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“泡沫の夢 紡ぎし世界 Episode-00(電波バージョン)”

Scene-01(某小話風)


「やっぱりああいう場合は、もっとフランクにだね…」

「エイミィ、寝言は寝てから言え」

「ひっどいなぁ〜。リンディ艦長のフランクっぷりの十分の一でも発揮すれば無問題なのに。
忠告してあげているエイミィさんの心を汲まないと駄目だよ?」

「あの人の十分の一程度でも、僕には無理だ!」

「ここは一つ、前艦長の嗜好から真似ていただくのが吉かと愚考します」

「ああ!それいいかも!」

「まさしく愚考だ!君たちは僕に死ねと言うのか!?」

[[扉]プシュン)

「「大げさな」」

「絶対大げさじゃない!少なくとも、消化器系の医者と歯医者に通院する事になるのは間違い無い!」

「疲れた時には甘いものがいいんだよ?」

「そういう次元の問題じゃないだろうッ!?」

[[扉]]((・∀・)x))

何時の間にやら始まった『提督VS通信主任&先輩オペレーター・時間無制限一本勝負』を
シュミット少年は呆然と見詰めていた。


「シュミット。今は驚くと思うが、大丈夫だ。直ぐに慣れる」


他の先輩オペレーターが、シュミット少年の肩を叩き、満面の笑みでそう告げる。


「そ、そうでしょうか?」

「もちろんだ。第一アレはまだ序の口だぞ?」

「はいぃ!?」


シュミット少年が目を白黒させた時、壇上では第二幕が開催されようとしていた。


「大体だ!はやての背中には黒い羽と↑なシッポがが付いているに決まっているんだ!」

「クロノくん酷いやないか〜。天使みたいなラヴリーはやてちゃんやのに」


クロノの脇から伸ばされた腕が、胸元をしっかり捕らえ、彼の背中に柔らかい何かが押し付けられた。


「は、はやてぇぇぇぇ?!い、何時の間に!」

「きちんと扉から入ってきたよ?」

「くっ!?艦長権限でロックを掛けておくべきだったか!」

「そないなことしたら、誰も入れん様になってまうやないか」

[[扉]プシュン)

「それでもいい!それでも僕は構わないぞ!?」

「ダメダメ艦長さんやね」

[[扉]]ノ(*・_・))

「僕を追い詰めて楽しいのか?!楽しいのかぁ!」

「追い詰めるのが楽しいんやないよ?イジルのが楽しいんやよ〜♪」

「それは兎も角、クロノから離れて。はやて」

「あ、フェイトちゃん。いやや〜♪(ギュ)」

「(フニュ)(ぬぐぁっ!?せ、背中に柔らかいのが二つ!」

「クロノ、鼻の下伸びてる…(ぼそっ)」

「ち、ちち違うんだフェイト!?」

「クロノくん、気持ちええ?なんならお手手で触ってもええよ?」

「はやてぇ?!」

「はやて!離れて!」

「え〜〜?(ギュウウ)」

「(フニュウ)(潰れてる!?背中で柔らかいのが潰れてる!」

「…バルディュシュ。ザンバーフォーム」

『Yes Sir』

「こんなところでデバイス起動させるなぁぁぁぁ!?」

「や〜ん♪フェイトちゃんがこわいわ〜♪護ってくろのく〜ん♪(ぎゅう〜)」

「(あああ?!が!太ももが!がぁぁ!!?)」

「バルディッシュ…ブラズマザンバー逝くよ」

『Sir! Yes Sir!!』

「アースラが沈むぅぅぅぅぅ!?」




その後、『スタニア』への到着は、一週間以上遅れたという(どっとはらい)  






“泡沫の夢・紡ぎし世界:Episode-01(電波バージョン)”










Guroooooooooooooo


青空に咆哮が轟く。
漆黒の鱗に覆われた巨体。分厚い比翼を凪いで、悠然と空を渡る。
煌々と赤く光る両眼は、見つめられたものを原始的な畏怖へと誘うだろう。
その姿は、次元世界の各所に伝説として伝わる『ドラゴン』そのものである。

『彼』は自分の縄張りへと入ってくる不埒者の気配を感じ、戦意を漲らせていた。
口腔には、幾多の敵を、獲物を焼き尽くしてきた炎が踊り、開放の時を待ち望んでいる。

その時、『彼』の感覚が、前方の雲中に、不埒者の気配をはっきりと感じ取る。


【今まで感じた事のない気配…何者だ?】


一瞬、怪訝な面持ちで僅かに飛翔速度を落した『彼』の眼前で、雲を突き破り、白金の巨体が出現する。
光を弾く銀の装甲、両舷より突き出すフィールドブレード。
低く唸る駆動音を響かせながら、空を往くのは、L級八番艦『アースラ』

【ぬぁああああああ!?】


全力で右にロールを切る『彼』の横を、『アースラ』が飛翔してゆく。


【お、オレより遥かにデカイ……なんだあれは】


『アースラ』は、呆然とする『彼』の視界を悠然と横切っていった。


【…オレは、アレには勝てないか……一体、アレはなんなんだ?】


生物としての直感がそう告げる。おとなしく其れに従い、『アースラ』を見つめる『彼』
一抹の疑問を浮かべ、前方に首を返した『彼』の視界一杯に

聳え立つ岩山が現れた


【あ】


大音響を響かせ、岩山に激突した『彼』は、日が落ちるまで埋まっていたという。






「あやや、ぶつかった」

「あちゃ〜、あれは痛そやね」

「行き成りアースラが目の前に出てきたから、ビックリしちゃったのかな」

「高町とバッタリ遇っても、あのどらごんはびっくりして落ちたな…あたしの明日のオヤツを掛けてもいい」

「ヴィータちゃん…ちょっとお話聞かせてもらわないと駄目かな?」

「なのは、落ち着いて…」


アースラ艦内の待機室から、外の様子をモニターしていた面々は、落ちたドラゴンを観ながら姦しく騒ぐ。
事前情報として、この世界にドラゴン型の現住生物がいることは知っていたものの、近くで観るそれは、
やはり迫力があった(まぁ、ぶつかって埋まったが)


「う〜ん…シグナム」

「なんでしょうか?主はやて?」

「アレ、食べられると思う?」

「は?」


はやてが指差したのは、岩山に埋もれるドラゴン。
シグナムは思わず彼女の顔を見直したが、そこに浮かぶ表情を観て全て悟った

『ヤバ?!本気ですね!?』

「ドラゴンのお肉って美味しいって聞いたんや」

「ど、どなたにですか?」

「この間いった次元世界の魔導士の女の子にや」

「は?」

「その子のいうことにはな、『ドラゴン料理って珍味中の珍味っていわれてるのよね。狩れないし、
狩れても捌ける職人いないし、職人見つけても王宮料理とかいって馬鹿高いから、
あたしも食べる機会がなかなか…おにょれぶるじょわじ〜』っていうてたよ?」

「で、では無理ではないでしょうか?」

「シグナム!」

「は、はい!」

「そこに未知の食材があるのなら、それを調理するのが料理人としての義務や!

「…そ、そうですか」

「はやてはやて、アレって美味しいのか?」

「みたいやね。だからチャレンジしてみるんや」

「リインも食べたいです」

「そかそか。じゃ、任務前の契機付けで作ってみよか〜」

「「「「「おお〜〜♪」」」」」」

「肉肉肉〜♪」

「あ、アルフ?何時来たの?」

「じゃあ、シグナム。一丁捌き頼むな〜♪」

「やっぱりですか…(レヴァンティンが包丁がわりに(泣)」
『マスター…(泣)」


その後、アースラの厨房では阿鼻叫喚の地獄絵図が展開され、不可思議な肉料理が皆に振舞われたという






追伸:食べた隊員は全員2週間ほど寝込んだそうです

教訓・食べなれない料理には気をつけましょう!






“泡沫の夢・紡ぎし世界 Episode-02(電波バージョン) ”




シーン・そのいち

◇神殿東側

「あ〜〜!うざってぇ!」

「ヴィータ、落ち着け」


ラケーテンフォルムのグラーフアイゼンを敵に叩き込むヴィータ。
そんな彼女の背後に回りこもうとする敵に、ザフィーラはカウンター気味に拳を


ブツンッ!

「うらぁぁぁ!!めんどくせー!」

「切れるの早すぎだ!お前は!」


そんなやり取りをしている間にも、次から次に湧き出てくる敵。


「ざふぃーら……突っ込め」

「俺に死ねと?」

既に数えるのも億劫なほどの敵の数。


例えるならば

プレイヤー「ゲームマスター、敵何体居るの?」

マスター「ん?沢山(爆)

という状況だ!ここのサイトに来る方々の何人かは、これで解るだろう!解らない方はスルーしてください!(核爆)


「いかねーと……あるふのやつに、3丁目のリリーちゃんと5丁目のプリンとの事を…

「OK!BOSS!逝って参ります!」

鬼気迫る表情で敵集団に吶喊するザッフィ!


お前、何やった?


ちぎる!投げる!音も出る!スーパーザッフィー(3980円・税別)と化し、
彼は駆ける!

あの事がアルフにバレタ時、彼の守護獣としての生は終わるのだ!


「散れぇぇぇ!消えろぉぉぉ!それ以上増えるなぁあああああ!」


叩く!叩く!叩く!唸れ拳よ!

今のザフィーラならば、某地下格闘技場のチャンピオンの父親たる、
地上最強の生物すら2秒で撲殺せしめるだろう!


奮闘するザフィーラを見ながら、『はやて特製クッキー』をパリポリ齧るヴィータ

取り出した魔法瓶からお茶を注ぎ、一口啜る。


シャマル『これを言えば、ザフィーラが頑張るわよ』っていってたけど、ほんとだなー」

「ぬぉおおおおおおおお!」

「(あ、茶柱)」


もう一度言おう

ザフィーラ!お前は一体何をした!?


シーン:そのに


◇“遺跡”第5層


シグナムとヴィータは、かなりの長さの階段を下り、5層目に到着した。
不思議な事に、此処に至るまで、彼女達は何の妨害も受けずにいた。
落とし穴の一つも無く、ガーディアンの一体も居ない。
在るのは、結界のせいであろう、不可思議なプレッシャーのみ。
その事実が、非常に不気味であり、不安だった。


「なぁ、シグナム…」

「なんだ、ヴィータ」


全周に注意を払いながら、振り向かずに進むシグナム。


「…ここってさ、変すぎねー?」

「…そうだな。だが、未だに結界の発生元すら発見出来ていない。進むしかあるまい」


不安を感じる自分を否定するように、厳しい目を周囲に向けるヴィータ。

無言になり、黙々と進む二人。

どこまでも真っ直ぐな通路が続き、無言のまま進む二人。
だが、不意に広大なホールに出たとき、彼女達は見た!




ウゾウゾウゾウゾ





「な…………」

「ぅあ…………」




ニュルニュルニュルニュル





「これ……は…」

「シグナム…こ、こいつ…」





魚顔の男達が取り囲む祭壇から、タコのような触手が湧き出している光景を!





「なんだ…これはぁ!?」





男達は詠う

『ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるぅ るるいえ うがふなぐる ふぐたん』



「しぐなむ……」
「ああ…」



彼女達は、お互いの顔を見つめあうと、しっかりと頷き




全力全開で駆け出した!









背後に!(核爆)












「わけわかんねー!なんだあれー?!」
「知るか!私に聞くな!」
「おめー、新技あるんだろ!切って来いよ!?」
「いやだ!触りたくない!」
「切れば関係ないだろ!?」
「ならお前が潰して来い!ギガント許可だ!さあ!いけ!」
「ぜってー嫌だーーー!」

全能力を逃走に用いて駆けるシグナム!
騎士の誇り?それって美味しいですか?!

本気泣きしながらシグナムに追いすがるヴィータ!
泣き顔も可愛いとか思ったそこのアナタ!Σm9(0w0)!
おめでとう!『ホンモノ』です!(爆)




蝶☆高速でダッシュする彼女達。

あっという間に降りてきた階段の所まで到達。

「し、シグナム?!」
「ヴィータちゃん!?」

そこに居たのは、高町なのは&フェイト・T・ハラオウン!

声を掛けた彼女達の横を

ドップラー効果を起こしながら駆け抜ける八神家次女&三女!

「いいからにげろぉぉぉぉ!」
「来る来てる来やがってるーーーーー!!」

「な、何事なの?」
「さ、さあ?」

首を傾げる なの&フェイト

だがそんな彼女達も 

次の瞬間

それを見た


通路一杯に広がり押し寄せる触手の群れを!

「「きゃああああああああ!」」


全力全開逃走組、二名様追加(爆)


「し、しししししぐなむ!あ、あれはなんなんですか!?」
「しらん!というか知りたくない!」
「ヴィータちゃ〜〜〜ん!何かしたの!?」
「あたしは何にもしてねー!」
「ロストロギアじゃないんですよね!?ね?!」
「そうだといったらどうする!?」
「頑張ってください!(即答)」
「ヴィータちゃん、ギガントでプチってやろう!プチって!」
「おめーの馬鹿魔力で吹き飛ばせばいいじゃんかー!」
「やだよ!捕まっちゃうよ!」
「あたしだって同じだー!」
「ううう、捕まったら」
「18歳未満お断りな展開だろうな!間違いない!」
「断言しないで下さい!」
「ほら!唯一の貫通済み!出番だぞ!」
「ヴィータちゃん!?それ、原作のイベント!私、まだだもん!」
「シグナム!今こそその胸の使い時です!」
「断固として拒否する!」
「ヴィータちゃんも需要あるよ!ここ、勇者多いから!」
「ふざけんなーーーーーー!」




シーン:そのさん


◇アースラ


pi pi pi pi pi


非常電源は生きていたのか

薄暗く赤い光に照らされて、クロノは覚醒した


「ぐっ……まさか、あんなにあっさりと貫かれるとはな…っ!!!!」


立ち上がろうとしたが、頭が非常に痛む。

割れそうに痛いというか割れている。

ダクダクと血を垂らしながら、溜息を吐く。


「…少し深いか」


すみません旦那。少しじゃなくて、かなり深いです(ぇ

血をピュ〜っと噴出させながら、ブリッジを見渡す。

ブリッジのクルー達は、皆、倒れこみうめいていた。


「あははは、ばあちゃん、久しぶりだ〜。いま、そっち岸にいくからね〜」

「煮て良し!焼いて良し!でも叩きは嫌ん♪…わさびが…しみる」

「……(ガバッ!)…お…オクレ兄さん!…(バタリ)」

「侵略大帝さま…ばんざ〜〜い…」

クロノは、色々と危険な場所とリンクしているクルーを脳裏から締め出し、
コンソールに突っ伏してるエイミィの肩を揺すった。

「エイミィ、無事か?」

「………ん…」

「エイミィ!」

「…にょ」

「『にょ』?」

「…にょろ〜ん」

駄目だった!






“泡沫の夢・紡ぎし世界 Episode-03(電波バージョン)”




シーン:そのいち



◇アースラ:医務室



「ぬぁあああ!?血、血がとまらねぇぇぇぇぇぇ!?」
「う、腕の関節が一つ増えてるよ、ママン!」
「脚が、脚が逆関節にぃぃぃぃ!?ジャンプが高性能だラッキー♪…んなわけ無ぇぇぇ!」
「ミソが、ミソが出るるるるるアベシッ!」
「これが僕の血継限界!って骨が出てる出てる痛い痛い痛いって〜〜〜!?」

> 阿鼻叫喚の地獄絵図だった!


「ほら、これで止血済み!(バシッ!)」


医療班主任、シーベル・レイノードの声が響く。


「しゅ、主任!?お腹にバンドエイド張っても止血にはなりません!」


助手の一人が悲痛な声を上げる!

が、


「あ〜〜?んなもんは気合で止めな、気合で!」
「止まるわけないでしょうが!」
「止めなきゃ死ぬだけでしょうに…」
「だ・か・ら!?ちゃんと治療をですね!」
「めんどい」
「あ〜〜〜!?もうこの人はぁぁぁぁ!?」


医療班主任、シーベル・レイノード、彼女は

極度の面倒くさがり屋であった!


【あたし…このまま死ぬんやなかろうか?(汗)】


ベットに転がされたまま、放って置かれた八神はやては確信する!


『ここはヤバイ!』と!









シーン:そのに




◇クロノ・はやて・リインフォース 海面上空





闇が迫る

エイミィの絶叫に振り向いた先には

視界一杯に広がる黒い障壁


クロノとはやては、デュランダルとシュベルトクロイツを突き出しながら、咄嗟に防御魔法を唱え…


『おまちなさい』


「何?!」
「え?」
〈ひゃぁ!?〉


突如≪闇≫から声が響いた


『貴方たちに訪ねたいことがあります』


特に敵意を感じない、落ち着いた声。
クロノは、何とはなしに毒気を抜かれた気分で、デュランダルを降ろす。
はやては、ぽか〜んとした様子で、≪闇≫を見つめていた。


「んっん…では、貴女(?)は何を訪ねようというのか?」


閃光が煌く海上で、漆黒の球体に話し掛けるクロノ


実にシュールな光景だ!
もしかしたら、こいつも、か〜〜な〜〜りテンパっているのかもしれん!


≪闇≫はクロノの問いに、その表面を波立たせ(お辞儀でもしたんか?)た後、人一人が入る程度の球体を
分離させた。その数二つ


「…これは?」

『貴方たちに尋ねます』

「いや、質問に答えてく

『尋ねます』

「……どうぞ」

ガックリと肩を落とし、疲れ切った声を紡ぐクロノ。
はやては、そんな彼の肩を、ぽんぽん、と叩き慰める


そうこうしている内に、球体の内部が透けて見え始めた。


「え?」
「あ?」
〈ふぇ?〉


三人から、あっけに取られた声が上がる


そう、二つの球体の中には それぞれになのはの姿があった!


『貴方たちが落としたもの「まてぇぇぇぇぇ!?」…なんですか騒々しい』


≪闇≫の台詞に思わずツッコミを入れるクロノ


「お前が吸収したんだろうお前が!なんでコッチが捨てたような言い方になる!?」
「いや、クロノくん、なのはちゃんが二人に増えとう所ににツッコミいれへんと…」
〈なのはさんは細胞分裂したですか?リインが見たてれびでも、
“ぷらなりあ”というのが、真っ二つになっても、そこから二匹にわかれていたです〉
「リイン、悪い事は言わない…なのはに意識があったら絶対〆られるから、
危険な事は言うんじゃない」
〈そうなのですか?〉
「そうやね」


『…話を続けても良いでしょうか?』

「「「あ」」」


焦れた様な≪闇≫からの声が響く

クロノは咳払いを一つすると、改めて≪闇≫に向き直った


「それで、その二人になっている なのはは一体なんだ?」

『では説明しましょう。貴方たちが落としたのは「(結局それはいうんやね)〈“お約束”というやつなのです〉』

白い【ゼオライマーな なのは】
黒い【ディス・アストラナガンな なのは】の、どちらでしょう?】





空間が凍りついた







「…………」
「…………」
〈…………〉



『どうしました?お答えを』


「……ふ…」
「…ふ……」
〈………ふ〉


『「ふ」?』


「「「ふざける(んやない!)でないです!)なぁあああ!
お前(アンタ)(貴女)は世界を滅ぼす気(やの!)(ですか!)
かぁあああ!」」」

『心外な。私は彼女の『より強くなりたい』という願いに共感しただけで』

「ギガンティック誕生秘話じゃあるまいし!だったらなんで増えてるんだ?!」

『選択肢は多いほうが良いと』

「んな選択肢はいらへん!」

『我儘ですね』

〈この人、絶対変です〉

『で、結局どっちをお望みで?』

「「「普通のを返せ!」」」

『判りました、両方をお望みですね』

 「「「そんなこと言ってないぃぃぃぃぃ!」」」

『(無視)起動します』

「「「やめてぇぇぇぇぇぇぇ!(泣)」」」


その日、銀河に新たな破壊神が降臨した


高町最強伝説が、また一ページ




シーン:そのさん




◇アースラ:ブリッジ




「……僕の作戦ミスだ。言い訳も何も無い」


クロノはそう思っていた。
無人探査機を先行させていれば…
もっと時間を使って慎重に調査を行っていれば…



「…僕の責任だ」


モニターを見つめながら呟く


「…はぁ(溜息)」

「…エイミィ?」


エイミィは、溜息を一つ吐くと、つかつかとクロノの所まで移動した。


「…エイミィ?」

「…クロノ君」


怪訝そうに名を呼ぶクロノに、満面の笑みを返すエイミィ。


「…なんだ?」


エイミィは、【スッターンスッターン】と軽快なステップを刻み始めると、
左手を振り子のように揺らし始める!


「そ、その構えはぁぁ!?」

「この…大馬鹿者〜〜!」


左手がしなり、唸りをあげた!





アースラブリッジクルー・シュミット少年の証言




すごい音がしてましたね、こうグシャッというかドチャっていう。

え?殺されると思ったか、ですか?クロノ提督がですか?

……思いました。ええ、もうこれ以上無いくらい確実に。

あれが修羅の笑みっていうんですかね、口元は薄っすら笑みを浮かべているのに
瞳は氷のような無感情でした。

ヒットマンスタイルっていうんでしたっけ。ボクシングの。

もう、タコ殴りでしたよ。

トドメは右からの打ち下ろしでしたっけ。

その後に、何か説教をしていましたけど、提督はビクッビクッって痙攣していたから
聞いていないんじゃないですかね。








そんなエイミィさんは好きですか?










勘弁してください(核爆)






“泡沫の夢・紡ぎし世界 Episode-04(電波バージョン)”



シーン:そのいち



◇アースラ医務室 はやて・クロノ



ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ


全身に取り付けられたセンサー類
サイドウィンドウに、バイタルが逐一表示されてゆく。

ヴォルケンリッターが一騎、盾の守護獣・ザフィーラは、全身を覆った包帯を遍く朱に染め、横たわっていた。


「ザフィーラ……ごめんな…。作者の人、前回このシーン書くのを忘れてもうたんやって


行き成りメタなこという はやて嬢

はい、すみません忘れましたごめんなさい


「ラグナロクやね」


いきなり?!ちょっ!?クロノ!ヘルプミー?!


「行くぞ、デュランダル」
『OK!BOSS!!』

なんで手前がいるんだデュランダル!?

いやちょやめてやめてラグナロク&エターナルコフィンは洒落にならなぎゃああああああああ!?






シーン:そのに




◇時空管理局本局:S-5区画・上級会議室



アースラからの緊急報告が入った本局では、
上へ下への大騒ぎになっていた!

「あ、あの白い悪魔すら敵わない相手が出たのか?!」
「光速の25%で此方に向かっているだとぅ!?」
「ヴォルケンズはどうした?!触手から逃げたぁ?!なんだそれは!」
「管理局のお尻担当(by ふじたまさん)はどうした?」
「スーパーソニックフォームで逃走したとの事!」
「なんだと?!誰か写真はとっていないのか!」
「どうしてだ?」
「バカ!スーパーソニックフォームはな、V字の水着だってもっぱらの噂なんだぞ!」
「うぁああああ!?なんてこったぁあああ!」
「はやて嬢の絶対領域激写の3Dフォトいらんかえ〜?」
「1000!」
「いや!2000」
「甘いな!5000だ」
「お、おのれぇ!」


その頃

本局内部でも、もっとも奥まった区画であるS-5。

その一角にある会議室の円卓を囲み、管理局の上層部は検討を重ねていた。

「まさか、触手に捕らえられる前に逃走しきるとは…」

「それだけ件のロストロギアが脅威だったということか」

「報告書を見る限り、ほぼ不意打ち状態だったようだがな…」

「対峙するまえに、一気呵成な攻めを行なえばよいものを…使えん魚たちだ」





お前らが犯人かよ!?











「皆様、挫けてはなりません」

確信をもって告げられる言葉に、発言者へと注目が集まる。

その彼ー第5方面本部長・ゲオルグ=ラインシュタットーは、注がれる視線を気にもせず、言葉を紡ぐ。


「こんな事もあろうかと、既にアースラ艦内へ『くとぅるふの苗』を仕込んであります」


「「「「おおおお」」」」

「さすがは議ちょ……いやさ、ゲオルグ君」
「君ほどの策士を敵に廻さずにすんでよかったよ」
「いやいや、磐石磐石」
「ああ、私だ。カメラの準備は完璧か?」


総本部長!アンタの部下が壊れているぞ!これでいいのか?!


「芳子さんや、晩飯はまだかのぅ?」
「さっき食べましたよ」
「そうだったかのぅ……芳子さん、晩飯まだかのぅ?」



こいつがこれ以上ないくらい壊れていた!










シーン:そのさん




◇無限書庫:ユーノ・アルフ




『…………ユーノ=スクライア!』

「は、ははははい!?」


ヴィゼルに大声で名前を呼ばれたユーノは、思わず敬礼する。

アルフも隣りで尻尾を逆立てて固まっていた。


『高町なのは教導官を好いているか?』

「え、えええ?!」


行き成りトンデモナイ事を聞かれ、瞬時に沸騰するユーノの顔面。


『答えろ!』

「す、好きです!」

『そうか!だが諦めろ!俺はクロなの派なのだ!』

「うぇ?!(○A○ill)」

『あ〜〜〜!?部長!脅迫は反則ですよ!』
『ええい五月蝿い。今月は小遣いが苦しいんだ!』
『模擬戦の勝敗で擦ったからって、賭けの対象者を脅しちゃ駄目です!』
『うぬぬぬぬぬぬぬ!』
『睨んでも駄目です!』

「これは一体何事?」
「恋愛トトカルチョだねぇ」
「アルフ、知ってるの?」
「いや、知ってるっていうかさ…(あたしは大穴狙いのユー×アリサだし)」
「ううう、人の恋愛を賭け事に…(泣)」
「さっさと告白しないから遊ばれるんじゃないかい?」
「ううううううううううう(泣)」






オリキャラ一覧 その1


◇管理局サイド


◎ゲオルグ=ラインシュタット

外見・某種運命の『議長』(核爆)・黒髪を背中まで流した痩身長躯 茶の瞳:切れ長 肌色:白色 39歳
役職・第5方面本部長
ランク・AAA
設定・いかにも切れ者といった風情で、配下の者には厳しく、己にはより厳しくあたる男。
    犯罪行為に関しては、容赦なく苛烈に断罪する傾向がある為、時元犯罪者たちからは
    「エクスキューター」の名で恐れられている。

◎ヴィゼル=ガーランド

外見・2m級の筋肉ダルマ。管理局制服がとことん似合わない男。黒髪:短髪 蒼瞳:目付き悪し 肌色:黄色 47歳
役職・第8方面本部長
ランク・AA+(近接格闘においてはS−ランク)
設定・男というより漢。一見力押しの低脳キャラに見えて案外思慮深かったりする。
   部下思いの男で、なにげにおせっかい。つまり貧乏くじをひく事確定の人。

◎アファード=バルクラム

外見・仙人(核爆)又は某死神1番隊隊長(蝶☆核爆) 白髪・長髭 中肉痩身 黒瞳・糸目 肌色:黄色 76歳
役職・時空管理局総本部長
ランク・S(提督当時)
設定・ぶっちゃけると妖怪じじい。『この爺が死ぬ時は管理局が滅びる時だ』といわれている。
    好々爺としながらも、冷酷非情な決定もサラリと実行出来る
    その力量からついた二つ銘が『管理局の大妖』
    孫娘にはダダ甘というお約束も持つ


◇開発局サイド


◎シアン=グリフィス

外見・やる気のない、ぼけ〜っとした兄ちゃん。黒髪:短髪 ヒョロリとした体躯 赤瞳・垂れ目 肌色:黄色 27歳
役職・管理局開発局オブザーバー
ランク・B−
設定・出張りすぎだこの野郎(核爆)  当初はボケツッコミ担当の作者代わりだったのが、長編確定時に昇格(ビッグ・バン!)
   一言でいえば『マッド』。自分が楽しいから嘱託を受けて参加してるだけ。なのだが……

◎エリス=ヴィクセン

外見・緑がかった黒髪・ロング(仕事中は一本三つ編み) 157cm 体重:■■B:◎●W:△☆H:●■ (…おのれ)
蒼瞳:寝ぼけ眼(オプション・メガネ) 肌色:白色 19歳
ランク・C
設定・一言でいえば『不幸』某マッドのあれやこれやに巻き込まれて、常にグルグルしている苦労人。
    一種独特の「ですぅ」口調(某人形は関係ないです。俺、見たこと無いし(核爆))
    ある一定以上の鬱憤が貯まると、黒化することが確認されている。 


◇アースラサイド


◎シュミット=ハルニア

外見・某子供先生を『そのまま』大きくした感じ(爆) 金髪 中肉中背 黒瞳:垂れ目 肌色:白 14歳
役職・アースラブリッジクルー:オペレーター
ランク・C
設定・ランディの後釜(彼は新造艦のオペレーターになった)。配属からまだ2ヶ月の新人。
    艦内女性陣の癒し系として、日々弄られている(筆頭:もちろんエイミィ)
    今回の任務が初の発動ロストロギア戦となる。彼の成長は……書けるかな〜?(ヲイ

◎シーベル=レイノード

外見・紅髪:ロング(髪型は一定しない) 赤瞳:切れ長 肌色:白色 167cm 体重50kg B:87 W:56 H:83  31歳
役職・アースラ医療班主任
ランク・B+
設定・医療班でお世話になる事が多そうな、対クロノ用キャラ。昔から世話になり続けている為、頭が上がらない
    人の一人。優しい白衣の天使…ではなく、どちらかというと、鬼とか夜叉とかそういう方面。
    なんだかんだと多方面をこなす才媛でもあるが、そう見られることはほぼ無い(核爆)






“泡沫の夢・紡ぎし世界 Episode-05(side-A)艦艇設定”



◇時空管理局・重巡航艦R級

“L級以上の防御力を持ち、M級以上の索敵能力”をコンセプトに艦隊旗艦としての運用を考慮し、3年前に就航した新造艦。

アースラを含むL級は、艦隊旗艦としての運用を考慮され建造されたものの、就航から30年以上が経過し、船体の老朽化が見え始めていた。
勿論、内部センサー類等の部品は、随時ヴァージョンアップを施されていたものの、主機関やフィールドジェネレーター等の大規模な改装は施されておらず、緊急展開時の防御力不足や自衛能力の不足が問題視され始めていた。(これには、PT事件において、プレシア=テスタロッサに防御フィールドを抜かれたという事も関係している。“卓越した魔導士とはいえ、一個人の魔法で任務維持に支障が出るようなダメージを負うなど”という意見である)

当初は、同じく老朽化が叫ばれていたJ級に変わり、小型化・高速化させたM級が刷新配備され始めていたのだが、「発動したロストロギアに対して、配備魔導士が対応できない事態において、艦載武装・防御能力共に貧弱」という意見が、一部上層部から噴出した。
元々、管理局所属艦艇においての重武装化はタブーに属す。
管理局指導部の多くがミッド出身者で占められている現状を揶揄して、時空管理局を『ミッドチルダの私兵』という者は、かなりの数に昇る為、彼らを刺激しないように、ミッド国軍との差別化は厳密に行なわれているのだ。

その為、上層部の統一見解として、“M級へのアルカンシェルを含む魔道砲の搭載機構の拡張”とし、話は終息する筈であった。

しかし、新暦67年において、第3方面部所属艦艇がロストロギア《螺旋具象》の発動を受け、L級6蕃艦《スティグマ》を含む2隻が大破、M級2隻が轟沈という、15年前の闇の書護送時を超える最悪の被害を出した。
この件を踏まえ、重武装化を唱える上層部勢力の意見が活性化し、旗艦クラスの試験艦艇としてR級の建造が開始されることとなった。(当初は代替艦艇としてM級を優先配備するべし、という意見があったものの、強行派の圧力が増した為に押し切られたという裏事情がある)


R級は、建造が決定された時点において、既に青写真は出来ていた為、スムースに工期が進められていった。(注:この為、『第3方面部の艦艇消失は、R級を建造したいが為に引き起こされた事態なのではないか?』といった憶測が実しやかに流れることになる)

L級のフレームを基本とし、剛性と拡張性を高めた新規の船体は、中央部に3本目のフィールドブレードを持ち、下部にアルカンシェルを基本装備。左右のフィールドブレードも出力を1、35倍に高め、相乗発生を行なう事で防御フィールドの強度はL級の倍以上(概算2,14倍)。更に船体後部に4本(後部左上下、右上下)のウィング状のサブブレードを取り付けることによって、出力の安定化とフィールド強化を図っている(全ブレード・フルドライブ時の防御能力は、軍の艦艇が装備する魔道砲をも防ぎきれる程)最外装の装甲材も強度を増した特殊合金を用い、多少の物理攻撃程度は、フィールドが無くともダメージを防げる。
内部機器も最新鋭の物を取り入れている為、索敵能力や指揮能力もL級の比ではなくなっている。
さまざまな新規技術を取り込んだ船体は、L級より一回り大きくなったものの、主機関の出力も上昇している為、航行速度はL級を超える(空間機動性能は若干低下)

鳴り物入りで建造されたR級だが、もともと大量配備出来るようなコストの艦では無い(L級の1、7倍の建造費)為に、各方面の旗艦として配備される事になる。

71年時点で、1番艦《レベリオン》 2番艦《アレイオン》 3番艦《ガーリオン》が就航中。4蕃艦《ヒューベリオン》は来年度に就航予定



時空管理局・軽巡航艦M級

小型化・高速化を目指した【フリープラン】にて建造された新式巡航艦

管理局運用艦艇の大部分を占めるF級、J級の老朽化に伴い、効率的な艦艇運用を行なう事を模索して建造計画がスタート。

壱・艦艇の小型化・少数人員での運用を可能とするオペレーション能力
弐・高速化・展開能力の拡大

上記の二点を踏まえて建造されたM級は、中央部の高出力フィールドブレード後方に、円盤状のユニット(前方部上面がブリッジ・前面部下方が居住区・後方が主機関)を取り付け、左右にウィング状のサブブレードを配置した、無尾翼機といった風情の艦艇に仕上がった。

航行性能では、同クラスのJ級の1,6倍もの高速性能を見せつけ、センサー類も高度なものを組み込んでいる為、一クラス上のL級に迫る性能をもっている。
J級よりも建造費用は増す(1,3倍)事になったものの、各種船体部品を完全にユニット化する事に成功している為、整備補修が簡略化され、大量配備という大前提においては非常に優秀な艦艇となった。

反面、防御性能に置いては、J級より下がる(主機関の出力が速度に比重を置かれている為、防御フィールドが弱い)ことになったが、『艦隊戦を行なうわけではない』との意見が大多数を占め、特に問題視はされていない。

71年時点で、1番艦《ミーティア》を始め多数が各方面部隊に配備されている。現状代替率は57%。






“泡沫の夢・紡ぎし世界 Episode-05 side-A オリキャラ一覧”



◇アレイオンサイド


◎ハンス=ラドクリフ

外見・蜂蜜色の髪:短髪 蒼瞳 肌:白色 32歳
   170cm 67kg
役職・第8方面所属艦艇 R級2番艦『アレイオン』艦長
ランク・AA
設定・ノリが軽く、威厳と言うものを母の胎内に忘れて来たと言われる男。
   士官学校時代から、お祭り男の名を冠しており、無体な事に血道をあげて取り組む(本人はとても幸せそう)
   魔導士としての能力はさほど高くは無いものの、搦め手の類は非常に得意。
   弱点は娘さんの「パパ嫌い」攻撃

◎ファラフ=セフィート

外見・黒髪:長髪(首の後ろで縛り、下に流す) 黒瞳:糸目 肌:白色 29歳
   180cm 73kg
役職・第8方面所属艦艇 R級2番艦『アレイオン』所属執務官
ランク・AAA
設定・外見からは何を考えているのか読み取れない男。普段は物静かに本を読んでいる様な人物なのだが、
   ハンス絡みの事態になると、辛辣なツッコミと、事態をより混迷に落とし得れる手腕を遺憾なく発揮する。
   ハンス曰く「あいつが絡むとロクな事にならない」
   弱点は奥さんの「………」悲しそうな瞳光線

セラ=ハルニア

外見・金髪・ショートボブ 黒瞳:切れ長(メガネ有) 肌:白色 24歳
   160cm 49kg B:85 W:54 H:83
役職・第8方面所属艦艇 R級2番艦『アレイオン』通信主任
ランク・C+
設定・アースラオペレーター「シュミット=ハルニア」の実の姉
「アレイオンが動くのは彼女が居るからだ」「アレイオンの母さん」「艦長への最終兵器」など、
   本人にとっては溜息しか出ない異名が囁か…公然と言われる女史。
   当人曰く「どのような事態でも冷静さを失わないように心がけているだけなのですけれど」との事
   弱点は昆虫全般(黒くて平たくて輝くアレが出た際に、銃を抜いた事あり)


◇武装隊

◎グラン=ダーナッシュ
外見・オールバックにした銀髪 茶瞳・細眼 肌:黄色 25歳
   176cm 70kg
役職・本局武装隊 35部隊所属
ランク・AA(近接格闘・防御においてはAAAクラス)
設定・武装隊所属の双子の片割れ 戦技教導隊への所属を期待されているが
   「あの間抜けを一人にしたらどうなるか解らないので」と一部隊長のままでいる(本心は不明)
   ユーノ並の防御・結果術をもつ数少ない人物(魔力資質的にはユーノには及ばない)
   射撃・砲撃魔法を防御魔法と機動で交わし近接格闘を仕掛ける特異なスタイルの魔導士 
   弱点はリンディさん(所謂、初恋の女性うんぬん)

◎マーシャ=ダーナッシュ
外見・銀髪のセミロング(任務中はアップにしている) 茶瞳:クリッとした大き目の瞳 肌:黄色 25歳
    165cm 52kg B:82 W:56 H:83
役職・本局武装隊 35部隊所属
ランク・AA+(高速機動・魔力発揮値においてはAAAクラス)
設定・武装隊所属の双子の片割れ どこぞの緑に匹敵する「うっかりスキル」が常動している難儀な女性。
   フェイトにすら匹敵する高機動を持ちながら、今一つ使いこなせない。搦め手の類には極めて弱く、
   身内からは常々「精進しろ」と頭を小突かれている。
   弱点は……ありすぎてわからない(爆)






“泡沫の夢・紡ぎし世界 Episode-05 電波バージョン”



シーン:そのいち


◇アレイオン・ブリッジ


「20時間後に第27次元 『スタニア』へ到着予定。スケジュール遅延、ありません」
「そうか」

オペレーターの報告に、艦長席の男が頷き、己の右に控える男性をチラリと見る。

「艦長、なにか?」
「いや、なんでもない。何時も道理のしかめっ面を眺めただけだ」
「…フン、顔うんぬんで、貴方にとやかく言われたくはありませんな」
「少なくともお前よりはマシな面だと思うがな」
「どこが」
「俺は妻に『告白された』お前は『告白した』。見ろ、これだけでも違いがわかるだろう」
「…士官学校時代の事を未だにグチグチ……そんなだから娘さんに『パパ嫌い』とかいわれr
「メイファぁぁぁぁ!パパが何かしたのかぁああああ(泣)」
「五月蝿い、叫ぶな」

パグシャァァァァ!

横に立つ男ー時空管理局執務官ファラフ=セフィートが放った『幻の左』を喰らい、華麗なる車田飛びで空を舞う、アレイオン艦長ハンス=ラドクリフ。

「ふ…また つまらんものを殴ってしまった」
「じゃあ殴るんじゃねぇ!」

嫌そうに呟くファラフは、即座に復活したハンスが放つ拳をスウェーで回避する。

「てめぇ、人を殴りつけておいて逃げるな!」
「は?撫でただけだろうに。お前の面の皮が、この程度でどうにかなるわけがなかろう」
「んだとこの野郎!?」

メキメキと音を立てて拳を握りこみ、更なる連撃を繰り出すハンス。
だが、フェラフはスウェー・ダッキング・パーリングと、流麗な防御をみせ掠らせもしない。

「扇風機が必要な季節は終わっているぞ。さっさと物置の奥に引っ込んだらどうだ?」
「…殺す」

思い切り鼻で嘲うファラフ。
その言葉と共に、5〜6本程、何かがキレたハンスの拳に魔力光が灯る。
バチバチと紫電を放っているそれの威力は推して知るべし!

「喰らえや!」
「当たるか!」

ハンスの拳から光が放たれ、ファラフが回避のステップを刻もうとしたその時!

ガンガンガンガンガンガン!

「「ぬぉ!あぐ!ちょ!まっ!ぐぉ!うぼぁ!」」

ブリッジに轟く銃声。
回避の甲斐も無く、的確に急所に打ち込まれる銃弾に悶絶するバカ二人。

床に沈み、ピクピクと痙攣する奴らを見下ろすセラ女史の手には、無骨なリボルバー拳銃が握られていた。

「艦長。じゃれていないでとっとと座ってください。執務官もそこまでに」

そして絶対零度で紡がれる言葉。
その瞳に浮かぶ感情は、まるで塵芥を見るかのような色で……。

「せ、せら……おま……てかげ…ん」

ピクピクとしながらも何とか意識を繋いだハンスの呟きに、僅かに怪訝そうに眉をを顰めるセラ女史。

「まだ喋れるのね」
「うぇ?」

徐に腰からスピードローラーを取り出すと、流れるように排莢し、銃弾を再装填。

「寝てなさい」

そして転がるハンスへと向け、躊躇無く引き金を絞る。

「ちょ!まっ!その弾ってダムダムd

ガンガンガンガンガンガン!

ブリッジに再び轟いた銃声の元、諸悪の根源は沈黙した。
この騒ぎの中でも、一顧だにせず黙々と己の職務を遂行しているアレイオンのクルー達。


すみません

もしかして

これって日常の一コマなんでしょうか?


「そうよ」




アースラの方が平和な気がして来たのは俺だけでしょうか!?





シーン:そのに





◇アレイオン:シミュレータールーム/


ドガガガガッ!

『仮想空間 展開終了します お疲れ様でした』

電子音声が響き、シミュレーターが停止する。
起き上がり、ヘッドセットを外しながら、縦線を背負い起き上がるマーシャ。


「また負けたぁ(泣)」
「もう少し頭を使えと何度言わせる」

シミュレータールームに響く彼女の嘆き。
その横で、“呆れた”と、顔にデカデカと書きながら呟くグランの姿。

「ううう……兄さんて、情けとか容赦とかいう単語、知ってる?」
「少なくとも、お前に適用される言葉ではない事は理解している」
「酷ッ!?」

じゃれあう(マーシャは真剣なのだろうが)兄妹。
模擬戦のデータ確認しながら、そんな彼女にトドメを刺すのはシアンとエリス。

「う〜ん。ボコボコだなや……しかも、今回は5分持たんかったか」
「マーシャちゃん、がんばですぅ。生きていれば、きっと良いことあるですぅ」
「ううう、生きていればって……(泣)」

ダバ〜っと涙を流すマーシャをガン無視し、グランはシアンへと声を掛ける。
本当に妹に対して容赦ない男だ。

「シアン。シミュレーターの設定を変えて欲しいのだが」
「んぁ?いいけど……どんなのにすんだ?」
「対戦相手の変更だ」

グランとの模擬戦で連敗続きの彼女に、気分転換をさせるつもりなのだろうか。

「あの、兄さん……私、ゆっくり休憩の方がいいかな〜なんて思うんですけど」
「シチュエーションは海上での空中戦で、味方の援護は無し。敵は…」

恐る恐る手を上げて、ぼそぼそと訴えるマーシャ。
だが、やっぱりガン無視のグラン(爆)マジに容赦しねぇ!

「うううう(泣)妹ってさ、もう少し優しくされる属性じゃなかった?」
「ほら、グランさんて、年上趣味だそうですからぁ」
「それとこれとは違うよ〜〜〜(泣)」

さっきから泣きっぱなしのマーシャ。
だが、彼女の悲劇はこれからだった。
シアンと設定を詰めていたグランが、くるりと振り向き、鉄面皮で告げる。

「マーシャ。とっととベッドセットを付けろ。このシチュエーションをクリアしたら、今日は終わりだ」
「え?!ほんと!?」
「ああ、『クリア』したらな」
「……あの、凄く不安なのですけれど」

マーシャは、『クリア』を強調するグランの言葉に、大粒の汗をかきながら顔を引きつらせる。

「心配ない。シミュレーターで死にはしない」
「ちょっと?!どういう意味?!」
「開始すれば解る。準備はいいな」
「(号泣)……あい」

諦めきった声色で、のろのろとヘッドセットをつけるマーシャ。
シアンの指がパネルを踊り、シミュレーターが起動した。

真っ暗になった視界が突如開ける。
眼下には蒼く光り輝く海。
仮想空間であるということが信じられない程の高度な空間だった。

「はぁ〜(溜息)……何時までも海を眺めて居たいよぅ(泣)」

彼女の嘆きは天に届かず。
視界の先に、光が踊り、対戦相手が『実体化』する。

「……うぇ!!!?」
引きつり、真っ青になるマーシャ。
彼女の瞳に映った相手は


白い衣を その身に纏い

赤き宝玉 その手の杖に

茶色の髪を 二股にして

舞うは 桜の 魔力光


そう、我等がヒロイン 高町なのは(擬似データ)!

「にゃはは。宜しくお願いします」

ぺこり、と お辞儀をするなのは(擬似データ)
擬似データにしては異常に凝っているのは何故だろう?

『あ〜、マーシャちゃんや』
「は、はい!?」

突如響いたシアンの声に、ワタワタしながら返事を返す。

『その『なのは嬢』だけどな。前にコピーした魔道人形からデータを抽出して組上げた仮想人格だから、殆ど本物と同じ動きをするんで』
「……なにからなにまで?」
『そう。『なにからなにまで』』
「死んじゃうよ〜〜〜〜!?」

彼女は覚えている。
教導隊との訓練時、辺りを根こそぎ薙ぎ払った、なのはの馬鹿魔力を!
彼女は覚えている。
訓練だというのに、情けも容赦もなく敵チームを徹底的に粉砕した砲撃を!

「カット!カットです!これ、なんのイジメ?!」
『一人で10分間凌げばクリアだ。つべこべ言わず、やれ』

泣き叫ぶマーシャに、最後通帳を下すグラン。

『さて、状況開始だ』
「ちょっ!まってぇ〜〜〜!」
「行きますよマーシャさん!最初から全力全開!逝かせてもらいます!」
「いっや〜〜〜〜〜〜〜!?」


ムンクの叫びと化したマーシャに向かい、桜色の奔流が放たれた。












え?無事10分間の設定をクリア出来たかって?













出来ましたよ。次の日にね(ぶっ続けかよ!?)












シーン そのさん



◇海鳴市:マンション・レクセルシティ


シュベルツが目指すは712号室。

テテテテッと小走りに進み、《712》と書かれた扉の前で急停止。
そのまま呼び鈴を押すかと思いきや、徐に出した鍵を使い、扉を開けて中に侵入する。

ガチャ バタン

「デュラっち〜〜、あ〜さだよ〜〜」

人の名前を呼びながら、リビングを抜け、奥の部屋へと向かう。
いかにも『勝手知ったる他人の家』といった面持ちだ。

やけに小奇麗な台所や、整えられたクッションなどを見た所、この部屋の住人は、けっこう几帳面な性格をしている
様子。新聞もキチンと一纏め、雑誌のラックも月毎に順番通り。中々の整理整頓振りだった。

奥の部屋へと到達し、躊躇なく扉を開けると、遮光カーテンが引かれ、薄暗い部屋の中、
中央に配置された大き目のベッドの上で、寝息を立てているデュランダルの姿があった。

そのままズンズンと、部屋の奥に進んだシュベルツは、カーテンに手を掛け、思い切り曳き開けた。

シャアアアッ

「デュラっち〜!朝だってば〜〜!」

カーテンを開け切り、朝日を部屋に取り込んだシュベルツが、再度声を上げる。

「……zzZ」
「(ムカッ!)」

ボスッ!

「デュラっち〜〜!起きないと遅刻するも〜〜!」

寝息で返すデュランダルに、頬を膨らませながらベットに近づくと、上に飛び乗り、“ユサユサ”と揺さぶり始める。

「ち〜こ〜く〜す〜る〜も〜!!」
「……今日は、休みだ休み……睡眠は大切……」
「み!駄目だってばぁ!」
「……zzZ」
「みぃぃぃ!?寝〜ちゃ〜だ〜め〜!」

僅かに目を開き、馬乗りになり揺さぶるシュベルツを煩わしそうに見つめた後、“ボソリ”と呟き、再び目を閉じる。
デュランダルのその態度に、シュベルツはより一層頬を膨らませ、揺さぶる手も横では無く縦に振られる。
つまり、揺するのでは無く『叩く』

バシバシバシバシ

「お〜〜き〜〜て〜〜!」

シュベルツの拳が軽いのか、布団の上からでは効果が薄いのか、はたまたその双方か。
叩かれつつも、一向に堪えた様子も無く惰眠を貪るデュランダルを睨み、シュベルツはリビングに向かった。

タタタタタ……(ガシャ)(ガラガラ)「冷たっ!」(ガチャ)…タタタタタ!

シュベルツは、リビングで何やらガシャガシャと弄くると、その手に何かを握って部屋に戻って来た。
そのまま、眠こけ続けるデュランダルの背中側に陣取ると、禍々しい笑みを浮かべる。

「……起きないデュラっちが悪いんだも」

呟きながら、ベットの足元からゴソゴソと布団に侵入する。
僅かな間をおいて、シュベルツの動きが止まった次の瞬間

「うおぁあああぁあああああ?!」
「うみゃ?!(ボスッ)」

デュランダルは、タオルケットを弾き飛ばし、背中を思い切り海老反らせながら飛び起きる!
彼のその勢いに弾き飛ばされ、タオルケットに包まりながらベットの下に落っこちるシュベルツ。

「つっめてぇな畜生?! シュベルツ! 手前ぇ、なんてことしやがる!」

パジャマをたくし上げ、背中に詰め込まれた氷を排除しつつ、シュベルツへ文句をいうデュランダル。
しかし、視界内に少女の姿は無い。
デュランダルはキョロキョロと周囲を見渡し、訝しげに声を上げた。

「ん?どこ行きやがった?!」
「みぃぃ、ここ〜〜」
「んぁ?」

横合いからくぐもった声が聞こえた。
デュランダルがそこを覗くと、タオルケットに器用に包まったシュベルツが、ヘロヘロと右腕を持ち上げているのが見えた。

「……何してんだ、お前は」
「うみぃぃ、デュラっちに吹き飛ばされたんだも〜〜!」
「……阿呆だろ、お前」
「み!? 起きないデュラっちが悪いんだも!」

呆れたように呟くデュランの言葉に、ようやくタオルケットから這い出してきたシュベルツが食って掛かるが、彼は、
そんなものは何処吹く風、とでもいうように、あっさり受け流す。

「……起きないって……お前な」
「み! こ〜んな、か〜いい子が起こしてるんだから、チャッチャと起きればいいんだも〜!」

拳を振り上げて文句をいうシュベルツを、呆れた顔で見やるデュラン

「……今日は日曜日だ、この馬鹿」
「み!?」

硬直のシュベルツ!
ジト目で見下ろしてくるデュランダルの視線が語っている!

『このボケ娘、どうしてくれよう』、と!

「み、みぅぅぅ(汗)」
「……こんな朝っぱらから曜日を間違えて強襲した挙句、人の背中に氷塊攻撃をかましてくれやがって……」
「……お、お茶目?」

ゴン!

「みぃぃぃ!(泣)」

シュベルツの妄言に、拳で答えるデュランダル。
脳天に一発貰った彼女は、頭を抱えながらコロコロと転がりながら悶絶する。

「痛いぃぃぃ……ばかになったらどうするも〜〜!」
「安心しろ、それ以上馬鹿になんぞならねぇ」
「うぇぇぇぇん!あっさりと手遅れって言われた〜〜〜〜(泣)」

白い目で見下ろしながら、100%本気の声色で答えるデュランダルに、シュベルツの涙目抗議は粉砕された。
まさに『鎧袖一触』(爆)

「さてと、この落とし前はどう付けて貰うべきか……」
「……朝ご飯作r
「却下だ、ボケ!」
「みぃぃ?!」
「又壊滅させる気か?!させる気なのか!お前はぁぁぁぁ!(グリギリ)」
「みぃぃぃ!?いたいいたいも!ウメボシはやめていたいいたいいたいいい(泣)」

容赦なくこめかみを抉るデュランダル。
シュベルツが泣こうが喚こうが手加減無しだ!
しばらくゴリゴリと折檻された後、ようやく開放されたシュベルツは、精も根も尽き果てて、口から煙を吐いていた。

「みぃぃ……ようしゃなしぃぃぃ」
「何言ってやがる、容赦しないのはこれからだ」
「み?」

デュランダルの言葉に顔を上げたシュベルツは、猫のように襟首を掴まれ、ヒョイッと持ち上げられる。
そしてそのままベットの上に放り投げられた。

ヒョイ ポイッ ポフン

「みにゃ!?」
「さてと、んじゃぁ一丁逝っときますか」

デュランダル、既に臨戦状態?!

「ちょ!?まってデュラっち!まだそのイベントこなしてないも!?」
「んなこと知らね。これ電波だからなんでもアリだ」
「うみぃぃぃ!?朝から盛るの禁止〜〜〜!?」
「あ〜聞こえない聞こえない。では、頂きます(ぺこり)」
「ふみゃぁぁぁぁぁ?!」
















デュランダル……てめぇってやつぁよぉ





















この『ホンモノ』め!(核爆)





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