“とらハ3イベント〜クロフェVer〜”へ
“とある朝”へ
“休日前の一コマ”へ
“兄妹団欒”へ
“兄妹団欒〜暖かいお昼は昼寝なの〜”へ
“懸念事項”へ
“姉妹遊戯?”へ
“小ネタ〜プロポーズ〜”へ
“忍さんの恋愛相談室”へ
“翠屋の人々”へ
“シグナムさん特訓です”へ
“兄妹団欒〜嘘つき〜”へ
”家族団欒?”
”とある午後”へ
”冬の日の二人”へ
”冬の日の2人R”へ
”それはコウノトリとかキャベツ畑とか”へ
”リリカル幼稚園”へ
”秋の夜長は”へ
"シグこめっ♪"へ
"一日の活力"へ






”とらハ3イベント〜クロフェVer〜”
クロノ「これ以上無茶をしたら壊れるってわからないのかっ!」
フェイト「無茶ならクロノだってしてるじゃない!!」
クロノ「ッ・・・・・・・!」
フェイト「私がもっとしっかりしてればクロノはもっとちゃんとやれてっ!私なんかよりもずっと・・・・ずっと!!」
クロノ「・・・・・・・」
フェイト「私もうクロノに迷惑かけないから・・・・もう誰にも迷惑かけないから・・・」
クロノ「・・・・・フェイト、違うよ・・・それは違う」
クロノ「確かに君は手のかかる義妹だよ」
フェイト「・・・・・・ッ!!」
クロノ「難しいよ・・・君の訓練カリキュラム・・・執務官試験の勉強・・・」
クロノ「でも君は一度教えたことはちゃんと覚えてくれる子だったから」
フェイト「・・・・・・・ッッ!!」
クロノ「レティ提督は褒めてくれた・・・君も喜んでくれたろう?」
フェイト「・・・っううっ・・うっ」
クロノ「だからお願いだから・・・これからも一緒に歩んではくれないだろうか?」
フェイト「うううっ・・・くっ・・はぁっ・・」
クロノ「君は・・・・僕の宝物なんだよ」
フェイト「くぅ・・あっ・・うわあぁぁぁーーーーーーーん!!・・・ぐすっ・・ひぐっ・・・ごめ・・・ごめん・・・ごめんなさ・・・」






”とある朝”
フェイト「クロノ〜朝だよ。起きて〜」(ユサユサ)
クロノ「zzz・・・」
フェイト「クロノ〜」
クロノ「すー・・・」
フェイト「むぅ〜・・・起きてくれない」
クロノ「くー・・・」
フェイト(でもこんなふうにクロノの寝顔見るのって初めて・・・)
フェイト(うー、やっぱり寝ててもかっこいいな・・・)
フェイト(キ、キスしてみようかな?・・・・ってダメだよっ)
クロノ「すー・・・」
フェイト「・・・・・・」(ドキドキ)
フェイト「クロノがすぐに起きてくれないから悪いんだよ?」
クロノ「すー・・・」
フェイト「・・・・・・・・チュッ」
クロノ「う?う〜〜ん・・・・ってフェイト?おはよう」
フェイト「お、おおおおはようクロノ!!」(真っ赤)
クロノ「どうかしたのか?顔が凄く赤いんだが?」
フェイト「なな、なんでもないよっ!!そんなことより早く支度しなきゃ!」
クロノ「ああ。そうだな・・・・・あ、フェイト」
フェイト「な、なに?」
クロノ「いや、起こしてくれてありがとう」
フェイト「う、うん・・・」






”休日前の一コマ”
クロノ「ふぅ・・・・まぁ、今日のところはこんなとこかな」
エイミィ「お〜〜いクロノく〜ん・・・ってあれ?もう今日はあがりなの?」
クロノ「ああ。とりあえずあらかたの仕事は片付いたからね・・・・・っとそうだエイミィは明日休みだったろう?」
エイミィ「ん?そうだけど。どうかしたの?」
クロノ「いや、僕も明日休みを取っていてね。良ければ一緒に過ごそうかと思ってね」
エイミィ「・・・・・・・・・・」
クロノ「どうした?エイミィ?」
エイミィ「クロノ君!熱は無い!?」
クロノ「君は僕をなんだと思っているんだ失礼な」
エイミィ「え?だってどういう風の吹き回し?」
クロノ「どうって・・・それは・・その・・・・」
エイミィ「その?」
クロノ「その・・・・・僕だってたまには恋人と過ごしたいと思うときだってあるさ!」
エイミィ「・・・・・・・・」
クロノ「エイミィ?」
エイミィ「ああ!もう!可愛いなぁ!クロノ君はもう!」(ぎゅぅ〜〜)
クロノ「エイミィ!?いきなり何をするんだ!」
エイミィ「そんなこと言ってくれてお姉さんはうれしいぞぅ!」
クロノ「エイミィ!?」
エイミィ「・・・・・・でもいいよ。そんなに気を使わなくても。クロノ君は凄く疲れてるんだから」
クロノ「・・・・別にたいしたことはないよ」
エイミィ「だ〜〜〜め!明日は一日ゆっくり休むこと。これ恋人兼お姉さんからのお願い」
クロノ「・・・・・・・」
エイミィ「・・・・・・・・」
クロノ「・・・・・ふぅ。わかったよ。まったくエイミィには敵わないな。」
エイミィ「うんうん。素直でよろしい・・・・・・そんなに焦らなくても私達にはまだまだ時間はいっぱいあるんだからさ。ゆっくり行こうよ。」
クロノ「ああ。そうだな」






”兄妹団欒”
なのは「えへへへ。お姉ちゃんと一緒にお休み過ごすのって久しぶり〜」
美由希「あははは。そう言えばそうだね。私も最近は修練がとかが忙しいのもあるけどなのはが時空管理局・・・だっけ?そっちの用事でいないこともあって中々一緒にいられなかったもんね」
なのは「う〜〜、ごめんなさい」
美由希「あやや。責めてるわけじゃないよ!?」
なのは「・・・うん」
美由希「私たちはなのはが無事に帰って来てくれればそれでいいんだから」
なのは「うん」
美由希「でもあんまり無茶はダメだよ?恭ちゃんなんていつも心配そうにしてるんだから」
なのは「おにーちゃんが?」
美由希「うん。本人はそんなこと無いって言ってるけどバレバレなんだよね」
なのは「ほぇ〜〜」(ガチャ)
恭也「ん?美由希になのは・・・・何をしているんだ?」
美由希「ん〜〜、別に〜ただ姉妹の絆を深めてただけだよ。ねーなのは♪」
なのは「ねー♪」
恭也「む・・・・・そうか」
美由希「ほらほら恭ちゃんもこっちに来なよ」
なのは「そうだよ。おにーちゃんも一緒にいようよ」
恭也「ふむ・・・・まぁ、偶にはな」
美由希「そんなこと言って本当は嬉しいくせに〜」
恭也「なにを言っているんだお前は」
なのは「あはははははは」
そんな高町兄妹の一コマ






"兄妹団欒〜暖かいお昼は昼寝なの〜”
ある晴れた日の午後、高町家の縁側で二人の少女が昼寝をしていた
なのは「くー」
フェイト「すー」
その寝顔は年相応のとても可愛らしいもので
なのは「くー」
恭也「・・・・・・・」
片や兄の膝を枕にしてとても安心しきった寝顔で
フェイト「すー」
クロノ「・・・・・・・・」
片や義兄の肩に寄りかかりとても幸せそうな寝顔で
なのは「くー」
フェイト「すー」
二人の小女は安らかな寝息をたてていた
恭也「・・・・・まぁ、その、なんだ」
クロノ「・・・はい」
恭也「・・・平和だな」
クロノ「そうですね」
なのは「くー」
フェイト「すー」
そんなうららかな午後
 ちなみに縁側の向かい側の部屋では・・・
美由希「う〜〜・・・・」
エイミィ「むぅ〜〜・・・・」
二人の少女の姉二人が羨ましそうにその二組の後ろ姿を見ていたとか






”懸念事項”
フェイト「ねぇ、クロノ・・・・私はクロノの役にたってるかな?」
クロノ「どうしたんだ?急にそんなこと言い出して」
フェイト「だって今日の任務でもクロノに助けてもらって・・・・本当に私はアースラの皆や・・・クロノの役にたってるのかなって思っちゃって・・・」
クロノ「・・・・・・」
フェイト「・・・・・・」
クロノ「・・・確かに君は執務官候補生として駆け出したばかりで至らないところもある」
フェイト「・・・・・」
クロノ「でも君がいてくれて助かってる部分の方が大きいのも事実だ」
フェイト「・・・クロノ」
クロノ「それに・・・」
フェイト「?」
クロノ「それに・・・役にたつ、たたないなんて関係無しに君には・・・フェイトには傍に居て欲しいと僕は思ってる」
フェイト「・・・クロノ」
クロノ「だからもうそんなことで悩むのは止せ。いいな」
フェイト「・・・・うんっ!ありがとうクロノ!」






”姉妹遊戯?”
アリシア「むぅ〜〜〜」
フェイト「ど、どうしたのアリシア?私の方をじっと見て・・・何か付いてる?」
アリシア「う〜、私はフェイトのお姉さんだよね?」
フェイト「う、うん」
アリシア「じゃあどうして・・・どうしてフェイトの方が私より身長もおっぱいも大きいのっ!」
フェイト「ふぇっ!?え、えっとそれは・・・」
アリシア「う〜〜、ふこうへいだぁっ!!」
(ガバッ!)
フェイト「わ!ちょっ!アリシア〜」
アリシア「う〜、何でぇ〜!」
(モミモミ)
フェイト「ふぁっ!うっ・・うんっ・・あっ・・アリシッ・・あっ」
アリシア「あれ?どうしたのフェイト?変な声出して」
(モミモミ)
フェイト「そ、それはっア、アリシアが・・ひゃんっ!うっ・・あっ・・」
(ガチャ)
クロノ「フェイト、アリシア。アルフが君達を探していたんだ・・・が・・・・」
アリシア「(にこーー)」
フェイト「ふぇ!?ク、クロノ!?」
クロノ「・・・・・・いや、すまない邪魔をした。僕は行くから気にせず続けてくれ」(バタン)
フェイト「ク、クロノっ!こ、これはっ・・・」
アリシア「さ〜てフェイト。お姉さんと遊ぼうね〜」(わきわき)
フェイト「ア、アリシア?く、クロノ〜〜戻って来て〜〜」






”小ネタ〜プロポーズ〜”
なのは「クロノ君!私と結婚してくださいっ!!」
フェイト「クロノ・・・あの、そのずっと私の傍に居て欲しいな・・・」
はやて「クロノ君、あたし頑張ってクロノ君のこと支えるからクロノ君もあたしのこと支えてな?」
エイミィ「クロノ君!結婚しよっか!」
シグナム「その・・・なんだ、クロノ執務官が迷惑で無ければ私とい、一緒になってもらいたいのだが・・・」
シャマル「不束者ですがどうぞ宜しくお願いします〜」
ヴィータ「あ、あたしは別にお前のことなんてどうでもいいんだからなっ!ただお前が一緒に居たいって言うなら仕方ねーけど居てやるよ」
ユーノ「もし、君が嫌じゃ無かったら僕と一緒に居てくれないかな」
クロノ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
一同「「「「「「「「誰の台詞が一番グッ!とキタ?」」」」」」」」
クロノ「とりあえず一番最後のだけはあり得ないから」
どうも〜各人の台詞の時の表情や仕草は皆様の妄そ・・・もといご想像にお任せします(爆)では!!






”忍さんの恋愛相談室”
忍「ふむふむ。それでどうにかしてクロノ君の気を引きたいと?」
フェイト「は、はい」
 その日フェイトは翠屋で忍に相談をしていた。内容はどうすれば今以上にクロノの気を引けるかについて
フェイト「はい。忍さんならなのはのお兄さん・・・恭也さんと付き合っていますからその・・・参考に出来たらなって思って」
忍「ん〜、確かに恭也とクロノ君って似てるところがあるからね」
フェイト「で、あの、その何か良い案ってありますか?」
忍「う〜〜ん、そうね〜」
 と腕を組みながら考える忍
忍「(だいたいフェイトちゃんは今で十分可愛いし性格もいいんだからこれ以上となると・・・・・あっ!そういえば最近読んだ雑誌で・・・)」
 とあることに思い至る
忍「じゃあさ、普段取らない様な仕草とかしてみるといいんじゃないかな?」
フェイト「普段取らない仕草ですか・・・?」
忍「うん。例えば・・・・ゴニョゴニョゴニョ」
フェイト「・・・・え?ええぇぇぇぇぇ〜〜!?」
 忍から言われた提案に思わず声を上げるフェイト
フェイト「ほ、ホントにそんなのでクロノの気が引けるんですか?」
忍「ん〜、多分。最近流行ってるらしいよ・・・まぁ、とにかくやってみる!」
フェイト「は、はぁ」
 と曖昧に頷くしかないフェイトだった

 その日の夜夕食を終え勉強をすると言い席を立ったフェイトにクロノは声をかけた
クロノ「フェイト、執務官試験の勉強ならまた僕が見ようか?」
フェイト「・・・・・・・」
クロノ「フェイト?」
 いつもなら二つ返事で了承してくれる彼女が今日は黙っているあまつさえこちらを
じぃーーっと見つめてきていた
フェイト「べ、別に・・・」
クロノ「ん?」
フェイト「別にクロノに勉強を見て貰ったからってう、嬉しくなんてないんだからねっ!」
 何故か頬を赤らめつつ彼女はそんなことを言ってきた
クロノ「・・・・・・・・・・・・」
フェイト「〜〜〜〜〜〜〜っ」
クロノ「・・・・そうだったのか、すまない」
フェイト「え?」
クロノ「今まで君のためと思い勉強を見てきたけど・・・そうか迷惑だったんだな」
フェイト「え?えぇ〜!?あ、違、違うのクロノっ!」
 今言った言葉を額面通りに受け取ったクロノに急に慌てふためくフェイト
クロノ「本当にすまない。いままで気付いてやれなくて」
フェイト「えと、だから、これはそういう意味で言ったんじゃなくて!違うんだよ! クロノ〜〜!」
それから誤解を解くのに数時間を要したとか

 その頃高町家では
恭也「今日フェイトちゃんと何か話してたみたいだが何だったんだ?」
忍「んふふふ〜、それは秘密〜♪」






”翠屋の人々”
 その日翠屋に三人のお客が来ていた。
フェイト「ほらクロノ今度新しく出来たケーキっておいしいんだよ」
クロノ「・・・ああ」
はやて「クロノ君。あたしのケーキもおいしいで?」
クロノ「・・・そうか」
 とこれが大人の女同士なら修羅場なのだが彼女達の容姿、年齢ではただただ微笑ましい光景だった
そしてそんな光景を店の中から見ている者達がいた
桃子「はぁ〜〜、噂には聞いてたけど本当にモテモテねクロノ君」
忍「ですね〜」
士郎「ふむ、男としては少し羨ましい光景だな」
桃子「あら?羨ましいんだ士郎さん」(にっこり)
士郎「いや、俺は桃子一筋だぞ」
桃子「そうよね〜」
忍「でも、こうして見ると何か昔の恭也を思い出すなぁ・・・」
恭也「待て、忍。それはどういう意味だ?」
忍「じぃーーー」
恭也「む、・・・何だその目は?」
忍「そういう自覚が無くて鈍感な所が似てるって言ってるの!」
恭也「そ、そうか」
桃子「ね、ね、忍ちゃん。どっちがクロノ君の本命だと思う?桃子さんはフェイトちゃんだと思うんだけど」
忍「ん〜そうですね。私ははやてちゃんも侮りがたいと思いますよ」
桃子「それもそうね〜。でもどっちにしても苦労しそうね」
忍「ですね〜」
 と本人達を他所にそんなことを話合っていた
 今回はこんな感じです ははははネタが尽きるよぅ(涙)では!






”シグナムさん特訓です”
シグナム「あの、主はやて。少しよろしいでしょうか?」
はやて「ん〜、どうしたんやシグナム?」
シグナム「えっと・・・その・・ですね・・」
はやて「?」
シグナム「あの・・・もしご迷惑で無ければ私にその・・・料理をご教授してはくれませんか」
はやて「へ?」
シグナム「やはりご迷惑でしたか・・・」
はやて「ううん。そんなことあらへんけど・・・いきなりどうしたんや?」
シグナム「え、あ・・・それは・・・」
はやて「もしかしてあたしのご飯が嫌になったんか?」
シグナム「っ!いいえ!そのようなことは決して!!」
はやて「ほんなら何でや?」
シグナム「それは・・・その・・」
シャマル「んっふっふっふ〜。それはですねはやてちゃん・・・」
シグナム「シャ、シャマル!?いつからそこに!?」
シャマル「ずっと居たわよ。それでですね〜・・・」
シグナム「な!?ま、待て!シャマル!」
はやて「シャマル、何か理由知っとるん?」
シャマル「はい♪実はですね・・・」
はやて「うんうん」
シグナム「シャ・・・」
シャマル「シグナムってば気になる人が出来たんですよ〜」
シグナム「〜〜〜〜〜〜ッ」
はやて「ほ、ほんまなん?」
シャマル「はい♪」
はやて「そうなんかシグナム?」
シグナム「い、いえ!ち、ちち違います!決してそのような事では!」
シャマル「きゃ〜〜。シグナムってば照れちゃって可愛い♪」
シグナム「シャマル!」
はやて「なんやそんならそうと言うてくれれば良かったのに」
シグナム「いえ、主はやて、ですから・・・」
はやて「隠さんでええよ。素敵なことやないか」
シグナム「主はやて・・・・」
はやて「あたしは嬉しいで。シグナムがそういう事に関心を持ってくれたことが」
シグナム「・・・・・・」
はやて「シグナムだけやない、あたしはシャマルにもヴィータにもザフィーラにも人を好きになるとかそれ以外のいろいろなことをやって欲しいと思うとる」
シグナム「・・・主はやて」
シャマル「・・・はやてちゃん」
はやて「やからそんな隠したり遠慮する必要なんてないでシグナム」
シグナム「・・・はい。ありがとうございます」
はやて「うん・・・・よぉ〜〜〜し!ほんならシグナムの気になってる人を満足させるために特訓や!シグナム!」
シグナム「は、はい!」
はやて「シャマルも手伝ってな」
シャマル「はい♪もちろんですよはやてちゃん。一緒にシグナムをどこにお嫁に出しても恥ずかしくないくらいにしちゃいましょう」
シグナム「シャ、シャマルッ!」
はやて「おーーーしっ!頑張るでーー!」

〜おまけ〜
はやて「そう言えばシグナムの気になってる人って誰なん?」
シグナム「ええええ、とそれは、その・・・」
シャマル「はやてちゃん。それは聞かぬが華というやつですよ」

可愛いお姉さんは好きですか?毎度です。今回は書いてる内になんかシリアスに・・
・・・・シリアスなのかこれ?とりあえずタイトルとはかけ離れた内容に(汗)
シグナムさんの気になる人については皆様のご想像で(笑)では!!






”兄妹団欒〜嘘つき〜”
フェイト「ねぇ、クロノあれって何なのかな?」
その日高町家でなのは達とテレビを見ていると見慣れないものが出て来た
クロノ「ん?ああ、あれはなまはげと言うものらしい」
フェイト「なまはげ?」
クロノ「ああ、この世界特有のものらしくて毎年年末になると大量に発生するそう だ」
フェイト「へぇ・・・」
なのは「えーーっと、クロノくん?」
クロノ「だから例年なまはげ狩りという行事があってなまはげを退治するそうだ」
フェイト「そうなんだ」
クロノ「ああ。動きがとても素早いらしく命懸けだそうだ」
フェイト「・・・大変だね」
美由希「あー・・・フェイトちゃん、クロノ君嘘ついてるからね」
フェイト「え!?そ、そうなのクロノ?」
クロノ「え?いや僕も恭也さんから聞いた話だからてっきりそうなのかと・・・」
なのは「もーーー!!おにーちゃん!嘘つきさんはいけないと思います!」(バシバ シ)
恭也「む・・・ほんの冗談のつもりだったのだが」
美由希「あはは。ごめんね、二人とも。うちの兄は割りと嘘つきだから」
フェイト「えーっと、お、お茶目でいいと思います」
美由希「まぁ、そう言って貰えると少しは助かっちゃうかな」

恭也「いや、だからすまないと言っているだろうなのは」
なのは「ダメ!いくらおにーちゃんでも反省してもらいます!」

どうもです〜。団欒シリーズ!(した覚えはねぇ!)
今回は原作のおまけシナリオのネタが入っています。
相変わらずオチが弱いなぁ・・・・・orz
それでも投下!それが私のジャスティス!!では!!






”家族団欒?”
フェイト「あ、あの・・・・か、母さん・・・その、恥ずかしいです・・・」
リンディ「ふふふふふふ。なに言ってるのフェイト。とってもステキよ。」
フェイト「で、でも・・・これは・・・」
リンディ「じゃあ、次はこういうのいってみましょうか」
フェイト「ええ!?ま、まだやるんですか?」
リンディ「もちろんよ。だってフェイト可愛いんだもん」
フェイト「あう・・・」
(ガチャ)エイミィ「すみません艦長・・・ってなにをされてるんですか?フェイトちゃんも」
フェイト「え、えと、これは、その」
リンディ「丁度いいわ。エイミィ、貴女も一緒に混ざらない?」
フェイト「え?」
エイミィ「いいんですか?それじゃあ遠慮なく」
フェイト「ええ!?」
エイミィ「いや〜それにしても本当にフェイトちゃん可愛いねぇ・・・こりゃ後でク ロノ君やアルフにも見せてあげたいくらいだよ」
フェイト「ふぇぇっ!?ア、アルフはともかくクロノだけは絶対ダメです!」
エイミィ「ええ〜、そんなに可愛いのに?」
フェイト「ダメです!い、今の姿をクロノに見られたら私・・・」
エイミィ「あ〜〜、ちょっと遅かったかもねフェイトちゃん」
フェイト「え?」
クロノ「・・・・・・・・・・・」
フェイト「ク、クロノ!?いつからそこに!?」
クロノ「い、いや母さんを呼びに言ったエイミィがなかなか戻ってこなかったから様 子を身にきたんだが・・・・・・・なんなんだフェイト?そのヒラヒラとした服は」
フェイト「これはその!か、母さんがどうしても着て欲しいっていうから・・・」
クロノ「・・・・母さん」
リンディ「だって絶対似合うと思ったんだもの〜。ね、似合ってるでしょフェイト ?」
クロノ「・・・っ!それは、まぁ、その・・・」
エイミィ「その?なになに?もうクロノ君てばお兄ちゃんなんだからガツーンと言っ ちゃえ!」
フェイト「・・・・・・・」(ドキドキ)
クロノ「・・・・・・・良く似合ってて可愛いと思うよフェイト」
フェイト「〜〜〜っ!あ、ありがとう・・・クロノ」

 どうもです。相変わらず意味不明で申し訳ない・・・・描写を入れられればいいんで
すがどうも上手く出来ない・・・・orz楽しんでくれれば幸いです。では!!






”とある午後”

クロノ「ただいま」

その日珍しく昼を少し回ったという時間にクロノは帰宅した。

クロノ「ん?誰もいないのか?・・・・いや、でもフェイトの靴はあるし・・・」

なんの返事が無い事を疑問に思ったがすぐさま義妹のものである靴を見つけ中に入っていく。

クロノ「フェイト。居るのか?」

と言いながらリビングに続くドアを開けた。
するとそこには・・・

フェイト「すー、すー」

ソファアに横になり寝ているフェイトがいた。

クロノ「昼寝をしていたのか・・・・しかしこんな所で寝ていると風邪を引いてしまうな」

あまり気は進まないがフェイトを起こそうと声をかける。

クロノ「起きるんだフェイト。こんなとこで寝ていると風邪をひくぞ」
フェイト「ん・・・すー、すー」

だが少し身じろぎしただけで起きる気配は無かった。

クロノ「(よほど疲れているんだな・・・・まぁ仕方の無いことか)」

執務官試験に合格して執務官となってからのフェイトの頑張り様は凄かった。
以前のクロノ程とまではいかないが幾つもの任務やその事後処理等の仕事。
さらにはこの世界での学業も疎かにはしていなかった。

クロノ「まったく・・・君も大概無茶をしている」

と苦笑しフェイトの髪を優しく撫でる。

フェイト「ん・・・」

すると心なしか安心したような表情を浮べるフェイト。

クロノ「やれやれこうなったら仕方ないか・・・・・・・よっと」

起こさない様に気を付けながら優しくフェイトを抱き抱えるクロノ。
そしてそのままフェイトの部屋まで運んでいく。

フェイト「すー、すー」

そんなクロノの腕の中で安らかな寝息をたてるフェイト。

クロノ「・・・・・・・・」

最近は執務官として何より一人の女性として成長している義妹のそんな寝顔を見つめるクロノ。
そうこうしている内にフェイトの部屋に着き、フェイトをベッドに寝かせ布団をかけてやる。
そして出て行こうとしたところで

フェイト「・・・・クロノ」

と名を呼ばれ振り返る。
起きたのかと思ったがどうやら寝言のようだった。

クロノ「おやすみ、フェイト」

そう言ってフェイトの額に軽くキスをし部屋をあとにした。


どうもです。いきなりクロフェが書きたくなったので書いてみました。
ちなみに自分の中では六年後バージョンです。
公式なんてなんのその(笑)
やっぱり私はクロフェが好きなんだと実感しました。では。






”冬の日の二人”

case1 なのは

その日二人は臨海公園まで散歩に来ていた。
最近寒さが厳しくなってきたせいか人はほとんどいなかった。

「ほら見てユーノ君!雪が降ってきたよ!」
「あはは・・・なのはは元気だね、寒くないの?」

そんな中をなのはは楽しそうに、ユーノは寒そうに身を縮こませて歩いている。

「うーん、寒いことは寒いけど・・・・ユーノ君は寒いの?」
「うん、少しね」
「やっぱり変身する姿がフェレットだからかな?」
「いやそれは関係ないんじゃ・・・」

などと話しながら歩いていく。
とその時

「ふやっ!?」

先を歩いていたなのはが足を滑らせた。

「なのは!」

ドサッ!

「〜〜〜〜っ!・・・・・あれ?」
「だ、大丈夫?なのは」

来るであろう痛みに堪えようとしたなのはだが痛みは来ることなく代わりにユーノの声がすぐ近くから聞こえた。

「え?あ、ユーノ君!?」
「うん。怪我は無い?なのは」
「う、うん。ありがとユーノ君」
「あはは、良かったよ」

とそこでユーノはなのはの顔が妙に赤くなっていることに気付く。
よくよく考えてみると今自分が何をしているのか気付いた。
抱きしめていた。なのはを。しかも思いっきり。

「え、わ、あ、ご、ごめん!なのは!」

そう言って離れようとしたがなのはは離してくれなかった。

「な、なのは?」
「べ、別に離れなくてもいいよ・・・そ、その、う、嬉しいし、それにあったかいから」

と言って身を寄せてくる。

「もうちょっとこのままでいてもいいかな?」
「う、うん」

しばらく二人は公園の真ん中でそのままの体勢でいた。


case2 フェイト

「ごめんねクロノ。わざわざ迎えに来てくれて」
「いや気にすることはないさ、それにこんな暗くなった道をフェイト一人で歩かす訳にはいかないからね」
「あ、うん・・・ありがとうクロノ」
「ああ、どういたしまして」

と歩を進めるクロノの目にフェイトの手が写った。

「フェイト、手袋をしていないのか?」

そうフェイトの手は素肌を晒していて見るからに冷たそうだった。

「あ、うん。今朝してくるの忘れちゃって」
「それじゃ冷たいだろう、僕ので良ければ使うといい」

そう言って自分のしている手袋を外してフェイトに渡す。

「い、いいよ!それじゃクロノの手が冷たくなっちゃうよ!」
「僕は大丈夫だから、遠慮することはないぞ」
「でも・・・・・」
「ふぅ・・・じゃあこうしよう」

なおも遠慮するフェイトに業を煮やしたクロノは片方を自分の手にはめ、もう片方の手袋をフェイトの手にはめさせた。

「あ・・・・」
「半分ずつだ。これならいいだろう」
「うん・・・・」

はめられた手袋を胸に抱きながら顔を赤くするフェイト。

「よし、じゃあ早く帰ろう」
「あ、待って!クロノ」
「え?」

歩き出そうとするクロノを呼び止め何もしていない方の彼の手を何もしていない方の自分の手で握った。

「フェ、フェイト?」
「こ、こうすればもう片方も冷たくないよ」

と赤い顔で言うフェイト。

「・・・・・・ああ、そうだな。ありがとうフェイト、暖かいよ」
「う、うん」

二人はそのまま家に着くまで手を繋ぎ続けていた。


case3 はやて

「お〜、暖かいな〜やっぱ日本の冬は炬燵やね〜」

そんなことを言いつつたれているはやて。

「というか君の家にはこんなものがあったんだな」

と言いつつ炬燵に入るクロノ。

「あ〜、なんやこの前ヴィータが納屋の奥から引っ張り出してきたんや」
「あの子か・・・」

その様子が容易に想像できてしまった。
そこであることに気付いた。

「はやて・・・・・何故君は僕の隣にいるんだ?」
「え〜」

言葉どおりにはやてはいつに間にかクロノの隣に座っていた。

「狭いんだが」
「いいやん。今はこの家に二人きりなんやからベタベタしても」

そう言いながら擦り寄ってくるはやて。

「いや、こんな所を見られたらシグナムやザフィーラはともかくヴィータやシャマルになんて言われるか・・・」
「大丈夫や、もしそうなったらあたしがクロノ君を守ったる。それともクロノ君はあたしとベタベタするの嫌なんか?」

と上目遣いで聞いてくる。

「べ、別に嫌って訳じゃない・・・」
「ならいいやん。それにこうしてた方がもっと暖かくなって気持ちええで〜」

そして二人はシグナム達が帰ってくるまでベタベタしていたという。


 どうも。今回の話はあれです。・・・・・・・先日Kanonを見ました。
それで察してください(爆)では。






”冬の日の二人R”

ある冬の寒い日、クロノとエイミィは並んで歩いていた。

「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」

二人は無言で歩いている。
がエイミィはしきりにクロノの方をチラリチラリと伺っていた。

「・・・・・・・・・・・・・どうしたエイミィ?」

その視線に耐え切れなくなったのかクロノがエイミィに問いかける。
するとエイミィは不思議そうに答えた。

「クロノ君、君さ・・・・寒くないの?」
「・・・・・・・・む?」

エイミィのその言葉に首を傾げるクロノ。
その仕草を目にした途端エイミィが吼えた。

「だから!そんな格好で寒くないのかって聞いてるのっ!!」

エイミィの服装は冬物の上着にロングスカート、そして厚手のコートにマフラーをしている。
対するクロノはいつもの長ズボンにシャツと薄手のセーターといったものだった。

「いや、別にこれといって問題は無いが」

そのエイミィの言葉にさらっと答えるクロノ。

「あーーもう!クロノ君は大丈夫でも見てるこっちは寒くなってくるのよ!」
「そんな厚着をしていながら何を言っているんだ君は」
「うるさいっ!こういうのは気分の問題なのっ!」
「目茶苦茶だぞエイミィ」

ヒートアップするエイミィに困った表情を向けるクロノ。

「で、僕は一体どうすればいいんだ?」
「今すぐ暖かい格好になりなさい!」
「いや、それは流石に無理だと思うのだが」
「むぅ〜〜〜、じゃあこれ使って」

とエイミィが自分のしているマフラーを差し出す。

「それじゃあ、君が寒くならないか?」

その言葉にエイミィは何か企んでいるような顔になる。

「だ〜いじょ〜ぶだよ、このマフラー結構長いから・・・よっと、こう・・・すれば・・っと」

と言いながらかなり残っていたマフラーの残りをクロノの首に巻きつけていく。

「ふふふふ〜、こうすれば寒くないでしょ♪」
「いや、これは流石に恥ずかしいんだが・・・・・それにこれでは首回りしか暖かくならないと思うのだが」
「ふっふっふ〜、クロノ君、これのもう一つの利点はね・・・・・・えいっ!」

とクロノの腕に抱きつくエイミィ。
一つのマフラーを共有している今の状況ではかなりの密着具合だった。

「エ、エイミィ!?」
「こうやってクロノ君に抱きついて暖めやすいってところだよ〜♪」

そう言って満面の笑みを浮べるエイミィ。

「どう?お姉さんは暖かい?」

からかう様な口調で聞いてくる。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「こ〜ら、黙ってちゃわかんないよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・いよ」
「え?」
「・・・・・・・・暖かいよエイミィ」

そっぽを向いてクロノは答えた。

「そっか、そっか、うん、それなら私もやった甲斐があったよ」
「恥ずかしいがな」
「えへへ〜、実は私も恥ずかしいよ」
「なっ〜」

そうやってじゃれ合いながら歩いていく二人。
その様は仲の良い姉弟にも恋人同士のも見えていた。


 どうもです。折角公式で決まったのだから書いてみましたよクロエイ。
少しでも二人の雰囲気が出ていれば幸いです。では。






"それはコウノトリとかキャベツ畑とか"

それはクロノが管理局内の廊下を歩いている時だった。

「お〜〜〜〜い!!クロノ〜〜〜!!」

背後からかけられた言葉に振り向くと見知った少女がこちらに向かってきていた。

「ヴィータじゃないか、珍しいなこんな所で会うなんて」
「違げぇーよ!こっちはお前を探してたんだよ!まったく、めちゃくちゃ探し回ったまったじゃねーか!」

といきなり噛み付いてくる。

「ああ、それはすまない。それにしたって珍しいな、僕に何か用なのか?」
「うん・・・ちょっとクロノに頼みたいことがあるんだよ」
「頼みたいこと?」

それはますますもって珍しいことだ。

「ああ」
「それは何なんだ?」
「えっと、だな・・・・」

彼女はクロノに向き直り、至極真面目な顔で

「あたしと赤ちゃんを作ってくれ!!」

と廊下の真ん中で大声で言い放った。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ!?」

どうやら少しの間、脳が停止していたらしい。
クロノは改めて目の前の少女に問いかけた。

「えーーーーっと、何だって?」
「だからあたしと子供を「なんでいきなりそんなことを言い出すんだ君はっ!?」

ヴィータがまた爆弾発言を繰り返しそうになったので慌てて遮った。
そして一つ深呼吸をし、いろいろとツッコミたいのを我慢して一つずつ聞いて行くことにした。

「あー・・・まず君は何故急にその・・・こ、子供が欲しいなどと言い出したんだ?」
「それは・・・・・」

そんなクロノの態度に不服そうながらもヴィータは訳を話してくれた。

ヴィータの話は要点にまとめるとこんな感じだった。

先日はやてと散歩に出かける→途中で赤ちゃんを連れた女性に出会う→赤ちゃんを抱っこさせてもらう→はやて喜びながら「あたしも赤ちゃん欲しいなー」と言う→じゃあ自分が赤ちゃん作ってはやてに・・・

「・・・・・・・・・・・・・」

頭痛がしてきた。
特に最後の結論に至るまでのヴィータの思考が理解できず更に頭を悩ませる。
それを強引に脇に置きもう一つ聞いてみた。

「・・・・・で、それで何故僕の所に来たんだ?」
「最初はさ、シグナムに聞いてみたんだよ」
「ほう」
「そしたらシグナムの奴、顔を真っ赤にしてどもりながら怒ってきたんだよ」
「・・・・・・・・・・」

クロノは心の中でシグナムに同情した。
その時の光景が容易に目に浮かぶ。

「んで次にシャマルに聞いてみたんだ、そしたらさ」
「ああ」
「なんか笑いながらクロノに言えば喜んで協力してくれるって言ってたからさ」
「・・・・・・・・・・・」

今度会ったら絶対にシメよう。全力で。
そうクロノは心に誓った。

「だからさ、協力してくれクロノ!!」

ズイッと迫ってくるヴィータに思わず後ずさるクロノ。

マズい。これは非常にマズい。
何がマズいってそんなの言えるかっ!

「(ここはなんとか説得して諦めてもらうしかない!)」

動揺する心を無理やり押さえ込み言葉を紡ぐ。

「あー、ヴィータ。赤ん坊を作ると言ってもそんなすぐに出来るものでもない、しかもとっても難しいことなんだ」

気分はもう思春期を迎えた娘を持つ父親の心境である。
しかしヴィータはそんなクロノの心情などお構い無しに更なる爆弾を投下した。

「大丈夫だよ!どうやったら赤ちゃんが出来るかは知ってるから」
「・・・・・・・・・・・・・は?」

今この子は何を言ったのか?

「何だって?」
「だから赤ちゃんの作り方は知ってるって言ったんだよ」
「何故君がそんなことを知っている!?」
「シャマルに聞いた時に一緒に教えてくれた」
なにを教え込んでやがるあの女。
エターナルコフィンあたりをかまして永久凍結した方がいいんではないだろうか。
本気でクロノはそう考えた。

「そりゃ、最初は痛いって聞いたから少しは怖いけどさ・・・・・あたし、はやての為なら我慢できるから!」

なんて主思いの良い子なんだ。
出来ればもっと違う場面で発揮して欲しいものだ。

「じゃあやるぞ!クロノ!」
「今からかっ!?というか待て!ヴィータ!早まるな!僕達にはまだ早すぎる!」
「うるせーーっ!!ここまで来てグダグダ言うなー!男だろっ!」
「そういう問題かーーー!?」

と言い争っていると後ろの方から声がかけられた。

「あれー?クロノくんやん。何しとんのこんなとこで?」
「どうしたのはやて?何かあったの?」

振り返ってみるとはやてとフェイトがこちらに歩いてきていた。

「は、はやて?それにフェイトも・・・」
「うんーって、ヴィータもおったんか」
「二人で何してたの?」
「え、あ・・・・」

フェイトにそう聞かれ言葉に詰まるクロノ。
そこでヴィータがはやてに気付いた。

「あ、はやて!もうちょっと待っててくれよな!」
「何がやの?というかクロノ君と何話してたや?」
「うん、今からクロノと一緒に赤ちゃんを作るんだ!そしたらはやてに見せてあげるからな!」

ピキィィィィーーーーッ!!

場が凍りついた。
誰かがエターナルコフィンでも使ったんじゃないかと思えるくらいに空気が、空間が音を立てて凍りついていく。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

その現象は主に目の前にいる二人の少女から起こっているようだった。

「は、はやて、どうしちゃったんだ?」
「・・・・・・・・・・・・・・ヴィータ」
「は、はいぃ!?」

いきなりはやてから普段からは別次元の底冷えするような声で呼ばれた。

「あたし今からちょうクロノ君にお話があるから連れてってええか?」
「(コクコクコクコクコクコクコク)」

壊れた玩具のように首を上下運動させるヴィータ。

「ありがとな・・・・・・・・・・・・・ほんならクロノ君?行こか?」
「ちょ、待て!はや・・・・」

ガシイィィッ!
クロノが何かを言い終わる前に誰かに肩を掴まれる。

「はやて、私もいいよね?」

フェイトだった。

「そやね。二人でじぃーーーーくりとクロノ君とお話しよか」
「そうだね・・・・じゃあクロノ行こうか」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい」

今の二人に逆らえるはずもなくクロノはどこぞの宇宙人よろしく二人に引きずられていった。

「・・・・・・・・はやて、一体どうしちゃったんだろ?」

あとには困惑した表情のヴィータだけが残されていた。


お・ま・け〜シグナムさんに聞いてみよう!〜

「なぁ、シグナム、ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいか?」
「なんだ?珍しいこともあるものだな」
「えっとな・・・・赤ちゃんってどうすれば作れるんだ?」
「なっ!?い、いいきなり何を言い出すのだ!お前はっ!?」
「別にちょっと知りたいと思っただけだよ・・・で、どうやって作るんだ?」
「し、知らん!!そそそそんなことを私に聞くなぁ!!」
「うわっ!いきなりどうしたんだよ!シグナム!」
「う、うるさいっ!!」


お・ま・け2〜シャマルさんに聞いてみよう!〜

「なぁ、シャマル、赤ちゃんってどうやって作るんだ?」
「ど、どうしたのヴィータちゃん、そんなこと聞いてきて」
「ん〜、実は〜かくかくしかじか〜ってわけなんだ。で、シャマルはわかるか?」
「うふふふ、知ってますよヴィータちゃん」
「ホントか!」
「でもそれにはですねクロノさんに協力してもらわなければいけないんですが」
「クロノに?」
「ええ、多分ヴィータちゃんがお願いすれば喜んで引き受けてくれると思いますよ♪」
「そうなのか?」
「はい♪それで赤ちゃんの作り方なんですけどね・・・」
「うんうん」
「まずクロノさんの"ピーッ(検閲削除)"を大きくしてあげてそれからヴィータちゃんの"ピーッ(禁則事項です)"にピーッ(それは秘密です)"して"ピーッ(うぐぅ・・・)した挙句に"ピーッ(ハラワタをぶちまけろ!)"すれば出来るんですよ♪」
「そ、そんなことするのか・・・?」
「ええ、しかも最初はちょっと痛いですよ?」
「痛いのか!?・・・・・・・・・でもはやての為にあたし頑張る!!」
「その意気よ!ヴィータちゃん!」


 どうも!!ロリペド野郎!です!(開き直りやがった!)
いやもう、何を書いてるんでしょうかね私は!
ヴォルケンFANの方々に滅殺されても文句は言えませんねこりゃ!

 さてそろそろ退散しよ・・・・あれ?なんだあのドでかいハンマーは?・・・ってうわぁぁぁ〜〜っ(ドグシャアァァァァァーーーーーー!!!!






”リリカル幼稚園”

ここはリリカル幼稚園。
今日も園児たちは元気いっぱいで過ごしています。

ユーノ「はい。じゃあ今日は皆が将来なりたいものを絵に描いてみようか」
園児一同「はーーい!!」

ユーノ先生の言葉に園児たちは元気な返事を返した。
そしてそれぞれ渡された紙に思い思いに絵を描いていく。

ユーノ「アリサとすずかは一緒になって何を描いているんだい?」
アリサ「えっとね、大きなペット屋さん!」
すずか「はい。アリサちゃんと一緒にたくさんの犬さんや猫さんでいっぱいにするんです!」
ユーノ「へぇ、そうなんだ」

いかにも犬好き猫好きの二人らしいものだった。
次にヴィータの所へ行ってみた。

ユーノ「ヴィータは何を描いたのかな?」
ヴィータ「わわっ!!見るんじゃねぇ!」

と言って絵を隠してしまった。

ユーノ「そんなこと言わずに先生に見せてくれないかな?」
ヴィータ「う”〜〜」
ユーノ「ダメかな?」
ヴィータ「・・・・・笑わねぇか?」
ユーノ「もちろんだよ。笑うはずないじゃないか」
ヴィータ「・・・・・・・・・・・・はい」

まだ迷っていたようだがそれでも見せてくれた。

ユーノ「えっと、これは?」
ヴィータ「・・・・・・・ケーキ屋さん」
ユーノ「そっか。うん。女の子らしくて素敵だと思うよ」
ヴィータ「〜〜〜〜〜っ」
ユーノ「あっ」

顔を真っ赤にしたかと思うとユーノから絵を引ったくり向こうへと行ってしまった。

ユーノ「やれやれ・・・・・ん?なのは、なのはのそれはなんだい?」

ふとなのはの絵が目に入ったので聞いてみる。

なのは「あっ!ユーノ先生!これはねぇ〜」

と嬉しそうに絵を差し出してきた。

ユーノ「これは、なんだい」

絵を見るとそれは女の子と男の人らしいものが並んでいる絵だった。

なのは「えへへ。それはねぇ・・・・・なのはとユーノ先生の結婚式の絵なの!」
ユーノ「ええ!?」
なのは「なのはは大きくなったらユーノ先生のお嫁さんになるの〜♪」

そう言って満面の笑みを浮かべながらユーノに抱きついてくる。

ユーノ「あはは。ありがとうなのは、嬉しいよ」
なのは「ホント?じゃあ約束なの!」
ユーノ「うん約束だ」
なのは「指きり!」

と小さな手を差し出してくる。

ユーノ「うん、わかった」

ユーノも指を差し出す。

なのは「ゆびきりげんまーん、うそついたらSLB千発うーちこむ。ゆびきった!」
ユーノ「指きった」

今なにかとんでもないことを言われ約束してしまった様な感じがしたが笑顔でなのはと指きりをした。

なのは「えへへ。ユーノ先生大好き!」



お・ま・け♪

フェイト「なのははユーノ先生のお嫁さんになるの?」
なのは「うん!」
フェイト「そうなんだ・・・・じゃあ私はクロノ先生のお嫁さんになる〜♪」
はやて「ちょっと待ってや!フェイトちゃん!クロノ先生のお嫁さんはあたしやで!」
フェイト「違うよ!私だもん!」
はやて「あたしや!」
フェイト・はやて「「むぅ〜〜〜〜〜〜」」
なのは「あ、あそこにクロノ先生がいるよ」
フェイト「それならクロノ先生に決めてもらおう!」
はやて「ええで!」
フェイト「「クロノ先生〜〜〜〜!!」」
なのは「クロノ先生モテモテだ〜」
ユーノ「あ、あはは・・・(クロノ・・・頑張れよ・・・)」


 ・・・・・・・・・・・・・そんなロ○ペ○野郎!ってな目で見ないでください。
どうもです。
いや、シグ学シリーズの続きも考えずに何を書いているんだろうね私は!
・・・・・・・・・・本格的に脳がダメだorz では!






”秋の夜長は”

「・・・・・・・・フェイトそれは?」

夕食を終え、風呂にも入ってリビングで寛いでいるとフェイトが数冊の本を抱えてやって来た。

「これ?本だよ。すずかから借りてきたんだ」
「今から読むのか?」
「うん。秋の夜長だしね」
「秋の夜長?」

聞き慣れない言葉を耳にしたクロノは思わず聞き返した。

「うん。私もなのは達から聞いただけだからよくわからないんだけど、この時期になると暗くなる時間が早くなって夜の時間が長くなるからそう言うんだって」
「へぇ・・・、それでそれと読書とどういう関係があるんだ?」
「えっと、夜が長くなる分だけ色々と自分の好きなことが出来るって聞いたんだけど・・・・・私もよくわからないや」

そう言ってあははとフェイトは笑った。

「相変わらずこの世界には変わった風習というか習慣が多いな」

座っていたソファアから腰を上げるクロノ。

「あれ、クロノ部屋に戻るの?」
「ああ。ここにいるとフェイトの読書の邪魔になるしね」
「そ、そんなことないよ!あ、と、その・・・・・そうだ!クロノも一緒に読む?」

そんなクロノに慌てた感じでフェイトは本を差し出した。

「いや、僕は別に・・・・・・・」
「ダメ・・・・・・かな・・・?」

いいと言い終わる前にフェイトに上目遣いでお願いされてしまう。
そんなフェイトに・・・・・・・・・・・・・・勝てる訳がなかった。


ペラ・・・・・・・・・・・ペラ・・・・・・・・・・ペラ・・・・・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」

二人は黙々と本を読み進めている。

ペラ・・・・・・・・ペラ・・・・・・

「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・なぁ、フェイト」

そんな静けさの中クロノが話しかけてきた。

「なにクロノ」
「いや、その・・・・・・わざわざこの体勢になる必要は無いんじゃないのか」
「え?」

今のクロノとフェイトはソファアの上に座り込み互いに背中合わせで本を読んでいた。

「普通に並んで座って読んでもいいんじゃないのか?」
「クロノは私とこうしてるの・・・・・イヤ?」

肩越しに悲しそうな瞳を湛え振り返ってくるフェイトの顔が見えた。

「う・・・・・いやフェイトがそれでいいのなら僕は構わないさ」
「・・・・・・・うん」

クロノの言葉に安堵したように微笑むフェイト。
やっぱり勝てる訳がなかった。



「・・・・・・・・・ふぁ」

後ろのフェイトから可愛らしい欠伸が聞こえてきた。
ふと時計に目をやるともう結構遅い時間になっていた。

「フェイトそろそろ寝よう。いくら秋の夜長と言っても夜更かしは良くない」
「・・・・・・・うん」
「よし・・・じゃあ僕は部屋に戻るから」

そう言って立ち上がり部屋へ向かおうとする。
が・・・・・・

「フェイト?」

それはいつの間にかクロノの服の裾を掴んだフェイトの手によって止められた。

「どうしたんだフェイト?」
「あ、あのねクロノ・・・・・」

フェイトは何かを言いたそうにしていた。心なしか頬も赤くなっていた。

「あ、秋の夜は長いんだよ・・・・」
「あ、ああ」
「えっと、その・・・夜が長いと寂しいから・・・・・い、一緒に寝てくれないかな・・・・?」

顔を真っ赤にしながら蚊が鳴くような声でフェイトは言ってきた。

「・・・・・・・・・は?」
「だ、だから・・・・・寂しいので一緒に寝てください」
「ちょ、待つんだフェイト!いくらなんでもそれは・・・・・・・」
「ダメ・・・・・ですか・・・・・・?」

顔を赤くしながらまたも上目遣いでお願いしてくるフェイト。

そんなフェイトに・・・・・・・クロノは自身の完全敗北を悟った。



 どうも!今回は自分に大ダメージを受けながら書いていました。皆さんは秋の夜長は
どうお過ごしでしょうか?
私?・・・・・・・・私は・・・・・・・・・さ、寂しくなんてないよ!うわ
あぁぁぁぁぁーーーーーーーーーん!!(脱兎)






"シグこめっ♪"


ビュッ!ビュッ!ビュッ!ビュッ!ビュッ!

八神家の庭でシグナムは竹刀を振っていた。まるで何かを振り払うかのように。

闇の書事件終結からしばらくの時が経ち今は主はやてと信頼の置ける仲間と共に管理局の仕事に従事している。それは忙しくもあるがとても充実しているものだ。さらに主はやての足も完全に治り今ではその両の足で自由に動き回っている。それは大変喜ばしいことだ。
そう、現在自分の置かれている立場、周りの環境、関係においてどこにも不安な事は無いはずである。

「・・・・・・そのはずなのだが」

どうにも最近胸の奥がもやもやしている。原因はわからない、いやわからない振りをしているだけだ。
原因なんてもうわかりきっている。だがそれは・・・・・

「ええい・・・・!」

シュビッ!シュビッ!シュビッ!

そのもやもやを追い出すかのように更に鋭く竹刀を振り始める。

(いかん・・・・・・・集中だ。集中するのだシグナム)

そう自分に言い聞かせ素振りを続ける。
しかしそこでシグナムの様子をのほほーんと見ていたシャマルが口を開いた。

「ねぇシグナム・・・・」
「なんだシャマル?」

素振りの手は休めずに相槌をうつシグナム。そんなシグナムに・・・・・

「シグナムってクロノさんのことが好きなの?」

まるで"今日の晩御飯は何がいい?"とでもいうように普通に爆弾を投下した。


ヒュドゴッ!!


「なっ・・・あ・・・・・!?」

いきなりのシャマルの発言に竹刀をすっぽ抜かすシグナム。言葉も上手く出ていない。

「シグナム・・・・・・竹刀が塀を貫通してるんだけど・・・・」
「そんな事はいい!・・・・い、いいいいきなり何を言い出すんだお前はっ!!」

途端に顔を赤くしてどもりながらシャマルに食って掛かるシグナム。
ちなみに塀の向こう側では散歩中のおじいさんが突然目の前に突き出てきた竹刀に腰を抜かし痙攣しながら口から白い物体を吐き出していたりした。

「・・・・・・・・・・・・・・・逝ける!!(グッ!)」
「いくなぁーーーーー!!(ガビーーン!)」


そんな向こう側のやり取りなんぞ露知らずでシグナムはヒートアップしていた。

「ななななんでそんな事になっているのだ!」
「えー、最近の管理局じゃ結構な噂よ。よく二人で一緒にいるとこを見たっていう話を聞くし」
「そ、それは模擬訓練の話であってだな・・・・・!」
「この前クロノさんの執務室に一人で行ったっていうのは?」
「それはクロノに呼ばれたからであって・・・・」

シグナムがそう口にした瞬間シャマルの目がキラーンと聞こえてきそうな感じで細まり口元が歪んだ。
どこからどう見ても悪の女幹部の表情だった。こう絶対ムチとか似合いそうな感じで。

「ふうん・・・・・・"クロノ"・・・ね」
「な、なんだ・・・・?」
「いつの間にクロノって呼び捨てにするようになったのシグナム?以前はクロノ"提督"って呼んでたはずなのに」
「あ・・・・う・・・・あ・・・・」

思わず言ってしまったシグナムが迂闊なのか、それともそれを見逃さなかったシャマルが鋭いかはわからないが結果的に墓穴を掘るような感じになってしまった。
シャマルは獲物を前にした猛獣のごとく目の前で固まっているシグナムを面白そうに見ている。

「ま、それはそれとして・・・・・・実はねシグナム・・・・」

急に話題を変えてくるシャマル。明らかに怪しいのだがいい感じでパニクってるシグナムは助かったとばかりに聞き返してしまう。

「なんだシャマル?」
「あと少ししたらクロノさん家に来るわよ。良かったわね♪」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
「だからもう少しでクロノさんがこの家に来るって・・・・・」

「な、なぁーーーーーーーーーっっ!!!???」

またしてもシャマルのサプライズ発言に普段の落ち着きは何処へやらの大絶叫をかますシグナム。

「シグナムご近所迷惑よ」

完璧に確信犯の表情で一応の注意をするシャマル。
だがシグナムはそれどころでなく盛大にパニックの坩堝に陥っていた。

「ななななななななぜく、クククロノ・・・・・クロノ提督が来るのだっ!?」
「シグナム・・・・律儀に言い直さなくてもいいじゃない」
「質問に答えろぉっ・・・・!」
「昨日クロノさんと話してたら今日がお休みだって聞いたのよ。それじゃあお話がてら家にでもどうですかーって聞いたら承諾してくれて」
「聞いていないぞっ!」
「ええ、言ってませんから♪」

とても素敵な笑顔で答えるシャマル。おそらく世の男性が見たら十人中十人が惚れてしまいそうな笑みなのだが今のシグナムの目には悪魔の微笑みに見えていた。

「とりあえずシグナム、貴女はまずお風呂に入った方がいいんじゃない?さっきから素振りを続けてて汗かいてるでしょ」
「・・・・・・・・・・っ!」

その事実に気付いたシグナムは一も二もなく風呂場へと駆け出していった。
その後姿を先程までとは違う澄んだ笑顔でシャマルは見送っていた。

「うふふっ・・・・・あんなに可愛らしい人だったかしらね私達のリーダーは」


     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


何故いつもより丹念に身体を洗っているのだ私は?

そんな疑問が湧き出てくるがもちろん手は止まらない。全身くまなく・・・・特にその存在を強調している胸や下腹部などを何度も洗い流していた。
いや別に期待しているわけではない。何を期待しているのかと問われればとてつもなく答えに窮するがそもそも期待通りのことが起こるはずもない。相手はあのクロノだ。何かが起きるなどということは完璧に無い。というか何を考えているのか自分は。
そうこうしている内にどうにか身体を洗い終え湯船に浸かるシグナム。

「ふぅ・・・」

溜息を一つ。やはりどんな状況でも風呂は気持ちのいいものだと思いつつ先程のシャマルとのやり取りを思い出す。

「しかし本当に急なことだな・・・・」

もちろんクロノが来ることである。本当に急である。むしろ今日が休みなどとは知らなかった。

「そもそも昨日なら私も会っているじゃないか・・・・・」

それなのに何故自分には休日の事を言わずにシャマルには言ったのか。

「やはりクロノはシャマルの様な女性が好みなのだろうか・・・・」

言って視線を落とす。そこには豊満な乳房がたゆんと浮かんでいた。

「・・・・・・・・・胸の大きさなら負けてはいないのだが・・・」

と普段思わないようなことを口にしてしまう。

「はぁ・・・・・・・・」

変な事を考えた自分に対する溜息をつくがいろいろと際混ぜになった思考は止まらない。
そうした思考に気をとられ過ぎていたのかシグナムはだんだんと意識が朦朧としていくのを自覚できなかった。


    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「・・・・・う・・・・ん・・・」

目を開けると目に飛び込んできたのは天井だった。

「(確か私は風呂に入って・・・・・)」
「ん?目が覚めたかシグナム」
「・・・・・え?」

シグナムが自身の状況を思い出そうとしたとこで横合いから声がかけられた。
首だけ動かしてそちらを見るとクロノが苦笑しながら自分の方を見ていた。

「なっ!ク、クロノ!?」

慌てて起き上がろうと身を起こすがそっと額に置かれたクロノ手により押しとどめられた。

「急に起き上がらない方がいい。君は風呂場でのぼせていたんだぞ」
「え?・・・・・・・・・あっ!!」

クロノの言葉で自分の状況を理解するシグナム。そしてはっとして自分の身体を見る。風呂場でのぼせたというのなら今の自分の格好は・・・・・!!

「・・・・・服を・・・・着ている・・・・?」
「ああ服ならシャマルが脱衣所で着せたそうだ」
「・・・・・シャマルは?」
「なにか用事があるとかで出て行ったが・・・」
「そう・・・ですか・・・・・」

帰ったら礼を言わねばなと思いつつ改めてクロノを見ると彼は目が覚めて見た時と同じ様に笑いを顔に張り付かせていた。

「・・・・・・・何か可笑しいですか・・・・・?」

やや憮然としながら聞いてみる。

「え?ああ、いやすまない。・・・・・ただシグナムでものぼせることがあるんだなと思ってね」
「む・・・・確かに私はプログラムの身だが身体機能は普通の人・・・・・・」
「いや、そういう意味で言ったんじゃなくて」

言い返すシグナムの言葉をクロノが遮る。

「・・・・・・そうではないのならなんなのだ?」
「ただ、普段毅然とした態度をとってしっかりしているシグナムでものぼせるとかそういう事をやるんだなとわかって・・・・・・・・可愛いところもあるんだなと思っただけさ」
「なぁっ・・・・・・!?」

いきなり何を言い出すのだこの人は。というかこれは卑怯だ、反則だ。普段そういったことを一切言わないのに何故こう自分が無防備で隙だらけの時にこんなことを言うのか。

「大丈夫かシグナム?顔がやけに赤いがもしや風邪か?」
「い、いや大丈夫だ!な、なんともない!」
「そうか?」
「ああ、そうだ」

しかし悪くないともシグナムは思い微笑んだ。
事実こんななんでもないやり取りしているうちに風呂場で感じた陰痛な気持ちが晴れていく。

「クロノ」
「なんだシグナム?」

その声に安堵を覚え、最近胸の奥に抱えていたものを自覚し受け入れることが出来た。

「・・・・・・・・・・・・・」
「シグナム?」
「・・・・・・・・・・・今度また模擬戦形式の訓練に付き合ってくれないか?」
「?ああ。今度時間が空いた時にでも付き合おう」

今はまだこんな遠回りな誘い方しかできないが、いつかはちゃんと自分の気持ちを言えるように、いやむしろクロノの方から言ってくるように頑張っていこう。

「・・・・・・・・・・はい」





お・ま・け♪

「ふっふっふ〜、まさかクロノさんもシグナムも私が監視カメラを設置して出て行ったなどとは夢にも思わないでしょうね〜」
「それで、それで、今クロノ君とシグナムはどないな感じや?」
「早く見せろよシャマル」
「うふふ〜ではいきますよ〜はやてちゃん、ヴィータちゃん。モニターオンっ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・なんにも映らへんね」
「どういう事だよシャマル?」
「・・・・・・・・・・・・・・・し、しまったぁーーー!私としたことがカメラのレンズカバーを取り忘れるなんて!」
「そこでお約束のうっかり発動かいっ!」
「やっぱりお前はそういうキャラか!」





はい、というわけで"シグこめっ♪"正式名称"シグナムさんは恋する乙女っ♪"をお送りしましたーー!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん、ごめんなさいorzもう誰だよこれ?もはやシグナムさんじゃないよこのキャラは(汗)そして久しぶりに書いたせいか文章構成めちゃくちゃだorz(前からだという説濃厚)
こんなんでも楽しんで頂ければ幸いです。いやもうマジで。では!






”一日の活力”


「ん・・・ん〜〜〜」

可愛らしい声と共に彼女―――フェイト・T・ハラオウンは目を覚ました。
時刻は午前五時少し前。管理局の仕事に行くにはもちろんだが早過ぎる時間である。
しかしここ最近フェイトはこの早起きを続けている。
何故ならば―――

(やった!初勝利!)

寝たまま顔を横に向ける。そこには―――

「すー・・・・・・」

彼―――クロノ・ハラオウンの寝顔があった。

(えへへへへ・・・・・初めて見るなぁクロノの寝顔♪)

と朝からご満悦のフェイト。
フェイトがクロノとの早起き勝負―――クロノは認知していないが―――を始めたの
はクロノと恋仲になり初めて・・・・・まぁ、なんだ俗に言う”大人の階段”を駆け
上がっちゃった翌日に目が覚ました時にイイ笑顔でクロノに言われた―――

『フェイトの寝顔は可愛いな』

がきっかけになっていたりする。
そりゃあもう恥ずかしかった。盛大に恥ずかしかった。なので次は自分が同じ事を
言ってやろう・・・もとい言ってみたいが為にその翌日から早起きする様になったの
である。だが―――

(ずぅーーーっと負け越してたからなぁ・・・・・)

結果として連戦連敗。フェイトがどんなに早く起きようが決まってクロノに笑顔で
「おはようフェイト」と言われて朝を迎えていた。
少し悔しい気持ちもあったがやはりクロノにおはようと言われて迎える朝は気持ちが
いいし嬉しいのだ。
しかし今日は勝った。心の中でガッツポーズを決めながらクロノの寝顔を見つめる。

(でも今日勝てたのは最近クロノが疲れてたから・・・だよね)

そう思いクロノの髪を撫でる。
ここ最近のクロノはそれはもう忙しかった。元々ワーカーホリック気味のクロノだが
役職が執務官から提督位に変わった事でことさらに仕事に厳しくなった。特に数日前
からは雑務や任務がまとまって入っていてクロノのみならずアースラ全体が騒然とし
ていた。しかしそんな中でも率先して仕事をこなしていたのはクロノだった。フェイ
トも多少は手伝っていたが昔からの癖なのかその殆どをクロノ自らが片付けていた。

(もっと私達・・・私の事頼ってくれていいのに)

そして寝ているクロノの頬をつんつくと突付く。すると予想よりも柔らかい感触が
返ってきて少しどぎまぎする。

(そういえば未だにクロノって私の事子供扱いする時あるよね)

例えば少し拗ねてみたりすると今自分がやっているみたいに頬を突付いてきたり、書
類確認の時には上出来だと言われて頭をポンポンとする。
私だってもう十六なのだから―――いや、別にそういう扱いが嫌な訳ではない。むし
ろ嬉しい。もっとやって!―――話がズレた。とにかくそれ相応の対応をして欲しい
なと思う。
そんな微妙に理不尽な思いを抱いているといつの間にか頬に当てていた指がつんつん
からグリグリィといった感じに変わってしまっていた。

「ん?・・・・・うぅ〜〜ん・・・・・あれ?フェイト〜?おはよう〜」
(はうっ!?)

流石に起きてしまったか目を擦りながら挨拶してくるクロノ。
だがフェイトはそれどころではなかった。普段の彼らしからぬ間延びした声と目を擦
る仕草が年の割りに妙に可愛く感じられて心臓がバクンバクン早鐘を打っていた。既
に「寝顔可愛いね」と言う思惑なんぞは霧散し綺麗さっぱり消えていた。

(え?え?も、もしかしてクロノって寝起きはいつもこんななの!?)

だとしたら一大事だ。明日からは何がなんでもクロノより早く起きねばならない。
普段の『おはようフェイト』だけでも嬉しくて気持ちいいのにこれは反則だ。なんか
こう母性本能というか色々な乙女心にプラズマザンバーでカートリッジロードだ。

(よし!!)

心の中で握り拳を作り気合を入れるフェイト。明日からは一度の負けも許されない!

そしてそんな朝から様子がおかしいフェイトに怪訝な表情を浮かべるクロノ。

「フェイト?」
「え?あ、うん・・・なんでもないよ!おはようクロノ」

今日は朝からいいものを見れた。

「クロノ!今日も頑張ろ!」
「あ、ああ。・・・・今日はやけに機嫌がいいなフェイト」
「うん!」

だって貴方に活力を貰ったから。今日一日を・・・・これからを頑張っていく力を
貰ったから。

私は頑張れる。





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