魔法少女リリカルなのはBLADE外伝

捜索編
(なのは×フェイト章)


物語はアリサからの電話後から始まる。

な「うん、ゴメン心配かけて、うん、お願い。」

携帯をきるとなのはは悲痛な表情を浮かべる。

フェ「アリサは何て?」

な「やっぱり誤魔化せなかった。ユーノ君と何か有ったかのか聞かれたたよ。」

フェ「やっぱりすずかとアリサは誤魔化せないよね。」

な「直接会ったら多分お説教コースだよね。」

フェ「2人の気持ちを考えたら当然だよね。」

な「うん・・・アリサちゃん何て髪切ってまで応援してくれたもんね。」

なのはとフェイトは今でも忘れられない。はやてと共にそれぞれの理由でユーノが好きだと2人に伝えた。その時のすずかとアリサの表情は複雑な表情だったが笑顔で頑張れと言ってくれた。

翌日、ロングヘアーだったアリサが短く髪を切っていた。本人曰く・・・

ア「長いまんまだと私とフェイトの見分けつかないでしょ。」

アリサのその一言は3人にとってはある意味後悔とも言えた。アリサは髪を切ってまで自分の想いを断ち切り、ユーノとの恋路を応援しようと決意したのだ。それゆへ3人は互いに抜け駆け禁止を誓い、同棲する事なる。
もっとも、そのせいで同性愛者などとゴシップも上げられたが・・・取り上げた雑誌社には頭を冷やしてもらったのでその内記事を上げるのを止めるだろう。だが、ユーノにとってその内容が真実になってるなどと思いもしなかった。

な「私達はユーノ君に甘え過ぎたんだね、ユーノ君は優しいから分かってくれるって・・・」

フェ「うん、ユーノは神様じゃないんだから何でも理解出来るはずないのにね。」

彼女達がそう思ってしまった原因は、どんな悩みにも答を示す回転早き頭脳と暖かく包み込む包容ごときの笑顔、そして・・・どんな無茶でもやり遂げる屈強な精神力など様々な要因が原因だと言える。

な「でも、それは私達に余計な心配をかけないようにしてただけで。」

フェ「偽りの仮面で何時も私達を護ってくれてたんだ。」

改めてユーノの事を何も理解していなかった事実に気付かされる。

な「そんな私達にユーノ君が好意を抱く分けないよね。」

フェ「うん、どっちかって言うと苦しめていた方だし・・・」

な「こんな私達じゃユーノ君に相応しくないかも知れない。でも私はユーノ君の隣にいたい。」

フェ「うん、誤解を説いて私達の気持ちを聞いてもらうんだ。」

2人は新な決意を胸に空を飛ぶ。


その頃・・・


す「なのはちゃんとフェイトちゃんは今こっち(海鳴)にいるみたいだね。」

ア「さすが、法の執務官と戦術教官ね、いい勘してるわね。」

す「なのはちゃんは見つけられるかなユーノ君の事・・・」

ア「確率は五分五分よ。それになのは達じゃなければユーノ結界は破壊出来ないしね。」


なのはに電話をかける一時間前・・・


森の中を歩いていると道の真ん中で倒れている小動物。

ア「あれって・・・」

す「ユーノ君? 」

2人が近付くと何かに阻まれる。

ア「これって・・・」

す「結界?」

まるでそれ以上の侵入を拒むように結界が張られていた。

す「え?」

すると2人の目の前からユーノが揺らぐように見えなくなる。

ア「ど、どうゆう事?」

2人はさっぱり訳が解らなかった。何せ瀕死で倒れたなら近付く者を拒むように結界は張らないはずだ。

す「え!?」

そして何故2人は入口まで戻され。

ア「いったいどうゆう事よ?」

す「多分なのはちゃん達と何か有ったと思うけど・・・」

ア「彼奴がここまでする理由が解らないわね。」

ユーノの性格を知る限り、ここまでして拒絶するなど余程の事だ。

ア「私達がここにいても仕方ないわね。」

す「一度家に戻ってなのはちゃんに確認とろ。」

そしてだいたいの事情は理解した。

ア「私達もユーノ事全然見てなかったわね。」

す「うん、なのはちゃん達だけ罵声出来ないよ。」

仲間内で本当のユーノを知る者などいないと言える。


その頃、ユーノの真実に近付こうとする者は・・・


コ「ここがユーノの心理か・・・」

ア【辺り一面闇ですね。】

コ「そこまで追い詰める何かが有ったのだな・・・」

ア【で、しょうね。しかし・・・ここから主を探し出すのはしなんですね。】

コウはアポトロスを懐に納め闇の中を歩く。


その頃、なのはとフェイトは海鳴の空を飛んでいた。

フェ《駄目こっちもダミーだった。そっちは?》

な《こっちもダミーだよ。》

フェ《ユーノがまさかここまでするなんて予想外だよ。》

海鳴に着いてユーノの魔力反応を探知したら市内全域の所々で反応。2てに分かれ着いて見ればダミーだった。ユーノがダミーを仕掛けたのは分かったが、何せ相手が悪かったとしか言えない。

な《ここまで精密なダミーを仕掛ける何て誰も予想出来ないよ。》

フェ《はやて達にも応援頼んだけど・・・全部ダミーの可能性もあるんだよね。》

ユーノの状況を考えればこれ程のダミーは造れない。おそらく闇と戦うさいに前もって仕掛けた物だと言える。しかし、相手はあのユーノだ全て偽物の可能性もある。
ここに来てなのはとフェイトはユーノがここまで自分達を拒絶するなど予想もしていなかっただけに大いに心は乱れた。


な(ユーノ君何処?)

後悔に押し潰されそうになりながらなのはは次の場所へ向かう。すると視線の先に懐かしい思い出の場所が映しだされる。

な(彼処って・・・)

その場所こそ出会いであり始まりの場所。

な《フェイトちゃん!!》

なのはの必至の念話が届く。

フェ《どうしたのなのは!?》

余りの必至さにフェイトは驚きを隠せない。

な《街中にある反応は全部ダミーだよ。》

フェ《え!て、事はユーノを見付けたの?》

な《まだ確証はないけど多分ユーノ君はここにいると思うから。》

なのははゆっくりと探知魔法を発動させる。

フェ(あっちて確か・・・そっか、なのはとユーノにとって彼処は・・・)

フェイトも何かを感じその場所へ向かう。


一方・・・


コ「歩けど歩けど闇だな。」

ア【ぞくに言う無限の闇、または孤独を表した空間。】

コ「確かに俺もユーノに連絡は取らなかったけど。レイジングハートを託すくらい大切な人がいるんだろ?ここまで孤独なのはおかしいだろ。」

ア【確かに・・・レイを託す程の人物なら・・・】

1人りと1機が唸っていると闇の中に座り込み啜り泣く少年の姿。

コ「・・・ユーノ?」

かつて出会った頃の姿にコウは戸惑いを隠せないでいた。


その頃・・・


な「やっぱり此所だ。」

なのはは感激の余りの涙を流す。

フェ「パラレルミラージュ・・・アコースさんが知る限りユーノの最高位の結界魔法・・・ランクはSSに届くって言ってた理由がよくわかったよ。」

エリアサーチ何処か肉眼ですら確認出来ず砲撃魔法を適当に射つ分けにもいかない中。なのはは諦めずサーチを続けたのだ。

な「それに森の中には魔力を持つ者だけに反応するラビリンスをしかけられてるから徒歩で捜すと時間かかり過ぎるしね。」

その上、森の中には魔力保持者にしか反応しない特殊結界まで張られていると言う徹底だがそれすらフェイクの可能性も充分考えられた。

な「行こうフェイトちゃん。」

フェ「うん。」

2人は様々な思いを抱きユーノの下へ向かう。


再び舞台はユーノの精神世界へ


コウは驚きを隠せないでいた。何故なら精神つまり心はあの頃ままだと言う事実に。

ユ「お兄さん誰?」

こちらに気付いたユーノは恐る恐る訪ねてくる。

コ「・・・そっか、そうだったな・・・ただでさえ寂しがりのお前が仲間内のいない場所で1人きっりだったら鬱ぎ込むのは当然だな。」

コウは変身魔法でユーノと出会った頃へと姿を変える。

コ「向に来たよユーノ。」

コウはユーノに手を差し出した。


同時刻・・・


フェ「ここが結界の中心地点だね。」

な「うん、後は結界を破壊するだけだね。」

なのははレーイジングハートを構え。

な「ディバイン・・・バスターー!!」

フルパワーのバスターを撃ち放つ。だが、ディバインバスターは結界を破壊する処か結界に吸収される。

な「え!?」

その事態に唖然とするなのはとフェイト。しかし、魔力が高まったのを感じとると2人は回避行動をとる。

次の瞬間、吸収されたバスターが跳ね返される。

フェ「まさか・・・」

フェイトは何かを感じとりフォトンランサーを撃つ。すると先ほどのように吸収され跳ね返される。

フォ「やっぱりリフレクションの効果もあるね。バラレルミラージュ、幻想の鏡を冠する訳だ。」

な「でも、壊せない事はないね。」

2人は頷き杖を構える。

な「まずは私からディバインバスター!!」

再びバスターは結界に吸収される。

フェ「吸収しても跳ね返るまでに時間が掛かる、跳ね返る瞬間同等の魔力を叩けば・・・」

フェイトはザンバーを構える。

フェ「今だ。」

反射したバスターにザンバーを叩き込む。

フェ「はぁーーー!!」

しかし、結界は罅が入る処か対向したザンバーごとバスターを吸収する。

フェ「嘘!」

さすがに予想外の結界効果に驚きを隠せない。

な「バスタークラスの相乗攻撃じゃ破壊出来ないみたいだね。」

フェ「うん、少なくってもブレイカークラス4・5発以上叩かないと無理だね。」

な「ブラスター3やライオットフォームでもちょっと厳しいね、でも・・・」

なのははブラスターモードに移行しようと魔力を高めると・・・

は「あかんよなのはちゃん。ブラスターモードは部隊長の任意がないかぎりなれへんのやから。」

ヴィ「たく、ユーノが絡むとリミッター直ぐ外れるだからよ。」

な「はやてちゃん、ヴィータちゃん。」

シ「まったく、普段なら止めるはずのお前がライオットに移行しようとするのはどうかと思うぞテスタロッサ。」

リ「それに2人が無理したらユーノさんが余計に気を使いますよ。」

フェ「シグナム、リイン。」

シャ「それに、ユーノ君は今動けない状態なの忘れてませんか?」

ザ「まったく先走り過ぎだ。」

な「あう・・・」

フェ「わ、忘れてた・・・」

焦りすぎて感じんな事を忘れていたなのはとフェイト。

は「ま、時間が無いんはホンマやけど、ユーノ君はけったいな結界を考えよったな。」

リ「ユーノさんは今や管理局1の結界魔導師です。」

シャ「そうね、何せ旅の扉さえ受け付けないものね。」

シャマルは此所に着いてから既に旅の扉を試していた。

ヴィ「ま、手っ取り早く壊した瞬間にシャマルが救出する以外ユーノを安全に救う方法はないんだよな。」

シ「我々の全力だ。万一を考えて辺り一帯の結界は任せたぞザフィーラ。」

ザ「言われずとも分かっている。」

ザフィーラは久しぶりに人形に戻る。

は「うちら隊長陣が勢揃いや、火力問題もあらへんやろ。」

はやては軽くウインクする。

フェ「なのは・・・」

な「うん、全力全快で助けようユーノ君を!」


ユーノ救出作戦が開始された。


その頃・・・


ユ「コウ・・・何で?」

ユーノは戸惑いを隠せないでいた。


次回予告


コ「ユーノ、お前が望むなら俺がそこ(管理局)から連れ出そうか?」

古き友の誘い。

ユ「僕は・・・」

ユーノが戸惑いながらもコウの手を取ろうと手を伸ばす。

な「ユーノ君?・・・!?駄目ーー!!」

その時光輝く奇跡が・・・


次回【もう一度始まりの場所から・・・】





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