

病室に戻るやいなや、ヴィヴィオはユーノに抱き付く。

ユ「ヴィヴィオは甘えん坊だな。」

そう言いながらユーノはヴィヴィオの頭を撫でる。

ヴィ「パパ、寂しく無かった?」

ユ「目覚めたのは昨日だし寂しくはないよ。」

ヴィ「本当?」

ヴィヴィオはじっとユーノを見つめると。

ヴィ「うん、大丈夫。」

と言って笑顔になる。

ユ「大丈夫?」

しかし、言われた本人はつい疑問を漏らした。

ヴィ「だってパパ、ママ達に心配かけないよう【嘘】の笑顔で笑うもん。」

さすがに言われた事に驚くユーノ、何せなのはですら自分の作り笑いには気付かなかった程なのに。

ユ「そ、そんな事はないよ。」

ヴィ「そんな事あるもん。パパ何時もママの前だと寂しいの我慢して笑顔で無理してる。それに私がパパて呼ぶ時は悲しい顔するもん。。」

さすがにそこまで気付かれているとはユーノも思わなかった。何せ目の前の少女と過す時間など限られてるから・・・

ヴィ「だからユーノさんがパパって言われるの嫌ならヴィヴィオ我慢する。」

そう言った少女は言葉とは裏腹に大粒の涙を流す。その姿を見たユーノはヴィヴィオを強く抱き締める。

ユ「確かに僕はヴィヴィオにパパって呼ばれる事に戸惑った。親の愛情を知らない僕が本当に父親になって良いのかと・・・」

自分が知るのは父親の姿だけで、父親の愛情を知る術が無かっただけに。

ユ「だから、僕の知識の中の父親を演じていた。」

自分が父親としてヴィヴィオに接しているかが不安になり自身の自信の無さが悲しみの形を生んでいた。

ヴィ「ユーノさん・・・やっぱりパパって呼ぶの迷惑?」

ユ「そんな事無い!ヴィヴィオがそう呼んでくれなかったら僕はとっくの昔に心は折れていた。だから、僕はヴィヴィオの本当のパパになりたい。」

ヴィ「パパ・・・ユーノパパ〜〜」

今、この時をもってユーノとヴィヴィオは本当の親子になった。

シャ「良かったわねヴィヴィオちゃん。」

当然その話しを聞いていたメンバーが貰い泣きしたのは言うまで無かった。

ヴィ「パパ〜」

ユ「ん?」

ヴィ「弟か妹、何時出来るの?」

泣き止んだヴィヴィオはとんでもない爆弾発言をする。言われたユーノも少しフリーズするも直ぐ再起動し。

ユ「弟か妹?」

ヴィ「うん、だってパパとママ達は赤ちゃんくる儀式してたもん。だから何時お姉ちゃんに慣れるか楽しみなの。」

そう言われたユーノは内心(あ〜アレ見られてたのか〜)と頭を抱えた。

カ「まままままままままままま〜〜」

シャッ「カ、カリムどっか違う人になってますよ。」
シャ「あ〜ヴィヴィオちゃんにはしっかり見られてたのね。」

ユ「ヴィ、ヴィヴィオ。その時ママ達に何か言われなかった?」

ヴィ「あ、他の人に聞かれと赤ちゃん来ないんだ。」

ママ達に言われた事を思いだしものすごく落ち込みヴィヴィオ。

ユ「ヴィヴィオはお姉ちゃんになりたい?」

ヴィ「うん。」

ユ「そっか、なら近い内に海鳴に行ったりリンディさんに会わないとな。」

内心無事でいられるかと言えば・・・

ク「放せ2人とも!アノ淫獣義妹を傷物にしくさって!!」

ロ「お、落ち着くんだクロノ君。」

ザ「今ここでスクライアを襲えば提督は明日の朝日を拝めんぞ!!」

ク「例えそうなったとしても彼奴だけは永久氷結したる!!」

ロ「ちょ、その台詞は前回の台詞ぶち壊しだよ。」

ク「は〜な〜せ〜」

廊下で盗み聞きしてた3人の声は病室にだだ漏れだった。

シャ「クロノ君・・・」

シャマルは念話をアル人物に飛ばす。

シャッ「退院しても大変そうですね。」

ユ「そうですね。資料請求も減らないでしょうね。」

ただ。クロノとはキッチリと決着を付けたかっただけにアル意味願ったり叶ったりだけに苦笑いになる。

ザ「すまん提督。」

ザフィーラはバイドでクロノを縛り上げ。

ロ「クロノ君ごめん。」

転送許可を取ったヴェロッサはアル場所に転送する。

ロ「会議は病休にしとかないと・・・」

その後クロノは事情を知った奥さんの下に転送され、たっぷりと肉体的に疲れさせられたとか。

その後、退院したユーノとのガチンコバトルをシャマル、ザフィーラ、アルフの三名の監視下の下行った。結果はクロノの惨敗。クロノ自身負ける気はしなかったが、その時ユーノは創設の書【クリエイター】を使いイージスフォームを仕様。
クロノ曰、「アレは反則だ。出来る事なら二度と戦いたくないな。」
と言わしめ、【しぶしぶ】フェイトとの交際を認めた。ただし、資料請求は以前どうりの量にし、腹いせをしているもよう。
ユーノの方も大切な義妹を託した気持ちを考え余り文句は出さなかった。


エピローグ

【BLADE×BLADE】


ユ「謎の高魔力を発生させ直ぐ反応が消えるロストロギアを調べろってふざけてるの?」

毎度の事、とんでもない依頼をする提督は無茶な依頼をしてくれる。

ク《す、すまない、かなり無茶な依頼なのは重々承知してる。だが測定された魔力量を考えればほっておく訳には行かないだ。》

青筋を立てマジ切れしたユーノに申し訳ないよう頼むクロノ。

ユ「推定魔力がSSSクラスになれば今までにない次元震の発生は十分ありえるからね。」

ク《ああ、SSSクラスのロストロギアだけでも良い、何とか探せないか?》

ユ「1つだけ可能性がある物はあるよ。」

ク《本当か!?》
ユ「ああ・・・ただ・・・」

ク《ただ?》

ユ「そのロストロギアを探している者がいる。」

ク《我々管理局より早くか!!》

ユ「嗚呼、そしてそれを探している人物は僕が知って奴の可能性も高い。だからクロノ・・・」

ク《現場の映像を見る許可と現場に転送する許可を貰えばいいんだな?》

ユ「すまないクロノ、資料の方は後で送るよ。」

そう言って通信を切ったユーノは一枚の手紙を手にする。

ユ「君が僕の大切な人達を傷つけるようならば僕は容赦しない。」


惑星???


コ「反応を頼りに来たがこの遺跡じゃないな。」

ア【またハズレですね。】

コ「最近反応が妙におかしいな。」
ア【これが霊鳥シルフィードが言った《次元交差》の影響ですかね?】

コ 「魔獣の出現による次元切断による影響で、様々な世界が交差しそうになる現象か・・・止める為にも一刻も速く《シクスマテリアル》を探し出し破壊しなければ!!」


大切な人達を護る覚悟の剣と自身を犠牲にしても貫く意思の剣は再び巡り新たな物語を導く。





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