FF4プレイメモ 〜 ゲームは1日1時間! 〜

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act4

〜クリスタルを守れ〜


 さて。「王族」ギルバートが仲間になりました。
 彼が仲間になったことで王族が所有する「ホバー船」が使えるようになり、アントリオンの洞窟へ向かうことができるようになりました。
 これで、ローザを助けることができます。
 また、ダムシアン城には回復の壷があり、パーティーも元気いっぱいです。
 回復する傍らで壷の隣にいたお歳を召した方々に話しかけてみると2種類の情報を得られました。

・西の海岸の浅瀬を通ればカイポへ行ける。
・ファブールへ抜けるホブス山は、吹き付ける寒風のせいで厚い氷に覆われている。

 今は、浅瀬を進む能力を持つホバー船を使えばダムシアンとカイポを行き来できることだけを覚えておきましょう。
 ファブール関連のイベントはローザを助けた後です。

  それはそうと、ギルバートのステータスを見てみましょう。

 セシルのクラスは『暗黒騎士』、カインは『竜騎士』、テラなら『賢者』となっていたクラスですが、ギルバートのクラスは何なのでしょうか。
 竪琴を持っていることを考えれば『吟遊詩人』辺りが妥当でしょうが。
 実際に表示されたのは、これ。

  クラス:おうぞく

 王族って何だよ! それは戦闘職じゃねぇよっ!? しかも、王族らしい特技なんて何一つ持ってないじゃないかっ!
 だって、ギルバートの特技は「歌う」と「薬」と「隠れる」ですよっ!? スタッフ何を思って王族なんてクラスを作ったのでしょうか……?
 レベルは5なので、リディアよりひょろいです。HPも60しかないので、気をつけないとそっこー死にます。MPは0だから、魔法による攻撃・回復・補助は持っていません。
 また、このギルバート。HPが下がると自動で隠れます

  お前は何をしにきたんだっ!

 幸いにしてホバー船に乗っている間はエンカウントも無いので、特に損傷も無いままアントリオンの洞窟に辿り着きます。
 アントリオンが現れるとギルバートが前に進み出ました。

「大丈夫だ、アントリオンはおとなしい。人に危害を加えないんだ。僕が取ってこよう」

 いや。ギルバート。
 ヘタレが良い所を見せようとするのは死亡フラグだから。
 お約束と言うか、案の定と言うか、アントリオンに襲われて危機に陥ったギルバートをセシルとリディアが助けに行きます。

  使えねぇなぁ、この王子

 アントリオンは物理攻撃を仕掛けると「反撃の角」でカウンターを仕掛けてきます。これを王子が何度か食らうと死亡の危険がありました。仕方が無いので王子は「隠れる」で逃げさせ、必要な時だけ呼び出すことにします。ポーションによる体力回復要員として。
 リディアは防御に専念させ、体力が減りすぎたらケアルにて回復。
 セシルがひたすら剣で攻撃します。

  思いっきり攻略法を間違えました

 いや。別に大した被害も無かったのですがっ! このアントリオン。セシルが「暗黒」を使って攻撃すると「反撃の角」を使用しないらしいのです。WEB拍手コメントで教えてもらいました
 なんだよそれっ! そしたら防御専だったリディアを攻撃に回してもっと楽に勝てたよっ!
 最初に色々とコマンドを試してみるべきでしたね。ぐんにょり。

  とは言え。

 ゲームオーバーや大ピンチも迎えずにアントリオンを撃破しました。
 目当ての「砂漠の光」も入手し、円満無事でございます。
 ギルバート王子はアントリオンが襲ってきたことに驚愕を隠せない様子でしたが、その彼にセシルが告げます。

「最近魔物が増えてきた。おとなしかった獣も襲ってきたのだろう。やはりこれは何かが起こる前触れ」

 ……むぅ。不穏な空気。
 まぁ、何はともあれ。現状は一刻も早くローザを救いに行かなければならないので、一向はカイポまで急ぎます。
 もしかしたら、カイポまでの道のりでアントリオンが暴れ出したことがいつまでもギルバートに引っかかっていたかもとかはおいといて。


 急く足は速く、カイポに戻り高熱に苦しむローザを「砂漠の光」で照らします。すると、先ほどまでの熱が嘘のように、ローザが起き上がりました。
 彼女は首をめぐらして周囲を認識すると、何かを見つけて嬉しそうに口を開きました。

「セシル! 生きてたのね! よかった」

 ラブラブですねぇっ!? 愛のテーマと共に2人の世界に突入しちまいます
 どうやらローザは「ミストの地震でセシルは死んだ」と聞かされていたようで、それが信じられなくてこんなところまでセシルを追ってきたようです。一途です。でもどうして先回りしていたのでしょうか?

  …………もしかして。

 テレポか何かでセシルを追うも魔力切れで彼の下に辿り着く前にカイポ付近に不時着。そのまま一番近いカイポを目指す途中で高熱病に掛かる。
 ところで、ローザがカイポを目指していた時にセシルもカイポを目指していた。
 セシルはカイポに入ってすぐに宿屋に向かいリディアを休ませそこで一晩を過ごした。
 ローザはセシルが宿屋に入ったすぐ後にカイポへ辿り着き、そのまま倒れた所を老夫婦に助けられて彼らの家で看病されていた。という、超ニアミスタイムテーブルがあったのかもしれません。
 真偽のほどは不明ですが、もしもそうだとしたらローザはかなり運が無いということになります。

  …………攫われたりしなければいいんだけど。

 まあ、妄言は置いておくとして。セシルが、ゴルベーザについてローザに尋ねます。
 彼女から得られた情報を箇条書きにしてまとめますとこんな感じになります。


・ゴルベーザはセシルの代わりに「赤い翼」を指揮させるため王が呼んだ。
・ゴルベーザが来てから王はますますおかしくなった。
・ゴルベーザが王を操ってクリスタルを集めている(ローザの推測)。
・ミシディアの水のクリスタルは王の下にある。
・ダムシアンの火のクリスタルも王の下にある。
・ファブールに風のクリスタルがある。
・トロイアには土のクリスタルがある。
・ダムシアンが既に襲われたのなら次はファブールが襲われる(ローザの推測)。


 クリスタルの、ファブールの危機を見過ごすわけにはいかないと病み上がりの身体に鞭を打ってファブールへ向かおうとするローザ。
 しかし、高熱病で体力を奪われた身体に無理は利かず、ローザは苦しそうです。
 セシルが制止の声を上げますが、ローザは聞いてくれそうにありません。
 そこで、ギルバートがぽつりと呟きました。

「ファブールは厚い氷で……」

 っと。閉ざされていると暗に伝えようとします。回りくどいよ王子!
 しかし、ローザはめげません。リディアにファイアが使えるかと尋ねます。
 氷をファイアで溶かしてしまおうという算段なのでしょう。
 けれど、リディアは首を横に振ります。彼女にファイアは使えません。

「召喚士である貴女に黒魔法の初歩であるファイアが使えないはずはない」

 そのローザのセリフは…………これはイベントフラグだなっ!
 どんなイベントがあるのか楽しみにしつつ。ローザの熱意に負けた一向は彼女を連れて行くことになります。
 ただ、ローザも病み上がりですし、セシルたちも強行軍の後です。今夜は休み、明日出発することにしました。

  しかし、なんだね。

 今の光景は、ギルバートにはちと酷じゃないですかとですね?
 恋人を失ったばかりのギルバート。彼の前で繰り広げられる、再会を喜ぶ恋人たち(?)。
 自分のように愛する者を失う人がでなくてよかったと思う反面、心の底にある傷を抉り出されるような気分を味わっていたかもしれません。
 まぁ。あくまで憶測の域を出ることは無いわけですが……。

  その、夜。

 アンナを失った悲しみを紛らわすため、ギルバートはカイポの水辺で竪琴を奏でます。しかし、いくら音楽に没頭しても寂しさを拭い取ることはできません。
 悲しみに沈むギルバート。彼が奏でるメロディは彼の心を映したように悲しげです。
 放っておかれれば泣き出して、放っておかれればいつまでも竪琴を弾いていそうなギルバート。
 無防備なその姿は狩猟者にとって絶好の獲物だったのでしょう。突如、サハギンが襲いかかってきました。
 ギルバートはサハギンと戦いますが、たった一人では分が悪く、また沈んだ気分が彼を引きずって戦いに対峙する心を鈍らせてしまいます。

  ……ここで死んでしまえば、アンナに会えるかもしれません。

 そんな気持ちがあったかどうかは分かりませんが……あったとしても、それを許さない人がいます。
 アンナです。
 彼女は霊となって現れ、戦うギルバートを勇気付けました。
 霊になってまで自分を助けにきてくれた愛しい女性の声に応え、ギルバートは奮戦しました。
 彼は見事サハギンを撃破し……勇気を、見せました。

  それは、小さな勝利だったけど。

 確かに意味のある勝利でした。泣き虫のギルバートが、勇気を振り絞って自分の手で勝利を掴み取ったのです。
 彼の姿に安心したのでしょう。アンナは姿を点滅させ去ろうとします。

「あなたは私を愛してくれたわ。今度は、その愛を全ての人に」

 こんな言葉を、最後に残して。
 アンナが消えてしまいましたが、魂が消えたわけではありません。だから、彼女に届くようにと、ギルバートが精一杯に声を張り上げて言います。

「アンナ、僕は戦うよ!」

 そう……立派に告げます。
 まぁ、「けど、どうやればいいんだ……」と悩んだりしてましたが、ご愛嬌で許そう!



〜ファブールを目指して〜



 朝になり、セシルたちは旅に出ます。目指すはファブール。リディアがファイアを使えないことだけが心残りですが……とりあえず、ホブス山まで行ってみましょう。
 ホブス山は厚い氷で閉ざされており、中に入ることができません。
 ローザが、ファイアを唱えてみてとリディアに言います。
 けれど、リディアは「嫌!」と明確な拒否反応を見せます。

  よくよく考えてみれば。

 リディアの故郷ミスト村は、ボムの指輪の炎で焼き払われています。
 彼女の母親が死んだのだって、炎に包まれたミスト村でのことです。

  炎は、リディアにとって恐怖の象徴になっているのでしょう。

 家族も、家も、友達も。生まれ育った風景も、何もかも。
 リディアにあったものは全て炎に奪われてしまったから。
 だから、炎を恐がるのは……しかたのないこと、でしょう。

  しかし、これでは先に進めません。

 リディアに対して負い目のあるセシルやヘタレで心優しいギルバートは困ってしまいますが、ここにはローザがいます
 ローザはリディアに詰め寄り、説得を始めました。

「いーい? リディア。この氷を溶かす力があるのは、今、貴女しかいないの。私たちがここで氷を溶かし、ファブールへ行かなければ、もっとたくさんの人たちが、恐ろしい目に会うことになるの」

 恐ろしい目と言われて、リディアにはミスト村の惨劇が浮かんだことでしょう。
 平穏を一瞬にして奪われた、悲劇。
 胸を襲った重く苦しい感情。

「お願い、勇気を出して!」

 ……まったく知らない人、だとしても。誰かに、同じ思いをさせていいのでしょうか?

「リディアお願い!」

 リディアはそれをよしとするような冷酷な子ではありませんでした。
 リディアは勇気を振り絞り、ファイアの魔法を唱えます。
 氷は、見事に吹き飛びました。

  リディアがファイアを覚えた!

 感慨に浸る間も無く、一向は山超えを開始します。
 パーティーにローザが加わったことで役割分担ができ、リディアを気兼ねなく攻撃魔法担当に配置することができました。
 セシルとリディアで攻撃し、ローザで回復します。ギルバートは隠れます
 ところで、ローザの技能「祈り」を使ってみました。

  祈り!

  …………

  「だが、祈りは天に届かなかった」

  ……orz
 
 気を取り直して。
 山頂に着くと、モンスターに囲まれたモンク僧に出くわします。彼はやたらめったらな強さを見せて敵をフルボッコにしていますが、最後の相手は手ごわいからとセシルたちも加勢に入ります。
 モンク僧の名前は「ヤン」。体力の多い物理アタッカーです。
 彼が入ったことで物理アタッカーが2人になったので、ローザとリディア、それにギルバートが回復役に回って残りの2人で攻撃を繰り返します。
 途中、相手が増えましたが、セシルとヤンの全体攻撃で即効で壊滅状態になりました。

  楽な戦闘だった。

 戦闘を終えると彼の事情を聞くことにします。どうやらホブスの山で修行していたのだが、魔物の群れに襲われて彼を残して全滅してしまったようです。
 彼らが全滅した今、ファブールは丸裸のようなもの。
 ローザが、恐らくはゴルベーザが魔物を遣わして彼らを襲ったと言います。

  ……っと、いうことは?

 今頃はファブールも攻め込まれているはずということになり。
 パーティーにヤンを加えてファブールへ急ぎます。

  ここでステータスの確認!

 モンクのヤンは両利きでレベルは10。
 流石にモンクで体力が高いか、10レベルなのに15レベルのセシルと同等の体力です。すげぇ
 使いやすそーな技もそろっていますし、しばらくは彼が主力でしょうか。
 頼もしい限りです。



 何でもそうだが、ずらりと立ち並んだ様子は壮観と形容するに相応しい。しかし、視界いっぱいに敵が立ち並ぶというのはどうにも困ったものだ。
 相手も数の有利を信じてか、心なしか表情に余裕が表れている。相手を倍する数を揃えていれば敗北などあろうはずもない。
  ―――相手が常人ならば、という条件付きだが。
 漆黒の鎧を纏った暗黒騎士、セシル。そして、鍛え抜かれた肉体を誇るモンク僧、ヤン。彼らを前にして数とは意味を成さない言葉だった。
  ―――2人の戦士が鋭く息を吸う。
 先に動いたのは、ヤン。踏み砕く勢いで地を蹴ると、彼は大気を打ち抜く破天荒な速度で集団一体に飛び蹴りを浴びせ掛けていった。突然の、そして一瞬の襲撃にモンスターたちがたじろぐ。
  ―――その隙を見逃してやる義理は持ち合わせていない。
 セシルの剣が陽光を塗り潰す漆黒に包まれ、猛烈な勢いで振り切られた。漆黒が剣を離れ、モンスターと同数の三日月を形成して空を翔けた。
  ―――モンスターの悲鳴が上がる。
 漆黒の三日月は全てのモンスターを両断していた。
 周囲に敵はいない。
 セシルは剣を納め、ヤンは構えを解き。
 口元を緩め、互いの腕を讃え合った。



〜ファブール〜



 城内探索を終え、ファブール王に謁見します。
 いくばくかのやりとりの後、セシル、ヤン、ギルバートの男3人衆が最前線で敵を迎え撃つことになりました。
 あの……装備、整えてなかったんですけど……
 切なく思いながらも戦闘開始です。今回は白魔道士のローザがいないので、HPが減少する暗黒は控えめにいきます。
 敵の前線部隊は難なく退けますが、「赤い翼」による爆撃が始まりました。これには堪らず、ひとまず城の中へ後退します。
 なんと、バロンはモンスターを操っての攻勢をしかけてきました。
 人外の相手には流石のセシルたちは苦戦します。質、そして物量に圧されてクリスタルルームまで追い詰められてしまいました。

  絶対絶命です。

 しかし、この窮地に希望の光が見えました。なんと、行方不明だったカインが現れたのです。
 地獄に仏とはまさにこのことかっ! 無事な姿を見せてくれた友に、セシルは「一緒に戦ってくれ!」と告げます。
 カインもセシルに応え「無論、そのつもりだ」と言いますが……。

  ……様子が、おかしい?

 カインはセシルに剣を向けます。
 突然のことに困惑したセシルに、カインは言いました。

「だが、しかし。戦うのは、お前とだ!」

 セシルとカインの、一騎打ちが始まります。
 バロン国飛空艇団「赤い翼」元団長 暗黒騎士セシル。
 バロン国竜騎士隊元隊長 竜騎士カイン。
 バロン国の実力者同士の対決ですが……戦いは、一方的なものでした。

  って言うか卑怯だよ“ジャンプ”!

 ジャンプで画面外に逃げられては手の出しようがありません。
 カインのジャンプ連打なる卑怯奥義の前に、セシルは成す術無く崩れ落ちてしまいました。
 セシルにとどめを刺そうとするカイン。そこにヤンが割って入り、ローザたちもやってきました。
 皆の視線が一斉にカインへと注がれます。

「俺を見るな!」

 というカイン。まさか……洗脳でもされてしまったのでしょうか……?
 戸惑うローザたちの前にゴルベーザが現れます。彼は圧倒的な力を見せ、ヤンとギルバートを軽々と吹き飛ばしてしまいました。
 また、ゴルベーザはカインに指示を下してクリスタルを奪取させます。さらには、ローザまでゴルベーザに連れ去られてしまいました。
 セシルたちは、どうにか一命はとりとめたものの、惨めな敗北に肩を落とます。
 守るべきものを守れず、仲間までも奪われてしまいました。

  特に、セシルの落胆は酷いものでしょう。

 彼には、親友の裏切りと恋人(?)が連れ去られたという追加があります。
 リディアが必死に励ましますが……セシルは項垂れたままでした。

  しかし、ギルバートが立ち上がります。

 彼と、そして彼に遅れて立ち上がったヤンも、セシルを励まします。
 その甲斐あって、セシルも立ち直りの兆しを見せてくれました。


  ……さて。


 今回、身に染みて分かったことがありました。それは、飛空艇戦力の強大さです。手を出せない空から爆撃されてはたまったものではありません。
 今回のファブール防衛戦でも空からの爆撃で防衛ラインをずたずたにされてしまい、結果として敵の城内突入を許してしまっています。
 飛空艇戦力をどうにかするか、同等以上の物を手に入れなければ、真正面を切ってバロンに立ち向かうことはできないでしょう。

  そうとなれば。

 相手が飛空艇戦力を使用できない状況を作るしかありません。
 つまり、バロン城に直接乗り込んでの白兵戦です。
 流石の「赤い翼」も自国の王城に爆撃は行えないでしょう。

  セシルたちは突入手段を話し合いで探します。

 バロンは飛空艇団「赤い翼」が主力だあるために海兵戦力が手薄だそうです。海からなら進入できるかもしれません。
 ファブールの王に頼み、船を借りることにします。

  また、カインのことも話題に挙がりました。

 カインはセシルの親友です。
 どうしてあんなことをしたのでしょう?

「一緒にバロンを抜けようと誓ったのに……」

 というセシルの言葉には無念が現れています。
 あの言葉が偽りのものだったとは思いたくありません。
 重苦しい雰囲気に包まれたまま会議は終わりを迎えました。

  何は、ともあれ。

 休息を挟んだ翌朝。船を借りに行ったセシルは、ファブール王に一振りの剣を託されました。
 ファブール王によれば、その昔、ファブールに訪れた暗黒騎士が持っていたという剣だそうです。
 ファブール王は言います。

「暗黒剣は暗闇の剣。真の悪には通用せんはずだ。必ずやゴルベーザを倒してくれ」

 っと。
 っと。あれ?
 ファブール王。なんだか日本語がおかしいんじゃないですか……?
「真の悪には通用せんはずだ」と「必ずやゴルベーザを倒してくれ」の間が繋がってないんじゃないですかファブール王っ!

  な、何はともあれっ!

 セシルの装備「デスブリンガー」を入手しました。早速装備すると攻撃力がいっぱいあがります。それだけではありません。なんと、防御力まであがります

  日本語のできない王様はすごい剣をくれました!

 ファブール王に感謝しつつ、セシルたちは王が遣わしてくれた船に乗り込むため桟橋へと向かいます。桟橋はファブール城から少し離れた場所にあります。
 ワールドマップに出ると、ファブールの北でチョコボの森を発見しました。
 デブチョコボに使わなくなった装備を預け、パーティーは桟橋を目指します。

  つつがなく桟橋に辿り着き。

 駆けつけてくれたヤンの奥さんに見送られ、セシルたちは船でバロンへ旅立ちます。
 バロン王のこと。ゴルベーザのこと。クリスタルのこと。カインのこと。
 分からないことはまだまだ沢山ありますが……きっと、バロンについた先に分かると信じて。

  船旅は順調でした。

 しかし、突然として船を振動が襲います。海中に大渦があるのです。
 船乗りたちが「まさか!」と声を上げました。

「本当にいたのか! 大海原の主!」

 なんとっ!? 今、僕たちは伝説を目にしているぅっ!?
 「リヴァイアサン」と呼ばれる大海原の主が現れたようです。大渦はリヴァイアサンが起こしているとのこと。

  ……あれ。リヴァイアサンって、召喚獣じゃね?

 もしかしてこれってリディアの出番なんじゃないでしょうか?
 と、思ったら―――リディアが海に落ちたっ!?
 すかさずヤンが助けに飛び込みますが、リヴァイアさんの大渦にセシルたちが乗る船が飲み込まれてしまいました。

  ……困りました。



act5









【城内探索】
 ファブール城内にある一室にファブール王のベッドがあったのですが、それを目にしたセシルが「王様のベッドで眠っちゃお!」と、いきなり茶目っ気たっぷりになって本当に眠ってしまいました。
 あれ……セシルって、こんな面白いキャラだったっけ……?





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