FF4プレイメモ 〜 ゲームは1日1時間! 〜act0 act1 act2 act3 act4 act5 act6 act7 act8act5〜始まりの地〜渦に飲み込またセシルはどこかの海岸に打ち上げられました。周囲には誰もいません。どうやら、セシルは一人になってしまったようです。 打ち上げられた浜を後にして近くの町に向かいます。 そこは…………彼がオープニングで襲撃した町、ミシディアでした。 当然のように、セシルは歓迎されません。 魔法でカエルやブタに変えられ、毒を飲まされました。当然の報いですが、堪えるものがあります。特に、今のセシルは仲間と離れ離れになった上に彼らの安否も分からず不安でいっぱいでしょうから……。 ミシディアの奥にある「祈りの館」へ出向いてみました。 すると、長老が話を聞いてくれるようです。どうやら、長老は全てを許してくれるんだとか。懐が広い人です。けれど……いいのでしょうか? しかし。とにもかくにも、このままではにっちもさっちもいかないので、長老との席を設けてもらいます。 セシルは長老に謝罪し、己の身分を告げ、今の状況を語ります。全てを聞き、彼に長老は言いました。 「暗黒の剣に頼っているようでは、真の悪には勝てないどころか、そなた自身もいつ悪しき心に染まってしまうやもしれん」 これは忠告です。 であると同時に、忠言でもあります。 「もし、そなたが、良き心で戦おうと願うならば、東にある試練の山に行け。そこで強い運命がそなたを待ちうけおるはずじゃ」 遠回りをしろと。そういった意味にも取れる長老の言葉に、セシルは焦りました。 彼は仲間たちのことが心配のようです。 だが、長老は全てを見透かしているように言いました。 「そなたの大事な人じゃな? しかし、焦ってはならん! そなたは大きな運命を背負っているようじゃ」 ……と。意味深な言葉を発しました。 「まずは、試練の山に登ってみるがよい。その邪悪な剣を聖なる剣に変えねばならぬ。聖なる光を受け入れられるものは、聖なる騎士……パラディンとなれるそうじゃが。志を抱き試練の山へ行ったものは数多いが、誰一人として戻ってはこん。どうじゃ、行ってみるか?」 セシルは…………肯定の意思を示しました。 彼の返答を受け、長老は話を続けます。 「しかし、暗黒剣で一人では辛かろう。魔道士をともにつけてやろう。パロム、ポロム!」 長老の呼びかけに答えて双子の魔道士が現れました。二人はまだ修行中の身らしいです。 パロムはやんちゃな男の子で少々自信家。黒魔道士。 ポロムはお淑やかな女の子でお姉さん。 彼らをお供にセシルは試練の山を目指して旅をすることになりました。 一方その頃。 ローザは、縛られていました。カインが傍らにいます。カインこの野郎! そこは何やら機械的な場所で、ゴルベーザが「土のスカルミリョーネ」なる人物を呼び出しました。 スカルミリョーネは、セシルがパラディンになる前に始末せよという命令を受けます。 暗黒騎士の技はアンデット相手には鈍るらしく、そのためアンデット使いのスカルミリョーネが呼ばれたらしいのですが。 そうかっ。だからアンデット相手は辛かったのか! 今まで逃げてたよ。 セシル討伐の指令を横で聞いていたカインが自分に任せて欲しいと進言しますが、ゴルベーザは彼の言葉を跳ね除けました。 ローザの「セシル、気をつけて!」の声をバックに、カメラはセシルに戻ります。 ……ヤンたちは何をしてるのかなぁ、今頃。 さて。殺風景で険しい試練の山を登っていると懐かしい顔を見つけました。激昂賢者テラ様です。 彼は彼で「メテオ」なるものを求めているようです。 テラとセシルはお互いの経緯を話します。 その中で、リディアたちの話を聞いたテラが「しにおったか!」と言います。セシルも特に否定せず「ええ」と返しました。酷くねセシルっ!? 「ゴルベーザほどのものを倒すには手持ちのものでは無理じゃ。封印されし伝説の魔法メテオを探していたんじゃが、この山に強い霊気を感じてな! もしやここにメテオが……」 メテオは霊気を感じるものなのかっ!? さてさて。賢者テラも仲間に加えて、一向は山を登ります。 山頂につくと「フシュル……」という怪しい声がして、パロムとポロムが漫才を繰り広げます。 楽しいパーティーです。 そろそろボス戦闘の予感がしつつ、一向はさらに先へ。 ゴールらしき場所の手前。山頂に架かった橋の手前で。 全身を濡れた砂のような色の外套で被った小男。四天王「土」のスカルミョーネが登場しました。 彼の可愛いアンデットたちのエサにされるわけにはいかないと精一杯抗います。 戦闘は、双子の合体魔法「ぷちメテオ」が炸裂しスカルミリョーネの配下を一掃。こちらが有利に進むと見えますが、奴も四天王、粘ります。 サンダーの連発でこちらを1人1人戦闘不能に追い込み、とうとう立っているのはセシルだけになりました。 南無三ッ! 破れかぶれの一撃は―――スカルミリョーネの体を貫きましたっ。見事、セシルたちが勝利します。敗北したスカルミョーネは体が崩れ消えてしまいました。 少々の呆気無さを感じつつ、邪魔者も消えたので橋を進みます。 後はパラディンになって山を降りるだけです。 と、思ったら。 「フシュルルル……よくも私を殺してくれた。死してなお恐ろしい『土』のスカルミリョーネの強さ……ゆっくり味わいながら死ねぇっ!」 なんと、スカルミリョーネが真の姿になって襲い掛かってきました。 ちょっと待てよ! 回復してねぇよっ! しかもバックアタックとか、ふざけんなこの野郎! ……哀れ、パーティーは全滅してしまいました。 二度目の戦闘はもうミスしません。誰一人欠けることなくスカリミリョーネ第一形態を撃破し、続く真・スカルミリョーネ対策(バックアタック戦闘)に隊列も反対にしておきます。 来るなら来いよこの野郎! 回復もしたぜこんにゃろう! 上下のマンモスのような牙を2本ずつ生やした怪物、真・スカルミリョーネ。 こやつ、パワータイプと見せかけては毒使いでした。毒のダメージがじわじわと効いてきます。けれど、毒の回復で攻め手を減らせば戦闘が長引いて結果的に毒のダメージは蓄積します。 ならばいっそ毒ダメージは放置。どの道、全体に回復魔法は掛けるんだから。それで毒のダメージも回復だ! そんなわけで、緩まぬ攻勢を仕掛けます。 少々苦戦しましたが、無事に勝利を納めました。 哀れ、スカルミリョーネは山から落ちていきます。 お疲れさまでした。 さてはって。試練の山の奥には石碑があり、そこに話しかけると「わが息子よ」という声が。 だ、誰だ! ダースベーダーかっ!? 「お前の来るのを待っていた……。今、私にとって悲しいことがおきている。これから、お前に私の力を授けよう。この力をお前に与えることで、私は更なる悲しみに包まれる。しかし、そうする以外に術は残されていない」 パパン! どーゆー意味だいパパン! しかし、自称お父さんは答えてくれません。 光が集まり、セシルを輝かせ―――彼の姿を変化させます。 「さあ、血塗られた過去と決別するのだ。今までの自分を克服しなければ、聖なる力もお前を受け入れない」 周囲の様子が変化します。 試練の山の山頂だった場所は、いつのまにか鏡張りの部屋に変わっていました。 「打ち勝つのだ……暗黒騎士の自分自身に!」 ―――鏡とは。 光の反射を利用して、その前に立つ全てを映す物です。 しかし、この鏡という道具にはしばしば神秘が付き纏います。 今回も神秘が。不思議な出来事が起こりました。 なんと、鏡の中から暗黒騎士セシルが現れます。 敵意を剥き出しにした暗黒騎士セシル。彼はセシルを狙っていました。テラたちが加勢しようと駆け寄ろうとしますが。 「手を出すな! これは僕自身との戦いだ!」 セシルが手で彼らを制します。 「今までの過ちを償うためにも―――」 彼は 「―――こいつを!」 彼の前に立つ暗黒騎士は、彼が悔い続けてきた彼そのもの。 暗黒騎士と呼ばれる忌むべき存在で―――決別しなければならないもの。 だから彼は剣を取り、その魂を奮い立たせて言い切りました。 「暗黒騎士を倒す!」 そう告げた彼は―――パラディン、セシルッ! 「もし、お前が本当のパラディンなら。剣を収め、耐えるのだ。正義よりもなによりも、大事なことがある……。いつか分かる時が来る。ゆけ、セシルよ!」 というお父様のアドヴァイスを受け、ひたすら防御で耐え凌ぎます。 相手の暗黒騎士は「暗黒」で攻撃してきているので行動の度に最大HPの8分の1を削っています。 つまり、攻撃を8回耐えればセシルの勝利が決まるということです。 剣撃を耐え続けていると暗黒騎士は自滅していってしまいました。 ……これが、暗黒騎士のままだったセシルの末路を暗示していると思うとぞっとします。 試練を終えるとお父様からお褒めと激励の言葉を頂きました。 「よく勝った。これから、私の意識を光の力に変えて、お前に託そう。受け取るがよい、私の最後の光を! わが息子よ、ゴルベーザを……止めるのだ!」 「倒す」でなく「止める」というセリフに引っかかるものを感じつつ。 セシルは、正式にパラディンになりました! また、お父様の光がテラの忘れていた魔法を思い出させてくれます。 それだけではありません。 光が、封印されし最強の黒魔法メテオを授けてくれました。セシルのお父様はすごい人だなぁっ!? テラがメテオを覚えました。 感慨に浸るセシルに、何か大事なことを告げようとする双子。けれど、メテオを得て気が急いたテラがさっさと先に行ってしまい、言うタイミングを逃してしまいます。 セシルは「あの光は、確かに僕を我が息子と……」と気にしつつも、山を降りました。 さて、パラディンになったセシルのレベルを見てみます。1でした。 レベルが下がりました。下がる男って……お前は柊蓮司かぁっ!? また、装備は「伝説の剣」と「服」のみになっています。 暗黒騎士の装備は使えないでしょうから納得すると言えばしますが……服は、どこから取り出したのでしょう……? 伝説の剣はお父様が授けてくれたのかな。そう思うと、これまた感慨深いものです。 さて。レベル上げをしたい衝動を抑えてさくっと村へ戻ります。だって、セシルの装備が薄いから。服しかないから。あぁ、何か買わんとっ! 「かばう(注※1)」が生かせないっ! パラディンになって戻ってきたセシルは、買い物の前に長老の下へ向かいました。 長老はセシルが携える剣を見て驚愕します。ミシディアの伝承を語ってくれました。 天高く舞い上がり 闇と光を掲げ 眠りの地に さらなる約束をもたらさん 月は果てしなき光に包まれ 母なる大地に大いなる恵みと 慈悲を与えん 序盤でタイトルと共に流れたあれです。 ここで、セシルは長老に疑問をぶつけてみました。 「あの光は僕を息子と言いました。あの光は、一体何なのですか?」 しかし、長老の回答は有益なものではありませんでした。 「試練の山の光が何か。この伝説が何を意味するかは、ワシにもわからん」 って言うか。ぶっちゃけわかんねって言われました。 「ただ、我々ミシディアの民は、この言い伝えのために祈れと、代々言われておる。そして、聖なる輝きを持つ者を信ぜよと。やはり、そなたがそのものなのかもしれん!」 試練の山の光の正体は分かりませんでしたが、セシルが何かしらの運命を背負っているらしいということは分かります。 だって。本当にあの光の正体がセシルのお父さんだとしたら、パラディンになれるのはセシル以外に居なかったということになるじゃないですか。 ところで、話にテラが割り込んできました。 「あとは一刻も早くゴルベーザを倒すことじゃ!」 そればっかりだなアンタッ!? 長老「おおテラ!」 テラ「久しぶりじゃな」 こっちはこっちで話が始まったしっ!? 「テラよ。憎しみで戦っては身を滅ぼす。まして、今のおぬしではメテオは危険すぎる」 「たとえわが身が滅ぼうと! ヤツだけは許せんのじゃ!」 ほんっと人の話を聞かない爺さんだな賢者ぁっ! 何はともあれ。 セシルたちは「デビルロード(注※2)」を通ってバロンへ向かうことになります。 旅立つ彼らのため。また、全ての生あるもののために。長老が祈りの塔で祈ってくれるそうです。 最後に。パロムとポロムが正式に仲間になりました。 彼らは、試練の山に向かう暗黒騎士の監視役を長老に命じられてセシルに着いて行ったとのこと。 そして、今度はセシルを助けるために着いて行きたい、とのことで。 ようやく、ほんとの仲間になれました。 さて、デビルロードに挑戦です。話によれば昔になにかしらの事故が発生した場所だというのですが……。 画面が緑転し、怪しげな音楽とともにバロンまで向かいます。 そして、特に事故もなくバロンに着きました。 ……あるぇー? まぁ、ここで更に事故を起こしても天丼なわけですがっ! 身構えていただけにちょっとだけ拍子抜けしつつ、懐かしいバロンの町にやってきました。 何はともあれ状況を知ろうと、町で聞き込みを開始します。 得られたものを箇条書きにするとこんな感じになりました。 ・王は相変わらず民を苦しめている ・よそから来たモンク僧に近衛兵を従わせてなにやらさぐらせている。 ・モンク僧は宿にいる。 ・セシルは死んだという話が流れている。 ・最近、王様が厳しくて踊れない。 ・シドが城から帰ってこない ・最新鋭の飛空艇をどこかに隠した罪で幽閉されている(かもしれない) バロン国は、あまりよろしくない状況のようです。 娯楽の制限も行われ、民の生活も決して良いとは言えない状況。町からも活気が失われています。 また、流れ者を雇って何かをさせている辺りが怪しさ爆裂です。 シドを探しに行きたい所ですが、バロン城に入る手段が今の所はありません。 仕方なしに、宿屋に向かってみることにします。 そこには懐かしい顔がありました。 ヤンです。 しかし、ヤンは襲い掛かってきました。 「バロン王に逆らう曲者め!」 ……あれ? もしかして、洗脳されているぅっ!? 戦闘の末にヤンを昏倒させると、正気に戻ってくれました。どうやら、記憶喪失のところを利用されたらしいです。 彼に仲間の安否を尋ねると、リディアはリヴァイサンに飲まれ、ギルバートは行方知れずということが分かりました。あまり良い話ではありません。 しかし。今は、悲しんでいる間も、再会を喜んでいる間もありません。 一向はヤンが持っていた「バロンの鍵を入手し、シド救出作戦を行うことにしました。 装備とレベルを整え、いざシド救出へ。 地下水脈を抜け、バロン城水堀から城内に侵入を試みることにします。 あっさりと進入できました。 あるぇ? 途中にもうちょっと、ボスとか出てくると思ったんだけどなぁ……。 微妙な心境になりつつ、城内を探索します。 城の中は不気味です。人の気配がまったくありません。途中、「自分の部屋」でHP回復ができることを確認しつつ、城内の探索を続けます。 それは、謁見の間に続く通路の前にやってきた時のことです。 なんと、ベイガンに遭いました。てっきり戦闘になるかと思いきや、彼は近衛兵として王を救いにきたと言うのです。ただ、近衛兵は彼を残して全滅してしまったそうです。 ……こいつ、怪しくね? なら話は早いと、セシルはベイガンを信用して仲間にしますが。ちょっと待て。 よくよく考えてみてください。元はと言えば、セシルが 不幸の元凶がこんなタイミングを読んだ発言ができるわけないです。 「くせぇんだよ……!」 パロポロ双子姉弟が『魔物の臭いがする』と言い出しました。 ベイガンは滑稽にも「魔物はどこにいる!」と周囲を警戒する演技を見せますが、しゃらくさい。 人が良いセシルだけは、「まさかベイガン。君もゴルベーザに」と、ベイガンが洗脳されているのではないかと思いますが、それは甘いよセシル! 「やめていただきたいですな、そんな言い方は。あの方はすばらしいものを私に下さったのですよ。こんなステキな力をねっ!」 ほらっ! こいつは敵だッ!! ベイガンは、蛇の両腕を持つ化け物に変身してしまいました。 セシルはショックを隠し切れないようですが、プレイヤーとしては大喜びでございます。 積年の怨み、ここで晴らしてくれるわぁっ! 両腕を削ぎ落としてやっても再生させてくるため、何度も腕を再生させて痛めつけます。 たまーに本体を殴ってダメージを累積させますが、うん。殴っても良心がさっぱり痛まないねコイツはっ! 気が済んだ辺りでトドメを刺してやり、すっきりした気分で戦闘終了です。 しかし、 ……まぁ、荒れてしまった生まれ育った場所を見ちゃうとしかたないよなぁ。 水と緑と太陽の光に祝福され活気が溢れていたバロンの町。 気の良い人々が気軽に声を掛けてくれたバロン城。 セシルが育った2つの場所は、もう過去とは大きく変わってしまいました。 バロンの町に活気はありません。 バロン城には誰もいません。モンスター化したベイガンがいただけです。 思い出を、踏みにじられています。 全ての元凶はきっとゴルベーザ。何故彼を登用したのか、バロン王に真意を問わなければなりません。 セシルは、王座の間への扉を開きます。 「セシル、無事であったか! ずいぶんたくましくなったな」 セシルを迎えてくれた声は、当然ながらバロン王のものです。 長い旅の、果ての再会。 どう考えてもバロン王の好意的な対応は怪しさ満点なのですが、バロン王に受けた恩を捨てきれないセシルは心を乱します。 何と言ったらいいか分からなくなっているセシル。 彼に、バロン王はいいました。 「その姿はパラディン。そうか、パラディンになったか」 バロン王は、立派になったセシルの姿を喜んでくれているのでしょうか……? もしも、本心からバロン王が喜んでくれるのならば。 今までのことは水に流し、セシルはバロン王と共に……ゴルベーザを打ち倒す。という未来があったかもしれません。 けれど。 「だがな、いかんぞ、バラディンは」 そんな未来、存在するはずがありません。 「陛下……いや、バロン!」 バロン王との思い出を振り切り、セシルは切り返します。 「バロン? クカカカカ……誰だ、そいつは? おお、そうか、思い出した。確か、この国は渡さんなどと言っていたおろかな人間か。そいつになりすましていたんだっけなぁ、俺は……ヒャアッヒャッヒャッ!」 ―――お前は、敵だっ! スカルミリョーネを倒したくらいで良い気になるなだとか、あいつは四天王の中で再弱の男、などか言いますが、そんなことは耳に入りません。 奴が名を名乗った気もしますが―――これからぶっ倒す奴の名を聞く趣味は無いっ! テメェなんざ“亀野郎”で充分だっ! 剣撃、雷撃、氷刃、拳撃。 持てる攻撃手段を尽くして亀野郎を始末します。 途中、水の防壁を張られましたが、雷魔法で解除できます。 激昂に任せて攻撃を繰り返し、可及的速やかに片を付けます。 ……うっかり回復を忘れてかなりのダメージを喰らいはしましたが。 亀野郎を撃破です。 達成感は無く、胸に虚しさが訪れますが……一つだけ救われたこともあります。 セシルが尊敬したバロン王がミシディアのクリスタル強奪などの指示を下していたわけではない、ということです。 師父の魂は、その気高さを失ってはいませんでした。 ……救いがあるとすれば、これが唯一の救いです。 戦闘終了後、部屋に新たな人物が訪れました。 「よくも、あんなカビ臭い所に閉じ込めおって! ぶちのめしたるわい! あ、あら?」 シドです。 なんと、救出する間も無く自力で脱出してきました。 バロン城内探索中に封印された地下室があったのでそこが怪しいと思っていたのですが……と、特に関係は無かったぜ! シドとセシルはと再会を喜び合い、そしてシドはローザの所在をセシルに尋ねます。 ゴルベーザにとらわれてしまったことを告げると、怒られてしまいました。 「お前がついていながらなんというざまじゃ!」 咄嗟の言葉がこれってことは、シドはセシルを高く買ってくれているということですよねー。 そんなことを思って少々嬉しく思いながら。 シドとテラがジジイ論争で喧嘩を始めたところをポロムが収め、場を取り仕切ります。 シドに案内されて、新型飛空艇を取りに行きます。 しかし、謁見の間を出た所で怪しい声が響きます。 亀野郎です。 「俺は寂しがりやでなぁ……」 いや。大人しく大霊界に行けよ。 「死してなお恐ろしい」 なんて言いながら、謁見の間と外を繋ぐ通路を封鎖します。 狭い部屋に閉じ込められ、壁が両側から迫ってきました。 地味でお決まりではありますが、それだけに強力なトラップです。このままでは壁に潰されてペシャンコになってしまいます。 冗談でなく、絶対絶命の危機です。 どうしようかと考えあぐねていると、パロムとポロムが動きました。 双子は何をしようというのでしょう……? 「あんちゃん、ありがとよ!」 ―――え? 「おにいさまができたみたいで、とっても嬉しかったですわ!」 ―――ちょっと、待ってよ。 「おまえたち、なにを!」 「あんたたちをここで殺させやしないっ!」 「テラさま! セシルさんをお願いしますわ!」 パロムとポロムが、迫る壁のそれぞれに付きます。 彼らは協力して「ブレイク」の呪文を唱えました。 ―――「ブレイク」とは。 対象を石化させる黒魔法です。 パロムとポロムは、自らを石にすることで迫る壁と床を固定し、これ以上の壁の進行を抑えたのでした。 テラがエスナを掛け石化を解除しようとしますが、「二人の意思により石化しているので効果がない」と表示されます。 それは、助ける術が無いと宣言されたに等しいことでした。 「ばかものが! 死ぬのはこの老いぼれでよかったろうに!」 「こんな幼子が……!」 テラ、そしてヤンが嘆きます。 でも、彼らが命を賭して救ってくれた命を、時間を、無駄にするわけにはいきません。 一向は、飛空艇――エンタープライズ――を出陣させるべく先へと進みました。 一度だけ、石になった双子に振り返って。悔やむ思いを抑えつけ、ながら。 act6へ・脚注リスト 【かばう】 指定した味方の代わりにダメージを受ける特技。ただし、かばえるのは単体を対象とした攻撃に限る。 HPと防御力が高い職業でなければ使いこなせず、主にHPと防御力が低い魔導師などを守るために用いたりする。 あるいは、状態異常を受けさせたくないキャラクターの代わりに状態異常を受けさせるということもできなくはない。 【デビルロード】 バロン城下町とミシディアを結ぶ転送装置。昔はミシディアとバロン間で自由に行き来できたが、ミシディア側から封鎖されていて使うことができなかった。 今回は、セシルがパラディンになったことでデビルロードの使用許可が下りたので使えることになりました。 【装備とレベルを整えた結果】 セシル レベル18 右手:伝説の剣 左手:光の盾 頭:光の兜 体:ナイトアーマー 腕:ガントレット パロム レベル19 右手: 左手:フレイムロッド 頭:とんがり帽子 体:拳法着 腕:銀の腕輪 ポロム レベル19 右手:癒しの杖 左手: 頭:とんがり帽子 体:拳法着 腕:銀の腕輪 テラ レベル23 右手:杖 左手: 頭:とんがり帽子 体:大地の衣 腕:銀の腕輪 ヤン レベル19 右手:雷の爪 左手:氷の爪 頭:ねじりはちまき 体:拳法着 腕:銀の腕輪 |