FF4プレイメモ 〜 ゲームは1日1時間! 〜act0 act1 act2 act3 act4 act5 act6 act7 act8act6〜世界へ羽ばたいた〜セシルたちがエンタープライズで旅立った頃、ゴルベーザたちは次に向けての話し合いをしていました。 スカルミリョーネ、亀野郎と立て続けに四天王が倒され、ゴルベーザはセシルの腕が上がったことを実感します。 セシル討伐は一旦横に置き、一先ずはクリスタル強奪の算段を立てることになりました。 既に3つのクリスタルを得ているゴルベーザたちは、トロイアにある「土のクリスタル」を奪えばクリスタル強奪完了です。 ただ、その最後のクリスタル。 ゴルベーザが言うには、やっかいな場所にあるらしいです。 彼が考えあぐねているとカインが余計な進言をしました。 「セシルに取って来させてはいかがでしょうか?」 どうやら、クリスタルをセシルに取ってこさせ、クリスタルとローザを引き換えにするというのです。 また、その時にセシルを始末すればいい、っと。カインこの野郎! カインの策にゴルベーザが頷いたことから、カインはセシルたちに会いにいくため出立します。 去り際にローザが声を掛けますが、「セシルなんぞより俺の方が上だということを教えてやろう」と言い残して去ってしまいました。 ……お前、何でそんなスレちまってるん? 洗脳にしたってここまで人格が変わることは無いと思うのですが……。カイン自身に洗脳以外の何かがあったのでしょうか? 謎は深まるばかりです。 さて。バロン城地下に隠されていたエンタープライズに乗り込み、天高く舞い上がったセシルたち。 彼らに一隻の飛空艇が接近してきました。カインです。 彼は早速メッセージを伝えにきました。 「トロイアの土のクリスタルとローザを引き換えにする」 カインの高圧的な物言いにセシルは戸惑いますが、用件だけを告げるとカインはさっさと帰ってしまいました。 まだバロン王のことや双子のことも整理がついていないだろうに……。セシルの心はとことん打ちのめされます。 不幸だよなぁ兄ちゃん。 さて。 飛空艇を手に入れたので、気晴らしがてらに世界の探索をしてみます。 ファブールの南では「ミスリルの町」を見つけました。小人とカエルと豚が暮らす町です。 昔、大規模な呪いでも受けたのでしょーか……? ここにはセシルとシド用の防具装備と、ミスリル製の武器が売っていました。でも非常に高価です。手が出ません……。 この町に立てられた家には小人用のものがあり、人間サイズのセシルが入っても特に何も起こりません。だから自分に小人を掛けて入ってみましたが特に何もなかったぜ! ……orz 町の近くに洞窟の存在を確認しつつ、一先ずここは後にします。 「ミストの村」にも行ってみました。どうやら、「ボムの指輪」のせいで起こった大火事で女子供と手練の召喚士が亡くなってしまったようです。またセシルにきついことが……。 召喚獣についての情報を得ることができました。「バロンの地下には一撃必殺の召喚獣が眠っているらしい」と言っていたので、オーディンでしょう。その内、バロンの地下に行ってみようと思います。 また、「アガルタの村」を発見しました。どうやらドワーフの血を引く者たちの村であり、月の観測をしているようです。 観測所によればこの世界には月が2つあり、片方の月には生命が住んでいるらしいとのこと。また、生命が住んでいる方の月が血の色のように真っ赤に染まったらしいです。 何だか怪しい雰囲気だなぁ。 ところで、彼らのご先祖は北の山の山頂からやってきたそうです。ただ、そこは穴がふさがっており、空でも飛べないと行けなさそうだとか。また、その山に赤いものが吸い込まれていったという報告も得ました。今後、何かしらのイベントが発生するのでしょうか? 彼らが太陽の石を故郷へ返す時、故郷への道が開かれるとの伝承もあるらしいです。覚えておくことにします。 個人的には村の中央にある底なし井戸が怪しいので、その内調べて見ることにします。 だいたいこんな感じ。 いやぁ。世界ってのは広いねっ! 海も大陸もでっかいのなんのって。 こんなでっかいものを見たら自分の大きさがよく分かって、悩みなんてちっぽけなものにな…………るわきゃ、ないよ。 パーティ。特に、セシルにとっては辛い状況です。 最初に仲間になったカイン。彼は、洗脳されたか自らの意思かは分かりませんが、ゴルベーザの軍門に下ってしまいました。 母親を殺したセシルを信じてくれたリディア。彼女はリヴァイアサンに飲み込まれ行方知れずです。しかし、あんな化け物に飲み込まれたなら生存は絶望的と言っていいでしょう……。 恋人を失った王子ギルバート。彼もリヴァイアサンが生み出した大渦に飲み込まれて行方知れずです。セシルのようにどこかの浜に打ち上げられているといいのですが……。 死んだと聞かされたセシルの生存を信じて追いかけてくれたローザ。彼女はゴルベーザに拘束され不自由な暮らしを送っています。五体無事とも限りません。 また、身の潔白が証明されたとは言え、バロン王が既に故人になっていました。父と師をいっぺんに失くしたようなものです。 そして、セシルを助けるために自らを石に変えたパロムとポロム。彼らはまだ十代にもなっていませんでした。失うには若すぎる命です。 出会った人や大切だった人たちが、まるで砂粒のようにセシルの掌から零れ落ちていきます。 暗黒騎士から聖騎士に変わっても失うことは止められないのでしょうか……? 飛空艇から見下ろした海や大地の広さがなんだか虚しいです。 解決できない苦しみを胸に抱えながら、一向は「土のクリスタル」を守るトロイアへ向かいます。 トロイアは綺麗な国でした。水がふんだんに使われています。 トロイア城にもいたる所に水路が引かれていて、その中ではカエルたちが気楽に泳いでいました。 城内は和やか雰囲気に包まれています。どうやらこの国、一度も戦争に巻き込まれたことが無いらしいです。 そのためか国民は 城内で情報を集めていると「ダムシアンの王子」が流れ着いているという話を聞けました。 ……え? 生きててくれたのかギルバートっ! 急いで彼が寝かせられている病室に向かいます。 セシルはギルバートとの再会を喜びますが、彼は衰弱していて身体も病に冒されていました。けれど、生きていてくれていました。 彼は起き上がれませんでしたが、「ひそひ草」という、声を遠くに届けられる草をくれました。 これが助けになってくれる、っと。 彼の好意を嬉しく思いながら―――ダークエルフに奪われたという「土のクリスタル」を奪還するために動きます。 ダークエルフが住む北東の洞窟は飛空艇ではいけず、森から森に移動できる黒チョコボが必要になるようです。 幸いにしてトロイア北にあるチョコボの森に黒チョコボが生息していたので、デブチョコボに余分な装備を預けつつ北東の洞窟―――もとい、「磁力の洞窟」に向かいます。やってきました。 さて。磁力の洞窟では金属装備が使えません。 マップ上に点在する骸骨がなんともいえぬ不気味さを出すこの場所ですが、金属装備が使えないからと言って非金属装備にすると戦闘が辛いです。 全力で逃げることにしました。それでも命からがらです。 なんとか最後のクリスタルルームまで到着しますが……エンカウントする度に心臓がどっきっどっき言いました。即死攻撃とかやめてっ! ダークエルフの洞窟にクリスタルルームがある不思議に首を傾げつつ、ダークエルフの弱点であるという触れ込みの鉄装備を身に纏って戦いを挑みます。しかし、ダークエルフは何故クリスタルを盗んだのでしょうか? ってぇっ!? みんな鉄装備をしていたら、戦闘開始即全滅にっ!? 鉄装備禁止はクリスタルルームでも有効なのかぁっ!? 「剣さえ使えれば……」 セシルの無念の声が虚しく響きます。GAME OVERです。やりなおしかよちくしょー! ……なんて思っていたら、画面が切り替わりました。 磁力の洞窟からトロイア城で伏せっているギルバートにカメラが映ります。 「セシルたちが……危ない!」 なんと、病で床に伏せっていたギルバートが飛び起きました。しかしまだ体力が回復していないギルバート。床を這って進みます。……立て掛けられた竪琴まで。 彼を看病していた人たちが彼を止めようとしますがギルバートは止まりません。 彼の竪琴が奏でるメロディがひそひ草から聞こえてきました。 音は確かにセシルたちに届き、ダークエルフの磁力の結界を打ち破ってしまいました。 今にも崩れ落ちそうなギルバートは、言います。 「セシルたちを救えるのは……僕しかいないっ!」 あの弱虫だったギルバートが。 勇気の奮い立たせ方が分からなかったギルバートが。 命を振り絞ってセシルたちを助けてくれています。 彼の勇気に答えなければなりません! 磁力の結界の効果が消え立ち上がったセシルたちは、鉄の刃を構えて再度ダークエルフと対決します。 戦いは熾烈を極め、炎や氷、雷が飛び交います。 セシルたちは一人また一人と倒れていきますがダークエルフに確実にダメージを与えていきました。 そして…………。 パーティーは全滅しました。 …………やっちまったよぅorz 装備とレベルを整えるため、しばらく外へ旅に出ます。 旅の途中で、そういえばとバロン城の東塔地下へ向かってみます。以前は封印が施されていて中に入れなかったのですが……。 案の定封印が解かれていました。恐らく封印をした亀野郎がお亡くなりになったからでしょう。 奥へ進むと亡き陛下の声が響きました。 「幻獣の世界へ行き、再びここへくるのだ。お前の力になれるはず」 ちょっと待って陛下! 幻獣の世界へはどうやって行けばいいのでしょうかっ!? シナリオ中にいけると思うけどっ! ってことで、この場では放置です。 でもこれ、多分オーディンげふんげふん。 バロン王の姿を見てちょっとだけ安心できたのは秘密です。 さて。レベル上げも敢行し、再度ダークエルフに挑戦です。 激戦を繰り広げました。 そして……。 負けました。 うそんっ!? ってゆーか、ドラゴンへの変化って何だよちくしょうっ!? こうなれば戦術が悪いといくつか手をかえ品を変えて試してみますが、突破口が開けません。いつもダークブレスの餌食になります。 延々5分考え、最終的に一つの結論に辿り着きました。 そうだ! アイテムを使おう! いや、アイテムがもったいなくて使ってなかったんです(死滅) っとゆーわけで、エーテルでテラのMPを回復させながら戦うことにします。時期を見て全体にケアルダやケアルガをかけていき、HPが常に400を下回らないようにします。 また、テラはセリスの「かばう」でしっかりと守ります。 その結果、今までが嘘のようにあっけなく勝利しました。なんだか切ないのは何故でしょうね。 何はともあれ。 ダークエルフを倒すと「何故あの音が! クリスタルがあれば永遠の命が……(カタカナ語翻訳)」と言い残して消えてしまいました。 ダークエルフ、永遠の命が欲しかったんですね。確かに大地の恵みを支える土のクリスタルなら永遠の命くらい生み出せるかもしれません。 それはともかく。ギルバートに感謝しつつ、クリスタルを手に取ります。 さぁ、地上に戻りましょう。ギルバートと……そして、カインが待っていますから。 トロイア城へ戻ると、城を守る巫女さんたちが歓迎してくれました。 けれど、喜ぶのもつかの間。カインの声が響きました。 クリスタルを持って飛空艇に乗れと言われます。彼の指示通りに飛空艇に向かう―――前に、ギルバートのところへ寄ります。 セシルたちが口々に礼を告げた後、ギルバートによって何故歌でダークルフを封じこめられたのかのカラクリが明かされました。 彼が吟遊詩人として放浪していた頃に、悪しき妖精を戒める歌を聴いたことがあったらしいです。それを弾いてみたとのこと。 偶然に助けられた、ということでしょうか。 告げ終わるとギルバートは苦しそうな呻き声を上げました。無理をして身体に負担が掛かってしまったのでしょう。セシルたちがギルバートを心配します。 そんな中で、愛娘アンナの死の原因を作ったギルバートに対して一言も言葉を発しなかったテラが口を開きました。 「アンナも幸せじゃった。おぬしのような勇敢な者に愛されたのだからな……」 それは赦しの言葉でした。 残念ながらアンナはこの世を去ってしまいましたが、頑固なテラがようやくギルバートのことを認めてくれたのです。 「今はその身を治すことだけを考えるのだ。アンナの仇は私のメテオで必ずとってみせる! ギルバート、おぬしの分もな」 そして、ギルバートを元気付けるために一言を加えます。 「ギルバート、君は勇気ある男だ!」 テラの言葉に安堵したのかギルバートは寝入ってしまいました。 一向は打倒ゴルベーザの決意を改めてクリスタルを待つカインの下へ向かいます。 これが最後のクリスタル。このクリスタルを渡してしまえばゴルベーザの手元に全てのクリスタルが揃い、世界がどんな危機に見舞われるか分かったものではありません。 罠です。セシルたちは今、ゴルベーザたちの罠に掛かっています。 しかし、セシルたちにはこのクリスタルを持ってゴルベーザたちと直接対峙して彼らを打ち倒す以外に取れる手段がありません。 ……全てを掛けて最終決戦を行う時は近い。です。 胡蝶の夢を知っているだろうか? 平たく言えば夢と現実の区別が付かなくなった状態のことである。 通常の暮らしの中では起こり得ないが、病床の人間にはしばしばそういったことが起こる場合もある。 さて。病に伏せったダムシアン王子ギルバートは、そういったことに見舞われた人間だった。 何日も熱に浮かされたせいだろう。身体の感覚が無くなった現実感の無い世界も現実のように思えてしまった。 首をめぐらして周囲を見渡すと見覚えのある景色が目に入る。ダムシアン領カイポだ。 現実の彼はトロイア城で眠っているのだが、今の彼にそんなことは分からない。懐かしく思える景色にただただ心を和ませていた。 オアシスの草葉に腰を下ろした彼の頬を砂漠の風が撫でた。砂混じりの感触が懐かしい。まるで何かに本当に触れられているような、質感のある風。 「昼間から座りこんでいるとお爺さんみたいよ、ギルバート」 風は、いつの間にか誰かの掌に変わっていた。 カイポの風景を目にした時よりも深い郷愁がギルバートの胸を襲う。 「これから座りこんじゃおうと思っている私が言えたことじゃないけどね。隣、いいかしら?」 朗らかな笑みを浮かべた彼女の言葉に一も二もなく頷いた。 草が揺れ、ギルバートに寄り添うようにして彼女は腰を下ろした。 紅色の長髪が首筋をくすぐる。僅かに触れた肩から感じる体温に胸が高鳴る。 「アンナ……」 「なあに?」 名前を呼べば振り向いた少女は、確かに恋人のアンナだった。 「いや……なんでもないよ……」 引っかかる何かを抱えながら、ギルバートは口を閉ざした。 何かを形にしてしまうと全てが砂漠の砂になって消えてしまうように思えた。 「変なギルバート。いいや、アナタはいつも変よね」 口元を掌で隠したアンナがくすくすと笑った。彼女の育ちの良さが見て取れる仕草だが、笑われた方としては恥ずかしさでいっぱいになる。 拗ねたギルバートは口を尖らせた。 「僕が変人だって言うなら、変人に付き合う君だって変人じゃないか」 ギルバートにしては珍しい反撃の言葉。 それを聞いたアンナは目を丸くして……微笑んだ。 「なんだか、私が知っているギルバートじゃないみたい」 そう言った声がどこまでも優しくて。 思わず、ギルバートは目から何かが零れ落ちそうになった。 「だ、男子三日会わずばかつもくして見よという言葉があってだね……!」 照れを隠したギルバートの言葉に、アンナは今度は悲しそうに顔を伏せた。 「そうね……離れ離れになって随分と経ってしまったものね……」 始めは何のことだか分からなかった。 しかし、分かってしまうと脳天から足の先までを電流が走った。 「アンナ……?」 そうだ。彼女はもう死んでいる。 死んでいる彼女と会話ができるのはおかしい。 だったら、これは。 「ギルバート。貴方は勇気を出して頑張ったわ」 ―――夢、だ。 「待ってくれ、アンナ!」 カイポの景色が、オアシスの風景が、急激に砂になって崩れ落ちていく。 夢は、夢であるから夢でいられる。 夢が夢と分かってしまえば……消え去るのみだ。 「貴方は大丈夫。もう、私がいなくても充分やっていけるわ」 腕を伸ばして捕まえようとしたアンナもさらさらと砂になって崩れていく。 彼女の砂を必死にかき集めても、それはアンナにはなってくれなかった。 「だめだよアンナ……僕は……君が……」 掻き抱いた砂は零れ落ちる。ギルバートの手をするりと抜け落ちていく。 いつしか、砂すらも消えて無くなり始めた。 「お願いギルバート、前を向いて。そして私が大好きになった貴方の竪琴を皆に聞かせてあげて」 姿は消えた。砂は消えた。声だけが残っている。 「さようならギルバート。貴方が勇気を出してくれて嬉しかったわ……」 そして、声すらも消えてしまった。 白い光に包まれて意識が上へ引っ張られる。 目が覚めてしまう前に、ギルバートは肺いっぱいに空気を吸い込んだ。 「アンナァァ―――…………ッ!」 もうすぐ目が覚める。 今 見た夢のように彼が彼女と語らうことはもう無いだろう。 「頑張るよ……! 僕、頑張るよ…………ッ!」 語らう必要も無いだろう。 ところで。 テラが初めて空気を読んだ発言をしたことに感動を覚えたのですが僕はダメな子なのかなぁっ!? ついでに、伏線昇華したしこれでギルバートは出ねぇんだろうなぁとか思ったりもしたし。ダメな子ですか。ダメな子ですか。 …………ぐは。 act7へ・脚注リスト 【情報を集めてみた】 ・トロイアは女たちの手で守られている。兵士も女である。 ・地下牢だった場所が宝物庫になっている → 犯罪者が出ない ・8人姉妹の神官が代々クリスタルを守っている ・ダークエルフに土のクリスタルを盗まれてしまった ・北東の洞窟で金属製の装備をしていると動きが鈍ってしまう ・ダークエルフは北東の洞窟にいる ・クリスタルが無くなると荒れた大地に戻る ・ダークエルフは金属製の武器に弱い 弱点を補うために洞窟を磁力で覆っている ・土のクリスタルをさしあげることはできないが、取り返してきてくれれば貸すくらいはできる |