魔法少女リリカルなのはBLADE外伝 鬱編:中編 物語はユーノの夢から始まる。 そんな2人を優しく見つめる3人の男、1人は顎髭に白髪と風格ある老人、1人は2メートルはあるで有ろう長身の男、1人は愛用デバイスを両股に収めた男。 ?「すみません長老我々のワガママを聞いていただいて。」 老「なーに構わんよ、そちらには依頼と言う事で頼まれた事ですし、ユーノもあれほど楽しくしとる姿などそうそう見せんからの、礼を言うのはわしの方じゃ。」 ?「しかし、ユーノ君は凄いですね。通信教育でアソコまで出来る子なんて早々いないですよ。」 老「わしとしては学校に通わせてやりたいんじゃが何分通わせてやる資金が無いのでな。」 ?「仕方ないですよ、各次元を渡る次元船には洒落にならない位の資金が掛かりますから。」 ?「管理局の依頼でさえ20%は払わないといけないですし、これだけの人数で生活してるんですから。」 大男が見渡すだけで50人はいる。ただスクライアは少数に別れているだけで実際はこの五倍以上の人数がいる。 ?「ここだけでも大変なんですし、仕方ないですよ。」 老「そう言うお主達も大変じゃろう。わざわざ管理局を辞めて発掘者になるなど。」 ?「私とガロウは今の管理局に疑問を感じ局を辞めたんです、だから後悔はしてません。」 ガ「実際、俺達もエースって呼ばれてますけど専門外の知識ばかりで手も足も出ません、なあロウガ。」 ロ「嗚呼、井の中の蛙大海を知らずって言う管理外97世界の格言が頭に浮かんだよ。」 ガ「確かにな・・・しかし、ユーノ君はモテるな。」 老「うむ、一族全体の五割はユーノにアタックかけとるな。」 ロ「ご、五割って・・・ユーノ君まともに恋愛感情育つんですか?」 老「そこが心配なんじゃ、下手をするとユーノに特定条件付の重婚を付けんといかんかの〜〜」 と3人はのほほんと語り合っていた。 一方現実世界では未だにはやてはパスワード解読に苦戦していた。 は「アカン、思いつく限りのもんは出尽くしてしもうた。」 シ「こうなってくると本当に別世界の文字の線も否定出来ませんね。」 は「ユーノ君の事やからうちらの関係の事柄やと思っとったんやけど・・・」 リ「落ち込まないで下さいはやてちゃん。まだ完全に手詰まりじゃないですから。」 は「そやな、うちらで絶対ユーノ君を傷つけた犯人を捕まえるで。」 リ「はい、絶対捕まえるです。」 リインとはやては気合いを入れる。 シ「しかし、ユーノが思いつくパスワードですか・・・」 シグナムは徐にローマ字でkodokuと入力するとロックは解除された。さすがに驚きを隠せずシグナムは固まった。視線を移すと顔を青ざめた主の姿が嫌でも目に入った。 は「何や読むのきまずい気するわ。」 それでもはやてはユーノの残した手掛かりを読み始める。どうやら内容は日記だった。読んでくうちにユーノは偶然管理局の闇を知り自分達に知らないよう1人で戦っていたようだ。しかし、はやてにとってユーノが1人で闇と戦っていた事実より驚愕する内容が書かれていた。 ○月×日 今日も何時も変わらない日常だった。仕事は忙しく僕は既に7徹目、流石に気分転換に外へ出ることにする。食堂へ行くと相変わらず無限書庫の司書達を軽く見てる者達は多かった。その中に見知った2人の女性を見つけ声をかけようと近寄った時に聞いたの信じられない内容だった。 フェ「なのは、最近無限書庫に行ってる?」 な「ここ1ヶ月は行ってないよ。」 フェ「そうなの!?じゃあユーノが既に7徹目だって知らないんだ。」 な「またユーノ君無茶してるんだ。」 フェ「うん、だからいい加減休ませようと思うんだけど・・・」 な「でもユーノ君何て調べ物する以外特に何もしないんだしほっておいても大丈夫だよ。」 その瞬間頭は真っ白になった。まさかなのはまでにそう思われていたなんて思いもしなかった。 は「嘘やろなのはちゃん・・・そんな事うち聞いた事無いで。」 ○月×日 今日、なのはが保護した少女を無限書庫に預けに来た。無限書庫は託児所じゃないし、僕はなのはにとっては探し物しか出来ない友達なのにずいぶんむしのいいように扱う。最初は断ろうと思ったが目の前少女に罪はない、仕方なくなのはの頼み事を受ける。 この内容はある意味一番驚愕する内容だった。普段ヴィヴィオに接するユーノは父親そのものだった。それ故にリインが羨ましがっていたくらいなのだ。だが・・・ は「芝居なんか?今までのユーノ君は芝居やったんか?」 まさか愛する人がここまで豹変している事に気付けずにいた自分を呪った。 シ「主、余り気を落とさないでください。」 は「せやけど・・・」 シ「ユーノの事ですし嘘は書いて無いでしょう。しかし、私は高町やテスタロッサがユーノを便利屋としか思っていないなどと考えておりません。」 は「うちだって2人を信用しとるよ。せやけど・・・」 ザ「ならば2人を呼んで直接確かめられては如何でしょうか?」 は「それが一番手っとり早い方法やな、ザフィーラは悪いけどユーノ君のいる病院に行って2人をうちんとこに来させてくれへんか、多分今顔見たら酷いこと言いそうやから・・・」 ザフィーラは頷き部屋を出る。 は「2人が肯定したらうち一生許せへんな。」 はやての瞳は怒りをあらわにしていた。 一方、なのはとフェイトを迎えに行くザヒィーラからはあからさまに怒りのオーラが立ち上っていた。途中ヴァイスが声をかけようとしたが余りの迫力にかけられなかった程だ。 ザ(私はあの2人を前にして冷静でいられるだろうか?) ザフィーラにとってユーノは良き友であと同時に尊敬に値する人物である。果てはリインを生み出す最に多大な尽力を尽くし、あまつさえ犯罪者である自分達の弁護してもらうなどとても返すに返せない恩を受けている。そんなユーノを罵声など許すに許せない思いはシグナムも一緒だろ。しかし、なのはやフェイトがそんな事を言うはずは無いと言う信頼もあるだけにザフィーラは複雑な思いで病室の前まで来た。人型に戻り扉を叩く ザ「失礼する。」 ザフィーラが目にしたのはユーノの手を握り震えるなのはの姿、ユーノの日記の内容と今の姿に何とも言えない表情をする。 ザ「高町、テスタロッサ、主が2人をお呼びだ。」 フェ「はやてが?」 ザ「嗚呼、スクライアの部屋から闇に繋がる日記を見つけた。その内容を伝えるより直接見たほうがいいと言われてな。。」 な「直接って事はよっぽど重要な事が書かれてたって事ですね。」 ザ「ああ・・・・」 フェ「しかもザフィーラが言いよどむほどの内容なんですね。」 ザ「そうだ。」 フェ「なのは。」 な「うん、ザフィーラさんユーノ君の事願いします。」 そう言って2人は病室を出る。残されたザフィーラは・・・ ザ「何故・・・何故何も言ってくれなかったのだ。我は守護獣であるがお前の友だぞ。」 司書達が軽率に去れている事はアルフから聞いていたし、ザフィーラも何度か耳にいている。そのたびに訓練と言う名目でそんな輩を黙らせていた。 ザ「アノ内容をヴィヴィオが知ったら大泣きじゃすまん、あの子は間違い無くお前の娘なのだから。」 ザフィーラが思い浮かべたのはユーノとヴィヴィオの親子としか見えない光景だった。 一方無限書庫では死屍累々と借り出された局員が無重力を浮いていた。 ス「ティア〜〜」 ティ「ごめん、話しかけないで・・・」 そして新生機動6課からもスターズコンビ、ライトニングコンビが借り出されていたが既にグロッキー状態だった。 エ「改めてユーノさんの凄さが解りました。」 キャ「これだけの人数(200人)でもお父・・・ユーノさん1人の処理能力には到底及ばないですしね。」 ティ「改めて分かったは、ユーノさんは平時のエース何て言葉じゃ足りないは、間違い無く平時のキング、もしくはワイルドカードよ。」 他の者達もその一言に頷いた。 一方部隊長室に入ったなのはとフェイトが見たのは怒りを押さえるはやての姿、そして隣にいるシグナムも同様なだけに2人は(私達何かしたっけ?)と思い思い中る事が多すぎて冷や汗が止まらない。 な「は、はやてちゃん私達何かしたかな?」 恐る恐るなのはが聞くと… は「うちはなのはちゃんとフェイトちゃんを信じとる、せやけどこの日記に書かれとる事はホンマなん?」 2人の前に日記の内容が示される。その内容を読み見た瞬間なのはとフェイトは顔を青ざめた。 フェ「ち、違うんだ。このあと・・・」 フェ「そんな思ってない事言っても駄目だよ顔が嫌そうにしてる。」 な「あぅ・・・やっぱりすぐバレちゃうか。」 フェ「そんな事言うならユーノは私が貰っちゃうぞ。」 な「だ、駄目だよ。ユーノ君は私の何だから。」 フェ「ダーメ♪私だってユーノの事好きなんだもん。」 な「フェイトちゃん〜〜〜」 フェ「て・・・」 シ「しかし、ユーノ本人は途中までしか聞いていないのだ。その後ユーノがどう思ってしまったかは想像出来るだろ。」 は「それに嘘とは言え軽はずみにそんな事うちらは言ったらあかん。結果的にユーノ君を追い込でしまったんやから。」 な「ユーノ君・・・」 フェ「ユーノ・・・」 2人は悲痛な表情を浮かべる。 は「問題はユーノ君をどう説得するかや。」 シ「あれでユーノは意外に頑固ですからね、話を聞き入れてくれるかですね。」 は「処で・・・さっきかり気になっとんやけど・・・シグナム何時からユーノ君の事ユーノって言い始めたん?」 シ「!!!」 フェ「言われれば・・・」 な「少しお話聞きたいなー」 シ「べ、べつに前に遺跡に護衛に行って運悪くトラップを発動させてしまったさい華麗にトラップを無効にしたユーノに見とれてなどいない。」 は「あんな〜シグナム・・・」 フェ「私達そこまで正直に答えは聞いていないんだけど・・・」 シ「!!!!」 な「ちょこーと頭冷そうか?」 何時の間にかバリアジャケットに着替え相棒を構える3人。シグナムは咄嗟にレバンティンをセットアップし甲冑を纏う。しかし、今の3人を前に無事でいられるだろうか?激しく冷や汗が流れる。そんなシグナムを助けるように緊急通信が入る。 ザ「すみません主・・・スクライアが病院を脱走しました・・・」 事態はより深刻になった。 鬱編後編に続く。 |